旦那の愛が重すぎる

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ガチャン

腕を捕まれて中に引っ張られる、勢いそのまま、誰かに抱きしめられた。

ボトッ

腕の中にいた人形が転がり落ちていく。

「あぁ、やっと帰ってきてくれた。もぉ、遅いよ！おかえり、弥生。｣

「 寂しかったよぉ、」

耳元でうっとりと囁かれた。張り付くような声の気持ち悪さに全身がゾワッとする。
同時にあの時の怖さも蘇って涙が出そうになる。
この気持ち悪さを早く振り払いたくて手足を動かして抵抗する。

「いやぁ！きもちわるいぃ！やめてぇ！なんであんたがここにいんだよ！！森本ぉ！！」

そう、声の主は森本光だ。

「森本ぉ、なんて失礼な。僕達はこれから家族になるんだから弥生も僕のことを光さまか、旦那様それも嫌ならダーリンって言ってくれないと、わかった？弥生、｣

「はぁぁ？？何言ってんのお前、気色悪い、気色悪い。早く離れろぉ、」

意味不明なことを森本は言っていたが構わず俺は足を蹴るとか、腕を叩いたりしてると、

「気持ち悪い？何それ俺に行ってんの？口の利き方から躾直されたい？これ以上舐めたこといってるとほんとに後悔するよ？？｣

声色が変わる。すごく圧のある言い方で子供を叱るかのように話す。
やばい怒らせた。
催眠術にかかったかのように、一気に抵抗する気がなくなり怖くなって縮こまったまま震える。

「うん、可愛い。やっと大人しくなったね。
えっとぉ、なんでここに僕がいるかだっけ？それはもちろん僕がここの店のオーナーだからだよ！ま、弥生のために即席で作った見た目だけの店なんだけどね。」

なんて、笑いながら言う。
どういう意味？俺のため？見た目だけ？

「あ、それとついでだから言うね、分かってるだろうけど弥生をここまで連れてきてくれた…まちがえた再開させてくれた夏桜くんは僕のお店の従業員。
いやぁ、見事な働きっぷりだよ！ご褒美たっぷりあげとかないと、」

え、それってこうきくんが僕を嵌めたってこと？うそでしょ。
あんなに仲良くしてくれてたのに、演技だったってこと？
怖さとショックと悔しくて涙が出てくる。

「うぅ、酷いぃ、うぅ、」

「あぁ、どうしたの？裏切られたことが寂しいの？悲しいの？悔しいの？僕も一緒の気持ちだったんだよ。あぁ、可哀想に、、でも大丈夫僕がいるからね！」   

なんてことを言いながら涙でびちゃびちゃな頬を擦り付けてくる。
きもちわるい、やめろ！
心では思っていても体が動かない。

「うぅ、ひっく、ひっく、うぅ、」

スリスリスリ

「はぁ、弥生はぁ、」

もう終わるもう終わる。
自分に暗示をかけてされるがままにされていると、

「あー弥生可愛い。僕たちの愛の巣までまだ時間があるから、1回ぐらいいよね！」

といって、テーブルに仰向けにされる。
そのままスカートをめくられる

「え、何するのやめてやめて！」

体が動かせないが必死に声だけ抵抗する。
森本は何も言わず太ももに手を滑らせパンツに手をかけて降ろそうとしてくる。
やだやだやだ誰か助けて、その時

「弥生、安心しろ俺が一生弥生を守る。
だからピンチになったらいつでも俺を呼んでくれ！
必ず俺が助けに行くから！」

ふと頭の中で雅人がこちらに手を差し伸べてそんなことを言ってくれた風景が浮かぶ。
俺はその声に導かれるように、

「うぅ、、雅人ぉぉぉお、助けてぇぇぇえ」

雅人の名前を叫んだ。

「ほぉ、この期に及んで雅人…ねぇ？ハハッ弥生は俺を怒らせる天才だなァ」

ピタッと森本は止まる。

「弥生、躾の時間だ。」

こちらを睨み付けて森本は言い放った。