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第2章 光の都
第17話 薬箱
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光の都ルーメリアを出発することにしたのはそれから二日後のことだったのだが、その間ニケはほんの少し浮足立っていた。
ニケの魔力と対になるという〈無〉の属性の竜を見つけることは、容易ではないということは理解できたが、それ以外の魔力とどれも相性がいいというのは、巡回薬師を目指すニケにとっては喜ばしいこと以上のものだった。
ニケが持つ〈全〉という魔力は、種類ごとに枝分かれする前の、いわば色のない状態の純粋な魔力だった。その魔力を、自由自在に変化させることができれば、まさしくどんな病気でも治せるのではないかと胸を高鳴らせていた。
(――これで、もしかしたら、もっと多くのことができるかもしれない)
それこそ、魔力を変化させる魔導《まどう》なども、これから鍛えていけば使えるようになるかもしれないという淡い期待に、胸が大きく膨らんだ。
シオンの後から、嬉しくて半分浮足立っているニケがルーメリアの出口に向かって歩いていると、精霊が、ニケの前に枝を伸ばしてきて花を咲かせる。
「……お別れを言いに来てくれたの?」
ニケが尋ねると、懐かしい匂いのする精霊たちが、言葉もなくあちこちから枝を伸ばしてきては花を咲かせて見せる。
故郷のチイとビイを思い出して、ニケは思わず泣きそうになったのをぐっとこらえた。花を受け取ると、その枝にぎゅっと抱きついた。
シオンは、ニケがそうしているのに気が付いて、立ち止まって戻ってくる。ニケに触れようとした寸前で、その手を止めて、しばらくその様子を見ていた。
「あ、あのね、私ね魔力があったの。嬉しかったの、あなたたちの役に立てると思ったの。これで、みんなの病気をもっと治せると思う」
木の精霊にしがみつきながら、ニケはそう話しかける。
顔をうずめると、木々が繭のようにニケを包み込んで、緑色の新芽を咲かせていった。
「ありがとう。あなたたち精霊がいてくれたから、私は生きてきて今までずっと寂しくなかった」
木の精霊の鼓動が聞こえる。まるで、親に抱かれているかのようなその温かい響きに、ニケは心地よくてずっとこうしていたいとさえ思った。
「竜と契約する夢だって、私が諦めなければ、叶うかもしれない…私、もっと多くの精霊も人も助けたい」
頭から否定されてきた魔力が証明でき、ニケは心が満たされていた。どの精霊にも力を貸せるという素晴らしい特技があることに感謝した。
そのニケの喜びを分かち合うかのように、木の精霊が淡い黄色い花を咲かせる。ニケは精霊の気持ちが嬉しくて、ありがとうとつぶやくと、抱きしめてくれていた精霊から離れた。
「ありがとう、話聞いてくれて。次、ここに来るときには、立派な薬師《くすし》になっているから、そうしたらまたお話聞いてくれる?」
木の精霊はゆっくりとそよいで、『もちろん』と小さく答えた。
初めて声を聞かせてくれたことにニケは嬉しくなって、再度飛びつく。
「ありがとう、私、頑張るね!」
そのニケの目には、ちょっとだけ涙が溜まっていた。
「ごめん。お待たせ」
振り返るとそこにはシオンが立っていて、優しい表情でニケを待っていた。人間が、ここまで精霊に愛されるのは珍しい。
ニケの心が精霊に共鳴するのか、故郷の精霊の祝福の力だけではないのは、シオンの目から見ても明らかだった。
――これが〈全〉の魔力の力なのか。
それはもう少しニケを見てみないと分からないのだが、魔力というよりも、ニケ本人の性格がそうさせているようにシオンは思った。
「行こう、シオン」
こらえた涙の一滴が垂れてきそうになって、ニケは慌てて袖でごしごしとふき取った。
「大丈夫か?」
ニケは一瞬下を向いた。目をぎゅっとつぶって、深呼吸をする。そしてから、シオンに向き直った。
「うん、大丈夫!」
「泣いて……」
「あはは、なんかルーメリアの精霊が、チイとビイと同じ匂いがして、それで……」
ニケの目から、ぼたぼたと涙が出てきて、シオンが慌てた。
「泣くなって、ニケ」
「寂しくて泣いてるんじゃないの、嬉しくて泣いてるの。あのね、私、チイとビイと約束しているんだ」
「約束?」
「うん。泣くときは、嬉しいときだけって。だから私、悲しいときは泣かないって決めたの。あのね、シオン」
ニケは口を引き結んだ。
「シオン、私ともう少し一緒にいて。迷惑かけるかもしれないけど、一人前になるまで頑張るから」
どこかに行かないでとニケは思った。師匠が亡くなって以来、ニケのことを信じてくれた人はいない。
そんなニケがやっと出会った、精霊の姿が見えて話せるシオン。一人前になるまでは面倒を見ると言ってくれた。
早く一人前になって、もっと勉強をして、多くのことを知りたいと心の底からニケは思った。
「当たり前だろ。ニケを連れ出したのは俺だ。俺に責任がある。そんな思いつめるなよ、悪いようにはその力を使わせないって言っただろ? 一人前になるまでは、ニケを俺から離れさせる気はない」
ぽんぽんと頭を撫でられて、ニケはやっと気持ちが落ち着いてきた。
「シオン、ありがとう!」
思わずシオンに抱きついたニケに、おーい、と遠くから手を振る人物がいた。
「もう行かれるなんて、せっかちですな」
声のする方向へ歩いて行くと、所長は大きく手を振りながら、ニケたちが近づくまで待っていた。
「お見送りに来てくれたの?」
ニケが喜んで顔を上気させると、所長はふふん、と笑った。
「実は、渡したいものがあってね」
すると、精霊たちがざわつく気配がする。ニケが辺りを見回すと、長い裾の服を揺らしながら、ルシオラも姿を現した。ニケの前に立つと、にっこりと笑顔を見せる。
「あなたに、ルーメリアがどうしても渡したいものがあるって」
そして手に持っていた長い杖を地面にとんと押し付けると、杖の先の地面からみるみると何本もの木々が生えてきて、あっという間にニケの身長を抜く。
複雑に絡み合いながら成長をしていったかと思うと、編み込まれた木々で一つの箱が出来上がってきた。
縦に長いその木の箱が出来上がると、ルシオラがそれを木から外してニケへと渡す。蔦の茎で編みこまれた背負い紐、輝くように白いその箱。
「まだ持っていないのでしょう……薬箱」
ルシオラがそれをニケに渡す。巡回薬師にとって大事な、薬を入れて背負う箱を、ニケはまだ持っていなかった。
「私に、いいんでしょうか?」
「いいのよ、ルーメリアが渡したいんですって」
ルーメリア、と言われて、ニケははっとして今しがた薬箱を形作ってくれた木の精霊に飛びつく。
「ルーメリアって、この都の名前だけじゃないんだ。あなたの名前だったんだ!」
ニケが驚いていると、またもやその木々が盛り上がって形をどんどんと変えていく。そして、目の前にルシオラに似た女性の形となって現れた。
滅多に姿を現さないルーメリアの姿に、ルシオラも所長も目を見開いた。
その樹木の女性が、ニケの頬に手を伸ばす。ぱちりと開けられた瞳は、透明な緑色をしていて、その大きな瞳がニケをじっと見つめた。
「あなたが、ルーメリアね。あの、ありがとう。これ、大事に使うね。私持っていなかったから、すごく嬉しい」
ルーメリアが手を伸ばしてくると、その指先に淡い黄色の花を咲かせる。
『受け取って、小さな薬師よ。夢を諦めないで。あなたなら、あなたを必要としている竜と出会えるわ』
その言葉に驚いたのだが、ニケは笑いながら差し出された花をしっかりと受け取った。
「ニケちゃん。それは解毒にも解熱にも使える花だ。役に立つよ」
所長の説明を聞くと、ニケは早速その花を今しがたもらったばかりの薬箱に大事にしまった。
「ありがとう、何から何まで」
ニケはその木の精霊に抱きつく。ルーメリアは優しくニケの身体を包み込むと、懐かしくて胸がいっぱいになる香りが広がった。
誰かとの別れは他の誰かと出会う旅の始まりでもある。
ニケはそんなことを噛みしめながら、しばらくその優しい木の精霊にくっついて別れを惜しんだ。
ニケの魔力と対になるという〈無〉の属性の竜を見つけることは、容易ではないということは理解できたが、それ以外の魔力とどれも相性がいいというのは、巡回薬師を目指すニケにとっては喜ばしいこと以上のものだった。
ニケが持つ〈全〉という魔力は、種類ごとに枝分かれする前の、いわば色のない状態の純粋な魔力だった。その魔力を、自由自在に変化させることができれば、まさしくどんな病気でも治せるのではないかと胸を高鳴らせていた。
(――これで、もしかしたら、もっと多くのことができるかもしれない)
それこそ、魔力を変化させる魔導《まどう》なども、これから鍛えていけば使えるようになるかもしれないという淡い期待に、胸が大きく膨らんだ。
シオンの後から、嬉しくて半分浮足立っているニケがルーメリアの出口に向かって歩いていると、精霊が、ニケの前に枝を伸ばしてきて花を咲かせる。
「……お別れを言いに来てくれたの?」
ニケが尋ねると、懐かしい匂いのする精霊たちが、言葉もなくあちこちから枝を伸ばしてきては花を咲かせて見せる。
故郷のチイとビイを思い出して、ニケは思わず泣きそうになったのをぐっとこらえた。花を受け取ると、その枝にぎゅっと抱きついた。
シオンは、ニケがそうしているのに気が付いて、立ち止まって戻ってくる。ニケに触れようとした寸前で、その手を止めて、しばらくその様子を見ていた。
「あ、あのね、私ね魔力があったの。嬉しかったの、あなたたちの役に立てると思ったの。これで、みんなの病気をもっと治せると思う」
木の精霊にしがみつきながら、ニケはそう話しかける。
顔をうずめると、木々が繭のようにニケを包み込んで、緑色の新芽を咲かせていった。
「ありがとう。あなたたち精霊がいてくれたから、私は生きてきて今までずっと寂しくなかった」
木の精霊の鼓動が聞こえる。まるで、親に抱かれているかのようなその温かい響きに、ニケは心地よくてずっとこうしていたいとさえ思った。
「竜と契約する夢だって、私が諦めなければ、叶うかもしれない…私、もっと多くの精霊も人も助けたい」
頭から否定されてきた魔力が証明でき、ニケは心が満たされていた。どの精霊にも力を貸せるという素晴らしい特技があることに感謝した。
そのニケの喜びを分かち合うかのように、木の精霊が淡い黄色い花を咲かせる。ニケは精霊の気持ちが嬉しくて、ありがとうとつぶやくと、抱きしめてくれていた精霊から離れた。
「ありがとう、話聞いてくれて。次、ここに来るときには、立派な薬師《くすし》になっているから、そうしたらまたお話聞いてくれる?」
木の精霊はゆっくりとそよいで、『もちろん』と小さく答えた。
初めて声を聞かせてくれたことにニケは嬉しくなって、再度飛びつく。
「ありがとう、私、頑張るね!」
そのニケの目には、ちょっとだけ涙が溜まっていた。
「ごめん。お待たせ」
振り返るとそこにはシオンが立っていて、優しい表情でニケを待っていた。人間が、ここまで精霊に愛されるのは珍しい。
ニケの心が精霊に共鳴するのか、故郷の精霊の祝福の力だけではないのは、シオンの目から見ても明らかだった。
――これが〈全〉の魔力の力なのか。
それはもう少しニケを見てみないと分からないのだが、魔力というよりも、ニケ本人の性格がそうさせているようにシオンは思った。
「行こう、シオン」
こらえた涙の一滴が垂れてきそうになって、ニケは慌てて袖でごしごしとふき取った。
「大丈夫か?」
ニケは一瞬下を向いた。目をぎゅっとつぶって、深呼吸をする。そしてから、シオンに向き直った。
「うん、大丈夫!」
「泣いて……」
「あはは、なんかルーメリアの精霊が、チイとビイと同じ匂いがして、それで……」
ニケの目から、ぼたぼたと涙が出てきて、シオンが慌てた。
「泣くなって、ニケ」
「寂しくて泣いてるんじゃないの、嬉しくて泣いてるの。あのね、私、チイとビイと約束しているんだ」
「約束?」
「うん。泣くときは、嬉しいときだけって。だから私、悲しいときは泣かないって決めたの。あのね、シオン」
ニケは口を引き結んだ。
「シオン、私ともう少し一緒にいて。迷惑かけるかもしれないけど、一人前になるまで頑張るから」
どこかに行かないでとニケは思った。師匠が亡くなって以来、ニケのことを信じてくれた人はいない。
そんなニケがやっと出会った、精霊の姿が見えて話せるシオン。一人前になるまでは面倒を見ると言ってくれた。
早く一人前になって、もっと勉強をして、多くのことを知りたいと心の底からニケは思った。
「当たり前だろ。ニケを連れ出したのは俺だ。俺に責任がある。そんな思いつめるなよ、悪いようにはその力を使わせないって言っただろ? 一人前になるまでは、ニケを俺から離れさせる気はない」
ぽんぽんと頭を撫でられて、ニケはやっと気持ちが落ち着いてきた。
「シオン、ありがとう!」
思わずシオンに抱きついたニケに、おーい、と遠くから手を振る人物がいた。
「もう行かれるなんて、せっかちですな」
声のする方向へ歩いて行くと、所長は大きく手を振りながら、ニケたちが近づくまで待っていた。
「お見送りに来てくれたの?」
ニケが喜んで顔を上気させると、所長はふふん、と笑った。
「実は、渡したいものがあってね」
すると、精霊たちがざわつく気配がする。ニケが辺りを見回すと、長い裾の服を揺らしながら、ルシオラも姿を現した。ニケの前に立つと、にっこりと笑顔を見せる。
「あなたに、ルーメリアがどうしても渡したいものがあるって」
そして手に持っていた長い杖を地面にとんと押し付けると、杖の先の地面からみるみると何本もの木々が生えてきて、あっという間にニケの身長を抜く。
複雑に絡み合いながら成長をしていったかと思うと、編み込まれた木々で一つの箱が出来上がってきた。
縦に長いその木の箱が出来上がると、ルシオラがそれを木から外してニケへと渡す。蔦の茎で編みこまれた背負い紐、輝くように白いその箱。
「まだ持っていないのでしょう……薬箱」
ルシオラがそれをニケに渡す。巡回薬師にとって大事な、薬を入れて背負う箱を、ニケはまだ持っていなかった。
「私に、いいんでしょうか?」
「いいのよ、ルーメリアが渡したいんですって」
ルーメリア、と言われて、ニケははっとして今しがた薬箱を形作ってくれた木の精霊に飛びつく。
「ルーメリアって、この都の名前だけじゃないんだ。あなたの名前だったんだ!」
ニケが驚いていると、またもやその木々が盛り上がって形をどんどんと変えていく。そして、目の前にルシオラに似た女性の形となって現れた。
滅多に姿を現さないルーメリアの姿に、ルシオラも所長も目を見開いた。
その樹木の女性が、ニケの頬に手を伸ばす。ぱちりと開けられた瞳は、透明な緑色をしていて、その大きな瞳がニケをじっと見つめた。
「あなたが、ルーメリアね。あの、ありがとう。これ、大事に使うね。私持っていなかったから、すごく嬉しい」
ルーメリアが手を伸ばしてくると、その指先に淡い黄色の花を咲かせる。
『受け取って、小さな薬師よ。夢を諦めないで。あなたなら、あなたを必要としている竜と出会えるわ』
その言葉に驚いたのだが、ニケは笑いながら差し出された花をしっかりと受け取った。
「ニケちゃん。それは解毒にも解熱にも使える花だ。役に立つよ」
所長の説明を聞くと、ニケは早速その花を今しがたもらったばかりの薬箱に大事にしまった。
「ありがとう、何から何まで」
ニケはその木の精霊に抱きつく。ルーメリアは優しくニケの身体を包み込むと、懐かしくて胸がいっぱいになる香りが広がった。
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