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第3章 逃走
第25話
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稀葉の足は速い。
特に、こういった森の中に関しては、ものすごく速く走ることができる。
それは、候虎という生き物が森の中の生き物の王者と呼ばれるゆえんで、切り立った崖や沼地、水の中や木の上でも素早く移動する。そしてさらに、夏になると夜に狩りをする。
なので、今の季節において、稀葉の足は夜でも素早く右に出る者はいない。しかし、柰雲の気持ちを理解していたのであれば、おそらくそう遠くへは行っていないはずだった。
勘は当たっていて、稀葉の背から降りたカイが森の中で心配そうに立っているのが見えた。
「おい!」
柰雲の姿を確認すると、カイは駆け寄ってきた。
「大丈夫か? 怪我はしていないか? 追っ手は――」
カイは柰雲の身体に触れながら、傷がないかを確かめたのだが、もちろんまったくとない。しいて言えば、殴られたカイの方が全身傷だらけだ。
「怪我は一つもしていない。追っ手は撒いた」
伝えると、カイはほっとして息をついた。二人と一頭が休めそうな場所を確保すると、柰雲は稀葉の鞍につけていた荷物の一部を解き、塗り薬を取り出してカイに渡す。
「傷口に塗っておくといい。少し沁みて痛いだろうけど。傷を開いたまま森を歩くのは危険だ」
「ありがとう」
カイはそれを受け取って服の紐を外したところで、いったん手を止めた。眉をひそめて、柰雲が今しがた歩いてきた道をにらみつける。
「一人ついて来ているぞ」
用心深い密偵ではあるが、柰雲にばれている以上、それほど気配を消し切っていない。だからと言って、普通の人間にその気配がわかるとは思えなかった。カイもずいぶんと感覚が優れた人間のようだ。
「大丈夫だ」
「でも」
「平気、信じて。さあ、傷口にそれを塗ったらもう少し歩いておこう。川を渡って、追跡の届かない所までは歩かないと」
カイは衣服を剥いで傷口にどろりとした薬を塗る。一瞬痛みに驚いたが、その後すぐにそれは治まっていく。塗り終わったところで、後ろを気にしながらも歩き始めた。
稀葉は久々の森での跳躍に満足したようだ。喉をぐるぐると鳴らしながら、始終ご機嫌な様子で柰雲に甘えて鼻をくっつけたり、カイの頭のてっぺんを口元で食《は》んだ。
ぽつりぽつりと言葉を交わしながら、二人と一頭は歩き続けた。途中、カイの様子がおかしいので立ち止まって彼女を覗き込むと、脂汗を額にかいていた。
全身が痛いとのことで、柰雲はカイを稀葉に乗せて歩き続ける。
「ついて来ているあの人間は、何者なんだ」
「毒稲の民の密偵だよ。前はもっと多かったんだけど、今は一人みたいだ」
「どういうことだ?」
カイに聞かれて、事情を簡単に話した。すると、カイはなるほどと納得し、理解してからは後ろを気にする様子はなかった。
「わたしが逃げられたのは彼のおかげだ。窮地を救ってくれた」
「つまり私は、柰雲と後ろから付いて来ている人間に、礼を言わないといけないわけだな」
「わたしは何もしていない。彼が助けてくれたんだ」
カイはありがとう、と告げる。それに柰雲はにこりと笑った。
真っ暗になってしまった道を、稀葉に行先をゆだねながらゆっくり歩く。
そのうち大きな川にぶつかった。流れもそれほど厳しくはないので渡ろうとすると、カイがどうしてもそこで身体を清めたいと言い始めた。
いったん川岸に腰を下ろし、彼女が水浴びをするのを近くで待つことにした。カイは衣服のままに川へ入り込み、何やら口上を述べて儀式のようなものを始める。
しかしとつじょ膝が折れそうになったため、柰雲は慌てて川へ入って彼女の身体を支える。カイは殴られたところが痛むらしく、顔を青くさせていた。
「そうだ。ガノムの毒がある。これを薄めて傷口に塗れば、痛み止めになる。そこの脇の水が溜まっているところに流し込むから、浴びるといい」
岩場に水が流れ込んでいるところまで移動し、一滴だけガノムの毒を川へ流し入れた。カイはその水を汲み、身体に浴びる。
しばらく水に浸かるようにしていると、痛みが治まってきたようで、カイは顔色が良くなった。
「すまない。もう少し待ってくれ」
「岸で待っている。無茶はするな」
カイは再度川に入ると、祝詞を唱え、くるくると踊るように回り、かと思えば水を手にすくって上へと放つ。柰雲は彼女の不思議で神秘的な動きをじっと見ていた。
「待たせた。禊《みそぎ》をしなければ、私の目が見えないのだ」
「……目?」
水を滴らせながら、カイは岸へやってくると衣服を脱いで絞る。現れた素肌の背中から肩、足に至るまで施された刺青に柰雲は若干驚いた。
海洋民族だとは思っていたが、これほどまで前進に刺青を施した人を見るのは初めてだ。絞り終わった衣服をまとうと、カイは柰雲に向き直った。
「私は巫女だ。魂を見ることができる」
すっきりした顔をしたカイは、言いながら柰雲をじっと見つめた。それは、なんとも言えない不思議な心地だ。ぞくっとするような、それでいてじわじわと身体が熱くなるような感覚がする。
一通り見つめ終えると、カイは森の奥も確認した。
彼女の瞳は凛々しく強く、神々しささえ纏っている。普段日常的に使っている目とはまた別の瞳をもって、なにかを感じ取っているようだった。
「……みんな、大変だったのだな」
ぽつりとカイがつぶやいて目を閉じた。
少しの休憩を終えて準備を整えると、夜が終わりを迎える頃になるまで二人と一頭は歩いた。もう少しで朝焼けという時刻に、ちょうどよさそうな木の洞を見つけると、そこでいったん休むことにした。
長い長い夜が明けていく様を感じつつ、やっと落ち着けることに柰雲は安堵した。
洞の中には落ち葉がたまっており、ちょうど良く寝床にできそうだった。歩き疲れた二人は、落ち葉の上に身を投げる。
さすがにここまで追っ手はこないだろうが、日が昇って捜査されれば、追いつけない距離ではない。短い睡眠で最低限の休息をしたら、また発つしかない。
稀葉を横たわらせてから、その脇腹に身体を預けてすぐに眠りについた。
特に、こういった森の中に関しては、ものすごく速く走ることができる。
それは、候虎という生き物が森の中の生き物の王者と呼ばれるゆえんで、切り立った崖や沼地、水の中や木の上でも素早く移動する。そしてさらに、夏になると夜に狩りをする。
なので、今の季節において、稀葉の足は夜でも素早く右に出る者はいない。しかし、柰雲の気持ちを理解していたのであれば、おそらくそう遠くへは行っていないはずだった。
勘は当たっていて、稀葉の背から降りたカイが森の中で心配そうに立っているのが見えた。
「おい!」
柰雲の姿を確認すると、カイは駆け寄ってきた。
「大丈夫か? 怪我はしていないか? 追っ手は――」
カイは柰雲の身体に触れながら、傷がないかを確かめたのだが、もちろんまったくとない。しいて言えば、殴られたカイの方が全身傷だらけだ。
「怪我は一つもしていない。追っ手は撒いた」
伝えると、カイはほっとして息をついた。二人と一頭が休めそうな場所を確保すると、柰雲は稀葉の鞍につけていた荷物の一部を解き、塗り薬を取り出してカイに渡す。
「傷口に塗っておくといい。少し沁みて痛いだろうけど。傷を開いたまま森を歩くのは危険だ」
「ありがとう」
カイはそれを受け取って服の紐を外したところで、いったん手を止めた。眉をひそめて、柰雲が今しがた歩いてきた道をにらみつける。
「一人ついて来ているぞ」
用心深い密偵ではあるが、柰雲にばれている以上、それほど気配を消し切っていない。だからと言って、普通の人間にその気配がわかるとは思えなかった。カイもずいぶんと感覚が優れた人間のようだ。
「大丈夫だ」
「でも」
「平気、信じて。さあ、傷口にそれを塗ったらもう少し歩いておこう。川を渡って、追跡の届かない所までは歩かないと」
カイは衣服を剥いで傷口にどろりとした薬を塗る。一瞬痛みに驚いたが、その後すぐにそれは治まっていく。塗り終わったところで、後ろを気にしながらも歩き始めた。
稀葉は久々の森での跳躍に満足したようだ。喉をぐるぐると鳴らしながら、始終ご機嫌な様子で柰雲に甘えて鼻をくっつけたり、カイの頭のてっぺんを口元で食《は》んだ。
ぽつりぽつりと言葉を交わしながら、二人と一頭は歩き続けた。途中、カイの様子がおかしいので立ち止まって彼女を覗き込むと、脂汗を額にかいていた。
全身が痛いとのことで、柰雲はカイを稀葉に乗せて歩き続ける。
「ついて来ているあの人間は、何者なんだ」
「毒稲の民の密偵だよ。前はもっと多かったんだけど、今は一人みたいだ」
「どういうことだ?」
カイに聞かれて、事情を簡単に話した。すると、カイはなるほどと納得し、理解してからは後ろを気にする様子はなかった。
「わたしが逃げられたのは彼のおかげだ。窮地を救ってくれた」
「つまり私は、柰雲と後ろから付いて来ている人間に、礼を言わないといけないわけだな」
「わたしは何もしていない。彼が助けてくれたんだ」
カイはありがとう、と告げる。それに柰雲はにこりと笑った。
真っ暗になってしまった道を、稀葉に行先をゆだねながらゆっくり歩く。
そのうち大きな川にぶつかった。流れもそれほど厳しくはないので渡ろうとすると、カイがどうしてもそこで身体を清めたいと言い始めた。
いったん川岸に腰を下ろし、彼女が水浴びをするのを近くで待つことにした。カイは衣服のままに川へ入り込み、何やら口上を述べて儀式のようなものを始める。
しかしとつじょ膝が折れそうになったため、柰雲は慌てて川へ入って彼女の身体を支える。カイは殴られたところが痛むらしく、顔を青くさせていた。
「そうだ。ガノムの毒がある。これを薄めて傷口に塗れば、痛み止めになる。そこの脇の水が溜まっているところに流し込むから、浴びるといい」
岩場に水が流れ込んでいるところまで移動し、一滴だけガノムの毒を川へ流し入れた。カイはその水を汲み、身体に浴びる。
しばらく水に浸かるようにしていると、痛みが治まってきたようで、カイは顔色が良くなった。
「すまない。もう少し待ってくれ」
「岸で待っている。無茶はするな」
カイは再度川に入ると、祝詞を唱え、くるくると踊るように回り、かと思えば水を手にすくって上へと放つ。柰雲は彼女の不思議で神秘的な動きをじっと見ていた。
「待たせた。禊《みそぎ》をしなければ、私の目が見えないのだ」
「……目?」
水を滴らせながら、カイは岸へやってくると衣服を脱いで絞る。現れた素肌の背中から肩、足に至るまで施された刺青に柰雲は若干驚いた。
海洋民族だとは思っていたが、これほどまで前進に刺青を施した人を見るのは初めてだ。絞り終わった衣服をまとうと、カイは柰雲に向き直った。
「私は巫女だ。魂を見ることができる」
すっきりした顔をしたカイは、言いながら柰雲をじっと見つめた。それは、なんとも言えない不思議な心地だ。ぞくっとするような、それでいてじわじわと身体が熱くなるような感覚がする。
一通り見つめ終えると、カイは森の奥も確認した。
彼女の瞳は凛々しく強く、神々しささえ纏っている。普段日常的に使っている目とはまた別の瞳をもって、なにかを感じ取っているようだった。
「……みんな、大変だったのだな」
ぽつりとカイがつぶやいて目を閉じた。
少しの休憩を終えて準備を整えると、夜が終わりを迎える頃になるまで二人と一頭は歩いた。もう少しで朝焼けという時刻に、ちょうどよさそうな木の洞を見つけると、そこでいったん休むことにした。
長い長い夜が明けていく様を感じつつ、やっと落ち着けることに柰雲は安堵した。
洞の中には落ち葉がたまっており、ちょうど良く寝床にできそうだった。歩き疲れた二人は、落ち葉の上に身を投げる。
さすがにここまで追っ手はこないだろうが、日が昇って捜査されれば、追いつけない距離ではない。短い睡眠で最低限の休息をしたら、また発つしかない。
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