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「弥生遅くなってごめんな、」
「うぅん、来てくれると思ってたからぁ、雅人ぉ、雅人ぉ、」
雅人が潰れるかってくらい抱きしめてきてくる。
俺も雅人への安堵感に涙腺を崩壊させながら背中に手を回す
雅人はそのまま首筋をめいっぱい匂ったあと俺と目を合わせる。
「弥生ぃ、その顔、、」
怒りや心配や憎しみ、様々な意味を持った瞳で少し腫れた頬を指でなぞられる。
「あ、ちょっと、あいつに、やられちゃった、でも、大丈夫だか、、」
「ごめんな、ほんとごめんな、」
「あぁ、オラッ」
「うぅ、」
泣きそうな声で言ったあとまた俺を抱きしめ、森本に近づき蹴り飛ばした。
その後も何回も何回も蹴り続ける。
「あぁ、あぁ!」
「うぅ、」
ドガドガドガ
辛そうな顔で何回も蹴る。
そんな雅人の様子をもう見てられなくて俺は止めに入る。
「雅人やめて、もういい、やめて、」
それでもやめようとしない雅人。怒りで俺の声が聞こえてないみたいだ。
「雅人!!!」
少し大きめの声でいい、雅人の頭を胸に押さえつける。
「もう、帰ろ、ね、もういいから、俺は雅人が来てくれただけでもう十分だから、」
やっと俺の声を聞いてくれた雅人に俺は目を合わせてキスをする。
「弥生…」
「弥生様、雅人様!!ご無事ですか!!」
そんな時、雅人が破壊した扉から見知った顔が除く。
俺は恥ずかしくなり、慌てて雅人から離れようとしたが雅人が抱きしめたまま離そうとしなかったので動けないでいた。
「遅い。」
「すいません。」
「はぁ、とりあえずお前らは後始末とそいつを縛っておくこと。
それとこいつの仲間を探しだせ。発見したら、早急に捕まえ捕獲しろ。
俺と弥生はホテルに戻る。」
「はい、わかりました。あの、お帰りは…?」
「いい、俺たちで帰る。」
雅人がそう言って話したあと、俺たちは店を後にし、ホテルに戻った。
~ホテルにて~
「弥生痛かったよね、怖かったよね、ほんとにごめん、俺のせいで弥生を泣かせただけじゃなくて、俺があの時あんなことしなければ、俺がぁ」
「雅人…」
帰ってすぐベッドに直行し、手当をされた後、後ろからハグされる。
弱々しい雅人の声が聞こえてくる。自己嫌悪に陥ってるみたいだ。
ここは俺が励ましてやらないと、
「雅人、聞いて、」
雅人の方をむく。
「俺は今日もめっちゃ楽しかったし、それに今回は俺が悪かったんだから。いや、そもそもあいつが100%悪いんだから雅人が気落ちすることなんてないよ!」
「それにね、秘密だったけど教えてあげる。俺が諦めずに雅人を待ちづけられたのも、俺があいつに殴られても挫けなかったのは雅人が俺の心にいてくれたからだよ!
雅人がくれた指輪を見た時、何があっても生涯俺の愛する人は、雅人だけだって言葉が頭の中に浮かんできたから!この人を悲しませたくないと思ったから!
だから、頑張れたんだよ!」
「だからね、雅人、俺は今雅人が落ち込んでいる方が悲しいし、辛い。
俺がやられて悲しいのもわかるけど、俺は大丈夫って言ってるでしょ?
ね?だからいつもみたいに愛してるとか、弥生大好きって言ってよ!じゃないと離婚するよ!」
ちょっとかける言葉が見つからなかったので最後適当にしてしまった。
「え!?離婚!?」
「うん、雅人が落ち込んでたら離婚する」
「そんなこと言わないで!!弥生大好き愛してるすきすき!!」
「スーハースーハー」
といって、痛いくらい抱きしめたあと、鼻息荒い荒く首筋を匂ってきた。
「うんうん、いつもの雅人だね!じゃあ、俺はシャワーを浴びて、」
「あ、ちょっと待って、ヤリたい」
「は?」
「いつもの俺だから、いいよね??」
食い気味で言われる。
「いや、それはちょっと、今日はいいかな、」
と、いってベッドを出ようとしたら引っ張られた。
「え?」
「弥生1回だけ、ね?」
不意に雅人と目が合う。その時雅人の目がギラギラしていたのは気のせいだろうか…
「うぅん、来てくれると思ってたからぁ、雅人ぉ、雅人ぉ、」
雅人が潰れるかってくらい抱きしめてきてくる。
俺も雅人への安堵感に涙腺を崩壊させながら背中に手を回す
雅人はそのまま首筋をめいっぱい匂ったあと俺と目を合わせる。
「弥生ぃ、その顔、、」
怒りや心配や憎しみ、様々な意味を持った瞳で少し腫れた頬を指でなぞられる。
「あ、ちょっと、あいつに、やられちゃった、でも、大丈夫だか、、」
「ごめんな、ほんとごめんな、」
「あぁ、オラッ」
「うぅ、」
泣きそうな声で言ったあとまた俺を抱きしめ、森本に近づき蹴り飛ばした。
その後も何回も何回も蹴り続ける。
「あぁ、あぁ!」
「うぅ、」
ドガドガドガ
辛そうな顔で何回も蹴る。
そんな雅人の様子をもう見てられなくて俺は止めに入る。
「雅人やめて、もういい、やめて、」
それでもやめようとしない雅人。怒りで俺の声が聞こえてないみたいだ。
「雅人!!!」
少し大きめの声でいい、雅人の頭を胸に押さえつける。
「もう、帰ろ、ね、もういいから、俺は雅人が来てくれただけでもう十分だから、」
やっと俺の声を聞いてくれた雅人に俺は目を合わせてキスをする。
「弥生…」
「弥生様、雅人様!!ご無事ですか!!」
そんな時、雅人が破壊した扉から見知った顔が除く。
俺は恥ずかしくなり、慌てて雅人から離れようとしたが雅人が抱きしめたまま離そうとしなかったので動けないでいた。
「遅い。」
「すいません。」
「はぁ、とりあえずお前らは後始末とそいつを縛っておくこと。
それとこいつの仲間を探しだせ。発見したら、早急に捕まえ捕獲しろ。
俺と弥生はホテルに戻る。」
「はい、わかりました。あの、お帰りは…?」
「いい、俺たちで帰る。」
雅人がそう言って話したあと、俺たちは店を後にし、ホテルに戻った。
~ホテルにて~
「弥生痛かったよね、怖かったよね、ほんとにごめん、俺のせいで弥生を泣かせただけじゃなくて、俺があの時あんなことしなければ、俺がぁ」
「雅人…」
帰ってすぐベッドに直行し、手当をされた後、後ろからハグされる。
弱々しい雅人の声が聞こえてくる。自己嫌悪に陥ってるみたいだ。
ここは俺が励ましてやらないと、
「雅人、聞いて、」
雅人の方をむく。
「俺は今日もめっちゃ楽しかったし、それに今回は俺が悪かったんだから。いや、そもそもあいつが100%悪いんだから雅人が気落ちすることなんてないよ!」
「それにね、秘密だったけど教えてあげる。俺が諦めずに雅人を待ちづけられたのも、俺があいつに殴られても挫けなかったのは雅人が俺の心にいてくれたからだよ!
雅人がくれた指輪を見た時、何があっても生涯俺の愛する人は、雅人だけだって言葉が頭の中に浮かんできたから!この人を悲しませたくないと思ったから!
だから、頑張れたんだよ!」
「だからね、雅人、俺は今雅人が落ち込んでいる方が悲しいし、辛い。
俺がやられて悲しいのもわかるけど、俺は大丈夫って言ってるでしょ?
ね?だからいつもみたいに愛してるとか、弥生大好きって言ってよ!じゃないと離婚するよ!」
ちょっとかける言葉が見つからなかったので最後適当にしてしまった。
「え!?離婚!?」
「うん、雅人が落ち込んでたら離婚する」
「そんなこと言わないで!!弥生大好き愛してるすきすき!!」
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「あ、ちょっと待って、ヤリたい」
「は?」
「いつもの俺だから、いいよね??」
食い気味で言われる。
「いや、それはちょっと、今日はいいかな、」
と、いってベッドを出ようとしたら引っ張られた。
「え?」
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