旦那の愛が重すぎる

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雅人視点

やばいやばいやばいちょっと目を離したすきに、さっきまで見えていた弥生がどっかに行ってしまった。
慌ててGPSを確認すると、すぐ近くの店にいる。
ほっとひと安心し、俺も向かおうと思ったらGPSの点滅が消えた。

「は？？？」

再度確認するも、一向にに光ろうとせず、なんなら画面さえも消えかけてもいた。
まるで誰かが電波を妨害してるように思える。
最新鋭の特注品だぞ！？そんなことが有り得るのか…？
故障かもしれないがもし弥生に何かあったら、、俺は…
全身から血が抜けて、体温が下がっていく感覚に陥る。
落ち着け、落ち着け、今は弥生を助けることが最優先だ。
とにかくあいつらに電話だ、
俺は荷物をその場において、走りながらスマホを取り出す。

プルル

「はい、雅人様どうなさ」

「弥生を見失った！お前ら今どこにいる！」

「え？？弥生様をですか！？えっと我々は、今は、3階の服屋ですが、」

そうなのだ、弥生には言ってなかったのだが、一応何かあった時のために護衛を連れてきていたのだ。
でも、ほぼ活躍する場面もないだろうと思い、自由にさせていたのだ。

「しかし、雅人様GPSがあるでは無いですか、」

「そのGPSが役に立たないのだからお前らに連絡したのだろ！」

「えぇっ！？そんな事有り得るのですか！？あの最高級で一流品のものを、、」

護衛は驚いて言葉を失っているようだ。

「聞け！荷物を置いてあるから1人は、取りに行け、あとの二人は弥生を捜索見つけ次第連絡しろ！早く行け！」

「「「はいっ！」」」

弥生待ってろ！！

弥生のGPSが最後に光っていた場所にたどり着く。

「はぁ、はぁ、はぁ、弥生はどこだ！？」

周りを見渡すも、全て灰色に見える。

「弥生、弥生」

弥生の光を探すけど何も見えない。

「お客様、どうかなさいました？」

俺が焦って周りを見てると、1人の定員が俺に話しかけてきた。

「おい、お前、弥生を見なかったか！！」

俺はチャンスだと思って定員に掴みかかる。

「や、やよい？」

「白のロングスカートで、デニムのジャケットに、白のショルダーバックをかけた世界一可愛いやつ！」

「白のロングスカートに白のショルダーバック…あぁ、あの人ですね、身長が低めのとても可愛らしい方ですよね？」

定員が一瞬悩んでハッと思い出す。

「そうそれだ！、その可愛くてキレイでいい匂いがするやつだ！！おい、そいつは今どこにいる！！」

「あぁ、その方なら後からいらっしゃった男のお連れのお客様と共に少し前に店を出られましたけど、」

「は？男？お連れ？」

「はい、高校生からのお知り合いの方のようで、女性の方もも久しぶりの再会に驚いていました。」

？高校生？？お知り合い？
つまり、弥生はそいつに連れていかれたというわけか、
たぶん電波の妨害もそいつの仕業だろう。
弥生が危ない早く助け出さなければ！

「ありがとう、」

一言礼をいって急いでソイツを探すために連絡しようとすると、

「お客様は、彼女さんの彼氏さんですか？」

「いえ、旦那ですが、」

「なら、しっかり慰めるてあげてくださいね、彼女さん泣いてました
よ」

弥生が泣いていた…その言葉を聞いて軽くショックを受ける。
絶対に泣かせないと決めたのに、、、

「あぁ、わかった、」

弥生絶対帰ったら涙も吹っ飛ぶくらいイチャイチャするからな！
弥生、待ってろよ！
そう心に決めて、俺は走り出した。