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ーアングレカムー
ープロローグー
しおりを挟む同じ夢を見ることがある。
何処か白い部屋で顔はよく見えないが女の子らしき少女と小さい時の自分が遊んでる夢。
いつも同じ事をしている。一緒に本を読んだり、人形で遊んだりと小さい子がよくやる遊びを楽しそうに遊んでいる。
自分もすごく楽しんでいる。少女の笑顔を見ているだけで楽しい気持ちになった。
そして、その気持ちが来ると決まって部屋が暗くなる。周りが見えない暗闇。歩いても壁に辿り着くことができない。
彷徨っていると自分の目の前にスポットライトが照らされる。
そこには、泣いている少女がいる。
少女の顔は、見えないが、すごく悲しんでいることがわかる。
自分もすごく悲しくなる。
「どうしたの」「泣かないで」と毎回、同じ事を繰り返しその少女に言ってるいる。
少女は泣き止まない。
そして、決まって次に言う自分の言葉で彼女は泣き止む。
「いつも一緒にいるから。」
そのあと少女は顔を上げこちらを見て言う。
「あ・・よ・・た・・・。」
何を言っているのかわからなかった。
悲しい顔で声で少女言う。
そこで、いつも夢が覚める。
夢が覚めると決まって、切なくて苦しい気持ちに襲われる。
「またか…」
そんな事を思いながら田中 優希はいつものように学校の制服を着てリビングに向かった。
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