30 / 55
整のえるは女の形~八代・鈴音の260week前夜
カルテ3 動機
しおりを挟む
アタシは箱入り令嬢。
実の母親から聞いていた、夜の遊びをするには
家が許してくれない。
大事にされているからではない。
実の母親は十の昔に離縁して家にはいなくて、
後妻の継母は、アタシを嫌う。
うるさいし、厳しい。
跡取りに生まれた弟しか、父親も関心はない。
時代錯誤な政略結婚の道具な
アタシ。
そんなアタシが
自由にさせて貰える
時間も金も限られていた中で覚えたホストクラブ。
実の母親はホストは良い気分転換
相手になると言っていたのを思い出し、
派閥の取り巻きを2人連れて、
ストレスの捌け口に
足を踏み入れた街。
運転手の車を降りて、
歩いたのも初めてだった。
貴方は『ヘルシのアマネ』って
呼ばれてて、
何故か異常にヘルプに回されていた。
だから虐められてるのかもって
思っていた程度の認識。
アタシも
初回でつく何人目かを送りに決めて、
そのまま担当にしたから。
いかにも美男子、
幹部補佐の韓流系が
アタシの永久担当になった。
取り巻き2人も、
男メニューから誰か決めて、
それからは
1人で店に行く様になったから
その後は知らない。
抜け出す、限られた時間で
バレないように
偽名で遊ぶアタシはせいぜい細客の1人。
上ランクの王子なんて、
すぐに卓を変えられてしまう。
王子が席を外す間を
つなぐ
ヘルプがアマネくんで、
何故かヘルプ指名が多い貴方をアタシも
ヘルプ指名するようになった。
底抜けに明るくて
へんな訛りに愛嬌があって。
凄くはないけど、
ちゃんと見た目整っている。
気がついたら、
王子よりも一緒にいて癒される
相手になっていた。
本当はもっと注ぎ込んで、
貴方の隣を独占したかった。
幹部補佐とか、
上クラスじゃない、
もしかしたら下順位なら、
本気で相手にしてくれるかもしれない。
隠しているドリーム。
でも行動には出来る程、
図々しくない。
令嬢らしくない。
でも、
貴方に自担当の女が来る日は
ヘルプ指名しても、僅かな合間。
そんな日は
自分の選択ミスに嫌になる。
貴方がヘルプの間に勧めるから、
高いボトルを入れるのと、
何度も告げた。
王子は確かに顔が良いし、
スマート仕草でドキドキした。
でも、
仕事で接しているのは解る、、
それがどこか社交の子息男子と
変わらない感覚を思い出させて、
いうなら
いつか政略結婚する疑似愛対象。
王子は仕事王子。
愛はない。
それに気がつくと
王子遊び、には冷静になった。
なのに、、
『あー、何そんなん気にせんよ。ゆーか、僕ん『つり目』好物。キッツい見た目ん姫、ドストライクやのん。自信持って大丈夫ってな?オケ?』
貴方の声だけが、
騒々しい空間でも聞こえて、
自担当の女に話す、
貴方の言葉を盗み聞きして気がついてしまった。
貴方の担当女って、皆、
『つり目』なのを。
アタシにない瞳。
『・・・・』
『カガリちゃんって、本当に可愛いよね。口元のホクロとか凄くそそられるし。姫達の中で断トツのアイドル姫だなあ。』
目の前の
知らないヘルプが、
アタシの偽名で言う言葉が、
営業セリフじゃないのは
アタシが1番知っている。
細客でも、1番可憐な容姿で
モテ顔なのは。
アタシ。
でも意味がない。
ネットの掲示板で
無数のホスト情報で見つけた文で心が冷える。
『アマネって、趣味カノの顔系統全部悪女顔だって!ウケる。』
『初回に好みの客来たら、内勤に回すの頼むって聞いたかもー。』
わかった時には、遅かった。
貴方が店を辞めたと聞いたから。
どんなに可愛い目元でも意味がない。
稼ぐ為に顔を変える泥世界を見ていて
ぬるい考えだと横面を
掲示板の住人達に叩かれてもいい。
実の母親から聞いていた、夜の遊びをするには
家が許してくれない。
大事にされているからではない。
実の母親は十の昔に離縁して家にはいなくて、
後妻の継母は、アタシを嫌う。
うるさいし、厳しい。
跡取りに生まれた弟しか、父親も関心はない。
時代錯誤な政略結婚の道具な
アタシ。
そんなアタシが
自由にさせて貰える
時間も金も限られていた中で覚えたホストクラブ。
実の母親はホストは良い気分転換
相手になると言っていたのを思い出し、
派閥の取り巻きを2人連れて、
ストレスの捌け口に
足を踏み入れた街。
運転手の車を降りて、
歩いたのも初めてだった。
貴方は『ヘルシのアマネ』って
呼ばれてて、
何故か異常にヘルプに回されていた。
だから虐められてるのかもって
思っていた程度の認識。
アタシも
初回でつく何人目かを送りに決めて、
そのまま担当にしたから。
いかにも美男子、
幹部補佐の韓流系が
アタシの永久担当になった。
取り巻き2人も、
男メニューから誰か決めて、
それからは
1人で店に行く様になったから
その後は知らない。
抜け出す、限られた時間で
バレないように
偽名で遊ぶアタシはせいぜい細客の1人。
上ランクの王子なんて、
すぐに卓を変えられてしまう。
王子が席を外す間を
つなぐ
ヘルプがアマネくんで、
何故かヘルプ指名が多い貴方をアタシも
ヘルプ指名するようになった。
底抜けに明るくて
へんな訛りに愛嬌があって。
凄くはないけど、
ちゃんと見た目整っている。
気がついたら、
王子よりも一緒にいて癒される
相手になっていた。
本当はもっと注ぎ込んで、
貴方の隣を独占したかった。
幹部補佐とか、
上クラスじゃない、
もしかしたら下順位なら、
本気で相手にしてくれるかもしれない。
隠しているドリーム。
でも行動には出来る程、
図々しくない。
令嬢らしくない。
でも、
貴方に自担当の女が来る日は
ヘルプ指名しても、僅かな合間。
そんな日は
自分の選択ミスに嫌になる。
貴方がヘルプの間に勧めるから、
高いボトルを入れるのと、
何度も告げた。
王子は確かに顔が良いし、
スマート仕草でドキドキした。
でも、
仕事で接しているのは解る、、
それがどこか社交の子息男子と
変わらない感覚を思い出させて、
いうなら
いつか政略結婚する疑似愛対象。
王子は仕事王子。
愛はない。
それに気がつくと
王子遊び、には冷静になった。
なのに、、
『あー、何そんなん気にせんよ。ゆーか、僕ん『つり目』好物。キッツい見た目ん姫、ドストライクやのん。自信持って大丈夫ってな?オケ?』
貴方の声だけが、
騒々しい空間でも聞こえて、
自担当の女に話す、
貴方の言葉を盗み聞きして気がついてしまった。
貴方の担当女って、皆、
『つり目』なのを。
アタシにない瞳。
『・・・・』
『カガリちゃんって、本当に可愛いよね。口元のホクロとか凄くそそられるし。姫達の中で断トツのアイドル姫だなあ。』
目の前の
知らないヘルプが、
アタシの偽名で言う言葉が、
営業セリフじゃないのは
アタシが1番知っている。
細客でも、1番可憐な容姿で
モテ顔なのは。
アタシ。
でも意味がない。
ネットの掲示板で
無数のホスト情報で見つけた文で心が冷える。
『アマネって、趣味カノの顔系統全部悪女顔だって!ウケる。』
『初回に好みの客来たら、内勤に回すの頼むって聞いたかもー。』
わかった時には、遅かった。
貴方が店を辞めたと聞いたから。
どんなに可愛い目元でも意味がない。
稼ぐ為に顔を変える泥世界を見ていて
ぬるい考えだと横面を
掲示板の住人達に叩かれてもいい。
1
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
やさしい幼馴染は豹変する。
春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。
そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。
なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。
けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー
▼全6話
▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
あなたとはもう家族じゃない
ヘロディア
恋愛
少し前に結婚した夫婦だが、最近、夫が夜に外出し、朝帰りするという現象が続いていた。
そして、その日はいつもより強く酒の匂いがし、夫の体温も少し高く感じる日であった。
妻にとっては疑わしくて仕方がない。そして…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる