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第三章「レゼンタック」
第二十八話「充電」
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「……10-4」
「地点A80で通信機の充電をせよ」
「10-4?」
俺は指令室との通信を終えると、首を傾げてノアを見た。
……充電とは?
「アレン、その円盤の横にある金属の箱を開けろ!」
俺はノアに言われた通り、今までは円盤の横には無かった金属の箱を開ける。
その中にはコードが窮屈そうにしまってあった。
「この通信機は軽くするためにバッテリーが小さい」
「一応、6時間は持つように設計されているが、なにが起こるか分からんからこまめに充電する必要がある!」
「おい、ハリソン!聞いてるか?」
ノアは地面に這いつくばっているハリソンを軽く蹴る。
ハリソン君はもう使い物にならない。
「……まぁいい」
「アレン、そこにあるコードを通信機にぶっ挿せ」
俺は箱の中に入っているコードを取り、通信機にある穴に挿した。
箱の中にあるランプが一つ緑色に光る。
「何パーセント充電できているかはランプの色で分かる!」
「今は80%程度だな!」
「とりあえず緑色に光っていれば問題はない!」
「コードは一本しかないから順番に充電するぞ!!」
俺は箱の傍であぐらをかいて充電が済むのを待った。
「ノア、あれがモンスターの厩舎?」
俺は壁についている小さな小屋を指差す。
小屋の中には一匹の白い狼が眠っていた。
この町にきた初日の説明で、門の間にはモンスターの厩舎があるとあのおっさんが言っていた。
「ああ、そうだぞ!」
「あのモンスターは報告しなくてもいいからな!」
あともう少しでノアの充電も終わる。
運よく30分も休むことが出来た。
あともう少し頑張るか……
「10-7,10-7」
「ハリソン、ノア、アレンより指令室へ」
「時刻17:59、任務を終了します」
ハリソン君が指令室に報告を済ませると、壁の中に入る。
あの後はとくにモンスターが現れることはなかった。
ノアがあの槍を使っている所を見たかったな……
俺とハリソン君は通信機を充電器にセットし、イヤホンを専用の箱にしまった。
地図とコンパスと時計は段ボールの中に適当に放り込む。
俺とハリソン君はノアに連れられて武器のケースを取りにいく。
「そういえば、武器ってここに置いといていいの?」
たしかノアは武器を西門の倉庫の裏から持ってきていたような気がする。
一応信じているし大丈夫だとは思うが、ケイがいるので家にはあまり置いておきたくない。
「そうだな……」
「置いとくこともできるが盗まれるかもしれないぞ?」
「まぁ、俺の武器は盗む奴なんていないがな!」
「わかった」
盗まれるのは嫌なので持って帰ろう。
「ハリソン、大丈夫?」
「余裕だ!」
「俺は用事があるから先に帰ってろ!」
ハリソン君は帰り支度を済ませると、硬いベンチで横になって動かなくなった。
明日から大丈夫か、さすがに心配になる。
「じゃあお先―」
ノアは一応ハリソン君の様子を見ているようなので俺は一人でレゼンタックに戻った。
俺は認識票を身体から外し、フックに掛けるとシフト表を見る。
「明日は……12時~4時で北門からか」
「……お腹空いた」
さっさと帰って飯食って寝るか……
「地点A80で通信機の充電をせよ」
「10-4?」
俺は指令室との通信を終えると、首を傾げてノアを見た。
……充電とは?
「アレン、その円盤の横にある金属の箱を開けろ!」
俺はノアに言われた通り、今までは円盤の横には無かった金属の箱を開ける。
その中にはコードが窮屈そうにしまってあった。
「この通信機は軽くするためにバッテリーが小さい」
「一応、6時間は持つように設計されているが、なにが起こるか分からんからこまめに充電する必要がある!」
「おい、ハリソン!聞いてるか?」
ノアは地面に這いつくばっているハリソンを軽く蹴る。
ハリソン君はもう使い物にならない。
「……まぁいい」
「アレン、そこにあるコードを通信機にぶっ挿せ」
俺は箱の中に入っているコードを取り、通信機にある穴に挿した。
箱の中にあるランプが一つ緑色に光る。
「何パーセント充電できているかはランプの色で分かる!」
「今は80%程度だな!」
「とりあえず緑色に光っていれば問題はない!」
「コードは一本しかないから順番に充電するぞ!!」
俺は箱の傍であぐらをかいて充電が済むのを待った。
「ノア、あれがモンスターの厩舎?」
俺は壁についている小さな小屋を指差す。
小屋の中には一匹の白い狼が眠っていた。
この町にきた初日の説明で、門の間にはモンスターの厩舎があるとあのおっさんが言っていた。
「ああ、そうだぞ!」
「あのモンスターは報告しなくてもいいからな!」
あともう少しでノアの充電も終わる。
運よく30分も休むことが出来た。
あともう少し頑張るか……
「10-7,10-7」
「ハリソン、ノア、アレンより指令室へ」
「時刻17:59、任務を終了します」
ハリソン君が指令室に報告を済ませると、壁の中に入る。
あの後はとくにモンスターが現れることはなかった。
ノアがあの槍を使っている所を見たかったな……
俺とハリソン君は通信機を充電器にセットし、イヤホンを専用の箱にしまった。
地図とコンパスと時計は段ボールの中に適当に放り込む。
俺とハリソン君はノアに連れられて武器のケースを取りにいく。
「そういえば、武器ってここに置いといていいの?」
たしかノアは武器を西門の倉庫の裏から持ってきていたような気がする。
一応信じているし大丈夫だとは思うが、ケイがいるので家にはあまり置いておきたくない。
「そうだな……」
「置いとくこともできるが盗まれるかもしれないぞ?」
「まぁ、俺の武器は盗む奴なんていないがな!」
「わかった」
盗まれるのは嫌なので持って帰ろう。
「ハリソン、大丈夫?」
「余裕だ!」
「俺は用事があるから先に帰ってろ!」
ハリソン君は帰り支度を済ませると、硬いベンチで横になって動かなくなった。
明日から大丈夫か、さすがに心配になる。
「じゃあお先―」
ノアは一応ハリソン君の様子を見ているようなので俺は一人でレゼンタックに戻った。
俺は認識票を身体から外し、フックに掛けるとシフト表を見る。
「明日は……12時~4時で北門からか」
「……お腹空いた」
さっさと帰って飯食って寝るか……
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