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進撃の章
基地設営2
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この島の実行支配を目指し、大陸大国の大漁船団が、着々と航行していた。
更には各国海軍の艦艇が、隙あらば島を奪おうと、周辺海域の集まってきた。
夜間に密かに工作員を上陸させようと、潜水艦が周辺海域に潜行していた。
そんな中でも、着々と基地の設営は行われていた。
最初からその心算で購入した中古カーフェリーには、各種土木工作車両と資材が満載されており、港から続々と平野部にピストン輸送されていた。
車両が崖から転落しないように、ガードレールが設置されている。
自衛隊のヘリコプターが着陸出来るように、臨時ヘリポートと管制基地が設営された。
超大国は人工衛星から状況を把握しているのだろうが、強硬策は取らなかった。
しかし北東大国と大陸大国の潜水艦に加えて、半島国の潜水艦は、島への強硬上陸を企てた。
ただし我々がいる島ではなく、港の反対側で常に噴煙を噴き出し、新たな陸地を創り出している、新陸上部分にだった。
だがそれは余りに無謀であった。
小型潜水移動機にまたがったアクアラング部隊が、マグマが幅一キロメートル渡って噴水のように噴き出す場所に挑んだ。
だが沸騰する海水に巻かれて茹で死にしてしまった。
次に島との接合部に上陸しようとしたが、それを察知した桃と緑が噴火を創り出したので、新たな上陸部隊も茹で死にした。
それだけでは済まず、怒った桃と緑が新たな海底火山を創り出し、三カ国の潜水艦の下から大噴火を起こして、潜水艦を沈没させてしまった。
後でそれを聞いたが、特に何の罪悪感も感じなかった。
むしろよくやったと桃と緑をほめた。
その事故を知っているだだろうに、大陸大国の大漁船団が島を目指して着々と航行していた。
「社長。
大漁船団があと二日にまで迫っております」
「分かった。
自衛隊は退避準備に入ってくれ」
「しかし、社長」
「国際問題には出来ない。
俺に任せてくれ」
出来る事なら、煽られた民間人も大量に含まれる、大漁船団を攻撃したくはない。
島の領有権がかかっているから、一人たりとも上陸させられない。
皆殺しにするしかない。
大船団全てを沈没させるだけでなく、乗組員全てを溺死させることになるだろう。
万に近い便衣兵が含まれていようともだ。
出来る事ならそんな事はしたくない。
いや、桃と緑にこれ以上人殺しをさせたくない。
警告も兼ねて、多くの海域で海底火山活動を活発にさせよう。
大陸大国の衛星からも、直ぐに分かるくらい大規模にだ。
桃と緑に負担をかけることになるが、仕方がない。
更には各国海軍の艦艇が、隙あらば島を奪おうと、周辺海域の集まってきた。
夜間に密かに工作員を上陸させようと、潜水艦が周辺海域に潜行していた。
そんな中でも、着々と基地の設営は行われていた。
最初からその心算で購入した中古カーフェリーには、各種土木工作車両と資材が満載されており、港から続々と平野部にピストン輸送されていた。
車両が崖から転落しないように、ガードレールが設置されている。
自衛隊のヘリコプターが着陸出来るように、臨時ヘリポートと管制基地が設営された。
超大国は人工衛星から状況を把握しているのだろうが、強硬策は取らなかった。
しかし北東大国と大陸大国の潜水艦に加えて、半島国の潜水艦は、島への強硬上陸を企てた。
ただし我々がいる島ではなく、港の反対側で常に噴煙を噴き出し、新たな陸地を創り出している、新陸上部分にだった。
だがそれは余りに無謀であった。
小型潜水移動機にまたがったアクアラング部隊が、マグマが幅一キロメートル渡って噴水のように噴き出す場所に挑んだ。
だが沸騰する海水に巻かれて茹で死にしてしまった。
次に島との接合部に上陸しようとしたが、それを察知した桃と緑が噴火を創り出したので、新たな上陸部隊も茹で死にした。
それだけでは済まず、怒った桃と緑が新たな海底火山を創り出し、三カ国の潜水艦の下から大噴火を起こして、潜水艦を沈没させてしまった。
後でそれを聞いたが、特に何の罪悪感も感じなかった。
むしろよくやったと桃と緑をほめた。
その事故を知っているだだろうに、大陸大国の大漁船団が島を目指して着々と航行していた。
「社長。
大漁船団があと二日にまで迫っております」
「分かった。
自衛隊は退避準備に入ってくれ」
「しかし、社長」
「国際問題には出来ない。
俺に任せてくれ」
出来る事なら、煽られた民間人も大量に含まれる、大漁船団を攻撃したくはない。
島の領有権がかかっているから、一人たりとも上陸させられない。
皆殺しにするしかない。
大船団全てを沈没させるだけでなく、乗組員全てを溺死させることになるだろう。
万に近い便衣兵が含まれていようともだ。
出来る事ならそんな事はしたくない。
いや、桃と緑にこれ以上人殺しをさせたくない。
警告も兼ねて、多くの海域で海底火山活動を活発にさせよう。
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桃と緑に負担をかけることになるが、仕方がない。
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