35 / 64
第一章
第30話:手練手管
しおりを挟む
王歴327年3月10日:南大魔境のキャット族村診療所・クリスティアン視点
「うっうっうっうっ、先生は私の事が嫌いなんですか?!
こんなに好きなのに、先生の事がこんなに好きなのに、あんまりです!
先生に嫌われたら、私はもう死ぬしかありません……」
「いや、そんな事を言われても、ケルスティンは俺から見ると子供にしか……」
「私はもう立派な大人です。
もう去年には発情期がきていました。
それでも家を出なかったのは、お母さんや妹たちのためです。
先生のお陰でお母さんも妹たちも飢えなくてすむようになりました。
だから今年はちゃんと子供を産めます。
でも、先生以外の子育てを手伝わないような男と結婚したくないんです!」
俺はロリコンではないつもりだったのだが……
猫と可愛い系の超絶美少女を合体させたケルスティンに迫られると、理性が崩壊してしまいそうになる。
「今日は他の子たちはどこに行ったのだい?」
ハーレムは、主人の寵愛をえるために激しい競争が行われるはずだ。
協力し合うとは言っていたが、そう簡単に争いがなくなるはずがない。
ケルスティンのジャマをしようとする女が現れて当然なのだが?
「変に争うよりは、順番にお世話しようと話し合いました。
安心して子供産みたい、育てたいという思いはみんな同じですから」
なん、だと、本当に競争する事なく同盟を結んだというのか。
リンクスとツンデレ系とJKを合体させたようなラウラや、ジャガーとお嬢様系女子大生を合体させたような子、パンサーと妖艶系OLを合体させたような子が、毎日日替わりで迫ってくると言うのか?!
「ええええっと、別に俺でなくても、いい男はいくらでもいるし……」
「そんな事はありません、先生。
最初は誠実そうな事を口にしていても、身体を許したら手のひらを返す男ばかり。
だからお母さんは私たちを育てるのにとても苦労したのです。
自分の子供であっても、命をかけて助けようとする男はほとんどいません。
まして自分の子供でもない者のために、命をかけてくださるのは先生だけです。
先生以外の男を相手に子を生む気はありません!」
ケルスティンの生まれ育ちだと、男性不審になるのはしかたがないよな。
過酷な大魔境で妊娠して子育てするのは命がけだ。
一緒に子育てしてくれると信じられる相手以外と結婚なんか絶対にできない。
「ケルスティンの気持ちはよく分かったよ。
でもそんなに焦る事はないよ。
何も今年必ず妊娠しなければいけない訳じゃない。
もっと村が安定して、保存食がたくさん蓄えられてから妊娠する方が安全だよ」
「でも、私が先に子供を産まないと、妹たちが子供を産めません。
身勝手で野蛮な男たちが襲ってくるかもしれません。
発情期は私たちも子供が欲しくてたまらなくなるので……」
「ごめんね、ケルスティン、思いやりが足らなかったね」
女性に発情期の欲望を口にさせるなんて、男として最低だ。
「そうだね、発情期には子供が欲しくなるよね。
まだもう少し発情期までは時間があるから、どうする事が1番村のためになるのか、ここに集まってくれている娘たちのためになるのか、村長たちと話をするよ」
もしかしたら、女の色香にだまされてしまったのかもしれない。
見た目はかわいい猫と超絶美少女が合体した姿だが、心は手練手管に長けた成人女性なのかもしれない。
「「「「「ウッオオオオオ!」」」」」
「殺せ、皆殺しにしろ!」
「男は殺せ、女は犯せ、村は焼き払え!」
「ゴブリンだぁぞぉ!」
「ゴブリンの大軍勢だぞ!」
「うっうっうっうっ、先生は私の事が嫌いなんですか?!
こんなに好きなのに、先生の事がこんなに好きなのに、あんまりです!
先生に嫌われたら、私はもう死ぬしかありません……」
「いや、そんな事を言われても、ケルスティンは俺から見ると子供にしか……」
「私はもう立派な大人です。
もう去年には発情期がきていました。
それでも家を出なかったのは、お母さんや妹たちのためです。
先生のお陰でお母さんも妹たちも飢えなくてすむようになりました。
だから今年はちゃんと子供を産めます。
でも、先生以外の子育てを手伝わないような男と結婚したくないんです!」
俺はロリコンではないつもりだったのだが……
猫と可愛い系の超絶美少女を合体させたケルスティンに迫られると、理性が崩壊してしまいそうになる。
「今日は他の子たちはどこに行ったのだい?」
ハーレムは、主人の寵愛をえるために激しい競争が行われるはずだ。
協力し合うとは言っていたが、そう簡単に争いがなくなるはずがない。
ケルスティンのジャマをしようとする女が現れて当然なのだが?
「変に争うよりは、順番にお世話しようと話し合いました。
安心して子供産みたい、育てたいという思いはみんな同じですから」
なん、だと、本当に競争する事なく同盟を結んだというのか。
リンクスとツンデレ系とJKを合体させたようなラウラや、ジャガーとお嬢様系女子大生を合体させたような子、パンサーと妖艶系OLを合体させたような子が、毎日日替わりで迫ってくると言うのか?!
「ええええっと、別に俺でなくても、いい男はいくらでもいるし……」
「そんな事はありません、先生。
最初は誠実そうな事を口にしていても、身体を許したら手のひらを返す男ばかり。
だからお母さんは私たちを育てるのにとても苦労したのです。
自分の子供であっても、命をかけて助けようとする男はほとんどいません。
まして自分の子供でもない者のために、命をかけてくださるのは先生だけです。
先生以外の男を相手に子を生む気はありません!」
ケルスティンの生まれ育ちだと、男性不審になるのはしかたがないよな。
過酷な大魔境で妊娠して子育てするのは命がけだ。
一緒に子育てしてくれると信じられる相手以外と結婚なんか絶対にできない。
「ケルスティンの気持ちはよく分かったよ。
でもそんなに焦る事はないよ。
何も今年必ず妊娠しなければいけない訳じゃない。
もっと村が安定して、保存食がたくさん蓄えられてから妊娠する方が安全だよ」
「でも、私が先に子供を産まないと、妹たちが子供を産めません。
身勝手で野蛮な男たちが襲ってくるかもしれません。
発情期は私たちも子供が欲しくてたまらなくなるので……」
「ごめんね、ケルスティン、思いやりが足らなかったね」
女性に発情期の欲望を口にさせるなんて、男として最低だ。
「そうだね、発情期には子供が欲しくなるよね。
まだもう少し発情期までは時間があるから、どうする事が1番村のためになるのか、ここに集まってくれている娘たちのためになるのか、村長たちと話をするよ」
もしかしたら、女の色香にだまされてしまったのかもしれない。
見た目はかわいい猫と超絶美少女が合体した姿だが、心は手練手管に長けた成人女性なのかもしれない。
「「「「「ウッオオオオオ!」」」」」
「殺せ、皆殺しにしろ!」
「男は殺せ、女は犯せ、村は焼き払え!」
「ゴブリンだぁぞぉ!」
「ゴブリンの大軍勢だぞ!」
0
お気に入りに追加
224
あなたにおすすめの小説
酔っぱらった神のせいで美醜が逆転している異世界へ転生させられた!
よっしぃ
ファンタジー
僕は平高 章介(ひらたか しょうすけ)20歳。
山奥にある工場に勤めています。
仕事が終わって車で帰宅途中、突然地震が起こって、気が付けば見知らぬ場所、目の前に何やら机を囲んでいる4人の人・・・・?
僕を見つけて手招きしてきます。
う、酒臭い。
「おうおうあんちゃんすまんな!一寸床に酒こぼしちまってよ!取ろうとしたらよ、一寸こけちまってさ。」
「こけた?!父上は豪快にすっころんでおった!うはははは!」
何でしょう?酒盛りしながらマージャンを?
「ちょっとその男の子面くらってるでしょ?第一その子あんたのミスでここにいるの!何とかしなさいね!」
髪の毛短いし男の姿だけど、この人女性ですね。
「そういう訳であんちゃん、さっき揺れただろ?」
「え?地震かと。」
「あれな、そっちに酒瓶落としてよ、その時にあんちゃん死んだんだよ。」
え?何それ?え?思い出すと確かに道に何か岩みたいのがどかどか落ちてきてたけれど・・・・
「ごめんなさい。私も見たけど、もうぐちゃぐちゃで生き返れないの。」
「あの言ってる意味が分かりません。」
「なあ、こいつ俺の世界に貰っていい?」
「ちょっと待て、こいつはワシの管轄じゃ!勝手は駄目じゃ!」
「おまえ負け越してるだろ?こいつ連れてくから少し負け減らしてやるよ。」
「まじか!いやでもなあ。」
「ねえ、じゃあさ、もうこの子死んでるんだしあっちの世界でさ、体再構築してどれだけ生きるか賭けしない?」
え?死んでる?僕が?
「何!賭けじゃと!よっしゃ乗った!こいつは譲ろう。」
「じゃあさレートは?賭けって年単位でいい?最初の1年持たないか、5年、10年?それとも3日持たない?」
「あの、僕に色々な選択肢はないのでしょうか?」
「あ、そうね、あいつのミスだからねえ。何か希望ある?」
「希望も何も僕は何処へ行くのですか?」
「そうねえ、所謂異世界よ?一寸あいつの管理してる世界の魔素が不安定でね。魔法の元と言ったら分かる?」
「色々突っ込みどころはありますが、僕はこの姿ですか?」
「一応はね。それとね、向こうで生まれ育ったのと同じように、あっちの常識や言葉は分かるから。」
「その僕、その人のミスでこうなったんですよね?なら何か物とか・・・・異世界ならスキル?能力ですか?何か貰えませんか?」
「あんた生き返るのに何贅沢をってそうねえ・・・・あれのミスだからね・・・・いいわ、何とかしてあげるわ!」
「一寸待て!良い考えがある!ダイスで向こうへ転生する時の年齢や渡すアイテムの数を決めようではないか!」
何ですかそれ?どうやら僕は異世界で生まれ変わるようです。しかもダイス?意味不明です。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
よろしければお気に入り登録お願いします。
あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
………それと、表紙を書いてくれる人を募集しています。
ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる