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第五章
庭園への侵入者
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ぴょんぴょんと目の前を飛び跳ねていくライムを追いかけて僕は長い廊下を進んでいく。
ここは王城内の客室棟、一応この棟内ならば自由に過ごしてもらって構わないと言われているので部屋を出る事自体に問題はないと思うのだけど、使用人達の好奇の視線が突き刺さる。はっきり言って僕達の格好は王城に相応しいとは言えない普段着だから余計に目立って仕方がないのだけど、恐らくその辺は情報共有されているのか行動を咎められたりはしなかった。
迷う事無く進んでいくライムが向かった先には客室棟に面した庭園が広がっている。客室棟内ならば自由にしてもらって構わないと言われていたけれど、その庭園は棟内の管轄に入るのかどうなのかと、瞬間僕は逡巡する。
「タケル、どうかしましたか?」
「あ、いえ、この庭は客室棟内に入るのかどうなのか、と……」
「タケルは相変らず生真面目ですね。大丈夫ですよ、どのみち私達が入ってはいけない場所には防御結界が張られていてどうやっても侵入はできません」
あ、なるほど結界があるのか。
実は王城の中とはいえ警備兵の数が少なくて少し不用心なのでは? なんて思っていたのだけれど、何の事はない、あちこちにそう言った魔法によるセキュリティ対策が施されているので警備兵も最少人数に抑えられているのだろう。
もし進入禁止のエリアに勝手に入ろうとしたら警備兵が飛んできて注意はされるのだろうけど、それ以外は客人に対しては余程目に余る行動を取らない限り干渉しないという事か。
ライムは庭園の中を迷う事無く進んでいくのだが、逆にここから一人で部屋に帰れと言われたら真っすぐ帰れる自信がなくなるほどに庭園は迷路化していて僕は戸惑う。
「この庭、なんでこんなに入り組んでるのかな……」
「これも侵入者対策ですよ、時間をかけて庭を眺めれば自ずと道は分かるようになっていますが、慌てて踏み込むと迷うようになっているのです」
なるほど、こんな所もセキュリティ対策済みか。
手入れの施された庭園はとても美しく色とりどりの花が咲き乱れ、植木も綺麗にカットされて見た目に美しいのだが、これも美麗な防御壁になるのだと僕は感心した。
そんな美しい防御壁を抜けた先、目の前に噴水が見えてきて、それが見えたと同時にライムが減速した。そして同時に聞こえてきた声は誰かが言い争っているような声で、何だか嫌な予感がする。
その会話の端々に「勇者」や「聖剣」の単語が聞こえてくるし、声に聞き覚えがあるので、そこに居るのは間違いなく小太郎とロイドであると僕は確信する。
けれどそれと同時に聞こえてくるのは聞き覚えのない若い男性の張りのある声とそれを諫めようとするかのような小さな女性の声。
男性と言い合いをしているのは恐らくロイド、絡んできたのはその男性の方か? 状況が全く掴めないままその場に飛び込むのもどうかと思い、僕はその様子を垣根の裏に隠れてこっそり窺い見る。
そこに居たのは予想通りロイドとおどおどと困った様子の小太郎だ。そしてそれに相対しているのは身なりの良い青年と清楚で品のあるドレスを纏った女性だった。
青年の年齢は恐らくロイドと同じくらいか少し上、そして女性の方はと言えばどうにも見覚えのある顔に僕は驚く。
「あれ? エリシア様?」
まさかこんな場所で見知った顔に出会うとは思わなかった僕はますます状況が分からなくて首を捻る。
「これは見るからに面倒くさそうな事になっていますね」
「え?」
「聖女様と御一緒の殿方、ユーベル第二王子ですよ」
第二王子? という事はレオンハルト王子の弟? でもなんでそんな人がこんな所に居てロイドと口論になっているのかさっぱり分からない。
「とりあえず話を聞いた方が良さそうですね」
「あまり気乗りはしませんけれど、何もしないという選択肢がタケルにはないのでしょうから仕方ありませんね」
うん、よく分かってるな、その通りだよ。
青年の方はどう見ても苛立っているようにしか見えないし、あまり刺激しない方がいいかと僕は慎重に出ていくタイミングを伺いながら垣根からひょっこりと顔を覗かせる。そんな僕に一番最初に気付いたのは小太郎だった。
「あ……」
気付いたはいいが、どうしていいか分からない様子の小太郎の視線が彷徨う。すると今度はそんな小太郎の様子に気付いたのだろう聖女様が僕の方を見やり「タケル様」と驚いたように声を上げた。
途端に全員の視線が一気に僕の方に集まり、少しばかり緊張する。
「こんにちはエリシア様、えっと……何かありましたか?」
「それが……」
エリシア様が何かを言いかけた所で、彼女の連れと思われる第二王子が「なんだお前は?」と、胡乱気な瞳を僕へと向けた。
「彼等は僕の仲間です、何か粗相がありましたか?」
「庭園への不法侵入だ」
「え?」
「そいつ等は我が庭園へと不法に侵入した、そしてお前もな。どうやらお前は聖女と面識があるようだが何者だ?」
え? あれ? さっきルーファウスは僕達が入っては駄目な場所には防御結界が張られているって言ってなかったか? ここはもしや僕達が侵入しては駄目なエリアなのか? だがここまでそんな結界のようなものは一切なかったはずなのだ。
「僕は彼らの仲間の冒険者でタケルと申します」
「冒険者風情が何故聖女と面識を持っている?」
「ユーベル様、実は以前慰問に訪れた地で魔物に襲われていた私達を彼らに助けていただいた事があるのです」
「魔物に?」
「ええ、私は彼等の人となりを知っております。彼等は不審者などではありません。恐らく王家の庭園に踏み込んだのも道に迷っただけかと」
あれ? エリシア様、僕のこと聖者とか神子とか言わなかったな。まぁ、言われても困るだけだから良いのだけど。
「だが貴女はこちらの二人とは面識がなかったようだが?」
「それは……」
「俺達はパーティの中でも一番下っ端なんで、聖女様は覚えてらっしゃらなかっただけですよ」
少し不貞腐れ気味に言い切るロイド。でも確かにロイドは何度か彼女には会っている。それを覚えられていなかったという事はロイドの言う通り彼女はロイドの事は全く眼中になかったという事なのだろう。
「先程から何度も言っていますが、俺達は王家が紛失していた聖剣を届けに来ただけのただの冒険者です。王家の庭園に足を踏み入れたのは不可抗力で案内を見落としたのであれば不注意でした、申し訳ございません」
納得いかないという風ではあるのだが、ロイドが渋々という感じで王子に頭を下げる。この世界には厳格な身分制度があって、相手は王家の人間で、こちらは庶民、いくら理不尽だと思ってもここは頭を下げるしかないのである。
王子は頭を下げたロイドに「ふん」と不遜な態度で鼻を鳴らした。この人感じ悪いな。
レオンハルト王子が破格的にフレンドリーだったので、どうにもその態度が鼻につく。
「あの……聖剣グランバルトは見付かったのですか? それをタケル様が?」
聖女様がおずおずと尋ねてくるのに僕は「聖剣が見付かったのは本当です、届けに来たのもその通りなのですけど、僕は関係ありません」と答える。
実際僕は聖剣に関しては全くのノータッチなので嘘は言っていない。
「では勇者様は……?」
「そこに居ますよ」
「え?」
「召喚勇者の小太郎君です」
僕はエリシア様にロイドの後ろでびくついていた小太郎を紹介した。本当は小太郎はこんな紹介のされ方は嫌なのだろうけど今回は大目に見て欲しい。そうでもしないと話が余計にややこしくなりそうなので、ここは真実を告げておくのが正解だと思う。
「こちらの方が、勇者様……?」
エリシア様が僕と小太郎を交互に見やる、それがどうにも居たたまれないのか小太郎は更に身を小さく縮こませている。
「勇者召喚で召喚されてきたという意味ではそうですね」
「どういう意味ですか?」
「勇者召喚で召喚されてきたのは二人、どちらが勇者だったのかなんて分かりません。というか、僕は勇者として召喚されたのは彼ではなくて茉莉さんの方だったのではないかと思っています」
「……な……でも、彼女は聖女で……」
「聖女が勇者ではダメですか?」
エリシア様がポカンとした表情でこちらを見やる。まぁ、僕も突拍子もない事を言っている自覚はあるけど、どう考えてもその方がしっくりくるのだから仕方がない。
「では聖剣は今はマツリ様が……?」
「いえ、聖剣は……」
そういえば勇者の剣である聖剣は茉莉を選ばなかったんだよな……とするとやはり小太郎が勇者である事は確定なのか? けれど最終的に聖剣グランバルトはロイドを勇者に選んでいる訳で……う~ん、分からん!
「勇者は俺ですよ」
ロイドがぼそりとエリシア様に告げる。
「聖剣グランバルトは俺を選んだ……」
「聖剣が……? え?」
エリシア様が困惑したように僕とロイドの二人を見やる。
「これが言われているほどに凄い聖剣なのか俺にはよく分からない、だけどこいつは俺を選んだ、だから……」
ロイドが何かを決意したかのようにきっと顔を上げ、聖女様に向け「俺が勇者だ」と言い切った。
ここは王城内の客室棟、一応この棟内ならば自由に過ごしてもらって構わないと言われているので部屋を出る事自体に問題はないと思うのだけど、使用人達の好奇の視線が突き刺さる。はっきり言って僕達の格好は王城に相応しいとは言えない普段着だから余計に目立って仕方がないのだけど、恐らくその辺は情報共有されているのか行動を咎められたりはしなかった。
迷う事無く進んでいくライムが向かった先には客室棟に面した庭園が広がっている。客室棟内ならば自由にしてもらって構わないと言われていたけれど、その庭園は棟内の管轄に入るのかどうなのかと、瞬間僕は逡巡する。
「タケル、どうかしましたか?」
「あ、いえ、この庭は客室棟内に入るのかどうなのか、と……」
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あ、なるほど結界があるのか。
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もし進入禁止のエリアに勝手に入ろうとしたら警備兵が飛んできて注意はされるのだろうけど、それ以外は客人に対しては余程目に余る行動を取らない限り干渉しないという事か。
ライムは庭園の中を迷う事無く進んでいくのだが、逆にここから一人で部屋に帰れと言われたら真っすぐ帰れる自信がなくなるほどに庭園は迷路化していて僕は戸惑う。
「この庭、なんでこんなに入り組んでるのかな……」
「これも侵入者対策ですよ、時間をかけて庭を眺めれば自ずと道は分かるようになっていますが、慌てて踏み込むと迷うようになっているのです」
なるほど、こんな所もセキュリティ対策済みか。
手入れの施された庭園はとても美しく色とりどりの花が咲き乱れ、植木も綺麗にカットされて見た目に美しいのだが、これも美麗な防御壁になるのだと僕は感心した。
そんな美しい防御壁を抜けた先、目の前に噴水が見えてきて、それが見えたと同時にライムが減速した。そして同時に聞こえてきた声は誰かが言い争っているような声で、何だか嫌な予感がする。
その会話の端々に「勇者」や「聖剣」の単語が聞こえてくるし、声に聞き覚えがあるので、そこに居るのは間違いなく小太郎とロイドであると僕は確信する。
けれどそれと同時に聞こえてくるのは聞き覚えのない若い男性の張りのある声とそれを諫めようとするかのような小さな女性の声。
男性と言い合いをしているのは恐らくロイド、絡んできたのはその男性の方か? 状況が全く掴めないままその場に飛び込むのもどうかと思い、僕はその様子を垣根の裏に隠れてこっそり窺い見る。
そこに居たのは予想通りロイドとおどおどと困った様子の小太郎だ。そしてそれに相対しているのは身なりの良い青年と清楚で品のあるドレスを纏った女性だった。
青年の年齢は恐らくロイドと同じくらいか少し上、そして女性の方はと言えばどうにも見覚えのある顔に僕は驚く。
「あれ? エリシア様?」
まさかこんな場所で見知った顔に出会うとは思わなかった僕はますます状況が分からなくて首を捻る。
「これは見るからに面倒くさそうな事になっていますね」
「え?」
「聖女様と御一緒の殿方、ユーベル第二王子ですよ」
第二王子? という事はレオンハルト王子の弟? でもなんでそんな人がこんな所に居てロイドと口論になっているのかさっぱり分からない。
「とりあえず話を聞いた方が良さそうですね」
「あまり気乗りはしませんけれど、何もしないという選択肢がタケルにはないのでしょうから仕方ありませんね」
うん、よく分かってるな、その通りだよ。
青年の方はどう見ても苛立っているようにしか見えないし、あまり刺激しない方がいいかと僕は慎重に出ていくタイミングを伺いながら垣根からひょっこりと顔を覗かせる。そんな僕に一番最初に気付いたのは小太郎だった。
「あ……」
気付いたはいいが、どうしていいか分からない様子の小太郎の視線が彷徨う。すると今度はそんな小太郎の様子に気付いたのだろう聖女様が僕の方を見やり「タケル様」と驚いたように声を上げた。
途端に全員の視線が一気に僕の方に集まり、少しばかり緊張する。
「こんにちはエリシア様、えっと……何かありましたか?」
「それが……」
エリシア様が何かを言いかけた所で、彼女の連れと思われる第二王子が「なんだお前は?」と、胡乱気な瞳を僕へと向けた。
「彼等は僕の仲間です、何か粗相がありましたか?」
「庭園への不法侵入だ」
「え?」
「そいつ等は我が庭園へと不法に侵入した、そしてお前もな。どうやらお前は聖女と面識があるようだが何者だ?」
え? あれ? さっきルーファウスは僕達が入っては駄目な場所には防御結界が張られているって言ってなかったか? ここはもしや僕達が侵入しては駄目なエリアなのか? だがここまでそんな結界のようなものは一切なかったはずなのだ。
「僕は彼らの仲間の冒険者でタケルと申します」
「冒険者風情が何故聖女と面識を持っている?」
「ユーベル様、実は以前慰問に訪れた地で魔物に襲われていた私達を彼らに助けていただいた事があるのです」
「魔物に?」
「ええ、私は彼等の人となりを知っております。彼等は不審者などではありません。恐らく王家の庭園に踏み込んだのも道に迷っただけかと」
あれ? エリシア様、僕のこと聖者とか神子とか言わなかったな。まぁ、言われても困るだけだから良いのだけど。
「だが貴女はこちらの二人とは面識がなかったようだが?」
「それは……」
「俺達はパーティの中でも一番下っ端なんで、聖女様は覚えてらっしゃらなかっただけですよ」
少し不貞腐れ気味に言い切るロイド。でも確かにロイドは何度か彼女には会っている。それを覚えられていなかったという事はロイドの言う通り彼女はロイドの事は全く眼中になかったという事なのだろう。
「先程から何度も言っていますが、俺達は王家が紛失していた聖剣を届けに来ただけのただの冒険者です。王家の庭園に足を踏み入れたのは不可抗力で案内を見落としたのであれば不注意でした、申し訳ございません」
納得いかないという風ではあるのだが、ロイドが渋々という感じで王子に頭を下げる。この世界には厳格な身分制度があって、相手は王家の人間で、こちらは庶民、いくら理不尽だと思ってもここは頭を下げるしかないのである。
王子は頭を下げたロイドに「ふん」と不遜な態度で鼻を鳴らした。この人感じ悪いな。
レオンハルト王子が破格的にフレンドリーだったので、どうにもその態度が鼻につく。
「あの……聖剣グランバルトは見付かったのですか? それをタケル様が?」
聖女様がおずおずと尋ねてくるのに僕は「聖剣が見付かったのは本当です、届けに来たのもその通りなのですけど、僕は関係ありません」と答える。
実際僕は聖剣に関しては全くのノータッチなので嘘は言っていない。
「では勇者様は……?」
「そこに居ますよ」
「え?」
「召喚勇者の小太郎君です」
僕はエリシア様にロイドの後ろでびくついていた小太郎を紹介した。本当は小太郎はこんな紹介のされ方は嫌なのだろうけど今回は大目に見て欲しい。そうでもしないと話が余計にややこしくなりそうなので、ここは真実を告げておくのが正解だと思う。
「こちらの方が、勇者様……?」
エリシア様が僕と小太郎を交互に見やる、それがどうにも居たたまれないのか小太郎は更に身を小さく縮こませている。
「勇者召喚で召喚されてきたという意味ではそうですね」
「どういう意味ですか?」
「勇者召喚で召喚されてきたのは二人、どちらが勇者だったのかなんて分かりません。というか、僕は勇者として召喚されたのは彼ではなくて茉莉さんの方だったのではないかと思っています」
「……な……でも、彼女は聖女で……」
「聖女が勇者ではダメですか?」
エリシア様がポカンとした表情でこちらを見やる。まぁ、僕も突拍子もない事を言っている自覚はあるけど、どう考えてもその方がしっくりくるのだから仕方がない。
「では聖剣は今はマツリ様が……?」
「いえ、聖剣は……」
そういえば勇者の剣である聖剣は茉莉を選ばなかったんだよな……とするとやはり小太郎が勇者である事は確定なのか? けれど最終的に聖剣グランバルトはロイドを勇者に選んでいる訳で……う~ん、分からん!
「勇者は俺ですよ」
ロイドがぼそりとエリシア様に告げる。
「聖剣グランバルトは俺を選んだ……」
「聖剣が……? え?」
エリシア様が困惑したように僕とロイドの二人を見やる。
「これが言われているほどに凄い聖剣なのか俺にはよく分からない、だけどこいつは俺を選んだ、だから……」
ロイドが何かを決意したかのようにきっと顔を上げ、聖女様に向け「俺が勇者だ」と言い切った。
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