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第二章「セントエクリーガ城下町」
第四十五話「玉子≠卵」
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モンスターについて説明し終わるまで約10分弱。
「……なんかモンスターの生態だけ内容が薄いのは気のせいか?」
「モンスターの殺し方、というか倒し方は分かったけど、なんか……こう、モンスターの種の違いについてとかはどうなってるの?」
レベルやステータスについては色々話してたのに、いくら巻いて話したからって10分はさすがに短い。
これから仕事で命に関わるかもしれないのに、これでは不安すぎる。
「そう言われても、魔法と同じで分かっている事は少ないからな……」
「生態的な違いはあるが、特に体の違いはない」
「モンスターはどの組み合わせでも交配できるぐらいだ」
「最近ようやく養殖に成功したぐらいで、とにかくPCCの構造が複雑すぎて一向に研究が進まないんだ」
ノアは頭を抱えながらもすらっと説明したが、俺は少し悪寒を感じた。
早急にノアに聞きたいことが3つある。
「……この世界の肉とか魚って全部モンスターなのか?」
植物は地球のものと言っていたが肉と魚の正体を俺はまだ知らない。
「当たり前だろ?」
ノアはキョトンとした顔でそう答えた。
しかし、ここまでの説明でこの答えは大体予想がついていた。
問題は次の2つだ。
「モンスターって卵生と胎生のどっちだ?」
どの組み合わせででも交配できるということは、卵生か胎生かのどちらかのみと考えられる。
しかし、一応モンスターが特別な生態をもっている可能性もある。
「胎生だな」
「だがウオヴォシミアってやつは未熟児で出産した子供を守るために卵のような殻を作る面白い生態を持ってるぞ!」
ノアは腕を組みながら自慢げに答える。
しかし、俺が知りたいのはそんな事ではない。
「……ノアって卵焼きの材料になに使う?」
「というか卵の原材料ってなに?
俺は昨日の夜、たしかに卵焼きを食べた。
味は確かに卵そのものだった。
だが、 卵生のモンスターがいないとなれば、あれはなんだったんだ……
「あぁ、卵か」
「一般的なのはラングニュイロの血液だな」
「基本的にモンスターの血液っていうのは卵っぽい味がするが一番、卵に近いのはラングニュイロらしいぞ」
「といっても俺は本物の卵を食ったことないけどな、ガッハッハッハ!!!」
ノアはなぜか爆笑しているが、俺にしたら笑いごとではない。
ラングニュイロってなんだ?
名前からはどんなモンスターか想像もできない……
せめて鳥っぽいモンスターであってほしい。
「……ちなみに写真とかってある?」
本当なら見たくないのだが、怖いもの見たさも少しある。
「それなら後でモンスター別の生態表と一緒に渡すから寝る前にでも読んでおけ!」
「他になにか聞きたいことはあるか?」
ノアは立ち上がり、ホワイトボードを消し始める。
部屋にある時計を確認すると11時30分を指していた。
ノアは終わる気満々だが俺はここで少し時間をつぶしたい。
「……レベルってなんですか?」
「……なんかモンスターの生態だけ内容が薄いのは気のせいか?」
「モンスターの殺し方、というか倒し方は分かったけど、なんか……こう、モンスターの種の違いについてとかはどうなってるの?」
レベルやステータスについては色々話してたのに、いくら巻いて話したからって10分はさすがに短い。
これから仕事で命に関わるかもしれないのに、これでは不安すぎる。
「そう言われても、魔法と同じで分かっている事は少ないからな……」
「生態的な違いはあるが、特に体の違いはない」
「モンスターはどの組み合わせでも交配できるぐらいだ」
「最近ようやく養殖に成功したぐらいで、とにかくPCCの構造が複雑すぎて一向に研究が進まないんだ」
ノアは頭を抱えながらもすらっと説明したが、俺は少し悪寒を感じた。
早急にノアに聞きたいことが3つある。
「……この世界の肉とか魚って全部モンスターなのか?」
植物は地球のものと言っていたが肉と魚の正体を俺はまだ知らない。
「当たり前だろ?」
ノアはキョトンとした顔でそう答えた。
しかし、ここまでの説明でこの答えは大体予想がついていた。
問題は次の2つだ。
「モンスターって卵生と胎生のどっちだ?」
どの組み合わせででも交配できるということは、卵生か胎生かのどちらかのみと考えられる。
しかし、一応モンスターが特別な生態をもっている可能性もある。
「胎生だな」
「だがウオヴォシミアってやつは未熟児で出産した子供を守るために卵のような殻を作る面白い生態を持ってるぞ!」
ノアは腕を組みながら自慢げに答える。
しかし、俺が知りたいのはそんな事ではない。
「……ノアって卵焼きの材料になに使う?」
「というか卵の原材料ってなに?
俺は昨日の夜、たしかに卵焼きを食べた。
味は確かに卵そのものだった。
だが、 卵生のモンスターがいないとなれば、あれはなんだったんだ……
「あぁ、卵か」
「一般的なのはラングニュイロの血液だな」
「基本的にモンスターの血液っていうのは卵っぽい味がするが一番、卵に近いのはラングニュイロらしいぞ」
「といっても俺は本物の卵を食ったことないけどな、ガッハッハッハ!!!」
ノアはなぜか爆笑しているが、俺にしたら笑いごとではない。
ラングニュイロってなんだ?
名前からはどんなモンスターか想像もできない……
せめて鳥っぽいモンスターであってほしい。
「……ちなみに写真とかってある?」
本当なら見たくないのだが、怖いもの見たさも少しある。
「それなら後でモンスター別の生態表と一緒に渡すから寝る前にでも読んでおけ!」
「他になにか聞きたいことはあるか?」
ノアは立ち上がり、ホワイトボードを消し始める。
部屋にある時計を確認すると11時30分を指していた。
ノアは終わる気満々だが俺はここで少し時間をつぶしたい。
「……レベルってなんですか?」
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