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第一章「ウォロ村」
第十話「スキルポイント」
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俺は寝床から飛び起きた。
今日倒したのはスライム10体、そして溜まっているスキルポイントも10ポイント……
まさか、スライム一匹に対して1ポイント貰えるのか?
そんな簡単でいいのか?
……しかし、まだ確証が得られた訳ではない。
「ステイ」
俺は念のため、スキルポイントを残したまま眠りについた。
「おきて!おきて!」
ケイの声だ。
俺は寝たふりを続ける。
起きるにはまだ早い。
「朝ごはんいらないの?」
……正直食べる気にはならない。
なぜならメニューの予想がついているからだ。
しかし、せっかく少女が持って来てくれた朝ごはんを無駄にするわけにはいかないので、俺はしぶしぶ身体を起こした。
目の前に用意されていた食事には、昨日には無かったスープのようなものがある。
「今日は土曜日だからお肉の日だよ!」
そう言い残しケイは走り去っていった。
「……なんだと」
俺は喜びのあまり一瞬フリーズした。
ゆっくりとスープのようなものに手を伸ばすと、美味そうな香りが鼻の奥に刺さる。
俺は我慢できずにそのスープを一気に飲み干した。
「美味い」
肉の量は少ないがスープに出汁がよく出ている。
多分、骨ごと煮込んでいるのだろう。
土曜日は最高だ。
俺は残りの食事もさっと平らげると、再び横になった。
「……」
さっきのスープが美味すぎて眠気が吹き飛んだ。
そういえば、昨日オムさんに『みんなに自己紹介したのか?』って怒られたからあいさつ回りでもしに行こう。
俺は勢いをつけて立ち上がり、軽く伸びをし、家を後にした。
外ではほとんどの村人が畑仕事をしていた。
この村は畑が多いからか、人口40人ほどの村にしては大きい気がする。
一通り村を回り、家に戻る頃には太陽が高い位置まで昇っていた。
俺はおばさんに貰った大きな布を藁の上に被せその上でくつろぐ。
しばらくすると昼ご飯を持ったケイが家にやってきた。
メニューは朝と同じだ。
スープを一口飲むと朝よりも濃厚になっているのを感じる。
俺は朝とは違い、少しずつ味わいながら口に含む。
昼ご飯を食べ終え、昨日と同じようにケイたちと遊びに出かける。
「そういえばさ、あのスライムたちにもレベルってあるんだよね?」
「あるよ!」
「あのスライムたちは生まれたてだから大体レベル3ぐらいってカイが言ってた!」
「だから私たちでも倒せるんだって!」
なるほど。
スライムが一概に弱いというわけでもなさそうだ。
ケイに職業の事も聞こうと思ったが、気まずい理由でもあったらどうしようと思い、帰ってからオムさんに聞くことにした。
しばらく雑談をしていると、俺たちは昨日の遊び場に到着する。
俺は昨日の夜、このスライム狩りのイメージトレーニングを何度も繰り返した。
少し肩に違和感はあるが今日は本気で行かせてもらう。
大人気ないと言われても俺は一向に構わない。
今日は昨日よりもスライムの量が多く見える。
俺はケイたちにバレないようにこっそりと2,3個小石を拾った。
さあ、いつでもこい!
「先に20体やっつけた人の勝ちね!」
「よーい、ドン!」
俺は聞き間違いをしたのかもしれない。
今、ケイは20体と言わなかったか?
俺が戸惑っている間にもケイたちは当たり前のように石を投げ始めている。
焦るな、やることは変わらない。
俺はケイたち続いて石を投げ始めた。
結果は今日もケイの優勝だった。
敗因は15体目ぐらいから肩に力が入らなくなったことだ。
急に運動するもんじゃないなと思いつつ、明日は準備運動をすることを自分に誓う。
「じゃあ、今日もおんぶして帰ってね!」
ケイが俺を煽ってくる。
「……ちょっと休憩したいから、あっちで遊んでて」
ケイたちは川で水遊びをし始める。
「アクティベイト」
俺は横になりケイが夢中になっているのを確認すると、スキルボードを開く。
……思った通りスキルポイントが30ポイントになっている。
「ステイ」
どうしよう、ニヤニヤが止まらない。
今日倒したのはスライム10体、そして溜まっているスキルポイントも10ポイント……
まさか、スライム一匹に対して1ポイント貰えるのか?
そんな簡単でいいのか?
……しかし、まだ確証が得られた訳ではない。
「ステイ」
俺は念のため、スキルポイントを残したまま眠りについた。
「おきて!おきて!」
ケイの声だ。
俺は寝たふりを続ける。
起きるにはまだ早い。
「朝ごはんいらないの?」
……正直食べる気にはならない。
なぜならメニューの予想がついているからだ。
しかし、せっかく少女が持って来てくれた朝ごはんを無駄にするわけにはいかないので、俺はしぶしぶ身体を起こした。
目の前に用意されていた食事には、昨日には無かったスープのようなものがある。
「今日は土曜日だからお肉の日だよ!」
そう言い残しケイは走り去っていった。
「……なんだと」
俺は喜びのあまり一瞬フリーズした。
ゆっくりとスープのようなものに手を伸ばすと、美味そうな香りが鼻の奥に刺さる。
俺は我慢できずにそのスープを一気に飲み干した。
「美味い」
肉の量は少ないがスープに出汁がよく出ている。
多分、骨ごと煮込んでいるのだろう。
土曜日は最高だ。
俺は残りの食事もさっと平らげると、再び横になった。
「……」
さっきのスープが美味すぎて眠気が吹き飛んだ。
そういえば、昨日オムさんに『みんなに自己紹介したのか?』って怒られたからあいさつ回りでもしに行こう。
俺は勢いをつけて立ち上がり、軽く伸びをし、家を後にした。
外ではほとんどの村人が畑仕事をしていた。
この村は畑が多いからか、人口40人ほどの村にしては大きい気がする。
一通り村を回り、家に戻る頃には太陽が高い位置まで昇っていた。
俺はおばさんに貰った大きな布を藁の上に被せその上でくつろぐ。
しばらくすると昼ご飯を持ったケイが家にやってきた。
メニューは朝と同じだ。
スープを一口飲むと朝よりも濃厚になっているのを感じる。
俺は朝とは違い、少しずつ味わいながら口に含む。
昼ご飯を食べ終え、昨日と同じようにケイたちと遊びに出かける。
「そういえばさ、あのスライムたちにもレベルってあるんだよね?」
「あるよ!」
「あのスライムたちは生まれたてだから大体レベル3ぐらいってカイが言ってた!」
「だから私たちでも倒せるんだって!」
なるほど。
スライムが一概に弱いというわけでもなさそうだ。
ケイに職業の事も聞こうと思ったが、気まずい理由でもあったらどうしようと思い、帰ってからオムさんに聞くことにした。
しばらく雑談をしていると、俺たちは昨日の遊び場に到着する。
俺は昨日の夜、このスライム狩りのイメージトレーニングを何度も繰り返した。
少し肩に違和感はあるが今日は本気で行かせてもらう。
大人気ないと言われても俺は一向に構わない。
今日は昨日よりもスライムの量が多く見える。
俺はケイたちにバレないようにこっそりと2,3個小石を拾った。
さあ、いつでもこい!
「先に20体やっつけた人の勝ちね!」
「よーい、ドン!」
俺は聞き間違いをしたのかもしれない。
今、ケイは20体と言わなかったか?
俺が戸惑っている間にもケイたちは当たり前のように石を投げ始めている。
焦るな、やることは変わらない。
俺はケイたち続いて石を投げ始めた。
結果は今日もケイの優勝だった。
敗因は15体目ぐらいから肩に力が入らなくなったことだ。
急に運動するもんじゃないなと思いつつ、明日は準備運動をすることを自分に誓う。
「じゃあ、今日もおんぶして帰ってね!」
ケイが俺を煽ってくる。
「……ちょっと休憩したいから、あっちで遊んでて」
ケイたちは川で水遊びをし始める。
「アクティベイト」
俺は横になりケイが夢中になっているのを確認すると、スキルボードを開く。
……思った通りスキルポイントが30ポイントになっている。
「ステイ」
どうしよう、ニヤニヤが止まらない。
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