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3章 反社会政府編 〜後悔〜
26話 囚われた少女
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「行きましょう」
その1秒後俺を含めた生徒達は古びた建物へ駆けていく。前線を引っ張るのはアサガイ委員長とハルサキで勢いよく扉を蹴り飛ばしたかと思うとそのまま中へ入って行った。
それに続き、分担された役割をこなすために他の生徒も中に入る。俺は人命救助の役割だ。生徒達とは別の行動になってしまうがカムイ王都の皇子として助けを求めている人に手を伸ばさないわけにはいかない。
「クソっ!アカデミー!」
「ガキ達だ!カゲル様に近づけるな!」
リコン学長の読みは当たっていたようだ。ここは明らかにアカデミーの敵陣。その証拠に武器を持った男達が生徒達に突っ込む。
「…甘いな」
俺が指導者になって約1週間。嫌われるために死なない程度の辛く過酷な訓練をやらせた。限りある授業の時間の中で生徒達は苦しそうな顔をしながら取り組んでいたのだ。
結果的に嫌うことなく全て食らいついてくる生徒達に若干引きつつある俺は後ろの方で抜刀したあいつらを見ていた。
あれくらいの技量を持つ雑魚なら体力が無いヒマワリでも、腕力が無いレオンでも倒せる。
「とりあえずここは任せるか」
任務の現場という空気に当てられているのかもしれない。嫌われるために、アカデミーから追放されるためにと手を抜こうとする考えが一切無かった。
それどころか生徒達が戦う姿に気分が高鳴っている。こんなの初めてだ。こいつらに出会ってから初めてで名前がわからない感情が湧き出ることが多いのは何故だろう。
派閥の人間を相手するアサガイ委員長達を横目で見ながら俺はハルサキ達と共に階段を登り上へと上がって行った。
「アカデミーだ!抵抗せずにカゲルと囚われている被害者の場所を教えろ!」
上の階へ着くと同時にハルサキは叫ぶ。するとそこには女と小さな子供が何かに向かって祈りを捧げていた。俺達の存在に気付くと絶望の目を向けて距離を取ろうとする。次の瞬間、黒い影が俺達と女子供の間を通り抜けた。
「む。出てきたぞ」
「さっさと片付けちまおうぜ」
「……討伐」
「気をつけろ。たぶん他にもいるはず。…貴方は俺達に構わずに上へ向かってください。ここは3階建てです…!」
「ああ、気を抜くなよ」
俺は引き続き囚われた人間の捜索をするために階段を駆け上がる。1階の騒がしさが最初よりも落ち着いているので無事確保出来たのだろう。
それにしても様々な年代の女や小さな子供まで参加しているとは。どれをどう考えればカゲルを崇拝出来るのだろうか。アカデミーの人間はこんなにも奴らを討伐しようと考えているのに。
「なんか、アカデミーの思考が染み込んできたな…」
衣食住を提供してもらえるために居座っているだけなのに、気づけばアカデミーの味方をするような言葉を考えてしまう。1週間の間に本当のアカデミーの人間になりつつあるのはきっと……。
「誰かいるか?」
3階に着いた俺は広々とした部屋に声をかける。家具のような物は1つも置いていなくて、空き家のような場所だった。
「あ……ああ…」
「いるのか!?」
微かな声が聞こえて俺は3階の奥へと走り出す。この建物の外観には浮いている柄の襖のようなものが見えて俺はそれを蹴り飛ばした。
「……ヒマワリ!?」
「先生…」
目を疑う光景だ。1階で派閥の人間を確保していたはずのヒマワリが大きな体をしたカゲルに押し倒されている。
自身の特刀でカゲルが開く大きな口に抵抗するが息切れが激しい。訓練でわかったヒマワリの弱点は体力の無さだ。
それが1週間で完璧に改善されるわけがない。例え武術の技能が上がったとしても体力は徐々につくもの。腕が震え始めているヒマワリの表情は苦しそうだった。
「ヒマワ…」
「ヒッヒッヒ。静かにしなされ」
「誰だ!?」
もう1人の声が聞こえたと思ったら俺の首に冷たい刃物が当てられる。氷漬けされたように固まってしまった。振り向きが出来ないが声からして老婆だろう。力は圧倒的に俺の方が勝っている。しかし動こうとしたその瞬間、首筋に暖かい水が流れた。
「動いたら切るぞ」
「……クソっ」
「その討伐隊の刀を下に落とせ。さもなくば動脈を切る」
「俺を捕らえてどうする?こいつらの餌にするのか?」
「黙りなされ。もう一度言おう。刀を落とせ」
この状況で刀を落としたらヒマワリを助けられない。今もカゲルと戦っている彼女は限界まで来ていた。飛び出せるものなら飛び出して助けたい。
そうすればカゲルと距離を取って下にいる生徒達を呼べば全てが良い方向で終わる。そう、頭の中では思っていた。
「ヒッヒッヒ。よろしい」
金属の音が3階の部屋に響き渡る。俺の特刀は石の地面に落ちていた。
「……ヒマワリを解放しろ」
「こいつは贄だ。カゲル様はお腹を空かせている。最近アカデミー側につく人間が手に入らなくてな。久々の食事だ」
「先、生…」
「…………」
カゲルの口がヒマワリの首元に近づいていく。俺は顔を顰めるだけで体を動かせることは出来なかった。するとカゲルは一旦後ろに飛躍してヒマワリと距離を取り出した。ヒマワリは一瞬安堵の顔をする。
「逃げろ!ヒマワリ!!」
俺の声を聞いたヒマワリは息切れしながらも立ち上がって囚われている俺に向かって走ってきた。
その1秒後俺を含めた生徒達は古びた建物へ駆けていく。前線を引っ張るのはアサガイ委員長とハルサキで勢いよく扉を蹴り飛ばしたかと思うとそのまま中へ入って行った。
それに続き、分担された役割をこなすために他の生徒も中に入る。俺は人命救助の役割だ。生徒達とは別の行動になってしまうがカムイ王都の皇子として助けを求めている人に手を伸ばさないわけにはいかない。
「クソっ!アカデミー!」
「ガキ達だ!カゲル様に近づけるな!」
リコン学長の読みは当たっていたようだ。ここは明らかにアカデミーの敵陣。その証拠に武器を持った男達が生徒達に突っ込む。
「…甘いな」
俺が指導者になって約1週間。嫌われるために死なない程度の辛く過酷な訓練をやらせた。限りある授業の時間の中で生徒達は苦しそうな顔をしながら取り組んでいたのだ。
結果的に嫌うことなく全て食らいついてくる生徒達に若干引きつつある俺は後ろの方で抜刀したあいつらを見ていた。
あれくらいの技量を持つ雑魚なら体力が無いヒマワリでも、腕力が無いレオンでも倒せる。
「とりあえずここは任せるか」
任務の現場という空気に当てられているのかもしれない。嫌われるために、アカデミーから追放されるためにと手を抜こうとする考えが一切無かった。
それどころか生徒達が戦う姿に気分が高鳴っている。こんなの初めてだ。こいつらに出会ってから初めてで名前がわからない感情が湧き出ることが多いのは何故だろう。
派閥の人間を相手するアサガイ委員長達を横目で見ながら俺はハルサキ達と共に階段を登り上へと上がって行った。
「アカデミーだ!抵抗せずにカゲルと囚われている被害者の場所を教えろ!」
上の階へ着くと同時にハルサキは叫ぶ。するとそこには女と小さな子供が何かに向かって祈りを捧げていた。俺達の存在に気付くと絶望の目を向けて距離を取ろうとする。次の瞬間、黒い影が俺達と女子供の間を通り抜けた。
「む。出てきたぞ」
「さっさと片付けちまおうぜ」
「……討伐」
「気をつけろ。たぶん他にもいるはず。…貴方は俺達に構わずに上へ向かってください。ここは3階建てです…!」
「ああ、気を抜くなよ」
俺は引き続き囚われた人間の捜索をするために階段を駆け上がる。1階の騒がしさが最初よりも落ち着いているので無事確保出来たのだろう。
それにしても様々な年代の女や小さな子供まで参加しているとは。どれをどう考えればカゲルを崇拝出来るのだろうか。アカデミーの人間はこんなにも奴らを討伐しようと考えているのに。
「なんか、アカデミーの思考が染み込んできたな…」
衣食住を提供してもらえるために居座っているだけなのに、気づけばアカデミーの味方をするような言葉を考えてしまう。1週間の間に本当のアカデミーの人間になりつつあるのはきっと……。
「誰かいるか?」
3階に着いた俺は広々とした部屋に声をかける。家具のような物は1つも置いていなくて、空き家のような場所だった。
「あ……ああ…」
「いるのか!?」
微かな声が聞こえて俺は3階の奥へと走り出す。この建物の外観には浮いている柄の襖のようなものが見えて俺はそれを蹴り飛ばした。
「……ヒマワリ!?」
「先生…」
目を疑う光景だ。1階で派閥の人間を確保していたはずのヒマワリが大きな体をしたカゲルに押し倒されている。
自身の特刀でカゲルが開く大きな口に抵抗するが息切れが激しい。訓練でわかったヒマワリの弱点は体力の無さだ。
それが1週間で完璧に改善されるわけがない。例え武術の技能が上がったとしても体力は徐々につくもの。腕が震え始めているヒマワリの表情は苦しそうだった。
「ヒマワ…」
「ヒッヒッヒ。静かにしなされ」
「誰だ!?」
もう1人の声が聞こえたと思ったら俺の首に冷たい刃物が当てられる。氷漬けされたように固まってしまった。振り向きが出来ないが声からして老婆だろう。力は圧倒的に俺の方が勝っている。しかし動こうとしたその瞬間、首筋に暖かい水が流れた。
「動いたら切るぞ」
「……クソっ」
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「俺を捕らえてどうする?こいつらの餌にするのか?」
「黙りなされ。もう一度言おう。刀を落とせ」
この状況で刀を落としたらヒマワリを助けられない。今もカゲルと戦っている彼女は限界まで来ていた。飛び出せるものなら飛び出して助けたい。
そうすればカゲルと距離を取って下にいる生徒達を呼べば全てが良い方向で終わる。そう、頭の中では思っていた。
「ヒッヒッヒ。よろしい」
金属の音が3階の部屋に響き渡る。俺の特刀は石の地面に落ちていた。
「……ヒマワリを解放しろ」
「こいつは贄だ。カゲル様はお腹を空かせている。最近アカデミー側につく人間が手に入らなくてな。久々の食事だ」
「先、生…」
「…………」
カゲルの口がヒマワリの首元に近づいていく。俺は顔を顰めるだけで体を動かせることは出来なかった。するとカゲルは一旦後ろに飛躍してヒマワリと距離を取り出した。ヒマワリは一瞬安堵の顔をする。
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