86 / 222
第三章
ドラゴン飛行は命懸け
しおりを挟む
何だかんだの話し合いの末、準備を整えた僕達は4人揃ってダンジョン城の48階層へとやって来た。
48階層への転移魔法陣を降りたら、そこは小さな砂浜で、背後には階段、目の前は聞いていた通りの何処までも続く大海原だった。
「本当に海だ……」
ダンジョンが階層ごとに異次元に繋がっている事は理解していたつもりだけれど、地下に潜って目の前に広がっているのが大海原というのはやはりどう考えても理解が追い付かない。やっぱりここって異世界なんだよな、分かっていたけど現実感が仕事をしてくれない。
「なかなか絶望しか感じない光景だろ?」
「確かに苦労してたどり着いた先がこれでは、もう帰ろうってなりますね。陸地も見えないですし。そもそもゴールはあるんですかね?」
「私の探索では魔物を感知はできても、陸地の感知はできませんでしたね」
ルーファウスの探索できる範囲は遮蔽物のない場所では半径5キロ程だと以前彼から聞いている、という事は少なくとも5キロ先まではずっと海なのは間違いないのだろうな。
「僕もやってみていいですか?」
いくらオロチが空を飛べるからといっても全く休憩もなしに何キロも飛び続けるのは難しいと思うのだ、ある程度は向かう方向に目安も欲しいし、僕の探索でもし陸地を見付けられるのなら、まずはそこを目指したらいいのではと思い僕は探索を試みた。
自身に風を纏わせて、その風に自身の魔力を乗せる、今回背後には気を遣わなくていいので前方のみに集中し魔力を放つ。一陣の風を纏って波の上を僕の魔力が吹き抜けていく、僕はその自身の魔力の変化に意識を集中させた。
魔物の気配がする。消えたり浮かんだりするのは水面近くを泳ぐ魔物だろうか、恐らく僕の探索は水の中までは感知できていないのだろう。
「う~ん、陸地ありませんね」
「タケルでも分かりませんか、それでは完全にお手上げですね。少なくとも向こう数十キロに渡って陸地はないと覚悟をした方が良さそうです」
こうなってくるとアランの言葉ではないが本当に絶望しかないよな。何と言ってもここはダンジョンの中なのだ、海を渡るのに地図もなければ案内人もいない。
大昔の大航海時代、人々はどんな気持ちでそんな大海原に冒険に出たのだろうかと僕はそんな事を考える。
「まぁ、いつまでも愚痴っていても仕方がない。タケル、オロチを呼んでもらえるか」
「あ、そうでした! 呼びますね」
僕は従魔師ギルドの美味しそうな名前の支部長さんから貰った鍵を取り出す。落とすと大変なのでチェーンを付けて首から下げているその鍵は、傍目にはやはりどこにでもある普通の鍵に見えるのに、宙に向かって鍵を捻ると光り輝く扉が現れるのだから何度見ても驚くよ。
そんな光る扉を開けて、今度はオロチに貰った真っ白な笛を吹く。まるで骨のようにしか見えないその歪な龍笛に思い切り息を吹き込んだら、どんな音が鳴るのだろうと思っていたら、思いがけず何も音が出なかった。
「え、嘘だろ?」
「どうした、タケル?」
「この笛、全く音が鳴りません」
もう一度、僕は大きく息を吸い込み丸く開いた穴に向かって息を吹き込む、けれど笛は全く音を響かせる気配もない。
「もしかして、何か特別な方法があるのではないのですか? 例えば魔力を送り込んでみるとか」
確かにそれも一理あるかと思い、息と一緒に魔力を注ぎ込んでみたけれど、やはり龍笛からは空気が抜けていくばかりで音を発しない。
「まさかの不良品? これがないとオロチと連絡取れないのに……うわっ」
僕が途方にくれかけていた所で、ぶわっと突風が僕を襲う。何事かと思ったら、そこには大きな翼を広げたオロチが風を切って降りてきたところで、僕はその風圧に押し負けて尻もちをついた。
「オロチだ」
『あん!? 俺様を呼び出しておいて、何を驚いたような顔をしている?』
「だってこの笛全然鳴らなくて……」
『何を言っている、ちゃんと鳴っていたから俺はここに来たんだろうが! ってか、何度も鳴らすなうっとおしい、一回鳴らせば十分だ!』
どうやらオロチには僕達には聞こえていないこの龍笛の音が聞こえていたらしい。これはアレか? 人には聞こえない周波数的なものなのか?
「彼は何と? 何か怒っているように見えますが」
「ちゃんと笛の音は聞こえているから何度も鳴らすなと怒られました」
「へぇ、ドラゴンの耳は俺達とはどうやら性能が違うようだな」
感心したように言うアランにオロチは視線を向けると当然だと言わんばかりに胸を張る。それに気付いたのだろうアランが「流石ドラゴンだな」と彼に声をかけると、オロチは満更でもなさそうな表情で、この二人は完全に打ち解けたようだと何故だかホッとした。
オロチは一度亜人の姿に変化して扉をくぐると『ここは何処だ?』と怪訝な表情を見せる。
「ここはダンジョンの中、ダンジョン攻略のために最下層を目指してるんだけど、ここから先に進めなくて困ってたんだ」
『ダンジョン、へぇ……それで空を飛べる従魔を欲しがっていた訳か。俺はお前達を乗せて何処へ向かえばいい?』
「とりあえず近くに陸地はないみたいなんだけど、何処かに必ず陸地はあると思うんだ。そこに向かって飛んで欲しいんだけど、大丈夫?」
『大丈夫とはどういう事だ? そんなの大丈夫に決まっているだろう、さっさと俺様の背に乗るがいい』
そう言ってオロチは元の姿に戻ると大きな翼を広げて僕達の乗る場所を作ってくれる。最初にオロチと飛行した時は咥えられての飛行だったからあまり生きた心地がしなかったけれど、あの時もこうやって背中に乗せてくれたら良かったのにと、僕は思わずにはいられない。
「念の為スライム結界張っとくね、ライムお願い!」
『わかった~』
オロチの背に乗り込んで僕達は各々オロチの鱗に掴まる、そしてライムの結界で全員を包み込んで安全を確保する。たぶんこれで振り落とされる事もないはずだ。
オロチが海に向かって飛び立つとあっという間に海面は遥か眼下へと下がっていく。それに伴いぐんと身体が下に引っ張られつつも浮き上がる感じ、これはそう、まるで飛行機の離陸と同じような感覚だ。
「俺、これ駄目かも、吐きそう……」
ロイドが鱗に突っ伏し青い顔をしている。ああ、この浮遊感、ダメな人は駄目だよね、実は僕も絶叫系のアトラクションがあまり得意ではないので気持ちは分かるよ。
僕はロイドににじり寄り、背中を撫でて回復をかけた。三半規管強化の魔法とかあったらいいのにな。
そんな事を思っている間にもオロチはどんどん高度を上げていき、地上からずいぶん離れてしまった、一体何処まで高度を上げる気かと思っていたら『陸地が見えた、あそこに向かえばいいんだな』とオロチが急加速で今度は前進し始めた。そのスピードの速いこと速いこと、翼を一振りするだけで、僕達が元居た砂浜があっという間に見えなくなってしまった。
それに伴い、相当な風力を受けていると思われるライムの外皮が揺れていて、これにはライムも少し困ってしまったようで『や~ん、ちぎれちゃうよぅ』と、ぺたりとオロチの背にへばりついた。
『この程度で音を上げるとは、これだからスライムは』
嘲笑うようにさらに加速するオロチ、これ、スライム結界張ってなかったら確実に僕たち吹っ飛ばされてたな。
「ごめん、ライム、もう少しだけ頑張って」
『うん、ボク、がんばる~』
そうは言うもののライムの身体はプルプルしていて今にも吹き飛ばされそうで、僕はオロチに減速をお願いする。
『そんなにのんびり飛んでいてはいつまで経っても目的地にたどり着かないだろうが』
「そうだけど、このスピードに僕たちの身体はついてけないんだから加減して!」
オロチはそんな僕の言葉に『柔だな』と一言吐き捨てて、それでも少し減速してくれた。
そもそも頑強な体躯のドラゴンと比べたらほとんどの生物は柔なんだから、そこのところは少しは考えて欲しいものだ。
48階層への転移魔法陣を降りたら、そこは小さな砂浜で、背後には階段、目の前は聞いていた通りの何処までも続く大海原だった。
「本当に海だ……」
ダンジョンが階層ごとに異次元に繋がっている事は理解していたつもりだけれど、地下に潜って目の前に広がっているのが大海原というのはやはりどう考えても理解が追い付かない。やっぱりここって異世界なんだよな、分かっていたけど現実感が仕事をしてくれない。
「なかなか絶望しか感じない光景だろ?」
「確かに苦労してたどり着いた先がこれでは、もう帰ろうってなりますね。陸地も見えないですし。そもそもゴールはあるんですかね?」
「私の探索では魔物を感知はできても、陸地の感知はできませんでしたね」
ルーファウスの探索できる範囲は遮蔽物のない場所では半径5キロ程だと以前彼から聞いている、という事は少なくとも5キロ先まではずっと海なのは間違いないのだろうな。
「僕もやってみていいですか?」
いくらオロチが空を飛べるからといっても全く休憩もなしに何キロも飛び続けるのは難しいと思うのだ、ある程度は向かう方向に目安も欲しいし、僕の探索でもし陸地を見付けられるのなら、まずはそこを目指したらいいのではと思い僕は探索を試みた。
自身に風を纏わせて、その風に自身の魔力を乗せる、今回背後には気を遣わなくていいので前方のみに集中し魔力を放つ。一陣の風を纏って波の上を僕の魔力が吹き抜けていく、僕はその自身の魔力の変化に意識を集中させた。
魔物の気配がする。消えたり浮かんだりするのは水面近くを泳ぐ魔物だろうか、恐らく僕の探索は水の中までは感知できていないのだろう。
「う~ん、陸地ありませんね」
「タケルでも分かりませんか、それでは完全にお手上げですね。少なくとも向こう数十キロに渡って陸地はないと覚悟をした方が良さそうです」
こうなってくるとアランの言葉ではないが本当に絶望しかないよな。何と言ってもここはダンジョンの中なのだ、海を渡るのに地図もなければ案内人もいない。
大昔の大航海時代、人々はどんな気持ちでそんな大海原に冒険に出たのだろうかと僕はそんな事を考える。
「まぁ、いつまでも愚痴っていても仕方がない。タケル、オロチを呼んでもらえるか」
「あ、そうでした! 呼びますね」
僕は従魔師ギルドの美味しそうな名前の支部長さんから貰った鍵を取り出す。落とすと大変なのでチェーンを付けて首から下げているその鍵は、傍目にはやはりどこにでもある普通の鍵に見えるのに、宙に向かって鍵を捻ると光り輝く扉が現れるのだから何度見ても驚くよ。
そんな光る扉を開けて、今度はオロチに貰った真っ白な笛を吹く。まるで骨のようにしか見えないその歪な龍笛に思い切り息を吹き込んだら、どんな音が鳴るのだろうと思っていたら、思いがけず何も音が出なかった。
「え、嘘だろ?」
「どうした、タケル?」
「この笛、全く音が鳴りません」
もう一度、僕は大きく息を吸い込み丸く開いた穴に向かって息を吹き込む、けれど笛は全く音を響かせる気配もない。
「もしかして、何か特別な方法があるのではないのですか? 例えば魔力を送り込んでみるとか」
確かにそれも一理あるかと思い、息と一緒に魔力を注ぎ込んでみたけれど、やはり龍笛からは空気が抜けていくばかりで音を発しない。
「まさかの不良品? これがないとオロチと連絡取れないのに……うわっ」
僕が途方にくれかけていた所で、ぶわっと突風が僕を襲う。何事かと思ったら、そこには大きな翼を広げたオロチが風を切って降りてきたところで、僕はその風圧に押し負けて尻もちをついた。
「オロチだ」
『あん!? 俺様を呼び出しておいて、何を驚いたような顔をしている?』
「だってこの笛全然鳴らなくて……」
『何を言っている、ちゃんと鳴っていたから俺はここに来たんだろうが! ってか、何度も鳴らすなうっとおしい、一回鳴らせば十分だ!』
どうやらオロチには僕達には聞こえていないこの龍笛の音が聞こえていたらしい。これはアレか? 人には聞こえない周波数的なものなのか?
「彼は何と? 何か怒っているように見えますが」
「ちゃんと笛の音は聞こえているから何度も鳴らすなと怒られました」
「へぇ、ドラゴンの耳は俺達とはどうやら性能が違うようだな」
感心したように言うアランにオロチは視線を向けると当然だと言わんばかりに胸を張る。それに気付いたのだろうアランが「流石ドラゴンだな」と彼に声をかけると、オロチは満更でもなさそうな表情で、この二人は完全に打ち解けたようだと何故だかホッとした。
オロチは一度亜人の姿に変化して扉をくぐると『ここは何処だ?』と怪訝な表情を見せる。
「ここはダンジョンの中、ダンジョン攻略のために最下層を目指してるんだけど、ここから先に進めなくて困ってたんだ」
『ダンジョン、へぇ……それで空を飛べる従魔を欲しがっていた訳か。俺はお前達を乗せて何処へ向かえばいい?』
「とりあえず近くに陸地はないみたいなんだけど、何処かに必ず陸地はあると思うんだ。そこに向かって飛んで欲しいんだけど、大丈夫?」
『大丈夫とはどういう事だ? そんなの大丈夫に決まっているだろう、さっさと俺様の背に乗るがいい』
そう言ってオロチは元の姿に戻ると大きな翼を広げて僕達の乗る場所を作ってくれる。最初にオロチと飛行した時は咥えられての飛行だったからあまり生きた心地がしなかったけれど、あの時もこうやって背中に乗せてくれたら良かったのにと、僕は思わずにはいられない。
「念の為スライム結界張っとくね、ライムお願い!」
『わかった~』
オロチの背に乗り込んで僕達は各々オロチの鱗に掴まる、そしてライムの結界で全員を包み込んで安全を確保する。たぶんこれで振り落とされる事もないはずだ。
オロチが海に向かって飛び立つとあっという間に海面は遥か眼下へと下がっていく。それに伴いぐんと身体が下に引っ張られつつも浮き上がる感じ、これはそう、まるで飛行機の離陸と同じような感覚だ。
「俺、これ駄目かも、吐きそう……」
ロイドが鱗に突っ伏し青い顔をしている。ああ、この浮遊感、ダメな人は駄目だよね、実は僕も絶叫系のアトラクションがあまり得意ではないので気持ちは分かるよ。
僕はロイドににじり寄り、背中を撫でて回復をかけた。三半規管強化の魔法とかあったらいいのにな。
そんな事を思っている間にもオロチはどんどん高度を上げていき、地上からずいぶん離れてしまった、一体何処まで高度を上げる気かと思っていたら『陸地が見えた、あそこに向かえばいいんだな』とオロチが急加速で今度は前進し始めた。そのスピードの速いこと速いこと、翼を一振りするだけで、僕達が元居た砂浜があっという間に見えなくなってしまった。
それに伴い、相当な風力を受けていると思われるライムの外皮が揺れていて、これにはライムも少し困ってしまったようで『や~ん、ちぎれちゃうよぅ』と、ぺたりとオロチの背にへばりついた。
『この程度で音を上げるとは、これだからスライムは』
嘲笑うようにさらに加速するオロチ、これ、スライム結界張ってなかったら確実に僕たち吹っ飛ばされてたな。
「ごめん、ライム、もう少しだけ頑張って」
『うん、ボク、がんばる~』
そうは言うもののライムの身体はプルプルしていて今にも吹き飛ばされそうで、僕はオロチに減速をお願いする。
『そんなにのんびり飛んでいてはいつまで経っても目的地にたどり着かないだろうが』
「そうだけど、このスピードに僕たちの身体はついてけないんだから加減して!」
オロチはそんな僕の言葉に『柔だな』と一言吐き捨てて、それでも少し減速してくれた。
そもそも頑強な体躯のドラゴンと比べたらほとんどの生物は柔なんだから、そこのところは少しは考えて欲しいものだ。
34
お気に入りに追加
562
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる