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第二章「セントエクリーガ城下町」
第五十一話「凄く微妙な海鮮丼」
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さてと、食べるか……
俺はまず、海鮮丼の中からカツオのような色合いの無難そうな魚に手を伸ばす。
「……ん゛ーーー」
油は適度に乗っていて味もしっかりしているが、繊維感が少し強い。
噛んでも噛んでも口の中に筋が残るので少し飲み込みずらい。
次は透明感があまりない白身に箸を伸ばす。
箸に取ると、光が油に反射して少しキラキラしているのが分かる。
「おー、んーーー?」
なるほどなぁ……
この魚は先程の魚よりも脂身が多く甘みも強いが、弾力が強く少し油臭い。
好きな人は好きそうだが、俺はあんまりだ。
次の魚に行く前に、野菜を試してみよう。
「ん!おぉ!」
美味い!というかこれは、たくあんだ。
大根とかぶの中間のような食感をしていて水分量も多いので、地球のより美味しい。
素材がいまいち分からないが、箸休めとしてはベストだ。
さて……魚に戻るか。
次はピンクがかった白身なのか赤身なのか分からない魚に手を伸ばす。
「……うん」
普通に美味い。
これはエンガワのように触感を楽しむ系だ。
脂身も味の強さはエンガワとほぼ同じだが、味が少し変わっていて、多分魚なのだろうが、少し貝系の味も感じる。
まあ、良くも悪くも普通だ。
次で最後、少し透き通っている鯛のような見た目の白身魚だ。
「うーん……」
不味くはないが、ネチャネチャしていて、味もぼやけている。
目を瞑って食べたらたぶん魚とは気づけない。
「……」
一通り食べて思った感想としては、食用でない物を無理やり食べている感じだ。
例えるなら魚のジビエだ。
この世界でモンスターを食べる時は、昨日食べたパストラミのような濃い味付けの方が向いているのかもしれない。
それに比べて野菜は味が強く、こっちは多分なんでも美味しい。
よっぽどこの世界の土壌は栄養が豊富なのだろう。
この海鮮丼の総評としては……、まぁイケるけど金輪際、食べることはないだろう。
ふと顔を上げると、ヒナコがパスタを美味しそうに頬張っていた。
脇に目を向けるとケイはオムライスを完食していて、皿に残ったケチャップライスをスプーンでかき集めている。
……次はパスタ系にしよう。
俺はヒナコと同じ速さで残りの海鮮丼を食べ終えた。
「ごちそうさまでした」
ヒナコが手を合わせている前で、ケイは暇そうにくつろいでいる。
「……そういえば、ケイって何することになったの?」
そういえば、ケイがレゼンタックで何をするのかを聞いてなかった。
ヒナコはナフキンで口元を拭うと、机に両肘を付き、ケイに向かって前のめりになる。
「えっとね!あそこでお仕事するの!!」
ケイは厨房に向かって指を差した。
俺はまず、海鮮丼の中からカツオのような色合いの無難そうな魚に手を伸ばす。
「……ん゛ーーー」
油は適度に乗っていて味もしっかりしているが、繊維感が少し強い。
噛んでも噛んでも口の中に筋が残るので少し飲み込みずらい。
次は透明感があまりない白身に箸を伸ばす。
箸に取ると、光が油に反射して少しキラキラしているのが分かる。
「おー、んーーー?」
なるほどなぁ……
この魚は先程の魚よりも脂身が多く甘みも強いが、弾力が強く少し油臭い。
好きな人は好きそうだが、俺はあんまりだ。
次の魚に行く前に、野菜を試してみよう。
「ん!おぉ!」
美味い!というかこれは、たくあんだ。
大根とかぶの中間のような食感をしていて水分量も多いので、地球のより美味しい。
素材がいまいち分からないが、箸休めとしてはベストだ。
さて……魚に戻るか。
次はピンクがかった白身なのか赤身なのか分からない魚に手を伸ばす。
「……うん」
普通に美味い。
これはエンガワのように触感を楽しむ系だ。
脂身も味の強さはエンガワとほぼ同じだが、味が少し変わっていて、多分魚なのだろうが、少し貝系の味も感じる。
まあ、良くも悪くも普通だ。
次で最後、少し透き通っている鯛のような見た目の白身魚だ。
「うーん……」
不味くはないが、ネチャネチャしていて、味もぼやけている。
目を瞑って食べたらたぶん魚とは気づけない。
「……」
一通り食べて思った感想としては、食用でない物を無理やり食べている感じだ。
例えるなら魚のジビエだ。
この世界でモンスターを食べる時は、昨日食べたパストラミのような濃い味付けの方が向いているのかもしれない。
それに比べて野菜は味が強く、こっちは多分なんでも美味しい。
よっぽどこの世界の土壌は栄養が豊富なのだろう。
この海鮮丼の総評としては……、まぁイケるけど金輪際、食べることはないだろう。
ふと顔を上げると、ヒナコがパスタを美味しそうに頬張っていた。
脇に目を向けるとケイはオムライスを完食していて、皿に残ったケチャップライスをスプーンでかき集めている。
……次はパスタ系にしよう。
俺はヒナコと同じ速さで残りの海鮮丼を食べ終えた。
「ごちそうさまでした」
ヒナコが手を合わせている前で、ケイは暇そうにくつろいでいる。
「……そういえば、ケイって何することになったの?」
そういえば、ケイがレゼンタックで何をするのかを聞いてなかった。
ヒナコはナフキンで口元を拭うと、机に両肘を付き、ケイに向かって前のめりになる。
「えっとね!あそこでお仕事するの!!」
ケイは厨房に向かって指を差した。
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