52 / 55
36week
生まれた、、涙
しおりを挟む
夜。
首都湾の港から1台の白く大きなクルーザーが出航し、夜空に色鮮やかに浮かび上がるキラキラのレインボーブリッジを見上げながら、波を分けてくぐる。
「これは、、贅沢だな。 レインボーブリッジにタワー。 文字通り、ジュエリーBOXを覗くみたいな夜景だ、アマネ。」
タモツは感嘆声に笑顔を見せて、手にしたシャンパングラスを『チン☆』と、僕んグラスに合わせた。
「ヒュー!タモツが口説き文句吐くなんて、アマネ!珍しいモノをみたよな?!雨降るぞ!」
そうすっと、キヨヒコはイルミネーションに照らされた.バンソコーだらけん顔を僕んに向け笑うんな。
海から見える首都ビルの灯りが船上を彩って、クルーザーの照明と相まり.宝石ん海を泳ぐみたく錯覚する。
鼻を擽るんは、島を懐かしく思わせる海ん匂い。
あの『戀』騒動から1週間。
キヨヒコのバンソコーは階下でリンコを庇った漢男の
勲章というか、、降ってきた陶器で細かい傷が出来とったんよな。
「キヨヒコさん!それ言い方!」
キリヤマが、クルーザーには似合わん和帽子に白衣姿で、メバルの刺し身を舟盛りにしてデッキテーブルば運ぶっと、キヨヒコを軽うぅ睨む。
あんなに顎で使われとる割に、キリヤマはけっこう、タモツを慕ってんよ。
「キリヤマって、マジに和食料理 人やったぞな?!もうタモツん店のキャストや思ったよー。」
「アマネさん達は一体俺のこと何扱いなんですか?!今日も夜に、クルージングパーティの料理用意しろっていうから!!」
喚くキリヤマはおいといてー。
台場からゲートブリッジを抜けての、今日はなんと!ナイトフッシッシングクルーズ★
僕ん妻カレンが、ワンココンシェルジュに頼んどったクルーザーの浸水式!!
もち、カレンの出産祝賀もかねた男だらけの、クルーズパーティなんよ!
そう!カレンさんが、、カレンが、、あの状態でよ、女の子を生んでくれたんゞゞゞゞゞゞ、、、
「キリヤマさんはぁ、ええじゃねえですか!ぼくなんてぇ、ずぅっと魚ぁ釣り上げさせられとっるぅですけえぇ!!」
今度は釣りあげた、真っ赤なカサゴを振り回しながらナリヒラが、悲鳴上げるんが舳先で見えるぞな。
よくまあ、こっちん話が聞こえてるなっ!って位置から脳筋3男の義兄ん隣、竿を握ってんのはー、あの!同島ん後輩=ナリヒラね。
「お前そんな筋肉でどうするんだ?!うちにこい!鍛えてやるぞ。な、アマネ。」
「やめっんせー!!」
それ絶ってー必要な!ナリヒラ!
あん日、リンコらに薬盛られ襲われたナリヒラと、盛られたけんど未遂で逃げ切れた僕ん違いは、絶ってー脳筋3男やよ?
結局、半裸にジャケット腰巻きナリヒラが帰れる場所なんざ、箱の寮。
無様なナリヒラを枕差し出し笑うよーな、箱んに居れるわきゃなしやった。
なわけで、カレンさんが用意してた、地元ん不動産管理をナリヒラがやれる様に、義理義理兄達にオネダリよ。
「えぇと置物ちゃん、あ、アマネさんのワイフさんですね🖤話きいて驚いちゃいましたよ。」
おお!台場のライトアップに、空港から離着陸する飛行機を背中にしょって登場は、『戀』でカレン達担の2人組!アイドル系キャラ君と、
「ああ、だよな。つっか、アマネさん、おめでとーっす。」
無愛想ツンツン頭野郎な!!
料理やら酒やらサーブの役目を、いつの間にかやってくれるんが、やっぱ役なしキャストらしいとこよ。
でも、見込みあるぞな?!おめーら!
飛行ランプが頭上を行きかう夜の湾を進む船で、僕ん知り合いで釣りしたり、海鮮BBQできるんは、手伝ってくれる彼等んお陰!
そして、そのBBQを焼いてんが2人の箱代表『戀』のジョーさんなわけで、
「まあ、状況を聞くにつけ、 一概に祝いを述べるべきかは迷うが。女児誕生おめでとう。」
そんな風に、どっか泣きそうな顔して言葉かけて握手をしてくれる、溢れんばかりの色気ダンディーよ。
僕んは、そんなジョーさんにシャンパンを渡しながら緊張で、おずおずと答える。
「ジョーさん、、ありがとうございますっ。本当に忙しいのにこうして来て下さって、」
けれどもよ、しっかりジョーさんに真剣に頭を低く低ーーーく下げた↘️!
「 すんません。しかも箱を壊すような事になってし
まうのは、僕んせいやのに。」
営業パフォーマンスじゃない!渾身の謝罪姿勢。
何故なら、
戦後夜街を牽引し、ホストって文化を世界に産み出した、国内最大老舗ホストクラブ『戀』を閉店にさせてしもった。
1週間前のあん日。
規制が張られた『戀』は、重傷者1名。軽傷者数名を出し、事故と事件の両方捜索と合わせ営業時間よる風営法違反で罰金。
ついでとばかりに国税調査も入ってこられ、建物の耐震問題も報じられた。
メディアに取り上げられ、事故はクラブ客の恋愛憎悪劇の結末か?!と、当日のキャストやゲストがモザイク越しにインタビュー報道されて、営業どころじゃなくなる。
そしてSNSで拡散されたのは、日本のホストカルチャー産みの親店『戀』の閉店宣言。
世界のナイト業界に、、
激震を呼んだ1週間だったんよ。
首都湾の港から1台の白く大きなクルーザーが出航し、夜空に色鮮やかに浮かび上がるキラキラのレインボーブリッジを見上げながら、波を分けてくぐる。
「これは、、贅沢だな。 レインボーブリッジにタワー。 文字通り、ジュエリーBOXを覗くみたいな夜景だ、アマネ。」
タモツは感嘆声に笑顔を見せて、手にしたシャンパングラスを『チン☆』と、僕んグラスに合わせた。
「ヒュー!タモツが口説き文句吐くなんて、アマネ!珍しいモノをみたよな?!雨降るぞ!」
そうすっと、キヨヒコはイルミネーションに照らされた.バンソコーだらけん顔を僕んに向け笑うんな。
海から見える首都ビルの灯りが船上を彩って、クルーザーの照明と相まり.宝石ん海を泳ぐみたく錯覚する。
鼻を擽るんは、島を懐かしく思わせる海ん匂い。
あの『戀』騒動から1週間。
キヨヒコのバンソコーは階下でリンコを庇った漢男の
勲章というか、、降ってきた陶器で細かい傷が出来とったんよな。
「キヨヒコさん!それ言い方!」
キリヤマが、クルーザーには似合わん和帽子に白衣姿で、メバルの刺し身を舟盛りにしてデッキテーブルば運ぶっと、キヨヒコを軽うぅ睨む。
あんなに顎で使われとる割に、キリヤマはけっこう、タモツを慕ってんよ。
「キリヤマって、マジに和食料理 人やったぞな?!もうタモツん店のキャストや思ったよー。」
「アマネさん達は一体俺のこと何扱いなんですか?!今日も夜に、クルージングパーティの料理用意しろっていうから!!」
喚くキリヤマはおいといてー。
台場からゲートブリッジを抜けての、今日はなんと!ナイトフッシッシングクルーズ★
僕ん妻カレンが、ワンココンシェルジュに頼んどったクルーザーの浸水式!!
もち、カレンの出産祝賀もかねた男だらけの、クルーズパーティなんよ!
そう!カレンさんが、、カレンが、、あの状態でよ、女の子を生んでくれたんゞゞゞゞゞゞ、、、
「キリヤマさんはぁ、ええじゃねえですか!ぼくなんてぇ、ずぅっと魚ぁ釣り上げさせられとっるぅですけえぇ!!」
今度は釣りあげた、真っ赤なカサゴを振り回しながらナリヒラが、悲鳴上げるんが舳先で見えるぞな。
よくまあ、こっちん話が聞こえてるなっ!って位置から脳筋3男の義兄ん隣、竿を握ってんのはー、あの!同島ん後輩=ナリヒラね。
「お前そんな筋肉でどうするんだ?!うちにこい!鍛えてやるぞ。な、アマネ。」
「やめっんせー!!」
それ絶ってー必要な!ナリヒラ!
あん日、リンコらに薬盛られ襲われたナリヒラと、盛られたけんど未遂で逃げ切れた僕ん違いは、絶ってー脳筋3男やよ?
結局、半裸にジャケット腰巻きナリヒラが帰れる場所なんざ、箱の寮。
無様なナリヒラを枕差し出し笑うよーな、箱んに居れるわきゃなしやった。
なわけで、カレンさんが用意してた、地元ん不動産管理をナリヒラがやれる様に、義理義理兄達にオネダリよ。
「えぇと置物ちゃん、あ、アマネさんのワイフさんですね🖤話きいて驚いちゃいましたよ。」
おお!台場のライトアップに、空港から離着陸する飛行機を背中にしょって登場は、『戀』でカレン達担の2人組!アイドル系キャラ君と、
「ああ、だよな。つっか、アマネさん、おめでとーっす。」
無愛想ツンツン頭野郎な!!
料理やら酒やらサーブの役目を、いつの間にかやってくれるんが、やっぱ役なしキャストらしいとこよ。
でも、見込みあるぞな?!おめーら!
飛行ランプが頭上を行きかう夜の湾を進む船で、僕ん知り合いで釣りしたり、海鮮BBQできるんは、手伝ってくれる彼等んお陰!
そして、そのBBQを焼いてんが2人の箱代表『戀』のジョーさんなわけで、
「まあ、状況を聞くにつけ、 一概に祝いを述べるべきかは迷うが。女児誕生おめでとう。」
そんな風に、どっか泣きそうな顔して言葉かけて握手をしてくれる、溢れんばかりの色気ダンディーよ。
僕んは、そんなジョーさんにシャンパンを渡しながら緊張で、おずおずと答える。
「ジョーさん、、ありがとうございますっ。本当に忙しいのにこうして来て下さって、」
けれどもよ、しっかりジョーさんに真剣に頭を低く低ーーーく下げた↘️!
「 すんません。しかも箱を壊すような事になってし
まうのは、僕んせいやのに。」
営業パフォーマンスじゃない!渾身の謝罪姿勢。
何故なら、
戦後夜街を牽引し、ホストって文化を世界に産み出した、国内最大老舗ホストクラブ『戀』を閉店にさせてしもった。
1週間前のあん日。
規制が張られた『戀』は、重傷者1名。軽傷者数名を出し、事故と事件の両方捜索と合わせ営業時間よる風営法違反で罰金。
ついでとばかりに国税調査も入ってこられ、建物の耐震問題も報じられた。
メディアに取り上げられ、事故はクラブ客の恋愛憎悪劇の結末か?!と、当日のキャストやゲストがモザイク越しにインタビュー報道されて、営業どころじゃなくなる。
そしてSNSで拡散されたのは、日本のホストカルチャー産みの親店『戀』の閉店宣言。
世界のナイト業界に、、
激震を呼んだ1週間だったんよ。
1
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
やさしい幼馴染は豹変する。
春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。
そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。
なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。
けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー
▼全6話
▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
性欲のない義父は、愛娘にだけ欲情する
如月あこ
恋愛
「新しい家族が増えるの」と母は言った。
八歳の有希は、母が再婚するものだと思い込んだ――けれど。
内縁の夫として一緒に暮らすことになった片瀬慎一郎は、母を二人目の「偽装結婚」の相手に選んだだけだった。
慎一郎を怒らせないように、母や兄弟は慎一郎にほとんど関わらない。有希だけが唯一、慎一郎の炊事や洗濯などの世話を妬き続けた。
そしてそれから十年以上が過ぎて、兄弟たちは就職を機に家を出て行ってしまった。
物語は、有希が二十歳の誕生日を迎えた日から始まる――。
有希は『いつ頃から、恋をしていたのだろう』と淡い恋心を胸に秘める。慎一郎は『有希は大人の女性になった。彼女はいずれ嫁いで、自分の傍からいなくなってしまうのだ』と知る。
二十五歳の歳の差、養父娘ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる