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第五章 アオアイへ
王太子マドア5 R18
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窓際の大きなソファーに押し倒すと、アオアイの王太子は目をきつく閉じて、少し震えた。
素晴らしい刺繍の入った伝統衣装の紐を引くと、するりと解けた。その結び目は胸の少し下にあったので、胸元がゆるくなる。
そこから遠慮なく手を入れて、質の良い絹の滑らかな質感を楽しむように胸の突起を撫でた。
「そ……そんな」
恥ずかしそうに身をよじり、逃げそうになる王太子を抑えつけた。
「どうして逃げようとするのです?望んでいるのでは?」
「……っ」
真っ赤な顔で涙をにじませて深呼吸をし、そして口を開いた。
「ええ、ええ、そうです……私はみだらにも、あなたとこうなることばかり考えておりました」
「かわいいことを言う」
「か……かわいいなどと」
俺の視線から逃げようと右腕を顔にやるのを阻止し、頬に口づけると、はぁと切なげに息を吐いた。
「どこもかしこも、感じてしまうのですか?」
「あなたを全身で感じてしまって」
「かわいい方だ」
俺はまだ催淫の力を使っていない、それなのに全身で喜びを感じてくれている。
この人は心の底から俺に惚れている。
その様子に満足しながら、一枚一枚薄衣を脱がせていく。
着物に似ているが、少し違う。エスニックな美しい装束だ。
この一つ一つを纏う時、侍女が丁寧に着付けたに違いない。
だが今、期待に紅潮させた顔で静かに俺に身を任せ、その素肌を露出させようとしている。
俺は今、ようやく自分の立場を自覚した。
本来、一般人であった俺などが、決して手の届くことのなかった人をこれから抱くのだ。
こんな風に俺に自覚を与えてくれた人、大切な人だと、そう強く思った。
「マドアと……そう、呼んでください、どうか」
薄目で俺を見上げながら、囁いたその唇を奪って歯列を舐める。
「マドア、口を開けて」
「阿羅彦さま」
「二人きりの時だけ、俺のことは、アラトと」
「……アラト?……」
アラトという呼び名に一瞬驚いて、しかしすぐにまたうっとりと目を閉じて、おずおずと小さな形の良い口を開く。
ひっそりと開かれた口から舌をいれて口内を舐めて舌を絡ませた、それに応えようと一生懸命に慣れない動きを見せるマドアの上気した顔は本当にかわいい。
そして、最後の一枚を脱がせる。
一糸まとわぬアオアイ王国の王太子は、肩から背にかけて白い斑点があり、短い尾もあった。
ああ、この人は獣人なのだなと。知っていたことなのに今更そう思う。
俺はいつまでも慣れずに少し驚いてしまう、地球にはいなかった種族なのだから。
「私の体は、美しくはないでしょう?小さく、細く、鍛えてもいない。あなたの寵愛するあの者のようには」
マドアは切なげにため息交じりにそう呟いて、そして、俺の着物に手をかける。
「人はそれぞれ、違う魅力をもっているものだと、そう思う。玲陽には玲陽の、あなたにはあなたの美しさがあって当たり前だ」
「私には私の?」
不思議なことを聞いたように首をかしげた全裸の王太子を見つめながら、俺は自ら帯をほどき、着物を脱ぎ棄てた。
「ええ、そうです。あなたのかわいらしさは誰にも負けない」
「か……かわい……」
その言葉を言わせずに、もう一度深い口づけをしてマドアの胸を優しく触り、尖ったものを少しはじく。
「あぁ」
体を震わせて歓喜の声をあげるマドアの喉を舐め上げて、下に移動し、そのピンク色に充血した尖りを口に含んだ。
「そ、そんな……ああ、アラト」
少年のような声で彼は囁く。
アラトと。
その声はどこか、美しかったジルの声にも似ていて、俺の胸が騒いだ。
俺はいつも、ジル。……お前を探しているのだな。
素晴らしい刺繍の入った伝統衣装の紐を引くと、するりと解けた。その結び目は胸の少し下にあったので、胸元がゆるくなる。
そこから遠慮なく手を入れて、質の良い絹の滑らかな質感を楽しむように胸の突起を撫でた。
「そ……そんな」
恥ずかしそうに身をよじり、逃げそうになる王太子を抑えつけた。
「どうして逃げようとするのです?望んでいるのでは?」
「……っ」
真っ赤な顔で涙をにじませて深呼吸をし、そして口を開いた。
「ええ、ええ、そうです……私はみだらにも、あなたとこうなることばかり考えておりました」
「かわいいことを言う」
「か……かわいいなどと」
俺の視線から逃げようと右腕を顔にやるのを阻止し、頬に口づけると、はぁと切なげに息を吐いた。
「どこもかしこも、感じてしまうのですか?」
「あなたを全身で感じてしまって」
「かわいい方だ」
俺はまだ催淫の力を使っていない、それなのに全身で喜びを感じてくれている。
この人は心の底から俺に惚れている。
その様子に満足しながら、一枚一枚薄衣を脱がせていく。
着物に似ているが、少し違う。エスニックな美しい装束だ。
この一つ一つを纏う時、侍女が丁寧に着付けたに違いない。
だが今、期待に紅潮させた顔で静かに俺に身を任せ、その素肌を露出させようとしている。
俺は今、ようやく自分の立場を自覚した。
本来、一般人であった俺などが、決して手の届くことのなかった人をこれから抱くのだ。
こんな風に俺に自覚を与えてくれた人、大切な人だと、そう強く思った。
「マドアと……そう、呼んでください、どうか」
薄目で俺を見上げながら、囁いたその唇を奪って歯列を舐める。
「マドア、口を開けて」
「阿羅彦さま」
「二人きりの時だけ、俺のことは、アラトと」
「……アラト?……」
アラトという呼び名に一瞬驚いて、しかしすぐにまたうっとりと目を閉じて、おずおずと小さな形の良い口を開く。
ひっそりと開かれた口から舌をいれて口内を舐めて舌を絡ませた、それに応えようと一生懸命に慣れない動きを見せるマドアの上気した顔は本当にかわいい。
そして、最後の一枚を脱がせる。
一糸まとわぬアオアイ王国の王太子は、肩から背にかけて白い斑点があり、短い尾もあった。
ああ、この人は獣人なのだなと。知っていたことなのに今更そう思う。
俺はいつまでも慣れずに少し驚いてしまう、地球にはいなかった種族なのだから。
「私の体は、美しくはないでしょう?小さく、細く、鍛えてもいない。あなたの寵愛するあの者のようには」
マドアは切なげにため息交じりにそう呟いて、そして、俺の着物に手をかける。
「人はそれぞれ、違う魅力をもっているものだと、そう思う。玲陽には玲陽の、あなたにはあなたの美しさがあって当たり前だ」
「私には私の?」
不思議なことを聞いたように首をかしげた全裸の王太子を見つめながら、俺は自ら帯をほどき、着物を脱ぎ棄てた。
「ええ、そうです。あなたのかわいらしさは誰にも負けない」
「か……かわい……」
その言葉を言わせずに、もう一度深い口づけをしてマドアの胸を優しく触り、尖ったものを少しはじく。
「あぁ」
体を震わせて歓喜の声をあげるマドアの喉を舐め上げて、下に移動し、そのピンク色に充血した尖りを口に含んだ。
「そ、そんな……ああ、アラト」
少年のような声で彼は囁く。
アラトと。
その声はどこか、美しかったジルの声にも似ていて、俺の胸が騒いだ。
俺はいつも、ジル。……お前を探しているのだな。
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