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僕が編入してあげるんだから、跪きなさい3

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シャー

「ふー」

少し熱めのお湯をかけながら中のものを掻き出す。あまりグズグズしているといけないので、さっさと流してでよう。流していると、ドアに人影が映る

「な、涙、ど、ど、どうしたの??俺、な、なんかしたかな??」

涙声の彼がドア越しに話す。相手している暇もないので、聞こえないふりをする。にもかかわらず、語りかけてくる彼、

「ぼ、僕がなんか気に触るようなことしたなら、謝るから、ね、仲直りしよ??」
無視しないで!ねぇ!と、彼が扉を叩きながら騒いでいる。

ある程度綺麗になったので、シャワールームからでる、でた瞬間待ってましたとばかりに彼に抱きしめられる。

「なみだぁ、なみだぁ、ごめんねぇ、」

泣いている彼。はっきり言って邪魔だ。だが、そんなことをいってもあとがめんどくさいので彼の腕を解く。

「どうしたの、謝らないでいいんだよ。疲れたから部屋に戻るだけだよ。」  

と言って服を着替え髪も乾かし、部屋を出ようとするとまた彼が抱きしめてきた。

「いやだ、バイバイしたくない、涙、離したくない。一緒にいてよ。」

そんなことを言われると絆されたくなりそうだが、約束の時間まであと30分しかない。

「ごめんね、どうしても行かないといけない用事があるの、」
ごめんね、カイトちゅ

なので彼にキスをして、名前も呼んだあげた。
彼は喜んでいたが、嫌そうにしながら渋々僕を離した。 

「じゃあね。」

といって部屋を出た。

ガチャン

海斗は最後まで、涙を見つめていたが、涙は1回も振り返ろうとはしなかった。





彼と別れたあと急ぎ足で、理事長室にいく。

ガチャ

「とうさまぁ、きましたよぉ」

「遅かったぞ、涙!!パパがどのくらい待ったかと!」

おぉ、怒ってる怒ってる。これはやばいと思って、走って抱きつきにいく。

「ごめんなさいとうさまぁ、校舎を見学してたのが長引いちゃって、」

と、膝に乗りながら顔を胸に埋めこたえる。

「そうかそうか、、ところで、涙の迎えを頼んだ子がいたんだが、涙、しらないか?」

頭を撫でながら、聞いてくる。一旦戻った声のトーンがまた下がった。なるべく海斗の話題に触れさせないようにしようと思ったが無理だった。たぶん僕としてきたのも筒抜けだろう。

「うん、しってるよぉ、さっきまで一緒にいたし。」

「ほぉ、なるほど、、はぁ、お前の節操のなさも考えものだな。」ま、それも高校までだがな(小)

「え?なんのことぉ?」

といってとぼける。あぁあ、とうさまも、早くこども離れすればいいのにと内心うんざりする。

「それよりとうさま、鍵、」

といってお手のポーズで頭を傾げ手を差し出す。これが世にいうあざと可愛いだ。とうさまも鼻の下伸ばしまくってる。

「あぁ、わかった。」

といってポケットからカードキーを差し出してくれた。

「はい、これがゴールドカード」

ゴールドカードはテンプレのアレだ。

「ありがと、じゃねー」

といってそそくさと膝からおり理事長室を出ていった。

「あ、あ、ちょ、ま、涙ー!!」

とうさまはこんなに早く僕が離れるとは思ってなかったのだろう。急いで呼び止めるも時すでに遅し。
ふぅ無事済んでよかった。早く部屋行こ。涙は部屋までの歩みを進めた






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