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第4章 神域へ
第38話
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与那とカイの三人で話してから二日後。
旅の支度をすっかり整えた二人は、ミタキとサミ、それから調子が良くなった新波《しんば》に別れを告げて鷹匠の村を出た。和賀ノ実を持ってきたら、必ずわけるという約束もして。
与那は結局、柰雲たちと親しくする気はないという結論に達した。
阿流弖臥《あるてが》への忠誠は半分だが、仕事は仕事だからと、毒稲の民の密偵として後をついてくる状態に落ち着いた。
「一緒に来ればいいのにな。与那は莫迦な男だ」
「先日話せただけでも、わたしは奇跡に近いと思う。彼は敵なんだから」
草に脚を取られそうになっていたカイが、足元をがつがつと踏みつけながらふんと笑った。
「あいつ、ずっと人と話をしてこなかったんだ。人との距離感がわからないのかもしれないが、態度が腹立たしい」
「そんなに怒ることじゃない」
「ちっ……せっかく舌を治してやったのに」
「舌?」
そうだ、とカイはうなずく。
「あいつは都合の悪いことを言わないように、舌を切り取られていた。だから、奥之比良で助けてもらった礼に、カカの力を借りて治したんだ」
「……へえ。カイがそんなことを?」
「なんだ、おかしいか?」
「自分の力が恐ろしいと言っていたけれど、ちゃんと使えているじゃないか。カイは立派だよ」
カイはなんとも言えない顔になった。
「……男はなにを考えているのか、サッパリだ」
ぶうぶう言うカイに苦笑いしつつ、険しい山道を歩く。途中、いくつもの里を抜け、山を越えた。
季節はすでに、夏の盛りになっている。歩くだけで汗が滴るが、森の中の冷気は心地よかった。
霧がうごめく朝は美しく、朝日に照らされた山肌を見ながら、美しさに声を失っうこともある。野生動物をしとめて命をいただき、カイと稀葉とわけながら食べた。
与那を含む密偵の気配は、増えたり減ったりしている。与那が「つなぎ」と呼ぶ役割の人間が幾人もいるようだ。
それでも「つなぎ」が与那と一緒に行動することはほとんどなく、与那一人が柰雲たちの後をついてくる専属になっているようだ。
「つなぎ」や仲間がいない時、与那は気配を消さなくなった。もうすでに存在が露見しているのだから、わざわざ大げさに隠れていない。
そんな与那の行動にどこか仲間意識のようなものを持ち始めたのは、年齢も近かったからかもしれない。
ほんの一刻ほど語っただけだが、人の魂を視ることができるカイが嫌がらないのだから、与那の心根は腐っていないというのを柰雲は理解していた。
カイに舌を治してもらったこともあり、仲間意識を持っているのはおそらく与那も一緒だと推測できた。
でなければ、密偵が敵相手に顔を出すことや言葉を交えることなどありえない。
『絆というのは、結ぼうとしなくても勝手に結ばれる時があるんだ』
カイは以前そんな話を焚火の前でしていて、彼女の魂を見る目は日に日に制度を増して澄んでいくようだ。
人の魂を視ている時のカイの瞳は澄み渡り、まるで凪いだ湖面のように深く静かで神秘的だ。柰雲はカイが生き生きしているのを見るのが心地よかった。
「……カイが水辺が好きなのは、カカの影響か?」
その日、川べりで水浴びをするカイに柰雲は訊ねてみた。
「そうだ。もともと海洋民族というのもあるが、カカを宿してからは特に水が好きになった」
サジからもらった毒を川の中にいるカイに渡し、柰雲は川下に待機する。カイが毒矢の元を一滴水へ流すと、しばらくしてぷかぷかと魚が数匹浮かび上がってきた。
それを柰雲が手早くつかみ取り、毒を受けた内臓を抜く。川の水で洗い清め、カイが祈りを捧げてから食べた。
「カカはウミヘビの神だからな、水はなんでも好きだが、特に海水がいい。私も、海水のほうが好きだ。生まれ育った場所だから」
「わたしは海を見たことがない」
「湖なんかよりも、もっとでかいぞ。先が見えない。海の果てまで行ってみたいと思うが、そこから落ちて別の国に行くとも限らないしな」
カイが目を輝かせて海の話をするのを、柰雲は魚を食みながら聞いていた。
「それに、潮の匂いがする。波の音は素晴らしい。太陽が海から昇る様子は感動的で涙が出る。あの光を浴びると、生きているという実感がわく」
「見てみたいな」
「ああ、早くたどり着こう。柰雲の一族たちの安否も心配だ」
稀葉はたまたま獲れた小鹿の肉を頬張っており、美味しいのかクルクルと喉を鳴らしていた。稀葉の脇腹を撫でながら、故郷は今どうなっているかと想いを馳せる。
焼けてしまった田畑は一部だったが、夏になると緑が広がる。それも毎年減ってきてはいたが、それでも山間の美しい場所だ。
村を出て、すでに四カ月以上が経っていた。帰り道に同じだけかかるとして、残された時間は三分の一だ。魚の骨まで器用に食べながら、カイが大きな釣り目で柰雲を見つめた。
「心配するな。もうすぐ東の果てに着く。この山を越えて、さらに丘を越えた先が、參ノ國の最果てだ」
あと数日だよ、とカイがぼりぼりと小さい骨を食べた。
「ありがとう、カイ。一緒に居てくれて助かった。道案内も、神域のことも」
「気が早いな。礼はついてからでいい。それに、私がやりたくてやったことだ」
柰雲は思わずほほ笑んだ。気がつけば、柰雲の元々長い髪の毛もさらに伸びている。
もうすぐで目的地へ着く。そう思うと、柰雲は胸がぎゅっと締めつけられるような気がした。
旅の支度をすっかり整えた二人は、ミタキとサミ、それから調子が良くなった新波《しんば》に別れを告げて鷹匠の村を出た。和賀ノ実を持ってきたら、必ずわけるという約束もして。
与那は結局、柰雲たちと親しくする気はないという結論に達した。
阿流弖臥《あるてが》への忠誠は半分だが、仕事は仕事だからと、毒稲の民の密偵として後をついてくる状態に落ち着いた。
「一緒に来ればいいのにな。与那は莫迦な男だ」
「先日話せただけでも、わたしは奇跡に近いと思う。彼は敵なんだから」
草に脚を取られそうになっていたカイが、足元をがつがつと踏みつけながらふんと笑った。
「あいつ、ずっと人と話をしてこなかったんだ。人との距離感がわからないのかもしれないが、態度が腹立たしい」
「そんなに怒ることじゃない」
「ちっ……せっかく舌を治してやったのに」
「舌?」
そうだ、とカイはうなずく。
「あいつは都合の悪いことを言わないように、舌を切り取られていた。だから、奥之比良で助けてもらった礼に、カカの力を借りて治したんだ」
「……へえ。カイがそんなことを?」
「なんだ、おかしいか?」
「自分の力が恐ろしいと言っていたけれど、ちゃんと使えているじゃないか。カイは立派だよ」
カイはなんとも言えない顔になった。
「……男はなにを考えているのか、サッパリだ」
ぶうぶう言うカイに苦笑いしつつ、険しい山道を歩く。途中、いくつもの里を抜け、山を越えた。
季節はすでに、夏の盛りになっている。歩くだけで汗が滴るが、森の中の冷気は心地よかった。
霧がうごめく朝は美しく、朝日に照らされた山肌を見ながら、美しさに声を失っうこともある。野生動物をしとめて命をいただき、カイと稀葉とわけながら食べた。
与那を含む密偵の気配は、増えたり減ったりしている。与那が「つなぎ」と呼ぶ役割の人間が幾人もいるようだ。
それでも「つなぎ」が与那と一緒に行動することはほとんどなく、与那一人が柰雲たちの後をついてくる専属になっているようだ。
「つなぎ」や仲間がいない時、与那は気配を消さなくなった。もうすでに存在が露見しているのだから、わざわざ大げさに隠れていない。
そんな与那の行動にどこか仲間意識のようなものを持ち始めたのは、年齢も近かったからかもしれない。
ほんの一刻ほど語っただけだが、人の魂を視ることができるカイが嫌がらないのだから、与那の心根は腐っていないというのを柰雲は理解していた。
カイに舌を治してもらったこともあり、仲間意識を持っているのはおそらく与那も一緒だと推測できた。
でなければ、密偵が敵相手に顔を出すことや言葉を交えることなどありえない。
『絆というのは、結ぼうとしなくても勝手に結ばれる時があるんだ』
カイは以前そんな話を焚火の前でしていて、彼女の魂を見る目は日に日に制度を増して澄んでいくようだ。
人の魂を視ている時のカイの瞳は澄み渡り、まるで凪いだ湖面のように深く静かで神秘的だ。柰雲はカイが生き生きしているのを見るのが心地よかった。
「……カイが水辺が好きなのは、カカの影響か?」
その日、川べりで水浴びをするカイに柰雲は訊ねてみた。
「そうだ。もともと海洋民族というのもあるが、カカを宿してからは特に水が好きになった」
サジからもらった毒を川の中にいるカイに渡し、柰雲は川下に待機する。カイが毒矢の元を一滴水へ流すと、しばらくしてぷかぷかと魚が数匹浮かび上がってきた。
それを柰雲が手早くつかみ取り、毒を受けた内臓を抜く。川の水で洗い清め、カイが祈りを捧げてから食べた。
「カカはウミヘビの神だからな、水はなんでも好きだが、特に海水がいい。私も、海水のほうが好きだ。生まれ育った場所だから」
「わたしは海を見たことがない」
「湖なんかよりも、もっとでかいぞ。先が見えない。海の果てまで行ってみたいと思うが、そこから落ちて別の国に行くとも限らないしな」
カイが目を輝かせて海の話をするのを、柰雲は魚を食みながら聞いていた。
「それに、潮の匂いがする。波の音は素晴らしい。太陽が海から昇る様子は感動的で涙が出る。あの光を浴びると、生きているという実感がわく」
「見てみたいな」
「ああ、早くたどり着こう。柰雲の一族たちの安否も心配だ」
稀葉はたまたま獲れた小鹿の肉を頬張っており、美味しいのかクルクルと喉を鳴らしていた。稀葉の脇腹を撫でながら、故郷は今どうなっているかと想いを馳せる。
焼けてしまった田畑は一部だったが、夏になると緑が広がる。それも毎年減ってきてはいたが、それでも山間の美しい場所だ。
村を出て、すでに四カ月以上が経っていた。帰り道に同じだけかかるとして、残された時間は三分の一だ。魚の骨まで器用に食べながら、カイが大きな釣り目で柰雲を見つめた。
「心配するな。もうすぐ東の果てに着く。この山を越えて、さらに丘を越えた先が、參ノ國の最果てだ」
あと数日だよ、とカイがぼりぼりと小さい骨を食べた。
「ありがとう、カイ。一緒に居てくれて助かった。道案内も、神域のことも」
「気が早いな。礼はついてからでいい。それに、私がやりたくてやったことだ」
柰雲は思わずほほ笑んだ。気がつけば、柰雲の元々長い髪の毛もさらに伸びている。
もうすぐで目的地へ着く。そう思うと、柰雲は胸がぎゅっと締めつけられるような気がした。
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