14 / 58
第1章
第14話:罪科
しおりを挟む
お父さんたち3人が必死で逃げて来る。
お母さんたち3人が助けようと村から駆けていく。
僕も隠していた身体強化を表に出すか?
いや、まだまだ、まだ駄目だ。
僕を嫌な目つきで見ていた大人の顔が忘れられない。
僕を微妙な顔で見る、親が追放された子たちの顔が浮かんでくる。
「サファケイト!」
枝によって甘いリンゴと少し酸っぱいリンゴを分けて実らせないのなら、呪文を言いっ放しで大丈夫なように、サファケイトも言いっ放しで大丈夫。
先頭を走っていたフェロウシャス・ボアが、苦しそうにその場で暴れ出した。
僕の魔力はまだまだ余裕で残っている。
「サファケイト!」
2頭目のフェロウシャス・ボアも苦しそうにその場で暴れ出した。
1頭目はもう立っていられなくて、倒れた状態で暴れている。
毛皮が悪くなるから暴れないで欲しい。
「サファケイト!」
3頭目のフェロウシャス・ボアが苦しそうに暴れ出した。
4頭目のフェロウシャス・ボアが恐怖を感じたのかぐるりと曲がろうとしている。
魔力は余裕があるけれど、必要のないのに殺したくない。
「ケーン、殺して、魔力が残っているなら殺して!」
お母さんがこちらを振り返って叫ぶ、
普段の優しいお母さんとは全然違う表情だ。
以前お母さんが言っていた、手負いの魔獣はとても危険だと。
できるなら殺したくない、お父さんたちが安全になったのなら殺したくない。
でも、お父さんたちはこれからも里山や内山を見廻る。
その時に、今日僕が見逃がしたフェロウシャス・ボアに殺されたら……
4頭目のフェロウシャス・ボアがぐるりと回って尻尾が見えている。
このままだと里山の中に逃げ込んでしまう。
里山の中に入ってしまったら、僕の魔術でも届かなくなる。
「ケーン、殺すの、頑張って殺すのよ!」
「サファケイト!」
4頭目のフェロウシャス・ボアも苦しそうに暴れ出した。
僕は、逃げようとしている魔獣を殺してしまった!
★★★★★★
「おにいちゃん、起きたの?」
1番上の妹、エヴィーが心配そうな表情で声をかけてくれた。
普段はエヴィーたちが使っている下のベッドで寝ていた。
「お父さんとお母さんは何所にいるの?」
「お父さんとお母さんは、お兄ちゃんが狩ったフェロウシャス・ボアを解体しているの、今日は美味しいお肉が食べられるんだって!」
エヴィーはうれしそうに話してくれたが、僕はベッドを汚さないように、激しい吐き気をこらえるのに必死だった。
僕は、逃げて尻尾を見せている魔獣を殺してしまった。
尻尾を見せて逃げようとしている魔獣に、後ろから魔術を放って殺した。
そう思うと吐き気が我慢できなった!
「うっげえええええ」
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん」
せめてベッドの中に吐かないよう、顔をベッドの外に出して吐いた。
寝藁や毛皮は汚さずにすんだけれど、床を汚してしまった。
「お父さんとお母さんをよんでくる!」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら」
僕は必死でエヴィーを止めた。
これは病気でもケガでもなく、僕の罪の意識だと分かっている。
「でもおにいちゃんくるしそうだよ」
「だいじょう、ぶ、エヴィーがいてくれたら、だいじょうぶ」
「うん、エヴィーがいてあげる!」
誰が側にいてくれても、この吐き気は収まらない。
思い出すたびに、逃げる魔獣を背中から殺した罪の意識で苦しむだろう。
魔獣を解体しているお父さんとお母さんは、強い血の臭いをさせている。
あんな臭いを嗅いだら、激しい吐き気で息もできなくなる。
「うっげえええええ」
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん」
逃げる魔獣を背中から殺したのを思い出したらまた吐いてしまった。
魔獣を解体する時の、血の臭いを思い出したらまた吐いてしまった。
もう吐く物がなくて、胃が激しく痛む。
「やっぱりお父さんとお母さんをよんでくる!」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら。
エヴィーがいてくれたら、だいじょうぶ」
「エヴィーが手をにぎってあげる」
「あり、が、とう」
エヴィーが小さく温かい両手で僕の手を握ってくれる。
そのあまりの温かさに、自分の手が氷のように冷たくなっているのが分かった。
このままベッドに倒れ込んで眠ってしまいたい。
自分のやった事を忘れて眠ってしまいたいけれど、駄目だ。
「おにいちゃん、おきちゃだめ」
「そうじ、そうじをしないと、お母さんがこまるから」
「エヴィーがやる、エヴィーがやるから」
「お兄ちゃんは、もう神与のスキルをもらっているから大丈夫。
まだ子供のエヴィーにやらせられないよ」
「でもおにいちゃんくるしそう、おにいちゃんびょうきなの?」
「大丈夫だよ、ちょっと苦しくなっただけで、病気じゃないよ。
それに、エヴィーが手を握ってくれたから凄く良くなった。
エヴィーのお陰で良くなったから、もう大丈夫だよ」
「ほんとう、ほんとうにだいじょうぶ?」」
こんな小さい子に心配かけてどうするんだ!
前世でも妹と弟からお父さんとお母さんを奪ってしまった。
この世界でまで、妹たちからお父さんとお母さんを奪ってはいけない!
僕はエヴィーをなだめて、自分で床を掃除した。
僕が吐いたモノを、お母さんやエヴィーに掃除させられない。
「エヴィー、お父さんとお母さんに今日は何もいらないと言ってきて」
とても肉なんて食べられないから、エヴィーに伝言を頼んだ。
本当は自分で行かないといけないのだけど、とてもじゃないけれど、自分が殺した魔獣に近づける状態じゃない。
「おいしいおにくたべないの?」
「うっげえええええ」
何気ないエヴィーの言葉にまた吐き気が襲って来る。
もう何も吐く物がないから、ベッドも床も汚さずにすんだ。
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん、お父さんとお母さんよんでくる」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら。
エヴィーが、手を、にぎって、くれたら、だいじょうぶ」
「うん、こう、これでだいじょうぶ?」
エヴィーがまた小さく温かな両手で僕の手を握ってくれた。
もう何も考えずに眠った方が良い。
お母さんたち3人が助けようと村から駆けていく。
僕も隠していた身体強化を表に出すか?
いや、まだまだ、まだ駄目だ。
僕を嫌な目つきで見ていた大人の顔が忘れられない。
僕を微妙な顔で見る、親が追放された子たちの顔が浮かんでくる。
「サファケイト!」
枝によって甘いリンゴと少し酸っぱいリンゴを分けて実らせないのなら、呪文を言いっ放しで大丈夫なように、サファケイトも言いっ放しで大丈夫。
先頭を走っていたフェロウシャス・ボアが、苦しそうにその場で暴れ出した。
僕の魔力はまだまだ余裕で残っている。
「サファケイト!」
2頭目のフェロウシャス・ボアも苦しそうにその場で暴れ出した。
1頭目はもう立っていられなくて、倒れた状態で暴れている。
毛皮が悪くなるから暴れないで欲しい。
「サファケイト!」
3頭目のフェロウシャス・ボアが苦しそうに暴れ出した。
4頭目のフェロウシャス・ボアが恐怖を感じたのかぐるりと曲がろうとしている。
魔力は余裕があるけれど、必要のないのに殺したくない。
「ケーン、殺して、魔力が残っているなら殺して!」
お母さんがこちらを振り返って叫ぶ、
普段の優しいお母さんとは全然違う表情だ。
以前お母さんが言っていた、手負いの魔獣はとても危険だと。
できるなら殺したくない、お父さんたちが安全になったのなら殺したくない。
でも、お父さんたちはこれからも里山や内山を見廻る。
その時に、今日僕が見逃がしたフェロウシャス・ボアに殺されたら……
4頭目のフェロウシャス・ボアがぐるりと回って尻尾が見えている。
このままだと里山の中に逃げ込んでしまう。
里山の中に入ってしまったら、僕の魔術でも届かなくなる。
「ケーン、殺すの、頑張って殺すのよ!」
「サファケイト!」
4頭目のフェロウシャス・ボアも苦しそうに暴れ出した。
僕は、逃げようとしている魔獣を殺してしまった!
★★★★★★
「おにいちゃん、起きたの?」
1番上の妹、エヴィーが心配そうな表情で声をかけてくれた。
普段はエヴィーたちが使っている下のベッドで寝ていた。
「お父さんとお母さんは何所にいるの?」
「お父さんとお母さんは、お兄ちゃんが狩ったフェロウシャス・ボアを解体しているの、今日は美味しいお肉が食べられるんだって!」
エヴィーはうれしそうに話してくれたが、僕はベッドを汚さないように、激しい吐き気をこらえるのに必死だった。
僕は、逃げて尻尾を見せている魔獣を殺してしまった。
尻尾を見せて逃げようとしている魔獣に、後ろから魔術を放って殺した。
そう思うと吐き気が我慢できなった!
「うっげえええええ」
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん」
せめてベッドの中に吐かないよう、顔をベッドの外に出して吐いた。
寝藁や毛皮は汚さずにすんだけれど、床を汚してしまった。
「お父さんとお母さんをよんでくる!」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら」
僕は必死でエヴィーを止めた。
これは病気でもケガでもなく、僕の罪の意識だと分かっている。
「でもおにいちゃんくるしそうだよ」
「だいじょう、ぶ、エヴィーがいてくれたら、だいじょうぶ」
「うん、エヴィーがいてあげる!」
誰が側にいてくれても、この吐き気は収まらない。
思い出すたびに、逃げる魔獣を背中から殺した罪の意識で苦しむだろう。
魔獣を解体しているお父さんとお母さんは、強い血の臭いをさせている。
あんな臭いを嗅いだら、激しい吐き気で息もできなくなる。
「うっげえええええ」
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん」
逃げる魔獣を背中から殺したのを思い出したらまた吐いてしまった。
魔獣を解体する時の、血の臭いを思い出したらまた吐いてしまった。
もう吐く物がなくて、胃が激しく痛む。
「やっぱりお父さんとお母さんをよんでくる!」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら。
エヴィーがいてくれたら、だいじょうぶ」
「エヴィーが手をにぎってあげる」
「あり、が、とう」
エヴィーが小さく温かい両手で僕の手を握ってくれる。
そのあまりの温かさに、自分の手が氷のように冷たくなっているのが分かった。
このままベッドに倒れ込んで眠ってしまいたい。
自分のやった事を忘れて眠ってしまいたいけれど、駄目だ。
「おにいちゃん、おきちゃだめ」
「そうじ、そうじをしないと、お母さんがこまるから」
「エヴィーがやる、エヴィーがやるから」
「お兄ちゃんは、もう神与のスキルをもらっているから大丈夫。
まだ子供のエヴィーにやらせられないよ」
「でもおにいちゃんくるしそう、おにいちゃんびょうきなの?」
「大丈夫だよ、ちょっと苦しくなっただけで、病気じゃないよ。
それに、エヴィーが手を握ってくれたから凄く良くなった。
エヴィーのお陰で良くなったから、もう大丈夫だよ」
「ほんとう、ほんとうにだいじょうぶ?」」
こんな小さい子に心配かけてどうするんだ!
前世でも妹と弟からお父さんとお母さんを奪ってしまった。
この世界でまで、妹たちからお父さんとお母さんを奪ってはいけない!
僕はエヴィーをなだめて、自分で床を掃除した。
僕が吐いたモノを、お母さんやエヴィーに掃除させられない。
「エヴィー、お父さんとお母さんに今日は何もいらないと言ってきて」
とても肉なんて食べられないから、エヴィーに伝言を頼んだ。
本当は自分で行かないといけないのだけど、とてもじゃないけれど、自分が殺した魔獣に近づける状態じゃない。
「おいしいおにくたべないの?」
「うっげえええええ」
何気ないエヴィーの言葉にまた吐き気が襲って来る。
もう何も吐く物がないから、ベッドも床も汚さずにすんだ。
「おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん、お父さんとお母さんよんでくる」
「だ、い、じょう、ぶ、だい、じょうぶ、だか、ら。
エヴィーが、手を、にぎって、くれたら、だいじょうぶ」
「うん、こう、これでだいじょうぶ?」
エヴィーがまた小さく温かな両手で僕の手を握ってくれた。
もう何も考えずに眠った方が良い。
13
お気に入りに追加
727
あなたにおすすめの小説
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。


村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。

四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

昨日の敵は今日のパパ!
波湖 真
児童書・童話
アンジュは、途方に暮れていた。
画家のママは行方不明で、慣れない街に一人になってしまったのだ。
迷子になって助けてくれたのは騎士団のおじさんだった。
親切なおじさんに面倒を見てもらっているうちに、何故かこの国の公爵様の娘にされてしまった。
私、そんなの困ります!!
アンジュの気持ちを取り残したまま、公爵家に引き取られ、そこで会ったのは超不機嫌で冷たく、意地悪な人だったのだ。
家にも帰れず、公爵様には嫌われて、泣きたいのをグッと我慢する。
そう、画家のママが戻って来るまでは、ここで頑張るしかない!
アンジュは、なんとか公爵家で生きていけるのか?
どうせなら楽しく過ごしたい!
そんな元気でちゃっかりした女の子の物語が始まります。
冒険者ではない、世界一のトレジャーハンターになる!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」宝船竜也は先祖代々宝探しに人生を賭けるトレジャーハンターの家に生まれた。竜也の夢は両親や祖父母のような世界1番のトレジャーハンターになる事だ。だが41年前、曾祖父が現役の時代に、世界に突然ダンジョンが現れた。ダンジョンの中でだけレベルアップしたり魔術が使えたりする上に、現れるモンスターを倒すと金銀財宝貴金属を落とす分かって、世は大ダンジョン時代となった。その時代に流行っていたアニメやラノベの影響で、ダンジョンで一攫千金を狙う人たちは冒険者と呼ばれるようになった。だが、宝船家の人たちは頑なに自分たちはトレジャーハンターだと名乗っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる