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第三章「レゼンタック」

第三十一話「ピンチヒッター」

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 谷間にはぎざぎざと口を合わせた縦長の入り口がふっくらと膨らんでいた。茶色がかった濃いピンク色の肉を円を描くように中指が撫でる。神父の屹立から垂れ落ちた透明の粘液がクレイグの腹に落ちていった。目の端にちらりと見える神父の横顔。その情欲に濡れた青い眼と視線が合った瞬間、クレイグの興奮は最高潮に達し、触れられてもいない肉竿がびくびくと戦慄いて数滴の精液をその腹に散らした。それにすら気づかないほどにクレイグは固唾を飲んで、眼前の凄まじくいやらしい光景に夢中になっていた。

 神父の指と入れ替わりに、赤い手が肉に指を食い込ませて谷間を押し広げると、焦らすようにゆっくりとその顔が寄せられていく。紫色の長い舌がくすぐるように盛り上がった肉をちろちろと舐め、息づく肉門は分泌された甘い匂いのする唾液でぬらぬらと光る。

「あっ、ああ……っ」
「……っ!」

 ぬちゅ、と濡れた音と共に舌先が蕾の中へと潜り込んでいく。それは行きつ戻りつ、前後し、身をくねらせながら神父の奥へ奥へと飲み込まれていく。異形の舌はどこまでも長く、根元へ行くほど太くなっていた。クレイグの目の前で繰り広げられる原始的な本能に訴えかける光景。じゅぷじゅぷと音を立てて出入りする接合部から雫が飛び散る。クレイグの荒い息が神父の太腿を湿らせた。

 その時、クレイグの腕を後ろ手に拘束していた細い何かがするすると解けて行った。視界の端を通り過ぎて行く細い何か。赤い蛇を思わせるそれは異形の細い尻尾だった。それは神父の内腿や張り詰めた会陰をくすぐりながら、重力に逆らって腹にへばりつく屹立の根元に巻き付いた。陰嚢がくびり出され、ぱんぱんに張る。

「クレイグ、少し手伝ってくれるかな? 面白いものを見せてあげよう」
「えっ……」

 一旦舌を巻き取った異形が頭上で喉を鳴らした。どうする? と可笑しげに問いかける金の瞳。手伝う――目の前の白い尻に目をやると、肉の谷間に濡れた蕾が閉じ切れない口を戦慄かせていた。クレイグは生唾を飲み込み、ようやく自由になった腕を持ち上げる。

「……っ」

 目の前の大きな尻肉に指を埋めさせ、鷲掴むことでクレイグは異形に答えた。汗ばんだみっちりとした弾力のある肉が掌に吸い付く。クレイグは感嘆の熱い溜め息をついた。目の前で蹂躙されていたこの肉に触れてみたかったのだ。夢中になって尻肉を揉みしだくクレイグに、異形は共犯者の笑みを目に滲ませた。

 思うさま肉を堪能した後、異形は手を神父の屹立に這わせるように指示した。他人の勃起した性器をまじまじと見るのも触れるのも、もちろん初めてだ。自分よりも立派な肉棒に恐る恐る手を伸ばす。指を這わせるとそれはびくりと波打ち、自らの腹に力強く打ち付けた。敏感な反応に思わず笑い、全体を掌で包み込む。かすかに抱いていた嫌悪感はどこかに消え失せた。手の中の神父の屹立は、熱く、固く、脈打っていた。

「クレイグ……っ」
「……気持ちいいですか、神父様」

 先端からたらたらと滴り落ちる粘液を全体的にまぶし、上下に扱くと、快楽と羞恥に歪んだ神父の顔が脚の間から逆さまに見えた。こんなことに巻き込んでおいて今更何を恥ずかしがっているのか、とクレイグの胸をむらむらと強い感情の炎が舐めていく。何度か扱いた後、指示通り臍まで反り返る屹立を強引に尻の間から引き出し、掴んだまま固定する。こちらを向いた鈴口が苦しげにぱくぱくと開閉し、涎を垂らした。根元と陰嚢を縊られ、下を向かされさぞ苦しかろうと思いつつも、心の中は怒りが転化した嗜虐の喜びに満ちていた。

「お前の大好きなものをあげようね。いつもこれをあげると涙を流して喜ぶものな。嬉しいだろう?」
「……はい、ありがとうございます……」

 神父はすぐに察したのか、苦しげに答える。何が起こるのか想像もつかないクレイグは黙ったまま、屹立の根元に巻き付く赤い尻尾の動きを観察していた。細い先端が鈴口をしきりに擦り始める。

「んっ、ん……ん」

 敏感な亀頭をぬるぬると撫で回され、神父は腰だけ高く上げたまま、顔をクレイグの脚の付け根に伏せた。神父の先走りでぬらぬらと濡れ光った細い尻尾が引き伸ばされ、獲物に狙いを定める蛇のように先端を擡げてゆらゆらと揺れた。

「うわっ……!」
「ひ、ああああっ!」

 ずぷぷ、と先端が鈴口の中へと潜り込んで行く。予想だにしなかった光景に思わずクレイグは驚愕の声をあげ、神父は内腿を震わせ甘い悲鳴をあげた。幾ら尻尾としては細いとは言え、子供の小指程度は太さがあろう。それが行きつ戻りつを繰り返しながら肉竿の中へ中へと入り込んで行くのだ。屹立を掴むクレイグの指に、肉筒越しに尻尾が進んで行くのが分かる。裏筋が尻尾の形のままにもこもこと盛り上がって行くのが恐ろしくも――いやらしい。

「……すげえ」

 生唾を飲み込み、尻尾が突き立てられた真っ赤に充血した亀頭をまじまじと見つめた。時折素早く引き出したりと、緩急をつけながら尻尾は身体の奥へと突き進む。その度に、神父はすすり泣き、身を震わせ、クレイグの身体にしがみつく。だが、手の中の屹立は一向に萎える様子はなかった。痛みよりも気持ち良さが勝っている証拠だ。

「あっ、ああっ……!」

 神父の甘い悲鳴と共に頭上が翳り、紫色の舌が雄膣へと入り込んで行くのが見えた。尻と尿道から身体の中を犯され、神父は息も絶え絶えにクレイグの身体にしがみつき、涙ながらに喘いでいた。冷たい銀の首飾りと小さな二つの尖りが腹に当たっていることに気付き、クレイグは神父の身体を乗せたまま、擦りつけるように腰を動かした。

「あ、んんっ、クレイグ……」

 神父が思い出したように、放置されていたクレイグの雄竿に舌を滑らせたが、身を灼く強烈な性感に震え、顔を押し付けるに留まってしまう。想像を絶したいやらしい光景に興奮しきったクレイグは、空いた手で神父の太腿を鷲掴み、鼻と言わず口と言わず、腰を振って己の肉竿を神父の顔中に擦り付けた。こちらからは見えないが、今頃アーベル神父の顔は自分の先走りでぬるぬると濡れているのだろう。そう思うとぞくぞくと何かが背筋を走り抜けていった。

 爛々と見開かれた目。三日月型に釣り上がった口元。クレイグが自覚なしに浮かべている嗜虐的な笑みを、異形は蕾を蹂躙しながら満足気に眺め、金の瞳を細めた。
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