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34week

カ、ガ、リ、ちゃん?

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 ベッドに横たわる妻カレンと、横に佇む後ろ姿のカレンを見てからに。

「ちこっと行ってくっからっ。」

 と、カレンからの返事ば期待せん言葉をかけて僕んは、車んキーがジャケットにあるのを確認すっと、V.I.P.ルームを出て、車をマンションに走らせたわけな。

 でもって着いた、自分達のマンションの無駄にゴージャスなエントランス。

 見れば、電話をくれたワンコ可愛いイケメンのコンシェルジュ君が、僕んがお願いしたとーりーに、白っぽいワンピースん女を相手していた。

 エントランス飾る花に隠れてまだ、僕んに気が付かない女。

 すーーーーっと胸に息吸って、、この名前ば、

 あ、え、て、呼ぶ。

 かつて、

 夜ん街の、あのビルん箱で呼んだみたくな。

「カガリちゃん、、↗️。」


 僕ん言葉に、


 肩ば驚かせた彼女は、エントランスのクリスタル照明の下、ゆっくりと振りかえるんよ。

 したら、人ってこんな目ぇ見開けるんか、、て、顔を向けられてた。

 そんで、

「、              」

 何か彼女は、言うた気はする。


 今日昼間。

 営業1課の会長婿の僕んに、オフィスランチで纏わり付くいていた、企業腰掛け受付嬢な彼女。

 それが間違いなく、

 エントランスのモダンなソファーから立ち上がって
目の前で固まってん女、ヤシロ・スズネ女史だ。

 なんを、今、僕んは、

『カガリちゃん↗️』て、昔みたく呼んだ。

 そう、ホストん時と、おんなし塩梅に。

 しっかし、こうやって目ん前で見ても ローテーブルんガラスに映る目元も口元も全然違う形になってるんに、

 あの時みたく呼ぶと、、

 金無い、、田舎出えの ただんヘルプんホストと、
 
 タモツ担当の短大『姫』ん空気に変わるから奇妙やよな。カガリちゃん?

「                」


 そんな、僕ん顔を真正面にして、彼女は驚愕の表情をだんだん眉ひそめらしていくんよな。

「カガリちゃん↗️、どしたん↗️。モエシャン煽りすぎたんかい。」

 苦しいそうにする眉と、かつてホクロがあった口元を歪めるヤシロ女史。

 それでも気にせず話かけるん。

 こーしてっと、ヤシロ女史の表面の下、自然とカガリちゃん頃ん顔が皮の奥にあるみたいに、僕には感じる。

 もちっとちゃんと見れば、もっと早く気が付いたか?すまんな。

「カガリちゃんは↗️、タモツん姫やっから、僕んとこくっとシバかれるんよな↗️。」

 いや、無理やったな。僕ん担姫なら別やけど。

「それにさ、掲示板に上げるみたいな写真とか、撮るんは、カガリちゃん↗️さすがにアウト~。」
 
 毎日何人もの姫んヘルプに入って、担当ん代わりに酒を煽るんが、あの頃ん僕やん?
  
  「 そない僕んカレンさんの事、嫌いなんなあ。参ったなあ。」

 タモツや内勤さえするキヨと違ごって、掃除やらんなならん程度ん奴がって?

 毎日飯無し、ぶっ飛ぶぐれー酔って、ヤッテんよ?
気力と体力勝負でリアルにハイ状態よ?

「もう1度タモツに会いたいとかゆーんならナシつけっよ↗️?」

 ホストになりゃあ、稼げるって世の中思うけど、ほんまは、稼げんホストが大半でさ。

「違、う。」

「なら、やっぱしカレンさんに。」

 しかも何度目かの荒波ってやつ?

 放射能とかで世界一の夜街からホストが、客なる風俗お嬢が、地方に流れて消えた時やった。

「あ、アマネ、く、ん。」

「何↗️カガリちゃん?」

 島から出たんに、戻れんし。

 保障日給と寮あってもね、、、今更、西に下る金も無しの僕ん。そん時もう、無理かーってなった。

「は、 枕、してたよ、ね。」

 そのタイミングで昼職ん声をかけられたんけど、

 何?僕ん枕?

「え?僕んー、まあ。」

「初じめて、は、、」

 何故かにヤシロ女史は青ざめたまんま、真剣な顔で聞くんよ。

「19でかな?」

 ????????は?

「相手は、、」

「僕んの?まあ、50前の人やけど、え、なんで?タモツとかも確かに、おんなじ感じやけど。」

 これも、ホストあるあるよ?

「それ、カツコ、、」

「へ?かっこわりい?って?」

「カレンの母親なの?アマネくんと、したの。違う?だから、」

 げっ?!マジ?!それ勘弁して!シャレならんや?母娘で竿〇〇ならん!!って、ヤシロ女史?妄想が、、

「水揚げさせたのじゃないの?!キヨくんと一緒に!!信じられない!その上、娘と結婚式させるって、そんなの反則よ。カレンにだって、そんな棚ぼたでアマネくんを手に入れられるなんて絶対、」

 が?!さっきまで固まってたんが嘘みたく、ここ勢い切り込んで攻め攻めくる?!

「あたしの方が先にアマネくんを見つけたの!!アマネくんのリアタイホスト知ってるのよ?」

 確かに、はい。ダメヘルプでしたが?なにか?!

 ヤバい!!よー分からんがヤンどる!!しかもタモツやなくて、、

「えっと、それは、」

「あたしでしょ?!」

 今でしょ?か?って、ヤシロ女史が僕ん手を掴んで顔寄きた?!まっ! これ<<<

「’ー?!’」

「はい、ストップですよ。身体接触はセキュリティによるガード対象とみなします。今すぐ!はい離れてー!!」

 突然!ワンコ可愛いコンシェルジェが、僕と彼女ん間に割って入る。助かった。

「な‼貴方何様よ!さっきから! 主に会わせるってカレンじゃなくて、アマネくんに会わせてくれるなら、言いなさいよ!   ちゃんと会たかったのに!」

 今度はワンコ可愛いイケメンの胸倉を掴んで、ヤシロ女史が訳ハテナなセリフを吐いてるから、もう1度前に出て僕んは彼女に詰める。

「いや、そもそも、会社でヤシロ女史として会いに来とるよねぇ?そっれにさあ、ちゃんとも何も、カガリちゃん。君のお母さん、    リンコも僕とヤル気でしょ?それこそ、母娘で同担竿とかあり得ナイっしょ?」

 そう、きっとリンコとタッグで、代理復讐をしてきてる。
 僕んには細かいのは分からんけど。って、思ったけど、、

「母が、アマネくんと?ーーーーー」

 意外にヤシロ女史は、この言葉に狼狽えてた?

「やから、ホテル前で写真撮らせたんよね?あの日、ガチムチマッチョマン2人に羽交い絞めされて下手したら5Pでさ?」

 もう体裁いうてられん!!下手したら5P写真撮られて、リンコと彼女が、カツコさんとカレンを脅したかもしれん!!

「アマネ様?何の話ですか?それって、もはや強姦罪でしょう?どうして届ないのですか!せめて会長に相談だけでもしてください!」

 あ、忘れてた。

 背中に押し除けたワンココンシェルジェが、慌てた顔しとん。

「出来るわきゃないっしょ!!僕んにも、なけなしプライドってありまっす?!」

 って、ワンコに言い訳するんがっつ!!  
  
『ガッアッシャアアアアーン”””』

 !!!!

 もっ凄いガラス破壊音が足元んして、ソファー前んガラスローテーブルんが、エントランス飾る壺ぶっ込こまれ大破しとる?!!ですけど??!!

「なによ!怒”””” 誰もかれも!”どうしてっ皆んなアマネくんと   ヤッるのよ?!あたしは、ずっと、もうずーーーーと前からアマネくんを知ってるの!それがなんで、担当じゃないのよ?!あたしの方が先にアマネくんの売れないとことか、酔って吐いてるのとか、お金借りてるのとか、吊り目フェチなのとか、全部、ぜえーーんぶ知ってて好きなのに!!やめろってのよ!!あん婆アも!竿に群がるウジが調子のんじゃないわ!!””””」 

 しかも、も1個ん壺を掴んで、そいつも床んに叩き割って喚くヤシロ女史。

 隠れていたセキュリティが飛び出すっての!!

「ヤッたんですか?」

 ワンコ?!そこ?!みんないるよ?

「してない!未遂!」

 でも即答!

「婆あーーーーーーーー”””””””””」

 僕んがワンコ可愛いと遣り取りしてる間んに、セキュリティを振り切ってエントランス装飾を破壊した彼女は、

「ころしてやる________…

 闇夜に消えてった。



  
   
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