30 / 34
29 奏多VS雅人仁義なき戦い
しおりを挟む
「や、や、弥生それは俺を置いていくということか…」
「んー、まぁ簡単に言えばそういう事だよ」
「なんでだ!なんでそんな酷いこと言うんだ!!」
「なんでって言われても、ねぇー、」
と言って俺のスカートの裾を掴んでる奏多を見る。
あのホテルでの後、一旦屋敷に帰ることになり、色々あって、奏多と出かけることにした。
俺も元気だし、特に傷とかもなかったしな。案外俺丈夫だよね。
でも、雅人は俺が出かけることに大反対してる。
まぁ、雅人に反対されても行くんだけど
「な、な、なんでそいつを見るんだ!」
「だって、雅人が一緒は嫌だって言うし、」
「当たり前だろ!?こんなクソガキとだれが行きたいんだよ!」
といって、奏多を睨みつけた。
「ふわぁん、ママぁ」
「雅人、奏多も甘えたいし、遊びたい年頃なのよ?お父さんに任せるのもいいけど、せっかく遠くに来たんだからちょっと遊んで帰るだけよ」
「そうは言っても、あんな事があったばかりだし!出かけるなら俺とならいいけど、こいつとは絶対だめだ!」
と、目を血走らせ掴みかかる勢いで言ってきた。
俺の話一切聞いてねぇなこいつ。
「はいはい、じゃあね行ってきます。」
「待てやよい!絶対行かせないぞ!!」
「もぉ、雅人どい、」
玄関の前で立ち塞がる雅人に手を焼いていると、
「ママぁあれ見てー」
といって、奏多が空を指さす
「え、なに?」
反射的に上を見る。
ドスッ
「うっ、」
ぱっと、声がした方をみると雅人が足を抱えて倒れていた。
「え、雅人どうしたの、だいじょ、」
ギョッとしてすぐ駆け寄ろうとしたけど奏多に子供(しかも3歳児)にしてはありえない力で引っ張られる。
「かあたまーいこー」
「え、ちょ、ま、」
「じゃあね、父様絶対についてこないでね」
奏多が手を引っ張りながら低めの声でいう。
「あ、じゃ、夕方には帰ってくるから、行ってきます。」
少し雅人が心配だけど何とかなるだろうと思い家を後にした。
少し歩いて
「かあさまどこに行きます?」
「んー、どうしよっかぁ、考えてなかったんだよね、」
「ならかあさま、僕に任せてください」
「ん、じゃあ任せちゃおっかな?」
そんな会話をしながら道路を歩いているとなぜだか少し視線を感じる。きのせいかな?
「かあさまあぶない!」
急に奏多に突き飛ばされた。躓きそうになり前のめりになる。
パンッ
「いたっ」
軽い空気のような音と共に声が聞こえた気がしたがきのせいみたいだ。
「もぉ、奏多どうしたのー?」
後ろにいる奏多に顔を向ける。
「ううん、なんでもなかった!」
「そう、あれ?」
「かあさま、どうかしましたか?」
「ううん、なんでもない」
いつの間にか視線が無くなっていた。
車の中で
「それにしても、大きいリュックね、かあさまが持ったあげよっか?」
実は奏多はギリギリ体よりも小さいサイズのバックを持っている。
それなのにしっかり歩いている奏多に驚く。この子本当に3歳なのかしら?
「いいえ、大丈夫です。」
「そう?でも重くなったらいってよ?」
「はい…わかりました。」
そう答えた奏多は俯き唇をニンマリしていた。
「んー、まぁ簡単に言えばそういう事だよ」
「なんでだ!なんでそんな酷いこと言うんだ!!」
「なんでって言われても、ねぇー、」
と言って俺のスカートの裾を掴んでる奏多を見る。
あのホテルでの後、一旦屋敷に帰ることになり、色々あって、奏多と出かけることにした。
俺も元気だし、特に傷とかもなかったしな。案外俺丈夫だよね。
でも、雅人は俺が出かけることに大反対してる。
まぁ、雅人に反対されても行くんだけど
「な、な、なんでそいつを見るんだ!」
「だって、雅人が一緒は嫌だって言うし、」
「当たり前だろ!?こんなクソガキとだれが行きたいんだよ!」
といって、奏多を睨みつけた。
「ふわぁん、ママぁ」
「雅人、奏多も甘えたいし、遊びたい年頃なのよ?お父さんに任せるのもいいけど、せっかく遠くに来たんだからちょっと遊んで帰るだけよ」
「そうは言っても、あんな事があったばかりだし!出かけるなら俺とならいいけど、こいつとは絶対だめだ!」
と、目を血走らせ掴みかかる勢いで言ってきた。
俺の話一切聞いてねぇなこいつ。
「はいはい、じゃあね行ってきます。」
「待てやよい!絶対行かせないぞ!!」
「もぉ、雅人どい、」
玄関の前で立ち塞がる雅人に手を焼いていると、
「ママぁあれ見てー」
といって、奏多が空を指さす
「え、なに?」
反射的に上を見る。
ドスッ
「うっ、」
ぱっと、声がした方をみると雅人が足を抱えて倒れていた。
「え、雅人どうしたの、だいじょ、」
ギョッとしてすぐ駆け寄ろうとしたけど奏多に子供(しかも3歳児)にしてはありえない力で引っ張られる。
「かあたまーいこー」
「え、ちょ、ま、」
「じゃあね、父様絶対についてこないでね」
奏多が手を引っ張りながら低めの声でいう。
「あ、じゃ、夕方には帰ってくるから、行ってきます。」
少し雅人が心配だけど何とかなるだろうと思い家を後にした。
少し歩いて
「かあさまどこに行きます?」
「んー、どうしよっかぁ、考えてなかったんだよね、」
「ならかあさま、僕に任せてください」
「ん、じゃあ任せちゃおっかな?」
そんな会話をしながら道路を歩いているとなぜだか少し視線を感じる。きのせいかな?
「かあさまあぶない!」
急に奏多に突き飛ばされた。躓きそうになり前のめりになる。
パンッ
「いたっ」
軽い空気のような音と共に声が聞こえた気がしたがきのせいみたいだ。
「もぉ、奏多どうしたのー?」
後ろにいる奏多に顔を向ける。
「ううん、なんでもなかった!」
「そう、あれ?」
「かあさま、どうかしましたか?」
「ううん、なんでもない」
いつの間にか視線が無くなっていた。
車の中で
「それにしても、大きいリュックね、かあさまが持ったあげよっか?」
実は奏多はギリギリ体よりも小さいサイズのバックを持っている。
それなのにしっかり歩いている奏多に驚く。この子本当に3歳なのかしら?
「いいえ、大丈夫です。」
「そう?でも重くなったらいってよ?」
「はい…わかりました。」
そう答えた奏多は俯き唇をニンマリしていた。
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
市川先生の大人の補習授業
夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。
ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。
「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。
◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC)
※「*」がついている回は性描写が含まれております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる