170 / 222
第五章
それは如何にして起こったのか
しおりを挟む
「最初に前提として時を飛ぶと言っても俺と小太郎とでは決定的に違っている事がある」
そう言って話し始めたアラン。僕とルーファウスは黙って耳を傾ける。
「小太郎は異世界人で、この世界に来てすぐに3年の月日を飛んだと言っていたが、俺は異世界人なんかではないし、元々この世界の生まれなのは間違いない。そして俺の場合は小太郎のように未来に飛んだ訳じゃなく、過去へ飛んだ」
「え……」
「ある事件をきっかけに俺は10年前の自分に戻った、それが正しい」
とても真面目な表情でアランが語りだした話は予想していた方向とは少し違っていて僕は驚く。
「えっと、ちょっと待ってください、それじゃあアランは過去の人じゃなくて未来人? という事ですか?」
「10年前ならそうなるな。だが過去に戻って間もなく10年、俺は過去に戻る前と同じ時を今は生きている」
確かにアランの言う通りなら今のアランは未来を知っている未来人ではなく、過去から元の人生に戻っただけのただのアランという事か。
というか過去に戻るきっかけとなった『ある事件』ってのが、気になるな。アランにとっては10年前の事件だけど、そこから10年経った今なら、その事件は今まさに起ころうとしている事件という事になるのでは?
「アランには過去に戻る能力がある……?」
ルーファウスの呟きにアランは「それはないな」ときっぱり否定する。
「ですが、もしそうだと仮定するのであれば先程の彼の説明がつきますよ。彼は未来のあなた自身で、再び過去に……」
「それは俺も考えた、だけど違う。俺は前回の事件の時には過去の自分の中に精神だけが戻ったんだ。つまり過去に俺が二人存在する事はあり得ない。もし同じようにあいつが過去に戻った未来の俺だと仮定するのならば、今の俺はあいつでなければならない訳で、俺自身の存在が矛盾する」
ん~……難しいな。今目の前にいるアランは二度の人生を同じ体で繰り返したという事か。人生のやり直し? これはタイムリープ?
「その辺あの人は何と言っていたのですか?」
ルーファウスの問いにアランは黙って首を横に振った。どうやらアレンはアランには何も語っていないらしい。
「ただひとつ『お前がするべきはあの事件現場へお前達を連れていく事だ』と、それだけだ」
「事件現場へ? それが『任せた』という事ですか?」
アランはその質問に対しては頷いて「だが俺はそれを言われただけで、詳しい事は何も話してもらえなかった。元々俺はお前達をあの事件現場に連れて行くつもりで居たんだが、まるでそれすらも見透かされているようで……」と言葉を濁した。
「その事件現場というのは一体何処なのですか?」
「……魔王領」
「!」
「あの時、俺は何も知らなかった。Aランク冒険者たちには魔王討伐の強制依頼が出ていて、それには莫大な報奨金がかかっていた。だから俺は他のAランク冒険者たちと共に魔王領へと赴いたんだ」
「あれ? アランがAランク?」
「ああ、その時はな。色々と面倒くさかったから二回目はそこまでランクを上げなかった」
確かにルーファウスはアランはわざとランクを上げずにいるような事を前に話していた事がある気がする。
Aランク冒険者になると、それこそドラゴンが出れば強制的に討伐依頼に参加させられるし、あまり良い事ばかりじゃなさそうだものな。
「それこそ魔王討伐なんて毎年の恒例行事みたいなものだと思っていたし、俺はその魔王討伐派兵に軽い気持ちで参加したんだ。だが、今なら分かる、あれはそんな軽い気持ちで受けるような依頼じゃなかった。魔物の大暴走の話しも俺を含め冒険者達には何ひとつ聞かされていなかった。ただ、俺はその当時荒んだ生活をしていてな、死ぬなら死ぬでそれでもいいと思っていたのも事実だ」
「え……」
アランは少し苦笑するように「俺が死ねばその依頼料は僅かでも家族に届くように手配してあった、だから俺は死んでもいいと思っていたんだ」と瞳を伏せた。
そうか、その当時アランは仲間を傷付けた事件から王都を出ていたんだな。そこはアランが今まで語ってくれた話で相違はないのか。
魔物の大暴走、それは魔力の供給過多による魔物の暴走で通常簡単に倒せる魔物ですらその時の魔物達はダンジョンボス並に強かったとアランは続ける。
死に物狂いで戦い続け、魔王領のずいぶん奥まで踏み込んだ僅かな精鋭達、その中にアランは居た。
「そんでもって、その中にはお前も居たんだよルーファウス」
「私……ですか?」
まるでキツネにつままれたような表情を見せるルーファウス。それもそうだ、そんな記憶がルーファウスにある訳がない、何故ならそれはこれから起こるはずだった未来の話だ。
「お前は強かった、一人で何体もの魔物を相手に怯む事なく戦っていた。世の中にはこんな魔術師もいるのかと俺は心底驚いた。なんせ俺は肉弾戦重視の戦闘バカだし、それまで組んだ仲間もそんな奴等ばかりだった。時には魔術師と組む事もあったが、そいつ等は言ってしまえば回復係で後衛でサポートするくらいしか能がなかった……というか、そういう奴しかそれまで仲間にしてこなかったんだよな、何せ俺の戦闘スタイルは防御度外視の肉弾戦だからな」
ルーファウスはその場にいた冒険者の誰よりも戦闘力が高かった、けれど彼には仲間のような連れ合いは誰一人としていなかった。
誰よりも強いルーファウスは次々に魔物を倒していったが、周りの冒険者たちとの連携はまるで取れていなかった。むしろお前達は邪魔だと言わんばかりの戦闘スタイルにアランは勿体ないなと思ったのだそうだ。
「他の奴等ときっちり連携を取れていたら、戦闘はもっと楽に進んでいたと思う、それはどちらかと言えば足の引っ張り合いのような感じで周りの冒険者も苛立ち始めていた、だがお前はどこ吹く風で一匹狼のまま戦闘に突き進んでいってたよ。それはまるで死に場所を探しているみたいにな」
まるで自分を見ているみたいだとそう思った、とアランはまたしても苦笑する。
「死に場所……ですか。ふふ、言い得て妙ですね。確かに私は生きながら死んでいるようなものでした。エルフの長い生に私は疲弊していた。けれど自ら命を絶つ勇気もなく惰性で冒険者を続けていましたし、もしそれがあなたやタケルと巡り合っていない私の未来なのだとしたら、私がそんな風だったとしても不思議ではありませんね。あなたは出会った当初から強引で、私を振り回しましたが、それでも私はそんなあなたに救われていた部分もありますので」
「そう言ってもらえると、わざわざ探し出してつるんでたかいもあるってもんだ」
現在のアランとルーファウスの間には僕の知らない時間があって、そこには目に見えない信頼関係が出来上がっている。
けれど、アランの一度目の人生では二人は出会ってすらいなかったのか……なんか意外だ。
僕が初めて出会った時からこの二人は一緒に居た、だから僕の中で二人はコンビで、そうではなかったという話しが俄かには信じられないのだ。
そしてアランは二回目の人生ではわざわざルーファウスを探し出しコンビを組んでいたというその事実に僕は驚く。
「事件現場ってのは、もう察しがついてるかもしれないが魔力が無限に湧いて出てくる魔力溜まりだ。それは魔王城の地下ダンジョンに隠されている。俺は戦闘中に魔力溜まりに落ちた、そんで目が覚めたら10年前に戻ってたんだ」
「え? それだけ? 何かきっかけとか、何かが起こったとか……」
「その時はずっと戦闘続きで俺もかなり疲弊していた、何せもう10年前の記憶だし、あの時の記憶は曖昧で俺もはっきりとは覚えていないんだ。ただルーファウス、お前はその魔力溜まりで途中戦闘を放棄して何処かへ消えた」
「え……」
「俺にはなんでお前がそうしたのか分からない、仲間……お前にとってはそうでもなかったのかもしれないが、皆を見捨てて一人で逃げたのかとあの時は思いもしたが、たぶんお前は見付けたんじゃないかと思うんだ」
ルーファウスは怪訝な表情でアランの言葉の続きを待つ。でも、見付けたって一体何を……ああ、もしかして――
「タロウさん?」
「今まで色々な情報を集めてきて、そうなんじゃないかっていう俺の予想だが、そこに誰かが居たのは間違いない。確かに魔力溜まりの魔力を覆うように結界を張っていた人物を俺も見た気がする。そんでもって、そいつを護るようにそこにいた魔物はドラゴンだった」
戦闘は苛烈を極めたらしい、アランの戦闘スタイルは狂戦士だ、理性をかなぐり捨てて戦闘に没頭し、そして気付いたら足を滑らせ魔力溜まりに転落、それがアランの最後の記憶だったそうだ。
「気付いたら俺はタキシードを着て、隣にはウェディングドレス姿の嫁さんが立っていた。これがいわゆる死ぬ前に見る走馬灯ってやつかと思ったな。何せその瞬間が俺の人生の中で一番幸せな時だったのは間違いなかったから」
けれど、そんな走馬灯はいつまで経っても終わりを迎える事がなかった。
最初は夢かと思い、きっとそのうち覚めてしまう幸福な時間を懐かしんでいたアランだったのだが、さすがにいつまでも続くその日常におかしいと気付いた。
「毎日が幸せだった、戻りたいと思っていたその時に俺は戻ったんだからな。だが繰り返される同じ時、このままじゃまた同じ悲劇が繰り返されると俺は悟った」
そう言って話し始めたアラン。僕とルーファウスは黙って耳を傾ける。
「小太郎は異世界人で、この世界に来てすぐに3年の月日を飛んだと言っていたが、俺は異世界人なんかではないし、元々この世界の生まれなのは間違いない。そして俺の場合は小太郎のように未来に飛んだ訳じゃなく、過去へ飛んだ」
「え……」
「ある事件をきっかけに俺は10年前の自分に戻った、それが正しい」
とても真面目な表情でアランが語りだした話は予想していた方向とは少し違っていて僕は驚く。
「えっと、ちょっと待ってください、それじゃあアランは過去の人じゃなくて未来人? という事ですか?」
「10年前ならそうなるな。だが過去に戻って間もなく10年、俺は過去に戻る前と同じ時を今は生きている」
確かにアランの言う通りなら今のアランは未来を知っている未来人ではなく、過去から元の人生に戻っただけのただのアランという事か。
というか過去に戻るきっかけとなった『ある事件』ってのが、気になるな。アランにとっては10年前の事件だけど、そこから10年経った今なら、その事件は今まさに起ころうとしている事件という事になるのでは?
「アランには過去に戻る能力がある……?」
ルーファウスの呟きにアランは「それはないな」ときっぱり否定する。
「ですが、もしそうだと仮定するのであれば先程の彼の説明がつきますよ。彼は未来のあなた自身で、再び過去に……」
「それは俺も考えた、だけど違う。俺は前回の事件の時には過去の自分の中に精神だけが戻ったんだ。つまり過去に俺が二人存在する事はあり得ない。もし同じようにあいつが過去に戻った未来の俺だと仮定するのならば、今の俺はあいつでなければならない訳で、俺自身の存在が矛盾する」
ん~……難しいな。今目の前にいるアランは二度の人生を同じ体で繰り返したという事か。人生のやり直し? これはタイムリープ?
「その辺あの人は何と言っていたのですか?」
ルーファウスの問いにアランは黙って首を横に振った。どうやらアレンはアランには何も語っていないらしい。
「ただひとつ『お前がするべきはあの事件現場へお前達を連れていく事だ』と、それだけだ」
「事件現場へ? それが『任せた』という事ですか?」
アランはその質問に対しては頷いて「だが俺はそれを言われただけで、詳しい事は何も話してもらえなかった。元々俺はお前達をあの事件現場に連れて行くつもりで居たんだが、まるでそれすらも見透かされているようで……」と言葉を濁した。
「その事件現場というのは一体何処なのですか?」
「……魔王領」
「!」
「あの時、俺は何も知らなかった。Aランク冒険者たちには魔王討伐の強制依頼が出ていて、それには莫大な報奨金がかかっていた。だから俺は他のAランク冒険者たちと共に魔王領へと赴いたんだ」
「あれ? アランがAランク?」
「ああ、その時はな。色々と面倒くさかったから二回目はそこまでランクを上げなかった」
確かにルーファウスはアランはわざとランクを上げずにいるような事を前に話していた事がある気がする。
Aランク冒険者になると、それこそドラゴンが出れば強制的に討伐依頼に参加させられるし、あまり良い事ばかりじゃなさそうだものな。
「それこそ魔王討伐なんて毎年の恒例行事みたいなものだと思っていたし、俺はその魔王討伐派兵に軽い気持ちで参加したんだ。だが、今なら分かる、あれはそんな軽い気持ちで受けるような依頼じゃなかった。魔物の大暴走の話しも俺を含め冒険者達には何ひとつ聞かされていなかった。ただ、俺はその当時荒んだ生活をしていてな、死ぬなら死ぬでそれでもいいと思っていたのも事実だ」
「え……」
アランは少し苦笑するように「俺が死ねばその依頼料は僅かでも家族に届くように手配してあった、だから俺は死んでもいいと思っていたんだ」と瞳を伏せた。
そうか、その当時アランは仲間を傷付けた事件から王都を出ていたんだな。そこはアランが今まで語ってくれた話で相違はないのか。
魔物の大暴走、それは魔力の供給過多による魔物の暴走で通常簡単に倒せる魔物ですらその時の魔物達はダンジョンボス並に強かったとアランは続ける。
死に物狂いで戦い続け、魔王領のずいぶん奥まで踏み込んだ僅かな精鋭達、その中にアランは居た。
「そんでもって、その中にはお前も居たんだよルーファウス」
「私……ですか?」
まるでキツネにつままれたような表情を見せるルーファウス。それもそうだ、そんな記憶がルーファウスにある訳がない、何故ならそれはこれから起こるはずだった未来の話だ。
「お前は強かった、一人で何体もの魔物を相手に怯む事なく戦っていた。世の中にはこんな魔術師もいるのかと俺は心底驚いた。なんせ俺は肉弾戦重視の戦闘バカだし、それまで組んだ仲間もそんな奴等ばかりだった。時には魔術師と組む事もあったが、そいつ等は言ってしまえば回復係で後衛でサポートするくらいしか能がなかった……というか、そういう奴しかそれまで仲間にしてこなかったんだよな、何せ俺の戦闘スタイルは防御度外視の肉弾戦だからな」
ルーファウスはその場にいた冒険者の誰よりも戦闘力が高かった、けれど彼には仲間のような連れ合いは誰一人としていなかった。
誰よりも強いルーファウスは次々に魔物を倒していったが、周りの冒険者たちとの連携はまるで取れていなかった。むしろお前達は邪魔だと言わんばかりの戦闘スタイルにアランは勿体ないなと思ったのだそうだ。
「他の奴等ときっちり連携を取れていたら、戦闘はもっと楽に進んでいたと思う、それはどちらかと言えば足の引っ張り合いのような感じで周りの冒険者も苛立ち始めていた、だがお前はどこ吹く風で一匹狼のまま戦闘に突き進んでいってたよ。それはまるで死に場所を探しているみたいにな」
まるで自分を見ているみたいだとそう思った、とアランはまたしても苦笑する。
「死に場所……ですか。ふふ、言い得て妙ですね。確かに私は生きながら死んでいるようなものでした。エルフの長い生に私は疲弊していた。けれど自ら命を絶つ勇気もなく惰性で冒険者を続けていましたし、もしそれがあなたやタケルと巡り合っていない私の未来なのだとしたら、私がそんな風だったとしても不思議ではありませんね。あなたは出会った当初から強引で、私を振り回しましたが、それでも私はそんなあなたに救われていた部分もありますので」
「そう言ってもらえると、わざわざ探し出してつるんでたかいもあるってもんだ」
現在のアランとルーファウスの間には僕の知らない時間があって、そこには目に見えない信頼関係が出来上がっている。
けれど、アランの一度目の人生では二人は出会ってすらいなかったのか……なんか意外だ。
僕が初めて出会った時からこの二人は一緒に居た、だから僕の中で二人はコンビで、そうではなかったという話しが俄かには信じられないのだ。
そしてアランは二回目の人生ではわざわざルーファウスを探し出しコンビを組んでいたというその事実に僕は驚く。
「事件現場ってのは、もう察しがついてるかもしれないが魔力が無限に湧いて出てくる魔力溜まりだ。それは魔王城の地下ダンジョンに隠されている。俺は戦闘中に魔力溜まりに落ちた、そんで目が覚めたら10年前に戻ってたんだ」
「え? それだけ? 何かきっかけとか、何かが起こったとか……」
「その時はずっと戦闘続きで俺もかなり疲弊していた、何せもう10年前の記憶だし、あの時の記憶は曖昧で俺もはっきりとは覚えていないんだ。ただルーファウス、お前はその魔力溜まりで途中戦闘を放棄して何処かへ消えた」
「え……」
「俺にはなんでお前がそうしたのか分からない、仲間……お前にとってはそうでもなかったのかもしれないが、皆を見捨てて一人で逃げたのかとあの時は思いもしたが、たぶんお前は見付けたんじゃないかと思うんだ」
ルーファウスは怪訝な表情でアランの言葉の続きを待つ。でも、見付けたって一体何を……ああ、もしかして――
「タロウさん?」
「今まで色々な情報を集めてきて、そうなんじゃないかっていう俺の予想だが、そこに誰かが居たのは間違いない。確かに魔力溜まりの魔力を覆うように結界を張っていた人物を俺も見た気がする。そんでもって、そいつを護るようにそこにいた魔物はドラゴンだった」
戦闘は苛烈を極めたらしい、アランの戦闘スタイルは狂戦士だ、理性をかなぐり捨てて戦闘に没頭し、そして気付いたら足を滑らせ魔力溜まりに転落、それがアランの最後の記憶だったそうだ。
「気付いたら俺はタキシードを着て、隣にはウェディングドレス姿の嫁さんが立っていた。これがいわゆる死ぬ前に見る走馬灯ってやつかと思ったな。何せその瞬間が俺の人生の中で一番幸せな時だったのは間違いなかったから」
けれど、そんな走馬灯はいつまで経っても終わりを迎える事がなかった。
最初は夢かと思い、きっとそのうち覚めてしまう幸福な時間を懐かしんでいたアランだったのだが、さすがにいつまでも続くその日常におかしいと気付いた。
「毎日が幸せだった、戻りたいと思っていたその時に俺は戻ったんだからな。だが繰り返される同じ時、このままじゃまた同じ悲劇が繰り返されると俺は悟った」
24
お気に入りに追加
561
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる