旦那の愛が重すぎる

カイン

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「この服はダメ!腰のラインがくっきりみえすぎて、弥生の腰にそそられた男たちが弥生を襲うに違いない!!そっちのは腕が露出していて、その白い腕に誘われた男どもが弥生をギラギラした目で見て襲う!そっちもダメだ、弥生に似合いすぎる!絶対に他の男に見せたくない!!あぁ、どうすればいいんだ!あぁ、やっぱり弥生は行くな!」

と雅人が1人芝居をしている。

ブチッ

「はぁ??あのねぇ!絶対行かないとダメなんだからそんなこと行ってると、こっちで勝手に決めるけど、どんな服になっても文句いわないでよ???」

と彼を睨み付けた。なぜこうなっているのかと言うと

時は遡ること6時間前

色んなことがあったが愛が深まった朝の事件の後こどももいないので2人でキスをしたり見つめあったりと、してると1本の電話がなった。


雅人電話だよ、でて?雅人電話だよ、でて?…

雅人のスマホからだ。ちなみにこのコール音の声の主は俺だ。
雅人が昔、俺の電話、弥生に呼ばれながらがらがいいなぁ、やってくれない?と聞いてきたことがあった。
最初は恥ずかしいし、嫌だと言ったのだが、雅人が、弥生の声じゃないと出ない!!といったのだ。何言ってんの?と思ってほっといたけど、その後本当に雅人は電話をすべて無視したらしい。
雅人はこんなやつだけど一応如月財閥代表取締役なので無視はまずかったのだ。
それから秘書の松本さんにも泣きながらお願いしてきたので、渋々受け入れた。

雅人電話だよ、でて?…

しかし今はそんなことを気にもとめてなくて俺をとろけた目で見つめてくる。

「ねぇ?電話なってるけど出なくていいの?」

ちゅっちゅっちゅっ

気になって彼に聞いて見るけど、雅人は俺を見つめたあと電話そっちのけでキスしてきた。

雅人電話だよ、でて?雅人電話だよ、でて?

「雅人大切なことなんじゃないの?1回でなよ、」

「んー。大丈夫。」

といいながら一瞬スマホに目をやったが、すぐに目を瞑って寝る体勢に入ろうとしている。
あ、こいつでるきないなと思いながら、おかしいぐらいになっている電話をどうにかださせる作戦を考える。

あ、そうだ

「ねぇ?本当は浮気してるんでしょ?だから電話に出れないんだよね」

と、俺は泣きそうな声で手を顔に持っていき彼から距離を置こうとする。

「うぇ!?何言ってんの弥生!?!?俺は弥生一筋だよ!!!俺は弥生しか好きになれねぇし、勃たねぇし、顔も弥生しか見たくかんかねぇ!!弥生以外なんかゴミにしか見えねぇんだよ!?そんな俺が浮気なんかできっか!!」

とバチッと目を開け、急いで俺を抱きしめ、必死になって弁解している。そこまで言われると逆に怪しく思うが本当に浮気はしてないのだろう。まぁするとは思わないのだが。が、目的はそんな愛の告白では無いのだ。

「でも、言葉ではなんとでも言える。本当に浮気じゃないなら、電話にでてよ。」

と、泣いてる演技をする。

「あぁ、もちろんだ!それで弥生の疑いが晴れるなら!」

ポチッ

と、彼は必死になりながら走ってまだなっているスマホの通話ボタンを押した。

「社長ぉ!やっと繋がったぁ」

秘書の松岡さんが涙声ででる。

「社長!!今日のパーティの準備できてますか??それから、弥生さんにも、いったんですか?どうせ、あなたの事だから言わないつもりでしょうけど、まだなら必ず言って着替えさせておいてくださいね?
今日のパーティは大事な商談になるんですから絶対に遅れないでくださいね??絶対に弥生さんも連れてきてくださいよ。前回も連れてくるっていってすっぽかしたのはあなたなんですから、今回は前回みたいなことは許されませんよ?
いくら好きすぎるからって、外に出さないのは呆れられますよ。弥生さんにも息抜きのつもりで連れてきてくださいね。健全なパーティなんですから、くだらない嫉妬心は捨ててくださいね。では17時に迎えににいきますから」

ピッ

ツーツー

「ね、浮気じゃなかったでしょ?じゃ、俺の浮気を疑えなくなるくらい愛したあげ…「ちょっと待て、」

「ん?」

「ん?じゃねぇわ、パーティーどうすんの?」

「ん?」

「だから、パーティどーすんの?」

「あーあれね、うーん、、、、、」

ポンポンポンポンチーン

「休もっか♡」

ギロッ(殺人鬼のような目付き)

ビクッ

「で?パーティー、どうすんの?」

「準備しようか…」

そこで冒頭に戻る
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