238 / 317
演奏会2
しおりを挟む
黒に近い紺の、阿羅国独特の張りのある生地の着物を着て、黒く長い髪を一つに結んだその人は、どこか波羽彦さんにも……そして新人君にも似ていた。
背はかなり高く、ステージ映えのする姿だった。
その人はスッとまっすぐに僕の姿を捉え、一瞬じっと見つめた後、深くお辞儀をした。
頭を下げている時間はそれほど長くないのに、とても印象に残る姿だった。
僕はなんとなく落ち着かない気分になって手を握りしめた。
横に座っているサスラス王子は少し身体を縮めて耳打ちしてきた。
「大丈夫だろうか?あの者はいま、あなたにだけ礼をしたように見えたが……何か因縁が?」
「いえ……知らない人ではありますが……因縁は……あるのかもしれませんね」
「え?」
サスラス王子は一瞬身体を固くしたようだが、バイオリンの音がその時響き渡り、僕たちは揃ってステージに目をやった。
僕が思い描いていたとおり……素晴らしい音と演奏で、一瞬にして会場の人々を魅了した。
誰もがその彼の奏でる鋭く悲しい旋律に心を打たれた。
彼が何者であるかなど、誰も知らない。
なのにこの一瞬世界が彼を認めたと感じた。
阿羅国という誰もが警戒してしまう地に生まれて、だけどバイオリン一筋に生きた人。
それが音の全てに現れている。
胸が苦しくなるような……そんな素晴らしい演奏だった。
僕の頬に涙が知らずに流れ、膝の上に落ちた。
瑠璃色の羽織に落ちたそれは、丸いシミをつくってしまっただろう。
だけど、僕は指一つ動かせずにいた。
横にいたサスラス王子ももはや僕を見てはいない。
誰もがその演奏に魅入られていた。
後ろに控えていた仙がそっと僕の頬に肌触りの良いハンカチを当て、涙を拭ってくれた。
僕にはお礼を言う余裕もなかったけれど。
10分あまりのその曲は難曲として知られるものだ。
それを素晴らしい技術と表現力で弾ききった彼は、演奏を始める前と寸分違わず無表情のまま観客を見渡し、そしてまた僕を見つめて、静かに礼をした。
会場は瞬間割れんばかりの拍手に包まれ、僕はやっと息ができた気がしてハァハァせわしなく呼吸して仙を慌てさせた。
「薫様……横になられますか?」
「いや……大丈夫……なんかちょっと息ができなかっただけ……」
「薫様……息を忘れるとは何事ですか……」
サスラス王子も心配そうに小さく声をかけてくれた。
鳴り止まぬ拍手の中、さきほどの彼はステージから降りたようだ。
「少し休憩があって、その次がピアノ演奏のエサイアス様、その次が薫様でございますよ」
「うん、そうだよね……エサイアスさんも大変だな……」
僕は乾いた笑い声でサスラス王子を見た。
「いや、正直言うが、さきほどのあやつの演奏はなんというか……鬼気迫るものがあったな。素晴らしかったことには違いないが、薫様の演奏がそれに劣るとは私には思えぬぞ」
「ええ、私もそう思いますよ薫様」
二人の言葉を聞いても、僕にはまだあの素晴らしい演奏が耳に残っている。
心をかき乱されて、どうすればいいのかわからない……心臓のドキドキが止まらない。
「薫様……これを」
仙は水色の絹のハンカチに包まれたものを差し出した。
「これは?」
「ラハーム王妃様から頂いたお守りでございますよ、壊れないか心配しておいででしたので、直前まで預かっておりました。さあこれを胸元に」
僕はありがたくそれを受け取り、懐に忍ばせた。
気のせいだとは思うけど、ぽわっと暖かくなった気がする。
「ほう……ラハーム王妃が薫様にお守りを?」
「ええ、丸い形なので喉元の鱗かな?と推測できるようですよ」
僕が答えるとサスラス王子は瞠目してからパチパチと何回かまばたきをした。
「それは……蛇族が巣立つ息子に母が渡すというあれか?」
「なんだかそういう謂れがあるようですねぇ」
「……あなたは、本当に皆から愛されていて、大切にされているのだな」
サスラス王子はタレ目をさらに下げて温かな笑みをこぼした。
この人は、こんな顔もするんだなと僕はなんだか嬉しくなった。
「はい、ほんとうに……皆には感謝しかありません」
「ならば、何も恐れることはないだろう?皆が待っているのは、あなたの演奏であって、何も超絶技巧の演奏を聞きたいわけではないのだ」
「……」
「薫様、休憩で15分ほど合間があります、なにかお飲みになりますか?」
「ん……」
僕は素晴らしい演奏にあてられて喉がカラカラだったので、冷たい紅茶を一口だけ飲んだ。
スッと現れたクーちゃんは鮮やかな鳳凰の姿で僕の膝の上に乗った。
それを見てサスラス王子が息を呑んだ。
僕はクーちゃんの羽毛を触って微笑んでから目を瞑り、紗国に来てからの自分のことをひたすらに思い返した。
何もわからずにただ立ちすくんだ赤い大きな鳥居の前……そこに座っていた小さな留紗。
彼に導かれ城に入った僕を歓迎しなかったカジャルさんは、今は大事な親友だ。
そして、その後に少し遅れて現れた、銀色に輝く僕の愛する人……蘭紗様。
あの瞬間を僕は忘れられない、一瞬で恋に落ちるあの感覚はなんと表現したらいいのだろうか。
そして、僕の息子になってくれたかわいい翠。
いつも見守ってくれる涼鱗さんや、喜紗さん。
支えてくれる城にいる人達……
なんて……なんて愛されているんだろう。
僕はこの気持ちを音に乗せよう。
落ち着いたところで目を開けると、ちょうど休憩が終わり幕が開いたところだった。
仙とサスラス王子が心配げに見ているので、軽く微笑んで「大丈夫」と小さく伝えた。
サスラス王子は戸惑いつつも仙を見て、仙が頷くのを見て背を伸ばした。
この二人はいつの間にこんなに打ち解けたんだろう……
「エサイアスさんの演奏……楽しみです」
「ああ、彼は本当に世界でも最高峰のピアニストなのだよ」
サスラス王子は自慢げに話した。
背はかなり高く、ステージ映えのする姿だった。
その人はスッとまっすぐに僕の姿を捉え、一瞬じっと見つめた後、深くお辞儀をした。
頭を下げている時間はそれほど長くないのに、とても印象に残る姿だった。
僕はなんとなく落ち着かない気分になって手を握りしめた。
横に座っているサスラス王子は少し身体を縮めて耳打ちしてきた。
「大丈夫だろうか?あの者はいま、あなたにだけ礼をしたように見えたが……何か因縁が?」
「いえ……知らない人ではありますが……因縁は……あるのかもしれませんね」
「え?」
サスラス王子は一瞬身体を固くしたようだが、バイオリンの音がその時響き渡り、僕たちは揃ってステージに目をやった。
僕が思い描いていたとおり……素晴らしい音と演奏で、一瞬にして会場の人々を魅了した。
誰もがその彼の奏でる鋭く悲しい旋律に心を打たれた。
彼が何者であるかなど、誰も知らない。
なのにこの一瞬世界が彼を認めたと感じた。
阿羅国という誰もが警戒してしまう地に生まれて、だけどバイオリン一筋に生きた人。
それが音の全てに現れている。
胸が苦しくなるような……そんな素晴らしい演奏だった。
僕の頬に涙が知らずに流れ、膝の上に落ちた。
瑠璃色の羽織に落ちたそれは、丸いシミをつくってしまっただろう。
だけど、僕は指一つ動かせずにいた。
横にいたサスラス王子ももはや僕を見てはいない。
誰もがその演奏に魅入られていた。
後ろに控えていた仙がそっと僕の頬に肌触りの良いハンカチを当て、涙を拭ってくれた。
僕にはお礼を言う余裕もなかったけれど。
10分あまりのその曲は難曲として知られるものだ。
それを素晴らしい技術と表現力で弾ききった彼は、演奏を始める前と寸分違わず無表情のまま観客を見渡し、そしてまた僕を見つめて、静かに礼をした。
会場は瞬間割れんばかりの拍手に包まれ、僕はやっと息ができた気がしてハァハァせわしなく呼吸して仙を慌てさせた。
「薫様……横になられますか?」
「いや……大丈夫……なんかちょっと息ができなかっただけ……」
「薫様……息を忘れるとは何事ですか……」
サスラス王子も心配そうに小さく声をかけてくれた。
鳴り止まぬ拍手の中、さきほどの彼はステージから降りたようだ。
「少し休憩があって、その次がピアノ演奏のエサイアス様、その次が薫様でございますよ」
「うん、そうだよね……エサイアスさんも大変だな……」
僕は乾いた笑い声でサスラス王子を見た。
「いや、正直言うが、さきほどのあやつの演奏はなんというか……鬼気迫るものがあったな。素晴らしかったことには違いないが、薫様の演奏がそれに劣るとは私には思えぬぞ」
「ええ、私もそう思いますよ薫様」
二人の言葉を聞いても、僕にはまだあの素晴らしい演奏が耳に残っている。
心をかき乱されて、どうすればいいのかわからない……心臓のドキドキが止まらない。
「薫様……これを」
仙は水色の絹のハンカチに包まれたものを差し出した。
「これは?」
「ラハーム王妃様から頂いたお守りでございますよ、壊れないか心配しておいででしたので、直前まで預かっておりました。さあこれを胸元に」
僕はありがたくそれを受け取り、懐に忍ばせた。
気のせいだとは思うけど、ぽわっと暖かくなった気がする。
「ほう……ラハーム王妃が薫様にお守りを?」
「ええ、丸い形なので喉元の鱗かな?と推測できるようですよ」
僕が答えるとサスラス王子は瞠目してからパチパチと何回かまばたきをした。
「それは……蛇族が巣立つ息子に母が渡すというあれか?」
「なんだかそういう謂れがあるようですねぇ」
「……あなたは、本当に皆から愛されていて、大切にされているのだな」
サスラス王子はタレ目をさらに下げて温かな笑みをこぼした。
この人は、こんな顔もするんだなと僕はなんだか嬉しくなった。
「はい、ほんとうに……皆には感謝しかありません」
「ならば、何も恐れることはないだろう?皆が待っているのは、あなたの演奏であって、何も超絶技巧の演奏を聞きたいわけではないのだ」
「……」
「薫様、休憩で15分ほど合間があります、なにかお飲みになりますか?」
「ん……」
僕は素晴らしい演奏にあてられて喉がカラカラだったので、冷たい紅茶を一口だけ飲んだ。
スッと現れたクーちゃんは鮮やかな鳳凰の姿で僕の膝の上に乗った。
それを見てサスラス王子が息を呑んだ。
僕はクーちゃんの羽毛を触って微笑んでから目を瞑り、紗国に来てからの自分のことをひたすらに思い返した。
何もわからずにただ立ちすくんだ赤い大きな鳥居の前……そこに座っていた小さな留紗。
彼に導かれ城に入った僕を歓迎しなかったカジャルさんは、今は大事な親友だ。
そして、その後に少し遅れて現れた、銀色に輝く僕の愛する人……蘭紗様。
あの瞬間を僕は忘れられない、一瞬で恋に落ちるあの感覚はなんと表現したらいいのだろうか。
そして、僕の息子になってくれたかわいい翠。
いつも見守ってくれる涼鱗さんや、喜紗さん。
支えてくれる城にいる人達……
なんて……なんて愛されているんだろう。
僕はこの気持ちを音に乗せよう。
落ち着いたところで目を開けると、ちょうど休憩が終わり幕が開いたところだった。
仙とサスラス王子が心配げに見ているので、軽く微笑んで「大丈夫」と小さく伝えた。
サスラス王子は戸惑いつつも仙を見て、仙が頷くのを見て背を伸ばした。
この二人はいつの間にこんなに打ち解けたんだろう……
「エサイアスさんの演奏……楽しみです」
「ああ、彼は本当に世界でも最高峰のピアニストなのだよ」
サスラス王子は自慢げに話した。
16
お気に入りに追加
921
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
今日から始める最強伝説 - 出遅れ上等、バトル漫画オタクは諦めない -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
25歳の春、転生者クルシュは祖国を出奔する。
彼の前世はしがない書店経営者。バトル漫画を何よりも愛する、どこにでもいる最強厨おじさんだった。
幼い頃の夢はスーパーヒーロー。おじさんは転生した今でも最強になりたかった。
その夢を叶えるために、クルシュは大陸最大の都キョウを訪れる。
キョウではちょうど、大陸最強の戦士を決める竜将大会が開かれていた。
クルシュは剣を教わったこともないシロウトだったが、大会に出場することを決める。
常識的に考えれば、未経験者が勝ち上がれるはずがない。
だがクルシュは信じていた。今からでも最強の座を狙えると。
事実、彼の肉体は千を超える不活性スキルが眠る、最強の男となりうる器だった。
スタートに出遅れた、絶対に夢を諦めないおじさんの常勝伝説が始まる。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
使い捨ての元神子ですが、二回目はのんびり暮らしたい
夜乃すてら
BL
一度目、支倉翠は異世界人を使い捨ての電池扱いしていた国に召喚された。双子の妹と信頼していた騎士の死を聞いて激怒した翠は、命と引き換えにその国を水没させたはずだった。
しかし、日本に舞い戻ってしまう。そこでは妹は行方不明になっていた。
病院を退院した帰り、事故で再び異世界へ。
二度目の国では、親切な猫獣人夫婦のエドアとシュシュに助けられ、コフィ屋で雑用をしながら、のんびり暮らし始めるが……どうやらこの国では魔法士狩りをしているようで……?
※なんかよくわからんな…と没にしてた小説なんですが、案外いいかも…?と思って、試しにのせてみますが、続きはちゃんと考えてないので、その時の雰囲気で書く予定。
※主人公が受けです。
元々は騎士ヒーローもので考えてたけど、ちょっと迷ってるから決めないでおきます。
※猫獣人がひどい目にもあいません。
(※R指定、後から付け足すかもしれません。まだわからん。)
※試し置きなので、急に消したらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる