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第一章
第9話:スタンピード
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神暦2492年、王国暦229年2月5日:ダコタ魔境・ジェネシス視点
「我が忠勇なる兵士達!
国と民を守るために命を捧げよ!」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
どれほど効果があるか分からなかったが、兵士達の誇りに訴えてみた。
全員とは言えないが、9割の兵士が本能からの恐怖に打ち勝ってくれた。
まだふるえている同僚に言葉をかけ立ち直らせようとしている。
武門の家に生まれたのに、魔獣の恐怖に負けて動けなくなり、更には震えて何もできなくなるなど、落ち込んでしまって何もかも捨てたくなるだろう。
自分の人生を否定するしかない大事件だっただろう。
だが、金縛りになったのは俺以外の全員だ。
震えから自力で逃れられたのも1割ほどだ。
どれほど遅くなろうと、民を守るのに間に合ったのなら立派な兵士だ!
「国を守る戦いは長期戦になる。
簡単に命を捨てるような戦い方はするな!
まず生き残る事を最優先にしろ!」
そう言って、家臣の士気を高めたら俺の役目は終わりだ。
俺が直接指揮を執りたいのだが、最前線には行かせてくれなかった。
戦いが激しくなったら、セバスチャンの言う事であろうと無視するが、最初から忠臣の諫言を無視するわけにはいかない。
「魔獣がやってくる奥に向かう方向に主力180を配備する。
残る120のうち90を3つに分け、側面と背後を護らせる。
最後の30は予備として王子と共にいろ。
王子直属兵の誇りにかけて、絶対に城壁を越えさせるな!」
総指揮官は俺なのだが、実質的な全体指揮はマッケンジーが執っている。
傅役のセバスチャンは俺の側にいる。
護衛騎士長のアンゲリカと旗手のブルックリンも同じだ。
「俺の護衛はセバスチャンとブルックリンで十分だ。
アンゲリカは正面を支えてくれ。
アンゲリカならどれほど強い魔獣が相手でも安心してここに居られる」
「分かりました、お任せください」
戦闘狂かと疑うほど戦いが好きないアンゲリカだ。
強い魔獣と戦える内心の喜びを隠しきれていない。
だがアンゲリカなら少々の魔獣が相手でも心配いらないというのは本心だ。
俺達が野戦陣地で踏ん張る準備ができた頃、魔獣達が現れた。
人間を喰らいたいという欲でやってきている訳ではない。
動き出した属性竜を恐れて逃げ出したのだ。
だから俺達を襲う気でやってきている訳ではないが、普通ならあるはずの人間に対する警戒や恐怖心がない分怖い面もある。
ただひたすら真直ぐに属性竜から逃げる突撃力はあなどれない。
最初に現れたのは、身体の大小に関係なく足の速い魔獣だ。
小型の魔獣は砦の丸太城壁を越える事ができない。
1度ぶつかってから左右に迂回していく。
「矢を惜しむな、だがしっかりと狙いを付けて、放て!」
魔獣に向けて次々と矢が放たれていく。
大きな魔獣に体当たりさせるわけにはいかない。
恐怖に駆られてケガを恐れず体当たりされると丸太城壁が壊れてしまう。
そんな魔獣はできるだけ遠くにいるうちに斃さなければいけない。
矢だけで斃せない魔獣は魔術を放ってでも斃す。
だが強く大きな魔獣を一撃で斃せるような魔術には多くの魔力が必要になる。
「そろそろ俺が代わろう。
完全に魔力を使い切ってしまってからでは遅い。
王子であろうと戦場では1人の戦士だ。
能力に相応しい役割を果たさなければならない!」
俺は止めようとするセバスチャンを制した。
俺の実力をある程度見せているセバスチャンなら分かるはずだ。
俺ならば1人でもスタンピードの中で生き残れることを。
「はい、しかしながら油断だけはなさらないでください。
どれほど実力が御有りになろうと、王子は戦い慣れしておられません」
俺を愛してくれているセバスチャンらしい言葉だ。
どれほど強くなろうと、赤子の頃から育てた俺の事が可愛くてしかたがないのだ。
それに、俺はまだ7歳の子供にしか過ぎないのだから。
「分かっている、十分気を付ける。
それに、セバスチャンがいつも直ぐ側に居てくれるのだ。
何かあったら諫言してくれるのだから、何の心配もいらないだろう?」
「そうですね、何かあったら抱きかかえてでも連れて逃げさせていただきます。
覚悟していてください」
セバスチャンなら、少しでも危険だと思ったら本当にそうするだろう。
ここは余裕をもって戦わないとな。
本当は魔力を節約するためにできるだけ近くで斃したい。
魔術は遠くで発現させるほど多くの魔力が必要になる。
魔術を手前に出現させて遠くに放つには二つ目の魔術が必要になる。
だが心配してくれるセバスチャンの事を考えたら、少しだけ離れた場所で斃そう。
問題はどれくらいの魔力を込めて、どのような魔術で斃すかだ。
少ない魔力で斃そうと思ったら、小さな火か風で急所を射抜くのが最適だ。
見た目に派手な魔術は無駄な魔力を大量に使ってしまっている。
周囲のモノまで無差別に破壊してしまっている。
獲物を斃したいだけなら、俺知る冒険者が使う魔力の1割以下でやれる。
無関係な周囲を破壊する事もない。
ただそのためには、敵や獲物を確実に捕らえておかなければいけない。
視界に1000匹以上いたとしても、その全てを把握しなければいけない。
心臓や脳といった小さな標的を的確に狙えなければいけない。
「セバスチャンから見たら、魔獣を引き付け過ぎに見えるだろう。
だが俺からすれば、確実に3回は攻撃できる距離だ。
だから魔獣が丸太城壁に体当たりしただけで連れて逃げようとするな。
丸太城壁を登って来るまでは我慢しろ、いいな!」
「しかたありません、主命ならば我慢させていただきます。
ですがわずかでもよじ登ろうとしたら、連れて逃げますぞ!」
セバスチャンと話ながらも油断はしていない。
セバスチャンも油断する事なく近づいてくる魔獣を注視している。
斃すと決めていた距離に近づいた魔獣200を一気に斃す。
肉にして食べるのなら、血抜きをした方が美味しいのだが、数を斃すのならいちいちやっていられない。
「……知ってはいましたが、凄い魔力と魔術ですな」
「セバスチャンが教え導いてくれたからだ」
明らかな嘘で、俺に前世の知識があったから創りだせた魔力と魔術だが、セバスチャンが大切に教え導いてくれたのは真実だ。
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「すげえ、すげえ、すげえ、一瞬で全滅だぞ」
「一度魔術を使ったら魔獣が全滅だ」
「これを狩りでやったら莫大な利益だぜ」
正面を守っている家臣達がさわいでいる。
「正確に200匹ずつ斃しておられますな」
さすがはセバスチャンだ、一瞬で正確な数を把握している。
セバスチャンに俺と同じ魔力と魔術があれば、同じ事ができるだろう。
「ここまで魔力を節約した魔術を見るのは初めてです。
完全にマネすることは不可能ですが、少しでもマネできるのなら、実戦では恐ろしい威力を発揮する事になります」
「私も同じ事ができるようになれば、もっと強くなれますか?」
アンゲリカが本気だ。
強くなるためならとても貪欲に取り入れようとする。
身体強化も武器への魔力付与も、才能が乏しいのに努力で覚えたほどだ。
「「「「「ケェエエエエエンー」」」」」
「灰魔鹿、グレイ・デビル・ディアが13頭ですな。
1000kg級の強力な鹿型魔獣ですが、同じように斃せますか?」
鳴き声を聞いただけで種族と数を把握できるのだな。
セバスチャンが実戦経験を大切にする意味がよく分かる。
「心配無用、灰魔鹿もネズミやウサギ、イヌと同じだ。
一撃で1匹、200匹を同時に斃してみせる。
その眼で確かめてくれ」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「すげえ、すげえ、すげえ、灰魔鹿まで斃されたぞ!」
「ネズミもウサギもイヌも灰魔鹿も、全く同じだぜ!」
「おしい、惜し過ぎるぜ!」
「ああ、これ全部手に入れられたら、小金貨260枚にはなるぞ」
「バカ言え、これまで斃した魔獣も合わせれば、軽く小金貨1000枚だぜ!」
「「「「「ギャッオオオオオー」」」」」
「今度は灰魔熊でしょうか、それとも茶魔熊でしょうか?
普通は群れを作らないはずなのですが、今回は7頭も一緒に逃げてきます。
これも斃せるのですか?」
「任せろ、例え相手が赤魔熊でも200匹同時に斃してみせるよ」
「我が忠勇なる兵士達!
国と民を守るために命を捧げよ!」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
どれほど効果があるか分からなかったが、兵士達の誇りに訴えてみた。
全員とは言えないが、9割の兵士が本能からの恐怖に打ち勝ってくれた。
まだふるえている同僚に言葉をかけ立ち直らせようとしている。
武門の家に生まれたのに、魔獣の恐怖に負けて動けなくなり、更には震えて何もできなくなるなど、落ち込んでしまって何もかも捨てたくなるだろう。
自分の人生を否定するしかない大事件だっただろう。
だが、金縛りになったのは俺以外の全員だ。
震えから自力で逃れられたのも1割ほどだ。
どれほど遅くなろうと、民を守るのに間に合ったのなら立派な兵士だ!
「国を守る戦いは長期戦になる。
簡単に命を捨てるような戦い方はするな!
まず生き残る事を最優先にしろ!」
そう言って、家臣の士気を高めたら俺の役目は終わりだ。
俺が直接指揮を執りたいのだが、最前線には行かせてくれなかった。
戦いが激しくなったら、セバスチャンの言う事であろうと無視するが、最初から忠臣の諫言を無視するわけにはいかない。
「魔獣がやってくる奥に向かう方向に主力180を配備する。
残る120のうち90を3つに分け、側面と背後を護らせる。
最後の30は予備として王子と共にいろ。
王子直属兵の誇りにかけて、絶対に城壁を越えさせるな!」
総指揮官は俺なのだが、実質的な全体指揮はマッケンジーが執っている。
傅役のセバスチャンは俺の側にいる。
護衛騎士長のアンゲリカと旗手のブルックリンも同じだ。
「俺の護衛はセバスチャンとブルックリンで十分だ。
アンゲリカは正面を支えてくれ。
アンゲリカならどれほど強い魔獣が相手でも安心してここに居られる」
「分かりました、お任せください」
戦闘狂かと疑うほど戦いが好きないアンゲリカだ。
強い魔獣と戦える内心の喜びを隠しきれていない。
だがアンゲリカなら少々の魔獣が相手でも心配いらないというのは本心だ。
俺達が野戦陣地で踏ん張る準備ができた頃、魔獣達が現れた。
人間を喰らいたいという欲でやってきている訳ではない。
動き出した属性竜を恐れて逃げ出したのだ。
だから俺達を襲う気でやってきている訳ではないが、普通ならあるはずの人間に対する警戒や恐怖心がない分怖い面もある。
ただひたすら真直ぐに属性竜から逃げる突撃力はあなどれない。
最初に現れたのは、身体の大小に関係なく足の速い魔獣だ。
小型の魔獣は砦の丸太城壁を越える事ができない。
1度ぶつかってから左右に迂回していく。
「矢を惜しむな、だがしっかりと狙いを付けて、放て!」
魔獣に向けて次々と矢が放たれていく。
大きな魔獣に体当たりさせるわけにはいかない。
恐怖に駆られてケガを恐れず体当たりされると丸太城壁が壊れてしまう。
そんな魔獣はできるだけ遠くにいるうちに斃さなければいけない。
矢だけで斃せない魔獣は魔術を放ってでも斃す。
だが強く大きな魔獣を一撃で斃せるような魔術には多くの魔力が必要になる。
「そろそろ俺が代わろう。
完全に魔力を使い切ってしまってからでは遅い。
王子であろうと戦場では1人の戦士だ。
能力に相応しい役割を果たさなければならない!」
俺は止めようとするセバスチャンを制した。
俺の実力をある程度見せているセバスチャンなら分かるはずだ。
俺ならば1人でもスタンピードの中で生き残れることを。
「はい、しかしながら油断だけはなさらないでください。
どれほど実力が御有りになろうと、王子は戦い慣れしておられません」
俺を愛してくれているセバスチャンらしい言葉だ。
どれほど強くなろうと、赤子の頃から育てた俺の事が可愛くてしかたがないのだ。
それに、俺はまだ7歳の子供にしか過ぎないのだから。
「分かっている、十分気を付ける。
それに、セバスチャンがいつも直ぐ側に居てくれるのだ。
何かあったら諫言してくれるのだから、何の心配もいらないだろう?」
「そうですね、何かあったら抱きかかえてでも連れて逃げさせていただきます。
覚悟していてください」
セバスチャンなら、少しでも危険だと思ったら本当にそうするだろう。
ここは余裕をもって戦わないとな。
本当は魔力を節約するためにできるだけ近くで斃したい。
魔術は遠くで発現させるほど多くの魔力が必要になる。
魔術を手前に出現させて遠くに放つには二つ目の魔術が必要になる。
だが心配してくれるセバスチャンの事を考えたら、少しだけ離れた場所で斃そう。
問題はどれくらいの魔力を込めて、どのような魔術で斃すかだ。
少ない魔力で斃そうと思ったら、小さな火か風で急所を射抜くのが最適だ。
見た目に派手な魔術は無駄な魔力を大量に使ってしまっている。
周囲のモノまで無差別に破壊してしまっている。
獲物を斃したいだけなら、俺知る冒険者が使う魔力の1割以下でやれる。
無関係な周囲を破壊する事もない。
ただそのためには、敵や獲物を確実に捕らえておかなければいけない。
視界に1000匹以上いたとしても、その全てを把握しなければいけない。
心臓や脳といった小さな標的を的確に狙えなければいけない。
「セバスチャンから見たら、魔獣を引き付け過ぎに見えるだろう。
だが俺からすれば、確実に3回は攻撃できる距離だ。
だから魔獣が丸太城壁に体当たりしただけで連れて逃げようとするな。
丸太城壁を登って来るまでは我慢しろ、いいな!」
「しかたありません、主命ならば我慢させていただきます。
ですがわずかでもよじ登ろうとしたら、連れて逃げますぞ!」
セバスチャンと話ながらも油断はしていない。
セバスチャンも油断する事なく近づいてくる魔獣を注視している。
斃すと決めていた距離に近づいた魔獣200を一気に斃す。
肉にして食べるのなら、血抜きをした方が美味しいのだが、数を斃すのならいちいちやっていられない。
「……知ってはいましたが、凄い魔力と魔術ですな」
「セバスチャンが教え導いてくれたからだ」
明らかな嘘で、俺に前世の知識があったから創りだせた魔力と魔術だが、セバスチャンが大切に教え導いてくれたのは真実だ。
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「すげえ、すげえ、すげえ、一瞬で全滅だぞ」
「一度魔術を使ったら魔獣が全滅だ」
「これを狩りでやったら莫大な利益だぜ」
正面を守っている家臣達がさわいでいる。
「正確に200匹ずつ斃しておられますな」
さすがはセバスチャンだ、一瞬で正確な数を把握している。
セバスチャンに俺と同じ魔力と魔術があれば、同じ事ができるだろう。
「ここまで魔力を節約した魔術を見るのは初めてです。
完全にマネすることは不可能ですが、少しでもマネできるのなら、実戦では恐ろしい威力を発揮する事になります」
「私も同じ事ができるようになれば、もっと強くなれますか?」
アンゲリカが本気だ。
強くなるためならとても貪欲に取り入れようとする。
身体強化も武器への魔力付与も、才能が乏しいのに努力で覚えたほどだ。
「「「「「ケェエエエエエンー」」」」」
「灰魔鹿、グレイ・デビル・ディアが13頭ですな。
1000kg級の強力な鹿型魔獣ですが、同じように斃せますか?」
鳴き声を聞いただけで種族と数を把握できるのだな。
セバスチャンが実戦経験を大切にする意味がよく分かる。
「心配無用、灰魔鹿もネズミやウサギ、イヌと同じだ。
一撃で1匹、200匹を同時に斃してみせる。
その眼で確かめてくれ」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「すげえ、すげえ、すげえ、灰魔鹿まで斃されたぞ!」
「ネズミもウサギもイヌも灰魔鹿も、全く同じだぜ!」
「おしい、惜し過ぎるぜ!」
「ああ、これ全部手に入れられたら、小金貨260枚にはなるぞ」
「バカ言え、これまで斃した魔獣も合わせれば、軽く小金貨1000枚だぜ!」
「「「「「ギャッオオオオオー」」」」」
「今度は灰魔熊でしょうか、それとも茶魔熊でしょうか?
普通は群れを作らないはずなのですが、今回は7頭も一緒に逃げてきます。
これも斃せるのですか?」
「任せろ、例え相手が赤魔熊でも200匹同時に斃してみせるよ」
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