土魔法で富国強兵?

克全

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発展の章

防衛力強化(第三者視点)

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 予算配分が天下国家の視点となり、国防力に振り分けられたことで、新規購入した地対艦ミサイルと地対空ミサイルが、日本の要所に重点配備されることになった。
 まず最初に配備されたのが、半島国からの奇襲が予想され、島民の移住が後を絶たない対馬だった。
 本土の人間の中には、未だにお気楽な人間もいたが、実際に侵攻の恐怖にさらされる人は、自分は我慢出来ても、愛する家族を危険にさらせなかった。

 次に配備されたのが、北海道だった。
 北東大国と領空領海で諍いがあり、毎日領空侵犯が繰り返されているので、国防力の強化は絶対に必要だった。
 特に北海道には、佐藤一朗傘下の油田・ガス田・金銀宝石の鉱山が多数あったので、絶対に侵略を許す事が出来ない場所だった。
 侵略を許していい国土が有る訳ではないのだが、騒乱に巻き込まれると操業が止まり、日本の産業が大打撃を受けるのだ。

 次に配備されたのが、与那国島や西表島だった。
 大陸大国との国境領海問題は、大陸大国が国力を高め、海軍力を増強するごとに不利になっていた。
 島民の中には、かつての台湾民国のように、大陸大国に島を売り渡そうとする者までいた。
 そんな人間を牽制し、反基地活動で現行犯逮捕する為にも、地対艦ミサイルと地対空ミサイルを早急に配備する必要があった。

 そして遂に行われたのが、領空領海侵犯に対する撃墜宣言だった。
 毎日のように行われていた、北東大国、半島国、大陸大国の領空領海侵犯であったが、大陸大国の新島への攻撃が世界中にライブ配信された事で、日本政府も決断を下した。
 だがそれでも、日本を舐め切って、領空侵犯を行ってきた国があった。
 
 半島国の戦闘機と爆撃機が、大陸大国の新島攻撃の翌日、日本政府の戒厳令発令の直後に行われた。
 航空自衛隊は即時スクランブルをかけた。
 日本政府は即座に対応し、世界中に半島国の領空侵犯を訴え、問答無用で撃墜すると発信した。
 スクランブル発進した航空自衛隊機は、一度だけ警告を発したが、自機を危険にさらすような警告を禁止されていた。

 半島国が本気で攻撃する気であった場合、スクランブル機が撃墜されてしまったら、次の機体が到着するまでに、対馬が半島国爆撃機の攻撃にさらされるのだ。
 それは多数の民間人が虐殺さえる事であり、日本政府が絶対に容認できない事だった。
 現に新島が大陸大国の攻撃を受けて、多くの仮設住宅や車両が爆破炎上させられているのだ。

 遂に自衛隊機は領空侵犯を繰り返す半島国の戦闘機と爆撃機を撃墜した。
 そしてその事を全世界に発信するとともに、この行動は北東大国と大陸大国との国境領海でも同じだと宣言した。
 この決断に対して、アメリカ政府は即座に承認し、海軍艦艇と戦闘機を当該海域と当該領空に派遣してくれた。
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