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にじゅう
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「ここどこぉ?」
目が覚めると、畳にしかれた布団の上に寝かされていた。
うううん、なんでいるんだろ。思い返すと確か、、鏡と雷で旅行に来て、商店街入ろうとして…
そうだ僕、誘拐されたんだ!
「鏡ぃぃい、雷いぃぃい、助けてぇぇえ、僕はここだよぉぉぉお」
届かないだろうけど叫んでみた。2人の名前を呼ぶと心が暖かくなる。
「やっぱり聞こえないよねぇ。とりあえずここから出ることが最優先かな??」
そう思って立とうとするけど
「あれ?」
ガチャガチャ
何故か足首に家でも感じたことのある音と感覚が走る。
「え?」
見ると、足枷と床に鎖が伸びていた。
ガチャガチャ
ぐっぐっと引っ張ってみるけどそれに呼応する金属音。
え、僕今回マジでやばいじゃん。これ監禁されてる…
「美羽ぅぅー起きたー?」
バタバタ
足音と共に中に入ってきた人は髪型がツーブロックで厳ついどこかで見たことがあるような男だった。
「だれ?」
「おいおい、お前の大好きな顔忘れるなんてひでぇ話だぜ。
あの時からちょっとしかたってないだろ?」
このバリトンボイスはまさか…
「まさか!山口さん??」
「おうよ!」
「なんでここに!?あの時鏡と雷は始末したって、、、」
驚きすぎて目を見開いたまま空いた口が塞がらない。
「あぁ?俺がそんなやわなわけねぇだろ。
それにしてもやっと捕まえれた。もう逃がさねぇ。」
「これは、山口さんがしたの!?どうしてこんなことを…」
「それはな、お前のためだよ美羽」
「え?」
驚いて目が点になる。
僕のため??何を言っているのか頭では理解できなくて困惑した状態のまま山口さんを見る。
「お前を救ってやりたくてさ、なぁ美羽、美羽は俺のこと好きだったんだろ?
だから、俺のこと気にかけたり、俺の事見てたんだろ?」
「は?」
僕が山口さんをすき?どうしたらそんな思考回路になるのかさっぱりわからん…
僕の愛する人は鏡と雷の2人だけだ。
てか僕屋敷で四六時中雷と鏡を相手してたんだから山口さんとか他の幹部の人の印象ほぼゼロなんだけど。
しいていうなら、いつも情事の後の部屋の片付けやご飯などのお世話をしてくれる時幹部の誰かと2人っきりの空間がごくごくごくごく稀にある。
そんな時何も話さないっていうのはきまずいから
「いつもありがとう」とか、「助かる」
ぐらいしか言ってない。
それぐらいは当たり前のことだし、そんなんで勘違い起こすとかこの人どんだけ他の人に嫌われてるんだよ。
僕は可哀想な目で山口さんをみた。
「あ?美羽どーしたんだ?誘ってんのか?」
「え、なに??」
ベロッ
山口が近づいてきて、僕の顎をつかみそのまま舌で頬っぺを舐められた。
「うわぁ、いやぁ、きもいきもい、きもちわるいぃ!離れてぇ!いやぁぁ!!」
僕はギョッとして反射的に叫んでしまった。しょうがないじゃん!きもいんだから!!
「おい、美羽…今なんつった?」
底冷えするような声が聞こえ背筋が凍る。
僕は固まったまま目の前の山口さんを見る。
「美羽俺にどういう口の利き方してんだ?
ア"ァ"ン"?まぁいい、嫁を躾けるのが旦那の仕事だからなぁ」
といって強い力で上にのられ、押し倒される。
怖い怖い怖い怖い早く助けてぇ、鏡 ぉ!!雷ぃ!!
目が覚めると、畳にしかれた布団の上に寝かされていた。
うううん、なんでいるんだろ。思い返すと確か、、鏡と雷で旅行に来て、商店街入ろうとして…
そうだ僕、誘拐されたんだ!
「鏡ぃぃい、雷いぃぃい、助けてぇぇえ、僕はここだよぉぉぉお」
届かないだろうけど叫んでみた。2人の名前を呼ぶと心が暖かくなる。
「やっぱり聞こえないよねぇ。とりあえずここから出ることが最優先かな??」
そう思って立とうとするけど
「あれ?」
ガチャガチャ
何故か足首に家でも感じたことのある音と感覚が走る。
「え?」
見ると、足枷と床に鎖が伸びていた。
ガチャガチャ
ぐっぐっと引っ張ってみるけどそれに呼応する金属音。
え、僕今回マジでやばいじゃん。これ監禁されてる…
「美羽ぅぅー起きたー?」
バタバタ
足音と共に中に入ってきた人は髪型がツーブロックで厳ついどこかで見たことがあるような男だった。
「だれ?」
「おいおい、お前の大好きな顔忘れるなんてひでぇ話だぜ。
あの時からちょっとしかたってないだろ?」
このバリトンボイスはまさか…
「まさか!山口さん??」
「おうよ!」
「なんでここに!?あの時鏡と雷は始末したって、、、」
驚きすぎて目を見開いたまま空いた口が塞がらない。
「あぁ?俺がそんなやわなわけねぇだろ。
それにしてもやっと捕まえれた。もう逃がさねぇ。」
「これは、山口さんがしたの!?どうしてこんなことを…」
「それはな、お前のためだよ美羽」
「え?」
驚いて目が点になる。
僕のため??何を言っているのか頭では理解できなくて困惑した状態のまま山口さんを見る。
「お前を救ってやりたくてさ、なぁ美羽、美羽は俺のこと好きだったんだろ?
だから、俺のこと気にかけたり、俺の事見てたんだろ?」
「は?」
僕が山口さんをすき?どうしたらそんな思考回路になるのかさっぱりわからん…
僕の愛する人は鏡と雷の2人だけだ。
てか僕屋敷で四六時中雷と鏡を相手してたんだから山口さんとか他の幹部の人の印象ほぼゼロなんだけど。
しいていうなら、いつも情事の後の部屋の片付けやご飯などのお世話をしてくれる時幹部の誰かと2人っきりの空間がごくごくごくごく稀にある。
そんな時何も話さないっていうのはきまずいから
「いつもありがとう」とか、「助かる」
ぐらいしか言ってない。
それぐらいは当たり前のことだし、そんなんで勘違い起こすとかこの人どんだけ他の人に嫌われてるんだよ。
僕は可哀想な目で山口さんをみた。
「あ?美羽どーしたんだ?誘ってんのか?」
「え、なに??」
ベロッ
山口が近づいてきて、僕の顎をつかみそのまま舌で頬っぺを舐められた。
「うわぁ、いやぁ、きもいきもい、きもちわるいぃ!離れてぇ!いやぁぁ!!」
僕はギョッとして反射的に叫んでしまった。しょうがないじゃん!きもいんだから!!
「おい、美羽…今なんつった?」
底冷えするような声が聞こえ背筋が凍る。
僕は固まったまま目の前の山口さんを見る。
「美羽俺にどういう口の利き方してんだ?
ア"ァ"ン"?まぁいい、嫁を躾けるのが旦那の仕事だからなぁ」
といって強い力で上にのられ、押し倒される。
怖い怖い怖い怖い早く助けてぇ、鏡 ぉ!!雷ぃ!!
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