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第四章
スタンピードと魔力溜まりの話
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何故かオロチと茉莉が付き合う事になってしまって、茉莉は嬉しそうにオロチにしなだれかかる。一方でオロチの方は自分の現在置かれている状況を理解しているのかいないのか、マイペースに飯を食らいつつ『お前達は食べないのか?』と、首を傾げた。
「全部の会話を理解した訳ではありませんが、状況を見るにオロチは聖女様を番にする事を受け入れたのでしょうか?」
確認をとるようにルーファウスに問われ、僕は「どうやら付き合う事にはなったみたいですね」と答えるしかなく、目の前で盛大にいちゃつきだしたカップルを見やる。
いや、いちゃつくと言うか一方的に茉莉がオロチに懐いていっているだけではあるのだけど。
「ふむ、レオンハルト王子、どうやら聖女様はすっかりドラゴンに心を奪われてしまったようですが、今後どうなさるのですか? 彼女は貴方の婚約者なのですよね?」
確かに! 茉莉は一応王子様の婚約者で、茉莉は嫌がっていたとしてもそれは揺るぎのない事実、なのに目の前で婚約者を奪われるなんてこれなんてNTR展開ですか!? 修羅場待ったなしだろ!
これからどんな修羅場が展開されるのかと青褪めつつ恐る恐る王子を見やると、何故か王子はケロッとした表情で「え? 別にどうもしないよ」と何事もなかったかのように言ってのけた。なんで!?
「そこの彼は亜人でドラゴンだろう? 聖女とドラゴンの仲が良いなんて結構な事じゃないか。上流階級では気に入った亜人を傍に侍らせている者なんていくらでもいる、それがドラゴンだなんて、むしろ箔がついて良いと思うよ。それでこそ次期王妃に相応しいというものだろう?」
……嘘だろ、そこ容認しちゃう? 王子様、ちょっと懐広すぎません? それとも僕の感覚がおかしいのかな?? この世界ではそれが当たり前なのか?
「ですが、聖女様は彼の卵を生むとまで言っているのですよ、それは流石に国王陛下もお許しにはならないかと……」
「ははは、彼女が生む子は私の子だ。良いじゃないか、ドラゴンの血を引く我が子がこれからのグランバルト王家を牽引していくなんて素晴らしい事だと私は思う」
オロチの子供はオロチの子供で、どう頑張っても王子様の子にはならないだろうに、王子様の頭の中がどうなってるのか僕にはさっぱり理解できない。
真正のマゾと称された王子様にとってこの展開はむしろご褒美なのか? こんな人がこの先この国を背負って立つのかと思うと、この国の先行きに僕は不安しかないよ……
「あんた本当にウザい。あんたにはエリシア様って正式な婚約者が居るんだから、いい加減そっちに戻りなよ。婚約破棄なんて馬鹿な事言って、どう考えたって向こうの方が王妃様向きだったじゃん、いい加減目ぇ覚ましたら?」
茉莉の言葉が正論過ぎる。実は茉莉が王子様を誑かしたのかと思っていたけれど、これはどう考えても王子様のはっちゃけで、王子様は世間知らずなだけかもしれないけど、あまりにも言っている事が滅茶苦茶だ。
「君という女神を知ってしまった私がエリシアに戻れる訳がないだろう? 大丈夫、私は君の全てを受け入れるよ」
「え、キモっ」
なんかもうグダグダだな。茉莉がどれだけ王子を罵ろうとも王子はそれを全てにこにこと受け入れてしまうのだからたちが悪い。最初は王子様も悪女に引っかかって大変だなと同情していたのだけど、今となっては茉莉さんの方に同情するよ。これは酷い。
「聖剣グランバルトは戻り、ドラゴンはマツリと共にある。全ての条件は揃ったんだ、これで世紀の大災厄も退ける事ができるはずさ」
苦慮していた問題もこれで万事解決とばかりに笑う王子、だけどその聖剣グランバルトはロイドと小太郎から離れようとしてないし、茉莉と付き合う事になったと言っても一応オロチは僕の従魔なんだけどなぁ。その辺の事を考慮……してくれる訳ないか。
「まさかと思いますが王子は私達が何の見返りもなく協力するとお思いで?」
「ん? おじ様は何か見返りがお望みかい? 大暴走を食い止められた暁には褒美はいくらでも準備させていただくよ」
「褒美はいりません、むしろ関わりたくありません。勇者は引き渡すのでお好きにしていただいて結構です」
「え、そんな……」
ルーファウスの言葉に小太郎が慌てた様子を見せるが、それを気に止める事もなくルーファウスは続ける。
「オロチもタケルの従魔ではありますが、聖女様と番になるというのであれば好きにすればいい。ですがタケルをそちらの事情に関わらせるつもりはありません」
「おや、ドラゴンを呼び出したのはおじ様自身だったのに何故ですか? ドラゴンの咆哮をやってみればいいと言ったのはおじ様ですよ」
「以前、ドラゴンを従魔にした事でタケルが面倒ごとに巻き込まれそうになった事がありましてね、過ぎた力を持つ事を快く思わない人間は存外多いようなのです。ですのでそのドラゴンの力、聖女様が引き受けてくれるのであればそれも悪くないのではないか、と。矢面に立つのは目立ちたがりな彼女のような存在でいいのです」
「なんかあたし馬鹿にされてる?」
「いいえ、人には向き不向きというものがあるという、それだけの話です」
あれ? これ、さりげなくロイドや小太郎、あまつさえオロチまで厄介払いしようとしてないか? 確かに人数増えて大変だなと思う時もあるけど、それはそれで賑やかでいいと僕は思っているのに!
「ルーファウス、オロチは『僕の』従魔だよ!」
「タケルの話を聞く限り彼を従魔にした時に交わした交換条件はふたつ、ひとつ目は同胞であるドラゴン族の保護、そしてふたつ目が彼に番相手を見付ける事だったと記憶しています。こちらが彼を必要としていた依頼は既に終了し、彼が番相手を見付けた今、現在まだ残された未達成の条件はドラゴン族の保護ですけれど、それは別にオロチが居なくても実現可能な内容です。元々オロチとの契約は一年限り、どうせタケルの事です、ドラゴン族の保護に関して言えば契約が切れた後も続けるつもりだったのでしょう? だったらそれが多少早まったとして一体何の問題があるのでしょうか?」
ルーファウスって本当にこういう時の屁理屈上手いよなぁ……そうやって何もかも自分の思い通りに動かそうとするのルーファウスの悪い所だと僕は思うよ。
「もしタケルが一年契約というのに拘るのであれば、貴方は一言『聖女様の言う事を聞いて働いてこい』とオロチに命じるだけでいい、番となったお二人ならばそれで何もかも上手くいきます」
『お前等一体なんの話をしている? 黙って聞いていれば勝手な事ばかり言って、そいつは前から偉そうだと思っていたが、他人の言いなりなんぞ俺はごめんだ、俺様は俺様の意志でしか動かんぞ』
「はうん、それでこそあたしの彼ぴ♡ 俺様しか勝たん♡」
うん、茉莉ちゃんが口を開くと話がややこしくなるからとりあえずお口チャックでお願いしたいな。
オロチにはこちらに来てもらった本題をまだ説明していなかった事を思い出し、僕は大慌てで事の次第を説明する。
『ほお、それで俺様に魔物の軍勢に向けてドラゴンの咆哮を放てと? それをやるのは別に構わんが大暴走にドラゴンの咆哮は効かないぞ』
「え? そうなの?」
『ああ、大暴走ってのはその土地の魔力飽和によって起こる現象で、それに引っかかれば俺様だって大暴走を起こしかねない。魔物というのは良質な魔力を求めて魔力溜まりに集まってくる、だが魔力というのは時には毒にもなるもので、濃すぎる魔力は魔物の自我を奪うらしい。正気でない魔物達は攻撃しても怯んだりはしない。数が多ければ尚更に根本を叩かなければ解決にはならん』
「じゃあ、その魔力溜まりを潰さないと大暴走は止まらないって事?」
『まぁ、そうなるだろうな。100年周期で大暴走が起きているというのなら、その魔力溜まりの飽和が100年周期という事なのだろう。俺様も爺の昔話で聞いたくらいで実際にそれに出くわした事はないから、それ以上の事は分からないがな』
大暴走が起こるのにも一応理由があったんだな。僕には初めて聞く情報ばかりだ。
「オロチはなんと言っているのですか?」
「えっと、魔物の大暴走にはドラゴンの咆哮は効かないというのと、大暴走の元になってる魔力溜まりを潰さない限り根本の解決にはならないって言ってます」
「魔力溜まり?」
僕はオロチの語った話を皆に伝える。それを聞いたルーファウスは「なるほど」と、ひとつ頷き「その魔力溜まりというのはダンジョン核のようなものなのですね」とそう言った。
ダンジョン核……そう言われてみるとダンジョン核と魔力溜まりは似ているのかもしれない。ダンジョンに居る魔物には自我がない、それはダンジョン核の魔力の影響で自我を奪われているのだとしたら、それはまさに魔力溜まりと同じなのだ。
「だとすればその魔力溜まり、ダンジョン核と同じように封じる事もできるかもしれませんね」
「全部の会話を理解した訳ではありませんが、状況を見るにオロチは聖女様を番にする事を受け入れたのでしょうか?」
確認をとるようにルーファウスに問われ、僕は「どうやら付き合う事にはなったみたいですね」と答えるしかなく、目の前で盛大にいちゃつきだしたカップルを見やる。
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……嘘だろ、そこ容認しちゃう? 王子様、ちょっと懐広すぎません? それとも僕の感覚がおかしいのかな?? この世界ではそれが当たり前なのか?
「ですが、聖女様は彼の卵を生むとまで言っているのですよ、それは流石に国王陛下もお許しにはならないかと……」
「ははは、彼女が生む子は私の子だ。良いじゃないか、ドラゴンの血を引く我が子がこれからのグランバルト王家を牽引していくなんて素晴らしい事だと私は思う」
オロチの子供はオロチの子供で、どう頑張っても王子様の子にはならないだろうに、王子様の頭の中がどうなってるのか僕にはさっぱり理解できない。
真正のマゾと称された王子様にとってこの展開はむしろご褒美なのか? こんな人がこの先この国を背負って立つのかと思うと、この国の先行きに僕は不安しかないよ……
「あんた本当にウザい。あんたにはエリシア様って正式な婚約者が居るんだから、いい加減そっちに戻りなよ。婚約破棄なんて馬鹿な事言って、どう考えたって向こうの方が王妃様向きだったじゃん、いい加減目ぇ覚ましたら?」
茉莉の言葉が正論過ぎる。実は茉莉が王子様を誑かしたのかと思っていたけれど、これはどう考えても王子様のはっちゃけで、王子様は世間知らずなだけかもしれないけど、あまりにも言っている事が滅茶苦茶だ。
「君という女神を知ってしまった私がエリシアに戻れる訳がないだろう? 大丈夫、私は君の全てを受け入れるよ」
「え、キモっ」
なんかもうグダグダだな。茉莉がどれだけ王子を罵ろうとも王子はそれを全てにこにこと受け入れてしまうのだからたちが悪い。最初は王子様も悪女に引っかかって大変だなと同情していたのだけど、今となっては茉莉さんの方に同情するよ。これは酷い。
「聖剣グランバルトは戻り、ドラゴンはマツリと共にある。全ての条件は揃ったんだ、これで世紀の大災厄も退ける事ができるはずさ」
苦慮していた問題もこれで万事解決とばかりに笑う王子、だけどその聖剣グランバルトはロイドと小太郎から離れようとしてないし、茉莉と付き合う事になったと言っても一応オロチは僕の従魔なんだけどなぁ。その辺の事を考慮……してくれる訳ないか。
「まさかと思いますが王子は私達が何の見返りもなく協力するとお思いで?」
「ん? おじ様は何か見返りがお望みかい? 大暴走を食い止められた暁には褒美はいくらでも準備させていただくよ」
「褒美はいりません、むしろ関わりたくありません。勇者は引き渡すのでお好きにしていただいて結構です」
「え、そんな……」
ルーファウスの言葉に小太郎が慌てた様子を見せるが、それを気に止める事もなくルーファウスは続ける。
「オロチもタケルの従魔ではありますが、聖女様と番になるというのであれば好きにすればいい。ですがタケルをそちらの事情に関わらせるつもりはありません」
「おや、ドラゴンを呼び出したのはおじ様自身だったのに何故ですか? ドラゴンの咆哮をやってみればいいと言ったのはおじ様ですよ」
「以前、ドラゴンを従魔にした事でタケルが面倒ごとに巻き込まれそうになった事がありましてね、過ぎた力を持つ事を快く思わない人間は存外多いようなのです。ですのでそのドラゴンの力、聖女様が引き受けてくれるのであればそれも悪くないのではないか、と。矢面に立つのは目立ちたがりな彼女のような存在でいいのです」
「なんかあたし馬鹿にされてる?」
「いいえ、人には向き不向きというものがあるという、それだけの話です」
あれ? これ、さりげなくロイドや小太郎、あまつさえオロチまで厄介払いしようとしてないか? 確かに人数増えて大変だなと思う時もあるけど、それはそれで賑やかでいいと僕は思っているのに!
「ルーファウス、オロチは『僕の』従魔だよ!」
「タケルの話を聞く限り彼を従魔にした時に交わした交換条件はふたつ、ひとつ目は同胞であるドラゴン族の保護、そしてふたつ目が彼に番相手を見付ける事だったと記憶しています。こちらが彼を必要としていた依頼は既に終了し、彼が番相手を見付けた今、現在まだ残された未達成の条件はドラゴン族の保護ですけれど、それは別にオロチが居なくても実現可能な内容です。元々オロチとの契約は一年限り、どうせタケルの事です、ドラゴン族の保護に関して言えば契約が切れた後も続けるつもりだったのでしょう? だったらそれが多少早まったとして一体何の問題があるのでしょうか?」
ルーファウスって本当にこういう時の屁理屈上手いよなぁ……そうやって何もかも自分の思い通りに動かそうとするのルーファウスの悪い所だと僕は思うよ。
「もしタケルが一年契約というのに拘るのであれば、貴方は一言『聖女様の言う事を聞いて働いてこい』とオロチに命じるだけでいい、番となったお二人ならばそれで何もかも上手くいきます」
『お前等一体なんの話をしている? 黙って聞いていれば勝手な事ばかり言って、そいつは前から偉そうだと思っていたが、他人の言いなりなんぞ俺はごめんだ、俺様は俺様の意志でしか動かんぞ』
「はうん、それでこそあたしの彼ぴ♡ 俺様しか勝たん♡」
うん、茉莉ちゃんが口を開くと話がややこしくなるからとりあえずお口チャックでお願いしたいな。
オロチにはこちらに来てもらった本題をまだ説明していなかった事を思い出し、僕は大慌てで事の次第を説明する。
『ほお、それで俺様に魔物の軍勢に向けてドラゴンの咆哮を放てと? それをやるのは別に構わんが大暴走にドラゴンの咆哮は効かないぞ』
「え? そうなの?」
『ああ、大暴走ってのはその土地の魔力飽和によって起こる現象で、それに引っかかれば俺様だって大暴走を起こしかねない。魔物というのは良質な魔力を求めて魔力溜まりに集まってくる、だが魔力というのは時には毒にもなるもので、濃すぎる魔力は魔物の自我を奪うらしい。正気でない魔物達は攻撃しても怯んだりはしない。数が多ければ尚更に根本を叩かなければ解決にはならん』
「じゃあ、その魔力溜まりを潰さないと大暴走は止まらないって事?」
『まぁ、そうなるだろうな。100年周期で大暴走が起きているというのなら、その魔力溜まりの飽和が100年周期という事なのだろう。俺様も爺の昔話で聞いたくらいで実際にそれに出くわした事はないから、それ以上の事は分からないがな』
大暴走が起こるのにも一応理由があったんだな。僕には初めて聞く情報ばかりだ。
「オロチはなんと言っているのですか?」
「えっと、魔物の大暴走にはドラゴンの咆哮は効かないというのと、大暴走の元になってる魔力溜まりを潰さない限り根本の解決にはならないって言ってます」
「魔力溜まり?」
僕はオロチの語った話を皆に伝える。それを聞いたルーファウスは「なるほど」と、ひとつ頷き「その魔力溜まりというのはダンジョン核のようなものなのですね」とそう言った。
ダンジョン核……そう言われてみるとダンジョン核と魔力溜まりは似ているのかもしれない。ダンジョンに居る魔物には自我がない、それはダンジョン核の魔力の影響で自我を奪われているのだとしたら、それはまさに魔力溜まりと同じなのだ。
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