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26話 α達の密談1
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学園の寮内で最上級クラスの豪華な造りとなっている部屋で、支配階級上位の2人のアルファが話し込んでいた。
「まさか、あの綺麗なΩの王がローカスの運命の番だったとはねえ。僕と同じ日に君も運命と出会うなんて驚きだ。」
「お前は知っていたのか?クリスがΩの王だと。」
「うーん。地下であった時に何となく感じたんだよ。僕だって元αの王だからね。」
ああ、そう言えばそうだったなとローカスも思い出す。
「それはそうと、逃げ出したαの王をそっちに戻したのは僕なんだから感謝して下さいね。我らが王子様?」
「ここでは普通に接しろと言っただろうが。敬語は使うな。」
ジトリとローカスがシャルルを睨む。
おー、こわいこわいとシャルルは肩をすくめた。
「さて、本題に戻るけど。今回のことは僕も本当に驚いたんだよね。君が1週間も自室に引き篭もって出てこないから。食事とかは側付きの者が運んでいたみたいだけど。僕ですら締め出されてもう参ったよ。」
「アイツの・・クリスの発情が終わるまで5日かかったんだ。」
「でも、運命の番の共鳴発情って通常の発情期じゃないんだし、だいたい2日で終わるよね?僕もネルと初夜を楽しんだのは2日間だけだったし」
「・・え、まさか君」
シャルルが、恐ろしい物を見るかの様にまさか、、と口に手を当てる。
「・・ああ、そうだ。発情抑制剤を使ったんだよ。」
「なんて鬼畜なことを・・」
君の元に送り込んだ僕はクリス君に会わす顔がない、、とシャルルが頭を抱えた。
「鬼畜度で言えば、オメガ達を毎回壊すまで犯してたお前の方も人の事は言えないだろうが。え?」
自分の事を棚に上げてローカスを責めるシャルルに言い返す。
「僕は運命の番には絶対に嫌われたくないので、優しく丁寧に甘やかしてあげたね。そりゃ加虐的にヤレるのが僕は気持ち良いけど、あくまで趣向だからね。僕だって頑張れば優しく抱けるさ。」
甘い初夜を思い出したのか、うっとりと見たことも無いような甘い表情を浮かべた。
それを見たローカスはウゲッとげんなりする。
「はあ。」
ローカスは深く溜息をついた。
「どうしたの?溜息なんかついて。とりあえずは、お互い運命の番と出会えたし、ヤる事もやれたし万々歳じゃない?」
「全く良くない。お前は、家紋が兎だからいいよな。俺は趣向どうこうと言うより、俺の場合は獅子王としてのαの本能が相手を壊すまで犯したくなるんだ。」
「ああ、それはクリス君に嫌われただろうね。というか、抑制剤でさらに理性無くさせるなんて壊す所の話じゃないと思うけど。移動させる時にあの子の身体、上半身だけ見えたけど、かなり痛々しかったよ。羨まし・・じゃなかった。ネルが泣いていたんだからね。本当は僕もネルをあんな感じにしたいってバレたらどうしようかと焦ったじゃん。」
クリスを可哀想だと言いながらも、本音が隠し切れていない。
「一度理性を無くして思いっきりΩと交わって見たかったんだよ。クソっ。」
「それはそれは。で、感想は?」
「最高だ。昇天するかと思ったぜ。」
「そのまま、昇天しても良かったのにね。」
お前、不敬罪で殺すぞ、とシャルルを睨む。
「せっかく良い案があるんだから、落ち着いてよ、ね?」
シャルルが慌ててローカスを宥める。
早く言え、とローカスが急かす。
「はいはい。で、結局、番には出来なかったんだよね?」
そうだ、と頷く。
「ローカスはどうしたい?あの子を番にしたいの?」
「まさか、あの綺麗なΩの王がローカスの運命の番だったとはねえ。僕と同じ日に君も運命と出会うなんて驚きだ。」
「お前は知っていたのか?クリスがΩの王だと。」
「うーん。地下であった時に何となく感じたんだよ。僕だって元αの王だからね。」
ああ、そう言えばそうだったなとローカスも思い出す。
「それはそうと、逃げ出したαの王をそっちに戻したのは僕なんだから感謝して下さいね。我らが王子様?」
「ここでは普通に接しろと言っただろうが。敬語は使うな。」
ジトリとローカスがシャルルを睨む。
おー、こわいこわいとシャルルは肩をすくめた。
「さて、本題に戻るけど。今回のことは僕も本当に驚いたんだよね。君が1週間も自室に引き篭もって出てこないから。食事とかは側付きの者が運んでいたみたいだけど。僕ですら締め出されてもう参ったよ。」
「アイツの・・クリスの発情が終わるまで5日かかったんだ。」
「でも、運命の番の共鳴発情って通常の発情期じゃないんだし、だいたい2日で終わるよね?僕もネルと初夜を楽しんだのは2日間だけだったし」
「・・え、まさか君」
シャルルが、恐ろしい物を見るかの様にまさか、、と口に手を当てる。
「・・ああ、そうだ。発情抑制剤を使ったんだよ。」
「なんて鬼畜なことを・・」
君の元に送り込んだ僕はクリス君に会わす顔がない、、とシャルルが頭を抱えた。
「鬼畜度で言えば、オメガ達を毎回壊すまで犯してたお前の方も人の事は言えないだろうが。え?」
自分の事を棚に上げてローカスを責めるシャルルに言い返す。
「僕は運命の番には絶対に嫌われたくないので、優しく丁寧に甘やかしてあげたね。そりゃ加虐的にヤレるのが僕は気持ち良いけど、あくまで趣向だからね。僕だって頑張れば優しく抱けるさ。」
甘い初夜を思い出したのか、うっとりと見たことも無いような甘い表情を浮かべた。
それを見たローカスはウゲッとげんなりする。
「はあ。」
ローカスは深く溜息をついた。
「どうしたの?溜息なんかついて。とりあえずは、お互い運命の番と出会えたし、ヤる事もやれたし万々歳じゃない?」
「全く良くない。お前は、家紋が兎だからいいよな。俺は趣向どうこうと言うより、俺の場合は獅子王としてのαの本能が相手を壊すまで犯したくなるんだ。」
「ああ、それはクリス君に嫌われただろうね。というか、抑制剤でさらに理性無くさせるなんて壊す所の話じゃないと思うけど。移動させる時にあの子の身体、上半身だけ見えたけど、かなり痛々しかったよ。羨まし・・じゃなかった。ネルが泣いていたんだからね。本当は僕もネルをあんな感じにしたいってバレたらどうしようかと焦ったじゃん。」
クリスを可哀想だと言いながらも、本音が隠し切れていない。
「一度理性を無くして思いっきりΩと交わって見たかったんだよ。クソっ。」
「それはそれは。で、感想は?」
「最高だ。昇天するかと思ったぜ。」
「そのまま、昇天しても良かったのにね。」
お前、不敬罪で殺すぞ、とシャルルを睨む。
「せっかく良い案があるんだから、落ち着いてよ、ね?」
シャルルが慌ててローカスを宥める。
早く言え、とローカスが急かす。
「はいはい。で、結局、番には出来なかったんだよね?」
そうだ、と頷く。
「ローカスはどうしたい?あの子を番にしたいの?」
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