15 / 43
第1章
第15話:不殺
しおりを挟む
アバコーン王国暦287年3月28日街道・エマ視点
(むり、ムリ、無理、絶対に無理!
やっぱり人殺しは無理!)
(今さら何を言っていますの?
わたくしの復讐をしてくださると言ったのは嘘でしたの?)
(嘘じゃない、嘘じゃないけど、人を殺すのは無理!
殴ったり骨を折ったりはできるけど、殺すのは無理だから!)
(仕方ありませんわね、では今は縛っておいてくださいませ。
ミサキが眠った後でわたくしが殺しておきますわ)
ミサキがこの程度の人間だと早く分かって良かったですわ。
これが強敵相手だったら、取り返しのつかない弱点になっていました。
敵は遠距離にいるうちに、わたくしの魔術で殺してしまいましょう。
これは予定していた以上に魔力を蓄えておかなければいけませんね。
(そんな怖い事言われたらとても眠れないよ)
本当に困った子ですわね。
他人1人殺せないでは、とてもこの世界で生きていけませんわよ。
できるだけ早くこの身体を取り返して、元の世界の戻さないといけません。
(泣き言を聞いている時間はないのです!
王太子の見張りや暗殺者に見つかったら、この程度ではすみませんよ。
他人を殺せない貴女では、確実に殺されてしまいますよ!)
(分かったわよ、直ぐに縛るわよ)
(縛ったら、こいつらの馬や馬車を確保するのです。
こいつらを町や村に突き出したくても、わたくしの顔は見せられないのですよ。
こいつらが奪った馬や馬車を使っていたら、わたくし達まで山賊扱いされるのですからね!)
(なんでこんな連中が襲ってくるのよ!
こんな事ぜんぜん予定になかったわよ!
最悪よ、運が悪いにもほどがあるわよ!)
ずっと、わたくしと対等に話していたというのに、殺されて当然の山賊を殺せと言っただけで、これほど使い物にならなくなるなんて、信じられませんわ。
ミサキの暮らしていた世界は、本当にぬるま湯のようなのでしょう。
でもミサキは悪人の人権が被害者の人権よりも重視されていると言っていました。
そのような世界なら、悪人があふれているはずなのですが……
(ミサキ、わたくしの予定とは違ってしまいますが、後からやってくるスカーレットと1度合流しましょう。
捕まえた山賊達と手に入れた物をスカーレットに引き渡して、次の街で山賊討伐の報奨金を手に入れてもらうのです)
(……ごめん、そうしてくれると助かる)
(ミサキの覚悟の足らない所には失望しましたが、現実は受け入れないといけませんから、その上で作戦を組み替えます)
(はい、そうしてください、お願いします)
ミサキが素直にわたくしの命令に従ってくれるのなら、それはそれで助かります。
それに、全く戦えない訳ではなりません。
今回も身体強化を使わない状態で山賊達をぶちのめしてくれました。
その武勇は、歴戦の騎士団長をしのぐ強さです。
その強さを上手く使えるかどうかは、わたくししだいですわね。
ガラガラガラガラガラ
(ミサキ、いい加減しゃっきりしなさい!
馬車が近づいてきていますよ!
スカーレットの馬車なら、言っていた通りにするのです。
他の馬車なら、それなりに対応しなければいけません)
(分かった、殺さないでいいのなら任せて)
「おい、何をしている、そこの倒れている連中は何者だ?!」
「盗賊が襲ってきたから返り討ちにしてやったのよ。
生け捕りにしたから、討伐の賞金だけでなく、犯罪者奴隷の賞金も手に入るのだけれど、急ぎの注文を受けていて役所に行きたくないのよ。
賞金の八掛けでいいから買い取ってくれないかしら?」
「名前を言え、顔を見せろ!
名前と顔を確認しないかぎり、軽々しく引き受けられない!」
わたくしの影武者を引き受けてくれた戦闘樹女達でしたか。
「私はミサキよ」
「あっ、ミサキ殿ですか。
ミサキ殿ならご領主様から話しを聞いています。
まだ合流されないのですか?」
「盗賊と捕獲品を抱えた状態では、街や関所で調べられるわ。
全部預けるから、取り調べは任せるわ」
「分かりました、賞金相当額をお渡しさせていただきます。
捕獲品に関しては、くわしく計算しなければなりません」
「捕獲品の賞金は、これまでお世話になったガーバー子爵に差し上げます。
このような状態になっている事を、領都に戻って報告してください。
この山賊達が、本当にただの山賊なのか、人手がない王太子達が山賊まで使っているのか、ガーバー子爵に調べてもらいたいのです」
ミサキはわたくしの言う通りに話してくれます。
この世界の人間なら、わたくしから利を得ようと駆け引きする所です。
利用するだけなら、ミサキはこの世界の誰よりも役に立ってくれます。
「分かりました、急ぎ領地に戻って子爵閣下に報告させていただきます。
ですが、本当にロバだけでよろしいのですか?
必要なら馬車を1台残しておきますが?」
「いえ、街や関所の事を考えると、身軽なロバだけの方がいいわ。
合流は王太子の目を逃れ切ったと思った時点にしましょう。
それまでは、付かず離れずの状態で護衛してもらいます」
「承りました、それでは私達は一旦領都に戻ります。
御無事な道中を願っております」
「ええ、貴方達も無事に帰ってちょうだい。
この山賊達が王太子の回し者だった場合、ガーバー子爵領の村々を多くの山賊が狙っているはずだから」
(むり、ムリ、無理、絶対に無理!
やっぱり人殺しは無理!)
(今さら何を言っていますの?
わたくしの復讐をしてくださると言ったのは嘘でしたの?)
(嘘じゃない、嘘じゃないけど、人を殺すのは無理!
殴ったり骨を折ったりはできるけど、殺すのは無理だから!)
(仕方ありませんわね、では今は縛っておいてくださいませ。
ミサキが眠った後でわたくしが殺しておきますわ)
ミサキがこの程度の人間だと早く分かって良かったですわ。
これが強敵相手だったら、取り返しのつかない弱点になっていました。
敵は遠距離にいるうちに、わたくしの魔術で殺してしまいましょう。
これは予定していた以上に魔力を蓄えておかなければいけませんね。
(そんな怖い事言われたらとても眠れないよ)
本当に困った子ですわね。
他人1人殺せないでは、とてもこの世界で生きていけませんわよ。
できるだけ早くこの身体を取り返して、元の世界の戻さないといけません。
(泣き言を聞いている時間はないのです!
王太子の見張りや暗殺者に見つかったら、この程度ではすみませんよ。
他人を殺せない貴女では、確実に殺されてしまいますよ!)
(分かったわよ、直ぐに縛るわよ)
(縛ったら、こいつらの馬や馬車を確保するのです。
こいつらを町や村に突き出したくても、わたくしの顔は見せられないのですよ。
こいつらが奪った馬や馬車を使っていたら、わたくし達まで山賊扱いされるのですからね!)
(なんでこんな連中が襲ってくるのよ!
こんな事ぜんぜん予定になかったわよ!
最悪よ、運が悪いにもほどがあるわよ!)
ずっと、わたくしと対等に話していたというのに、殺されて当然の山賊を殺せと言っただけで、これほど使い物にならなくなるなんて、信じられませんわ。
ミサキの暮らしていた世界は、本当にぬるま湯のようなのでしょう。
でもミサキは悪人の人権が被害者の人権よりも重視されていると言っていました。
そのような世界なら、悪人があふれているはずなのですが……
(ミサキ、わたくしの予定とは違ってしまいますが、後からやってくるスカーレットと1度合流しましょう。
捕まえた山賊達と手に入れた物をスカーレットに引き渡して、次の街で山賊討伐の報奨金を手に入れてもらうのです)
(……ごめん、そうしてくれると助かる)
(ミサキの覚悟の足らない所には失望しましたが、現実は受け入れないといけませんから、その上で作戦を組み替えます)
(はい、そうしてください、お願いします)
ミサキが素直にわたくしの命令に従ってくれるのなら、それはそれで助かります。
それに、全く戦えない訳ではなりません。
今回も身体強化を使わない状態で山賊達をぶちのめしてくれました。
その武勇は、歴戦の騎士団長をしのぐ強さです。
その強さを上手く使えるかどうかは、わたくししだいですわね。
ガラガラガラガラガラ
(ミサキ、いい加減しゃっきりしなさい!
馬車が近づいてきていますよ!
スカーレットの馬車なら、言っていた通りにするのです。
他の馬車なら、それなりに対応しなければいけません)
(分かった、殺さないでいいのなら任せて)
「おい、何をしている、そこの倒れている連中は何者だ?!」
「盗賊が襲ってきたから返り討ちにしてやったのよ。
生け捕りにしたから、討伐の賞金だけでなく、犯罪者奴隷の賞金も手に入るのだけれど、急ぎの注文を受けていて役所に行きたくないのよ。
賞金の八掛けでいいから買い取ってくれないかしら?」
「名前を言え、顔を見せろ!
名前と顔を確認しないかぎり、軽々しく引き受けられない!」
わたくしの影武者を引き受けてくれた戦闘樹女達でしたか。
「私はミサキよ」
「あっ、ミサキ殿ですか。
ミサキ殿ならご領主様から話しを聞いています。
まだ合流されないのですか?」
「盗賊と捕獲品を抱えた状態では、街や関所で調べられるわ。
全部預けるから、取り調べは任せるわ」
「分かりました、賞金相当額をお渡しさせていただきます。
捕獲品に関しては、くわしく計算しなければなりません」
「捕獲品の賞金は、これまでお世話になったガーバー子爵に差し上げます。
このような状態になっている事を、領都に戻って報告してください。
この山賊達が、本当にただの山賊なのか、人手がない王太子達が山賊まで使っているのか、ガーバー子爵に調べてもらいたいのです」
ミサキはわたくしの言う通りに話してくれます。
この世界の人間なら、わたくしから利を得ようと駆け引きする所です。
利用するだけなら、ミサキはこの世界の誰よりも役に立ってくれます。
「分かりました、急ぎ領地に戻って子爵閣下に報告させていただきます。
ですが、本当にロバだけでよろしいのですか?
必要なら馬車を1台残しておきますが?」
「いえ、街や関所の事を考えると、身軽なロバだけの方がいいわ。
合流は王太子の目を逃れ切ったと思った時点にしましょう。
それまでは、付かず離れずの状態で護衛してもらいます」
「承りました、それでは私達は一旦領都に戻ります。
御無事な道中を願っております」
「ええ、貴方達も無事に帰ってちょうだい。
この山賊達が王太子の回し者だった場合、ガーバー子爵領の村々を多くの山賊が狙っているはずだから」
3
お気に入りに追加
491
あなたにおすすめの小説
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
冤罪で殺された悪役令嬢は精霊となって自分の姪を守護します 〜今更謝罪されても手遅れですわ〜
犬社護
ファンタジー
ルーテシア・フォンテンスは、《ニーナ・エクスランデ公爵令嬢毒殺未遂事件》の犯人として仕立て上げられ、王城地下の牢獄にて毒殺されてしまうが、目覚めたら精霊となって死んだ場所に佇んでいた。そこで自分の姪と名乗る女の子《チェルシー》と出会い、自身の置かれた状況を知る。
《十八年経過した世界》
《ルーテシアフォンテンスは第一級犯罪者》
《フォンテンス家の壊滅》
何故こんな事態となったのか、復讐心を抑えつつ姪から更に話を聞こうとしたものの、彼女は第一王子の誕生日パーティーに参加すべく、慌てて地上へと戻っていく。ルーテシアは自身を殺した犯人を探すべく、そのパーティーにこっそり参加することにしたものの、そこで事件に遭遇し姪を巻き込んでしまう。事件解決に向けて動き出すものの、その道中自分の身体に潜む力に少しずつ目覚めていき、本人もこの力を思う存分利用してやろうと思い、ルーテシアはどんどん強くなっていき、犯人側を追い詰めていく。
そんな危険精霊に狙われていることを一切知らない犯人側は、とある目的を達成すべく、水面下で策を張り巡らせていた。誰を敵に回したのか全てを察した時にはもう手遅れで……
【完結】五度の人生を不幸な出来事で幕を閉じた転生少女は、六度目の転生で幸せを掴みたい!
アノマロカリス
ファンタジー
「ノワール・エルティナス! 貴様とは婚約破棄だ!」
ノワール・エルティナス伯爵令嬢は、アクード・ベリヤル第三王子に婚約破棄を言い渡される。
理由を聞いたら、真実の相手は私では無く妹のメルティだという。
すると、アクードの背後からメルティが現れて、アクードに肩を抱かれてメルティが不敵な笑みを浮かべた。
「お姉様ったら可哀想! まぁ、お姉様より私の方が王子に相応しいという事よ!」
ノワールは、アクードの婚約者に相応しくする為に、様々な事を犠牲にして尽くしたというのに、こんな形で裏切られるとは思っていなくて、ショックで立ち崩れていた。
その時、頭の中にビジョンが浮かんできた。
最初の人生では、日本という国で淵東 黒樹(えんどう くろき)という女子高生で、ゲームやアニメ、ファンタジー小説好きなオタクだったが、学校の帰り道にトラックに刎ねられて死んだ人生。
2度目の人生は、異世界に転生して日本の知識を駆使して…魔女となって魔法や薬学を発展させたが、最後は魔女狩りによって命を落とした。
3度目の人生は、王国に使える女騎士だった。
幾度も国を救い、活躍をして行ったが…最後は王族によって魔物侵攻の盾に使われて死亡した。
4度目の人生は、聖女として国を守る為に活動したが…
魔王の供物として生贄にされて命を落とした。
5度目の人生は、城で王族に使えるメイドだった。
炊事・洗濯などを完璧にこなして様々な能力を駆使して、更には貴族の妻に抜擢されそうになったのだが…同期のメイドの嫉妬により捏造の罪をなすりつけられて処刑された。
そして6度目の現在、全ての前世での記憶が甦り…
「そうですか、では婚約破棄を快く受け入れます!」
そう言って、ノワールは城から出て行った。
5度による浮いた話もなく死んでしまった人生…
6度目には絶対に幸せになってみせる!
そう誓って、家に帰ったのだが…?
一応恋愛として話を完結する予定ですが…
作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。
今回はHOTランキングは最高9位でした。
皆様、有り難う御座います!
チートスキルを貰って転生したけどこんな状況は望んでない
カナデ
ファンタジー
大事故に巻き込まれ、死んだな、と思った時には真っ白な空間にいた佐藤乃蒼(のあ)、普通のOL27歳は、「これから異世界へ転生して貰いますーー!」と言われた。
一つだけ能力をくれるという言葉に、せっかくだから、と流行りの小説を思い出しつつ、どんなチート能力を貰おうか、とドキドキしながら考えていた。
そう、考えていただけで能力を決定したつもりは無かったのに、気づいた時には異世界で子供に転生しており、そうして両親は襲撃されただろう荷馬車の傍で、自分を守るかのように亡くなっていた。
ーーーこんなつもりじゃなかった。なんで、どうしてこんなことに!!
その両親の死は、もしかしたら転生の時に考えていたことが原因かもしれなくてーーーー。
自分を転生させた神に何度も繰り返し問いかけても、嘆いても自分の状況は変わることはなく。
彼女が手にしたチート能力はーー中途半端な通販スキル。これからどう生きたらいいのだろう?
ちょっと最初は暗めで、ちょっとシリアス風味(はあまりなくなります)な異世界転生のお話となります。
(R15 は残酷描写です。戦闘シーンはそれ程ありませんが流血、人の死がでますので苦手な方は自己責任でお願いします)
どんどんのんびりほのぼのな感じになって行きます。(思い出したようにシリアスさんが出たり)
チート能力?はありますが、無双ものではありませんので、ご了承ください。
今回はいつもとはちょっと違った風味の話となります。
ストックがいつもより多めにありますので、毎日更新予定です。
力尽きたらのんびり更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
5/2 HOT女性12位になってました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性8位(午前9時)表紙入りしてました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性4位(午後9時)まで上がりました!ありがとうございます<(_ _)>
5/4 HOT女性2位に起きたらなってました!!ありがとうございます!!頑張ります!
5/5 HOT女性1位に!(12時)寝ようと思ってみたら驚きました!ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる