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第一章
第6話:断罪
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「陛下、貴男はやり過ぎました、漢の面目を潰した責任は取ってもらう」
オスカルは全く情のない冷酷な声でつぶやくと、躊躇うことなく剣を精腹王の腹に突き刺して、そのまま腹を裂いていった。
本来なら激痛で絶叫をあげるのだが、フェルディナンドが顎を確保して締め上げているので、ひと言も声を上げれない状況だった。
長い時間をかけて、精腹王が行った卑劣な行動に対する報いを受けさせた二人は、次の標的に向かうことにした。
「俺はマリアンヌを殺す、フェルディナンドはグレースを殺してくれ」
二人はそれぞれ逢引きを約束している相手の屋敷に向かおうとした。
王女二人の婚約者候補であったオスカルとフェルディナンドだが、約束を破った二人い激怒して、元凶である精腹王共々殺すことにしたのだ。
王女二人は、オスカルとフェルディナンドに男爵令嬢を匿うと約束していながら、金と結婚を条件に、男爵令嬢を精腹王に売り渡したのだ。
精腹王にオスカルとフェルディナンドと結婚させる事の条件として、オスカルとフェルディナンドとの約束を破るなんて、愚かにもほどがあった。
「下から剣を突き刺して切り裂いてやる」
オスカルが冷気のように冷え冷えとした言葉で殺戮を誓う。
王女二人に売り渡され、精腹王に嬲り者にされた男爵令嬢は、遺書を書いて首をつって死んだ。
家のために、王女二人と精腹王に対する恨み辛みを書くことはできなかった。
ただ、オスカルとフェルディナンドに対するお礼の言葉だけを残して。
オスカルとフェルディナンドは、心の中で激怒した。
怒りを面に出せば、これからやっる事が邪魔されてしまう。
事が終わるまでは、意趣遺恨がないように振舞わなければいけない。
だがここで王女二人と精腹王殺さなければ、オスカルとフェルディナンドの面目は丸潰れだった。
「俺も同じ方法で殺してやろう。
いや、待てオスカル、やはり王と同じ方法で殺した方がいいのではないか?」
フェルディナンドが、同一犯による犯行、証拠はなくても自分達がやった事だと、国内外の王侯貴族に知らしめるために、殺害方法を統一するように提案した。
「だったらこいつもケツから刺して二つに裂いておればいい」
そう言ったオスカルは、剣を精腹王の肛門から刺して身体を引き裂いた。
現国王ともあろう者が、見るも無残な死に方だった。
だがオスカルとフェルディナンドから見れば当然の殺し方だった。
ここまで露骨に王家王国に喧嘩を売ったのだから、報復の刺客が送られてくるのは当然だが、それは覚悟の上だった。
二人はこれからの事を考えで、獰猛な笑顔を浮かべていた。
オスカルは全く情のない冷酷な声でつぶやくと、躊躇うことなく剣を精腹王の腹に突き刺して、そのまま腹を裂いていった。
本来なら激痛で絶叫をあげるのだが、フェルディナンドが顎を確保して締め上げているので、ひと言も声を上げれない状況だった。
長い時間をかけて、精腹王が行った卑劣な行動に対する報いを受けさせた二人は、次の標的に向かうことにした。
「俺はマリアンヌを殺す、フェルディナンドはグレースを殺してくれ」
二人はそれぞれ逢引きを約束している相手の屋敷に向かおうとした。
王女二人の婚約者候補であったオスカルとフェルディナンドだが、約束を破った二人い激怒して、元凶である精腹王共々殺すことにしたのだ。
王女二人は、オスカルとフェルディナンドに男爵令嬢を匿うと約束していながら、金と結婚を条件に、男爵令嬢を精腹王に売り渡したのだ。
精腹王にオスカルとフェルディナンドと結婚させる事の条件として、オスカルとフェルディナンドとの約束を破るなんて、愚かにもほどがあった。
「下から剣を突き刺して切り裂いてやる」
オスカルが冷気のように冷え冷えとした言葉で殺戮を誓う。
王女二人に売り渡され、精腹王に嬲り者にされた男爵令嬢は、遺書を書いて首をつって死んだ。
家のために、王女二人と精腹王に対する恨み辛みを書くことはできなかった。
ただ、オスカルとフェルディナンドに対するお礼の言葉だけを残して。
オスカルとフェルディナンドは、心の中で激怒した。
怒りを面に出せば、これからやっる事が邪魔されてしまう。
事が終わるまでは、意趣遺恨がないように振舞わなければいけない。
だがここで王女二人と精腹王殺さなければ、オスカルとフェルディナンドの面目は丸潰れだった。
「俺も同じ方法で殺してやろう。
いや、待てオスカル、やはり王と同じ方法で殺した方がいいのではないか?」
フェルディナンドが、同一犯による犯行、証拠はなくても自分達がやった事だと、国内外の王侯貴族に知らしめるために、殺害方法を統一するように提案した。
「だったらこいつもケツから刺して二つに裂いておればいい」
そう言ったオスカルは、剣を精腹王の肛門から刺して身体を引き裂いた。
現国王ともあろう者が、見るも無残な死に方だった。
だがオスカルとフェルディナンドから見れば当然の殺し方だった。
ここまで露骨に王家王国に喧嘩を売ったのだから、報復の刺客が送られてくるのは当然だが、それは覚悟の上だった。
二人はこれからの事を考えで、獰猛な笑顔を浮かべていた。
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