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私は家出します3
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「お待ちください、アミダ様!」
「なんであんたがいんのよ」
「シル…」
っぽい人がそこにはいた。正確には声と体格はおなじなのだが、顔が全くの別人だ。
「だよね?」
「?はい、シルですけど、なにか?」
「あ、そうだよね!」
本人確認を取ったあと、私はテンプレを言う。
「何よ、止めないで!私は行かなければならないのよ!」
「いえ、別に止めはしませんけど、」
私は窓を向いて名演技を噛ましたが、
シルは何ともないような平然とした顔で言われた。
「えー!そこは無理やりにもとめるものでしょ!?」
驚いて目を見開いて大声上げながらシルをみる。
「は?止めて欲しかったんですか?」
「いや、別にそういうことじゃないけどぉ、」
一応お前私の執事だったろ?少しは止められることを期待してたのにぃ!
すごい虚しさが胸に残る。
はぁ、やっぱりこいつといると気が狂うわ。
「はぁ、じゃあなんで来たの?」
「なんでって、アミダ様忘れたのですか?私は一生あなた様のそばに居ると言ったでしょう?」
「あぁ、言ってたわね。でもそれは王女だからでしょ?でも大丈夫!
これから私は王女ではなくなるの。だから、あなたも自由にしていいわ!
あ、でも最後にみんなを足止めしといてくれないかしら?それだけお願い出来る??」
ドヤ顔で言い放ったあと私は下を向いて覚悟を決める。
「よし、じゃあねさよう、」
「みなさまぁ、アミダ様がだっそ、ムガムガムガ」
「黙れ!お前何言ってんだ!最後ぐらい協力的になってくれよ!!」
べシッと頭を叩いて涙目で黙らせる。
「ふがふがんんんん、」
「あ、ごめん」
口を塞いでいたら息ができなかったのか死にかけていたので慌てて手を離した。
「はぁ、はぁ、はぁ、すぅ、
アミダ様違います。私もアミダ様が旅立つのならご一緒します。
勿論無理やりではございません。私は自分の意思で決意しました。
その覚悟として私も髪を卸しました。」
と、深呼吸して真剣な目で伝えてくる。
そう言えばそうだ、さっきまで髪が長かったのだからこの短期間で儀式が出来るはずもない。
つまり自分で切ったということだ。
「は?髪を卸した??何やってんの?あなたはそんな髪を切ってまでわざわざ旅をしなくてともっと別の…違う道があったんじゃないの?」
「それをアミダ様が存じ上げますか?
この話は今はいいです、とりあえず急ぐのでアミダ様行きますよ!」
「え、なに??なんでくる、きゃぁぁあ、」
すると、急に話を切り上げたシルがこちらに走ってきて私をお姫様抱っこして窓から飛び降りる。
視界が空から遠ざかっているのがわかる。
あ、私しんだ。
と思って目を瞑っていたが、軽い衝撃と音が伝わっただけだった。
「あら、生きてる?? 」
目をパチパチさせてシンの腕から周りを見ようとする。
「ふぅ、よかった、シンありがとう、はやくおろ」
「アミダ様、急ぎますからこのままでいきますね、」
「え?なになになに、早くはなぎゃぁぁあ」
おろして欲しくて、シンに訴えていたらシルはものすごい速さで出口に向かって走り出した。
「なんであんたがいんのよ」
「シル…」
っぽい人がそこにはいた。正確には声と体格はおなじなのだが、顔が全くの別人だ。
「だよね?」
「?はい、シルですけど、なにか?」
「あ、そうだよね!」
本人確認を取ったあと、私はテンプレを言う。
「何よ、止めないで!私は行かなければならないのよ!」
「いえ、別に止めはしませんけど、」
私は窓を向いて名演技を噛ましたが、
シルは何ともないような平然とした顔で言われた。
「えー!そこは無理やりにもとめるものでしょ!?」
驚いて目を見開いて大声上げながらシルをみる。
「は?止めて欲しかったんですか?」
「いや、別にそういうことじゃないけどぉ、」
一応お前私の執事だったろ?少しは止められることを期待してたのにぃ!
すごい虚しさが胸に残る。
はぁ、やっぱりこいつといると気が狂うわ。
「はぁ、じゃあなんで来たの?」
「なんでって、アミダ様忘れたのですか?私は一生あなた様のそばに居ると言ったでしょう?」
「あぁ、言ってたわね。でもそれは王女だからでしょ?でも大丈夫!
これから私は王女ではなくなるの。だから、あなたも自由にしていいわ!
あ、でも最後にみんなを足止めしといてくれないかしら?それだけお願い出来る??」
ドヤ顔で言い放ったあと私は下を向いて覚悟を決める。
「よし、じゃあねさよう、」
「みなさまぁ、アミダ様がだっそ、ムガムガムガ」
「黙れ!お前何言ってんだ!最後ぐらい協力的になってくれよ!!」
べシッと頭を叩いて涙目で黙らせる。
「ふがふがんんんん、」
「あ、ごめん」
口を塞いでいたら息ができなかったのか死にかけていたので慌てて手を離した。
「はぁ、はぁ、はぁ、すぅ、
アミダ様違います。私もアミダ様が旅立つのならご一緒します。
勿論無理やりではございません。私は自分の意思で決意しました。
その覚悟として私も髪を卸しました。」
と、深呼吸して真剣な目で伝えてくる。
そう言えばそうだ、さっきまで髪が長かったのだからこの短期間で儀式が出来るはずもない。
つまり自分で切ったということだ。
「は?髪を卸した??何やってんの?あなたはそんな髪を切ってまでわざわざ旅をしなくてともっと別の…違う道があったんじゃないの?」
「それをアミダ様が存じ上げますか?
この話は今はいいです、とりあえず急ぐのでアミダ様行きますよ!」
「え、なに??なんでくる、きゃぁぁあ、」
すると、急に話を切り上げたシルがこちらに走ってきて私をお姫様抱っこして窓から飛び降りる。
視界が空から遠ざかっているのがわかる。
あ、私しんだ。
と思って目を瞑っていたが、軽い衝撃と音が伝わっただけだった。
「あら、生きてる?? 」
目をパチパチさせてシンの腕から周りを見ようとする。
「ふぅ、よかった、シンありがとう、はやくおろ」
「アミダ様、急ぎますからこのままでいきますね、」
「え?なになになに、早くはなぎゃぁぁあ」
おろして欲しくて、シンに訴えていたらシルはものすごい速さで出口に向かって走り出した。
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