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第一章
第19話:結果・カチュア視点
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「フェアリー、お願い、ここにいて、フェアリーがここを出て行ってしまった、私寂しくて耐えられないわ。
どうか御願い、ずっと私とここにいて!」
私は心から湧き出る正直なお思いは口にしていました。
哀願というのはこういう事なのだと思える願いを込めて頼みました。
私が神と話している間、金猫ちゃんと話していたフェアリーは、私が突然そんな事を声を出して叫んだので、随分と驚いているようでした。
だから、直ぐには返事してくれませんでした。
それほどの時間ではなかったと思いますが、私には永遠とも思えるほど長く感じられる、待ち時間でした。
「何を心配しているのよ、カチュア。
私がカチュアを置いてここから出て行くわけないでしょう。
まあ、復讐のためにちょっと留守にしようかとは思ったけど、カチュアをそんなに不安にさせてまで、出て行こうとは思わないわよ。
奥様の復讐は神が手先にやらせてくれるんでしょ。
だったら、それでいいわよ、復讐の現場を見られないのは残念だけど」
(フェアリーに伝えてくれ、カチュア。
復讐の現場を蜃気楼のように見せてやる事はできるが、それはあまりに凄惨だから、カチュアの心を傷つけてしまう。
だからどうしても見たいのなら、カチュアが寝ている時に見せてやるとな)
私は神からの言葉をそのままフェアリーに伝えました。
フェアリーはそれを聞いて納得してくれたようで、私が寝た時にこっそり見せてくれと神に言っていましたが、ちょっと気になります。
フェアリーと神が私に負担になるくらいの復讐とはどういうものなのでしょうか?
「うみゃああああああ!」
金猫ちゃんが何か叫びました。
私とフェアリーが神とばかり話すのが気に喰わないのででしょうか?
そんな事で怒るような金猫ちゃんではないのですが、他に何かあるのでしょうか?
それとも、神が離れた後の金猫ちゃんは、私の知っている金猫ちゃんとは違ってしまっているのでしょうか?
そんな事を想ってしまうと、また哀しくなってしまいました。
今の私はとても弱虫になってしまっています。
「うみゃああああああ!」
私の哀しみを分かってくれたのでしょうか。
金猫ちゃんが前のように身体を接してくれます。
大きくしなやかで力強い体躯と、ふわふわと柔らかく美しい金色の毛並みで、私を包み込んで安心させてくれます。
思わずギュッと抱きしめて、不安と哀しみを吹き飛ばしてもらいました。
この力強く大きな体が、怖い夜から何百を守ってくれました。
「もう、仕方ないわね、それは私にはしてあげれないし、今日だけは許してやるわ」
どうか御願い、ずっと私とここにいて!」
私は心から湧き出る正直なお思いは口にしていました。
哀願というのはこういう事なのだと思える願いを込めて頼みました。
私が神と話している間、金猫ちゃんと話していたフェアリーは、私が突然そんな事を声を出して叫んだので、随分と驚いているようでした。
だから、直ぐには返事してくれませんでした。
それほどの時間ではなかったと思いますが、私には永遠とも思えるほど長く感じられる、待ち時間でした。
「何を心配しているのよ、カチュア。
私がカチュアを置いてここから出て行くわけないでしょう。
まあ、復讐のためにちょっと留守にしようかとは思ったけど、カチュアをそんなに不安にさせてまで、出て行こうとは思わないわよ。
奥様の復讐は神が手先にやらせてくれるんでしょ。
だったら、それでいいわよ、復讐の現場を見られないのは残念だけど」
(フェアリーに伝えてくれ、カチュア。
復讐の現場を蜃気楼のように見せてやる事はできるが、それはあまりに凄惨だから、カチュアの心を傷つけてしまう。
だからどうしても見たいのなら、カチュアが寝ている時に見せてやるとな)
私は神からの言葉をそのままフェアリーに伝えました。
フェアリーはそれを聞いて納得してくれたようで、私が寝た時にこっそり見せてくれと神に言っていましたが、ちょっと気になります。
フェアリーと神が私に負担になるくらいの復讐とはどういうものなのでしょうか?
「うみゃああああああ!」
金猫ちゃんが何か叫びました。
私とフェアリーが神とばかり話すのが気に喰わないのででしょうか?
そんな事で怒るような金猫ちゃんではないのですが、他に何かあるのでしょうか?
それとも、神が離れた後の金猫ちゃんは、私の知っている金猫ちゃんとは違ってしまっているのでしょうか?
そんな事を想ってしまうと、また哀しくなってしまいました。
今の私はとても弱虫になってしまっています。
「うみゃああああああ!」
私の哀しみを分かってくれたのでしょうか。
金猫ちゃんが前のように身体を接してくれます。
大きくしなやかで力強い体躯と、ふわふわと柔らかく美しい金色の毛並みで、私を包み込んで安心させてくれます。
思わずギュッと抱きしめて、不安と哀しみを吹き飛ばしてもらいました。
この力強く大きな体が、怖い夜から何百を守ってくれました。
「もう、仕方ないわね、それは私にはしてあげれないし、今日だけは許してやるわ」
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