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始まりの章
活動資金創生
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「桃。緑。この前創った銅の御金と銀の御金、もう一度創ってくれるかな」
「いいよぉぉぉ」
「つくりまぁす」
家に三人でいるときは、桃と緑は獣形態の事がある。
耳と尻尾のある半獣形態は疲れるのか。
それとも単に趣味の問題なのか。
俺には分からない。
人前に出るときは、コスプレに見えるように必ず半獣形態だから、家にいるときは獣状態なのかもしれない。
「文久永宝が百枚」
「和同開珎が百枚」
「安政二朱銀が百枚」
「古南鐐二朱銀が百枚」
桃も緑も、愉しそうに話しながら、次々と高価に買い取ってもらえる古銭を創り出してくれる。
オークションに出すような、饒益神宝や貞観永宝は避けて、手ごろな価格で人気のある古銭を創り出してもらっている。
材料になる銅や鉛や銀は、近くの廃鉱山の地面から魔力で集めてもらった。
これだけ売れば、当面の活動資金は何とかなる。
「小判も創り出せる」
「だいじょうぅぅぅぶ」
「まかせて。パパ」
「材料は、ここに買ってある金を使って」
「まかせなさぁぁい」
「はい。パパ」
桃と緑と御出掛けする時は、出来る限り高価な古銭を展示している、博物館や古銭屋さんを巡る事にしている。
その時に同じ古銭をその場でコピーして、家に帰ってからは、それを手本に大量のコピーを創り出してもらっている。
問題は材料で、廃鉱山に行っても金の素材は余り集められなかった。
無差別に御近所さんから集めると、事件になってしまうので、残っていた資金を使って金地金を購入していたのだ。
「大判はいいの」
「大判の方が高く売れるのでしょ」
「うん。だけで大判だと出所を調べられてしまうからね」
「ふぅぅぅん」
「むずかしいの」
「そうだね。危険だね」
桃と緑が言うように、造幣局に展示してあった天正菱大判金や天正長大判金と同じ物を創り出せば、オークションに出せば軽く一億円を超えると思う。
だけどそんな事をすれば、詳しく身元を探られてしまう
だから、オークションにかけなくても売ることが出来る、現存品が多い小判を創り出してもらうことにしたのだ。
「だったら、元禄小判をつくるぅぅぅ」
「僕は佐渡小判を作ります」
「ありがとう。助かるよ」
「まっかせてぇぇぇ」
「はい。まかせてください」
桃と緑が元気よく返事をしてくれる。
元禄小判が百枚売れば、最高で二億円くらいにはなるだろう。
業者に流しても、一億円くらいにはなるだろう。
佐渡小判なら、一億二千万から二億円になると思う。
雇った元警察官と元自衛官に、ネットオークションの仕事をしてもらったら、時間はかかっても四億円にはなると思う。
当面の資金は、銅貨と銀貨の販売金だけで大丈夫だ。
「金貨」
天保大判 :三百万円以上
万延大判金 :二百万円以上
享保大判金 :三百万円以上
元禄大判 :二百万円以上
慶長大判 :二千五百万円から四千五百万円
慶長大判・明暦版 :八百万円以上
天正菱大判金 :五千万円から一億円
天正長大判金 :百万円から一億円
大仏大判 :一千万円以上
武蔵墨書小判 :百万円から三百万円
駿河墨書小判 :数百万円から数千万円
慶長小判・献上判 :三百万円以上
慶長小判 :百万円以上
元禄小判 :四十万から二百万円
宝永小判 :二十万円から百万円
正徳小判 :六十万円から百二十万円
享保小判 :二十万円から五十万円
佐渡小判 :八十万円から二百万円
元文小判 :五万円から五十万円
文政小判 :五万円から五十万円
天保小判 :五万円から五十万円
安政小判 :十五万円から百万円
万延小判 :二万円から三十万円
「いいよぉぉぉ」
「つくりまぁす」
家に三人でいるときは、桃と緑は獣形態の事がある。
耳と尻尾のある半獣形態は疲れるのか。
それとも単に趣味の問題なのか。
俺には分からない。
人前に出るときは、コスプレに見えるように必ず半獣形態だから、家にいるときは獣状態なのかもしれない。
「文久永宝が百枚」
「和同開珎が百枚」
「安政二朱銀が百枚」
「古南鐐二朱銀が百枚」
桃も緑も、愉しそうに話しながら、次々と高価に買い取ってもらえる古銭を創り出してくれる。
オークションに出すような、饒益神宝や貞観永宝は避けて、手ごろな価格で人気のある古銭を創り出してもらっている。
材料になる銅や鉛や銀は、近くの廃鉱山の地面から魔力で集めてもらった。
これだけ売れば、当面の活動資金は何とかなる。
「小判も創り出せる」
「だいじょうぅぅぅぶ」
「まかせて。パパ」
「材料は、ここに買ってある金を使って」
「まかせなさぁぁい」
「はい。パパ」
桃と緑と御出掛けする時は、出来る限り高価な古銭を展示している、博物館や古銭屋さんを巡る事にしている。
その時に同じ古銭をその場でコピーして、家に帰ってからは、それを手本に大量のコピーを創り出してもらっている。
問題は材料で、廃鉱山に行っても金の素材は余り集められなかった。
無差別に御近所さんから集めると、事件になってしまうので、残っていた資金を使って金地金を購入していたのだ。
「大判はいいの」
「大判の方が高く売れるのでしょ」
「うん。だけで大判だと出所を調べられてしまうからね」
「ふぅぅぅん」
「むずかしいの」
「そうだね。危険だね」
桃と緑が言うように、造幣局に展示してあった天正菱大判金や天正長大判金と同じ物を創り出せば、オークションに出せば軽く一億円を超えると思う。
だけどそんな事をすれば、詳しく身元を探られてしまう
だから、オークションにかけなくても売ることが出来る、現存品が多い小判を創り出してもらうことにしたのだ。
「だったら、元禄小判をつくるぅぅぅ」
「僕は佐渡小判を作ります」
「ありがとう。助かるよ」
「まっかせてぇぇぇ」
「はい。まかせてください」
桃と緑が元気よく返事をしてくれる。
元禄小判が百枚売れば、最高で二億円くらいにはなるだろう。
業者に流しても、一億円くらいにはなるだろう。
佐渡小判なら、一億二千万から二億円になると思う。
雇った元警察官と元自衛官に、ネットオークションの仕事をしてもらったら、時間はかかっても四億円にはなると思う。
当面の資金は、銅貨と銀貨の販売金だけで大丈夫だ。
「金貨」
天保大判 :三百万円以上
万延大判金 :二百万円以上
享保大判金 :三百万円以上
元禄大判 :二百万円以上
慶長大判 :二千五百万円から四千五百万円
慶長大判・明暦版 :八百万円以上
天正菱大判金 :五千万円から一億円
天正長大判金 :百万円から一億円
大仏大判 :一千万円以上
武蔵墨書小判 :百万円から三百万円
駿河墨書小判 :数百万円から数千万円
慶長小判・献上判 :三百万円以上
慶長小判 :百万円以上
元禄小判 :四十万から二百万円
宝永小判 :二十万円から百万円
正徳小判 :六十万円から百二十万円
享保小判 :二十万円から五十万円
佐渡小判 :八十万円から二百万円
元文小判 :五万円から五十万円
文政小判 :五万円から五十万円
天保小判 :五万円から五十万円
安政小判 :十五万円から百万円
万延小判 :二万円から三十万円
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