君とのシアワセ

カイン

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創痍side(攻視点)

退屈な午前もすぎ昼近くになって、そろそろ結起きるかな?と思って、人気のない空き教室に行く。教師に保健室に行くと言ったら、豚やハエがついてこようとしたが、1人がいいと言った。
空き教室に入りスマホを確認すると、結は早々に起きていた。無意識に口元がニヤける。

結は目覚めた後いつもと違うことに混乱しているのか、動かず周りをキョロキョロ見ている。可愛いなぁ、襲いたくなる衝動が生まれる。
少し時間が経って落ち着いたのか起き上がりそこら辺をウロウロして、時々制服をじっと見つめたり、触ったりしている。
イライラする。ずっとベッドの上に入ればいいのに。
暇にしたのは悪いが、制服を見たり触ったりするのは許せない。帰ってお仕置は確定だなっと、思っていると結が突然制服を抱きしめて何か言っている。
瞬間立ち上がり、制服を着はじめ、扉を開けて出ていった。

「はぁぁぁあ??」

思いっきり叫ぶ。イライラが止まらない。拳に力が入り、血が出てくるが気にせずに画面の中を血走っためで見つめる。
すぐさま篠木に電話する

「篠木、ここら辺の監視カメラを全て僕のスマホにうつせ」

1分で、スマホに情報が入る。急いで結を探すと、まだ家を出てすぐのところだった。

「見つけた。」

怒りを沈め落ち着いて結を見る。
しかし、結の様子がおかしい。息を切らしながら、目を潤ませている。はっきり言って色気がものすごい。結の色気にやられたのか道行く人間みな、結に引き寄せられるかのように振り向き、あわよくば襲おうと目をギラつかせている。
あれほど家から出るなと教えたのに、僕の教育不足かなー

「フフフ、はぁ、結、やってくれたなぁ」

今から連れ戻そうと思えば連れ戻せる。首輪に着いた、麻酔バリや、筋弛緩剤などをボタンひとつで発動できる。
が、そんなことをすれば結の寝顔や、結が倒れた時怪我をするかもしれないし、それだけでは恐怖がまだ足りない。
ので、とても嫌だが、結を学校まで泳がせることにする。
しばらくして結が登校した。いつも通りだと、5分そこらで着く距離なのに何故か今日に限ってちんたらちんたら歩いていたので20分もかかっていた。
僕は結が学校に着くまで色々と準備をしていた。
しばらくして結がトイレ付近に着く。そこでわざと靴を鳴らして結をトイレに入らせる。そのままバケツを取り出し結の入っている個室まで行く。

バシャー

バケツをそのままぶっかける。

「おい、早く出ろ。」

できるだけ優しく言ったのに、無視を決め込む結にイライラが積もる。腹がってドアを少し蹴る。
やっと、出てきてくれた結をそのままバケツの中に入れる。暴れているが、しょうがないこれも結のためだから、しっかり分からせなければならない。
結は必死にもがいている。すごく可愛い。
少し結の意識が無くなってきたら、休ませてあげて、また躾したあげる。それを何回か続けていると、やめてあげる。僕も結のことが好きだからついつい甘くなっちゃう。

次に素直になる練習だ。僕の言いつけを守らなかったのと、すぐ謝らなかったことに対しての謝罪をできるようにする。
必死に謝ってくれた。少しは反省したのかな?まぁ、そんなんで許すわけないけど。これ以上ここにいてはバレる可能性があるので、篠木に電話する

「篠木すぐにこい、あぁ、いつもの場所だ。待ってる」

それから結を立たせる。その間も必死に謝ってくれるが、そんなに謝ると、逆に反省してないように感じる。
はぁ、これもお仕置か、躾することが多いなぁ
しばらくしてると、迎えが来たので結を押し込む。
結二度と下手な気が起きないようにしっかり叩き直してあげるからね。
そんな意味を込めて結を見つめた。







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