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第一章
そんな装備で大丈夫ですか?
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「あの、僕、ものすごく基本的な事を聞くんですけど、僕のこの装備ってゴブリン討伐に行って大丈夫な装備ですか?」
毎日薬草採取に通っていた草原はとても見晴らしのいい草原だった。スライムがその辺を飛び跳ねている以外は魔物らしい魔物も出ない憩いの場のような場所でかなり安全なエリアだったと思う。
ゴブリン討伐に向かった僕達が向かった先はそんな草原とは反対方向で、実は僕はこちらに来た事が一度もない。こちらはいつもの草原エリアより樹木が多く草の背丈も高い鬱蒼とした場所だった。森というほど樹々が密になっている訳ではないのだが、背の低い僕からするととても視界の悪い草原で、何故だか急に不安になってくる。
こちらのエリアでももちろん薬草採取の依頼は出ていて、草原エリアより少し高額な依頼もあったのだけど、高額だからこそ少し採取が難しいのだろうなと思って避けていた。だから僕はこちらに来るのは初めてで不安は募るばかりだ。
冒険者ギルドで手に入る情報ではこちらにはスライム以外にも色々な魔物が出るというのも聞いていて、行くのならもう少し準備を整えてからと思っていたのだけれど、今回勢いに呑まれてここまでやって来てしまった訳で、頭の中で『そんな装備で大丈夫か?』と何かのゲームでモブに言われた言葉を反芻してしまう。
うん、気持ち的には全然大丈夫じゃないです!
「そういえばタケルの装備は皮の胴着だけか。武器は? ナイフとか小刀は?」
「そんなの持ってないです」
僕は魔術師としてルーファウスから教えを受けていて、基本的には自ら近接戦をする予定はなかった、それでも一本くらいは持っていた方がいいのだろうなと思っていたのだけれど、現状まだ資金が足りずに保留にしたままだったのだ。
「もしかして丸腰?」
ロイドの問いに僕は力なく頷く。なんだかとても心細い。腕の中に抱いたライムもプルプル震えていて、少し脅えているのかもしれないな。
「まぁ、タケルは魔術師だしな。とりあえずゴブリンは火球火球で倒せる。攻撃はなるべく受けないように気を付けて、すぐに火球が撃てるように心構えだけしておけば大丈夫だろう。ただゴブリンっていうのは知能が低くてこん棒以外の武器は扱えない。だがもしまともな武器を扱うゴブリンがその中にいたら、そこにはゴブリンの大きな巣があって上位種がいる可能性が高いからすぐに逃げること」
少し不安になって「ゴブリンにも上位種なんているんですか?」とアランに問うと「スライムにだって上位種はいるんだ、そりゃあいるさ」とあっけらかんと返されてしまった。
「だけど、上位種が大きな街の近くに現れる事はまずない、何故ならこうやってマメに冒険者が討伐しちまうからよっぽどの事がなければそこまで育つ事はないんだ。だからお前達は安心して依頼をこなせばいい」
アランの言葉にぼくはひとまずホッとする。火球で倒せるならたぶん何とかなるはず。というか何とかならないと困る。
不意に目の前の草むらがガサガサっと揺れて何かが目の前に飛び出してきた。思わず「ひっ」と小さく悲鳴をあげて後退ると、そこに居たのはスライムより少しサイズの大きいもこもことした白ウサギだ。いや、ウサギか、これ? なんか額に角があるぞ?
「ああ、そいつはホーンラビットだな。宿の奴等がよく狩ってくるからタケルも食べた事あるだろう?」
ああ、確かにその名前には聞き覚えがある。ラビットと言うからにはウサギなのだろうと思っていたのだけど、冒険者達に手渡される時には既に肉塊になっているので生きているホーンラビットを見たのは初めてだ。
こいつ肉が柔らかくて鶏肉に似た味わいで美味しいんだよね。それにしてもウサギのくせに角があるのかと、近寄ってよく見ようとしたらロイドに「馬鹿っ、近寄んな!」と思い切り後ろに引っ張られた。
その瞬間だ、ものすごい跳躍力で僕のいた場所に突っ込んできたホーンラビットが牙を剥いて真っ赤な瞳をこちらへと向ける。
怖っ! ってか牙……!? ウサギって草食じゃなかったっけ!?
ロイドが剣を一薙ぎすると、ホーンラビットは慌てたように逃げてしまったのだけれど、僕は驚きすぎて全く動けなかった。
「あ~タケル、ホーンラビットは見た目は可愛いが肉食で危険だぞ。人を襲う事は滅多にないが、噛まれると大怪我するから気を付けろよ」
それ、もっと早くに教えて欲しかったな……いや、これも僕の勉強不足か。薬草採取ばかりしていたからこの地域の魔物分布図なんて片手間にしか見てなかったよ。噛まれなくて本当に良かった。
「先に言っておけば良かったな、この辺にはゴブリンの他にもさっきのホーンラビットやコカトリスも出る、タケルはコカトリスも食べた事はあるよな?」
コカトリス、それも冒険者の人達が手土産に持ってくる魔物肉の中に入ってる。それこそこっちは完全に鶏肉で尾が蛇なんだよな。蛇の部分は討伐証明の為に冒険者ギルドに提出するらしいから渡される時は普通に鶏の形で蛇の部分は見た事ないけど毒があるというのは聞いている。
コカトリスの蛇の部分は毒抜きすれば滋養強壮に効くらしくて高値で売れるから討伐報酬も高いんだって冒険者のお兄さんお姉さん達が言っていた。
「あの、もう一度聞きますけど、僕の装備本当にこれで大丈夫ですか?」
「まぁ、今回の標的はゴブリンだからな、ホーンラビットもコカトリスも基本的にこちらから狩りにいかなければ襲ってはこない、が……」
ええと、そんなホーンラビットさんに先程僕は噛みつかれそうになった訳ですがね?
「僕は装備を整えてからの出直しを希望します」
「んなっ! そんなんしてたら日が暮れちまうだろ!」
「ゴブリンの討伐期限は一週間あるんだから一日くらい時間くれたっていいじゃないか!」
「それはそうだけど、せっかくここまで来たのに……」
ロイドは帰るのを渋るけど、そもそもこの辺の野草は1m程の丈があって背の低い僕の視界はとても悪い。背の高い二人は周りの状況を簡単に把握できるのかもしれないけど、僕にはそれができないのだから防具くらいは万全にしておかなければ怖いじゃないか!
今の僕の服装は普通の半袖のワイシャツにハーフパンツとショートブーツそれに皮の胴着だけだよ、防御力なんてほぼ無いに等しい子供が危険だとは思わないのか! 毒持ちの魔物が足元に出るのに生足とかあり得ないだろう!?
向こうの世界でだってマムシが出る場所に行く時には長袖長ズボン、靴も防御力の高いものをって言われたぞ!
「無理です、戻りましょう」
「タケルは本当に意気地がないな」
相変らずのロイドからの憎まれ口、だけどノリに任せてここまで来てしまったが、なんの下調べもなしに魔物討伐なんてしては駄目だ。Bランク冒険者のアランがいるから大事にはならないにしても怪我をする可能性は非常に高い、僕はそれを看過できない。
「う~ん、確かにタケルの言うことにも一理ある。俺もまさかタケルが丸腰だとは思っていなかったし、簡単な仕事だと俺自身思っちまったがお前達はまだGランクだもんな」
「疾風までそんな事! あんた、さっき俺達のこと優秀だって言っただろ!」
「お前達は俺の目から見て優秀なのは間違いない、だけどまだなりたての冒険者なのも事実だろう、勇敢と無謀を履き違えると大怪我するぞ」
アランにまで諭されるようにそう言われてロイドはむすっと黙りこんだが、そのうち不貞腐れた声で「分ったよ」と頷いてくれた。
「でも明日は絶対だかんな! ちゃんと今日のうちに装備整えとけよ!」
「うん、分った」
ロイドの言葉にホッとして僕達が踵を返そうとしたその瞬間、またしても草がガサガサっと大きく揺れた。またホーンラビットかと僕が身構えると、そこに居たのは小さなおっさん……もとい、これはもしや――
「ゴブリン!?」
毎日薬草採取に通っていた草原はとても見晴らしのいい草原だった。スライムがその辺を飛び跳ねている以外は魔物らしい魔物も出ない憩いの場のような場所でかなり安全なエリアだったと思う。
ゴブリン討伐に向かった僕達が向かった先はそんな草原とは反対方向で、実は僕はこちらに来た事が一度もない。こちらはいつもの草原エリアより樹木が多く草の背丈も高い鬱蒼とした場所だった。森というほど樹々が密になっている訳ではないのだが、背の低い僕からするととても視界の悪い草原で、何故だか急に不安になってくる。
こちらのエリアでももちろん薬草採取の依頼は出ていて、草原エリアより少し高額な依頼もあったのだけど、高額だからこそ少し採取が難しいのだろうなと思って避けていた。だから僕はこちらに来るのは初めてで不安は募るばかりだ。
冒険者ギルドで手に入る情報ではこちらにはスライム以外にも色々な魔物が出るというのも聞いていて、行くのならもう少し準備を整えてからと思っていたのだけれど、今回勢いに呑まれてここまでやって来てしまった訳で、頭の中で『そんな装備で大丈夫か?』と何かのゲームでモブに言われた言葉を反芻してしまう。
うん、気持ち的には全然大丈夫じゃないです!
「そういえばタケルの装備は皮の胴着だけか。武器は? ナイフとか小刀は?」
「そんなの持ってないです」
僕は魔術師としてルーファウスから教えを受けていて、基本的には自ら近接戦をする予定はなかった、それでも一本くらいは持っていた方がいいのだろうなと思っていたのだけれど、現状まだ資金が足りずに保留にしたままだったのだ。
「もしかして丸腰?」
ロイドの問いに僕は力なく頷く。なんだかとても心細い。腕の中に抱いたライムもプルプル震えていて、少し脅えているのかもしれないな。
「まぁ、タケルは魔術師だしな。とりあえずゴブリンは火球火球で倒せる。攻撃はなるべく受けないように気を付けて、すぐに火球が撃てるように心構えだけしておけば大丈夫だろう。ただゴブリンっていうのは知能が低くてこん棒以外の武器は扱えない。だがもしまともな武器を扱うゴブリンがその中にいたら、そこにはゴブリンの大きな巣があって上位種がいる可能性が高いからすぐに逃げること」
少し不安になって「ゴブリンにも上位種なんているんですか?」とアランに問うと「スライムにだって上位種はいるんだ、そりゃあいるさ」とあっけらかんと返されてしまった。
「だけど、上位種が大きな街の近くに現れる事はまずない、何故ならこうやってマメに冒険者が討伐しちまうからよっぽどの事がなければそこまで育つ事はないんだ。だからお前達は安心して依頼をこなせばいい」
アランの言葉にぼくはひとまずホッとする。火球で倒せるならたぶん何とかなるはず。というか何とかならないと困る。
不意に目の前の草むらがガサガサっと揺れて何かが目の前に飛び出してきた。思わず「ひっ」と小さく悲鳴をあげて後退ると、そこに居たのはスライムより少しサイズの大きいもこもことした白ウサギだ。いや、ウサギか、これ? なんか額に角があるぞ?
「ああ、そいつはホーンラビットだな。宿の奴等がよく狩ってくるからタケルも食べた事あるだろう?」
ああ、確かにその名前には聞き覚えがある。ラビットと言うからにはウサギなのだろうと思っていたのだけど、冒険者達に手渡される時には既に肉塊になっているので生きているホーンラビットを見たのは初めてだ。
こいつ肉が柔らかくて鶏肉に似た味わいで美味しいんだよね。それにしてもウサギのくせに角があるのかと、近寄ってよく見ようとしたらロイドに「馬鹿っ、近寄んな!」と思い切り後ろに引っ張られた。
その瞬間だ、ものすごい跳躍力で僕のいた場所に突っ込んできたホーンラビットが牙を剥いて真っ赤な瞳をこちらへと向ける。
怖っ! ってか牙……!? ウサギって草食じゃなかったっけ!?
ロイドが剣を一薙ぎすると、ホーンラビットは慌てたように逃げてしまったのだけれど、僕は驚きすぎて全く動けなかった。
「あ~タケル、ホーンラビットは見た目は可愛いが肉食で危険だぞ。人を襲う事は滅多にないが、噛まれると大怪我するから気を付けろよ」
それ、もっと早くに教えて欲しかったな……いや、これも僕の勉強不足か。薬草採取ばかりしていたからこの地域の魔物分布図なんて片手間にしか見てなかったよ。噛まれなくて本当に良かった。
「先に言っておけば良かったな、この辺にはゴブリンの他にもさっきのホーンラビットやコカトリスも出る、タケルはコカトリスも食べた事はあるよな?」
コカトリス、それも冒険者の人達が手土産に持ってくる魔物肉の中に入ってる。それこそこっちは完全に鶏肉で尾が蛇なんだよな。蛇の部分は討伐証明の為に冒険者ギルドに提出するらしいから渡される時は普通に鶏の形で蛇の部分は見た事ないけど毒があるというのは聞いている。
コカトリスの蛇の部分は毒抜きすれば滋養強壮に効くらしくて高値で売れるから討伐報酬も高いんだって冒険者のお兄さんお姉さん達が言っていた。
「あの、もう一度聞きますけど、僕の装備本当にこれで大丈夫ですか?」
「まぁ、今回の標的はゴブリンだからな、ホーンラビットもコカトリスも基本的にこちらから狩りにいかなければ襲ってはこない、が……」
ええと、そんなホーンラビットさんに先程僕は噛みつかれそうになった訳ですがね?
「僕は装備を整えてからの出直しを希望します」
「んなっ! そんなんしてたら日が暮れちまうだろ!」
「ゴブリンの討伐期限は一週間あるんだから一日くらい時間くれたっていいじゃないか!」
「それはそうだけど、せっかくここまで来たのに……」
ロイドは帰るのを渋るけど、そもそもこの辺の野草は1m程の丈があって背の低い僕の視界はとても悪い。背の高い二人は周りの状況を簡単に把握できるのかもしれないけど、僕にはそれができないのだから防具くらいは万全にしておかなければ怖いじゃないか!
今の僕の服装は普通の半袖のワイシャツにハーフパンツとショートブーツそれに皮の胴着だけだよ、防御力なんてほぼ無いに等しい子供が危険だとは思わないのか! 毒持ちの魔物が足元に出るのに生足とかあり得ないだろう!?
向こうの世界でだってマムシが出る場所に行く時には長袖長ズボン、靴も防御力の高いものをって言われたぞ!
「無理です、戻りましょう」
「タケルは本当に意気地がないな」
相変らずのロイドからの憎まれ口、だけどノリに任せてここまで来てしまったが、なんの下調べもなしに魔物討伐なんてしては駄目だ。Bランク冒険者のアランがいるから大事にはならないにしても怪我をする可能性は非常に高い、僕はそれを看過できない。
「う~ん、確かにタケルの言うことにも一理ある。俺もまさかタケルが丸腰だとは思っていなかったし、簡単な仕事だと俺自身思っちまったがお前達はまだGランクだもんな」
「疾風までそんな事! あんた、さっき俺達のこと優秀だって言っただろ!」
「お前達は俺の目から見て優秀なのは間違いない、だけどまだなりたての冒険者なのも事実だろう、勇敢と無謀を履き違えると大怪我するぞ」
アランにまで諭されるようにそう言われてロイドはむすっと黙りこんだが、そのうち不貞腐れた声で「分ったよ」と頷いてくれた。
「でも明日は絶対だかんな! ちゃんと今日のうちに装備整えとけよ!」
「うん、分った」
ロイドの言葉にホッとして僕達が踵を返そうとしたその瞬間、またしても草がガサガサっと大きく揺れた。またホーンラビットかと僕が身構えると、そこに居たのは小さなおっさん……もとい、これはもしや――
「ゴブリン!?」
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