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番外編
僕達のその後②
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「それにしても今日は色々ビックリだったねぇ」
本日の僕のもふもふタイム、シロさんの膝の中で僕は相変わらずシロさんの肉球を揉んでいる。これはもう毎日の日課だから止められない。
「本当にな、まさかこんな近くにウルがいるとは思っていなかった。これでうちの集落で行方が知れないのはロウヤだけになったな」
ロウヤさん、シロさんの唯一の弟分でコテツ様の一人息子。大樹さんと共に姿を消した彼らは一年を過ぎた今でも行方が掴めないまま現在に至る。
「ホント何処に行っちゃったんだろうね……」
この世界の隅から隅までシロさん達は彼らを探し回った、けれど結局二人の行方は分からないままだ。最悪すでに死んでいる可能性も捨てきれないのだが、そんな縁起の悪い事は誰も口には出せず捜索は今も続いている。
パパだったらそんな彼らを魔法でぱぱっと見つけ出せそうなものなのに、どうもパパも二人の行方に関しては言葉を濁す。
『死んではいないと思うんだよ、気配が残ってるから。だけどその気配がどうにもはっきりしないんだよね……』
という曖昧な回答に、やはり皆は首を傾げるのだ。
「それにしても今日のビットさん、本当ににこにこしていて幸せそうで良かったよ。ヨム老師が亡くなったって聞いた時にはビットさん一人でこれからどうするんだろうって心配してたんだけど、これで僕も安心だよ」
「あぁ、そうだな。ウルもビットも二人とも幸せになれるといいな。そしてそんな風に皆の幸せを自然に願えるスバルが私は大好きだ」
シロさんがやんわりと僕を抱き締める。だって今、僕幸せだからね、幸せは皆で享受した方がより幸せになれると思うんだよ。
「僕もシロさんが大好きだよ」なんてその腕を撫でたら、シロさんに上から覗き込むように口付けられた。
「ん……」
何度も何度も啄むように口付けられて、ついでに頬を舐められたりもするのだけど、最近はいつもこれだけで、シロさんは僕の身体に触れてこない。
「ねぇ、シロさん……もしかしてシロさん、どっかで浮気とかしてる?」
「!? 何を藪から棒に……私がそんな事する訳がないだろう!」
「本当に……?」
上向きに顔を覗き込むと、シロさんは「絶対にしてない!」と断言したけど、なんかね……ちょっとね……
「じゃあなんで最近シてくれないの? そんなに僕って魅力なくなっちゃった?」
「そんな訳があるか! スバルはこの世界の誰よりも私にとっては魅力的なのだぞっ!」
「だったらなんで……?」
性の不一致は離婚事由の中でも上位にランクインするんだよ、シロさんが僕とのHに不満があるのなら、その理由くらい聞いておかないと。
「なんで、と言われても……スバルはやった翌日は必ず寝込んでしまうだろう……?」
「それは、うん、そうだね」
だって一度始めちゃうとシロさん止まらなくなっちゃうんだもん。シロさんが手加減してくれたら僕だって寝込む事はないと思うんだけどな。
「理由ってそれだけ?」
「他に何がある? 私はスバルの負担にはなりたくない」
「それで我慢してるの? よそで発散したりしてない?」
「する訳がないだろうっ! 私は絶対スバルを裏切ったりしない!」
「じゃあ僕としたいとは思ってるんだ?」
「それは当然だろう!」
そっかそっか、だったら僕が寝込まなければシロさん的にはOKな訳だね。
僕は後ろから抱かれていたのを前向きに向き直りシロさんの胸を押す。だけど、シロさんはびくともしない。
「なんだ? 嫌なのか?」
「そうじゃなくて、押し倒そうとしてるんだから倒れてよ」
「?」
不思議そうな顔をしながら、シロさんは僕が言うがままに倒れてくれたので、僕はその上に乗り上げた。
「いつもはシロさんが好き勝手するから僕は寝込んじゃうんだよ、だから今日は僕がする」
「!? え?」
「シロさんは動いちゃダメだからねっ」
服を脱ぎながら僕が言うと、シロさんは明らかに動揺したようでどうしたものかと手を彷徨わせている。そこは触るくらいはしてくれてもいいんだけどな。
「僕だってシたい時はあるんだよ、そんな風に我慢されたら僕だってつらい」
見せつけるように一枚一枚服を脱ぎ捨てていくと、シロさんがごくりと息を呑んだのが分かった。
「すぐにこんなに硬くする癖に、我慢ってどうなの? 身体にも良くないよ?」
常には白い体毛に隠されているそれが屹立している、僕はそれに指を這わせて口に含んだ。
「なっ、スバル!?」
「うん?」
さすがにちょっと大きくて口の中に収まりきらない、だけど入れるだけが性交渉じゃないだろう? 僕が寝込むのが嫌ならこういうのも全然ありだと思うんだけどな。ただでさえ大きなシロさんのモノが僕の口の中で更に一回り大きくなった。
「スバルがそんな事をする必要は……」
「僕が、やりたくてやってるんだよ?」
陰茎を舐めながら僕が言い切るとシロさんはまたしても息を呑む。シロさんの腕が伸びてきて、押し倒している僕を逆に押し倒そうと動いたので「待て!」と声を上げると彼はぴたりと動きを止めた。
「今日は僕がやるって言ったよね?」
「いや、しかし……」
「シロさんは大人しく寝っ転がってて!」
僕はシロさんのモノを舐めながら自身の後ろにも指を這わせる。うん、既にかなり濡れてきてる。僕のそこは簡単に指を飲み込んで卑猥な水音を響かせた。
僕は向きを変えシロさんの顔の方に尻を付き出す形でこれ見よがしに指を出し入れすると、またしてもシロさんのイチモツは大きくなる。僕はそんなシロさんの顔をぺしぺしと軽く尻尾で叩いてやる。
「スバル……これは新手の拷問か? 私は何かスバルを怒らせるような事をしただろうか?」
「これはシロさんが、ちゃんと僕で興奮してくれるかの確認だよ?」
「そんなの……」
「ここに入りたい?」
「当たり前だろ! 今すぐにでも押し倒して突き立てて、めちゃめちゃに抱き潰したい!」
「それはダ~メって言ってるのに」
僕がくすくす笑ってそう言うと、シロさんはぐぬぬと言葉を詰まらせた。
「今日は僕の好きなようにやるの……っふ、おっきぃ……」
尻尾を前に回すように持ち上げて、穴を広げるようにして僕はシロさんの上に跨り自分で彼を収めていく。シロさんがそこを食い入るように見つめているのが分かり、その熱視線に僕はぞくぞくと身を震わせた。
ゆっくりゆっくり彼を全部僕の中に収めると、シロさんも詰めていた息を吐いた。僕が何もするなと言うからきつくシーツを掴んでいるシロさんの腕はプルプルしてる。ふふふ、でもちゃんと上手に『待て』が出来たねぇ。
「スバル、もう辛抱堪らんっ!」
「ひゃん!」
ふいに下から突き上げられて僕の口から嬌声が零れた。
「ダメだって、あぅ……言ってっ、まてっ!」
「もう無理だ」
がしっと腰を掴まれて、何度も何度も下から突き上げられた。その度毎に僕の身体は跳ねて自重で更に深くと楔を打ち込まれてしまう。
「あんっ、あんっ、ぁあ、ふかいぃぃ」
「お前が煽るからだ!」
「ダメって、あん、まてって……いったぁぁ」
「こうなるのがっ、分かっているから……はぁ、我慢していたんだろう? それを、無暗に煽るから……」
僕のせい? それよりちゃんと待てができないシロさんの方が悪いんじゃないの!? 確かにちょっと楽しくなっちゃってやり過ぎたかもしれないけどさ!
あぁ……でも、これはこれで身体が疼く。僕の肉壁が彼の子種を搾り取ろうと、うねっているのが分かってしまう。
「んっ、シロさん、そこっ、もっと!」
「ここか?」
いつしか彼の上で自分自身もリズムを刻み、深く深くと彼を誘い込む。まるで淫乱みたいだね? だけど気持ちいいんだもん……
「あぁっ、そこっ! イっちゃう!」
僕の吐き出す白濁がシロさんの綺麗な毛並みを汚す。あ、これ駄目だ……シロさんのもふもふが汚れちゃう。そんな事を頭の隅で冷静に考えた刹那、シロさんにがしりと掴まれた腰を持ち上げられて落とされた。
「ひあぅ!」
深い、またこぷりと精液が零れた。
「僕っ、イったばっかぁぁ!」
「私はまだだ」
シロさんが僕の背中に舌を這わせる生温い感触にぞくぞくする。
「焦らされたからな、歯止めは効かんぞ」
「うそっ、あんっ、ダメぇ! あぁぁ……」
耳を食まれ胸に指を這わされ、更に快感の渦に追い込まれていく。いつの間にか後背位で完全に押し倒されていた。力で僕はシロさんには絶対敵わないんだもん、それでも好きにさせてくれていたシロさんは随分我慢していたのは分かるんだ。だけど、今日は全部僕がやろうと思ってたのになぁ。
何度も腰を打ち付けられてシロさんも一度は僕の中で果てたのだけど、結局そのまま止まらなくて、その日も僕は抱き潰された。
「もう!シロさんは少し極端が過ぎる」
ベッドから起き上がれない僕は拗ねたように傍らのシロさんを見やる。シロさんはまたやってしまったという反省の色を滲ませ、しょんぼりしてるけど反省するくらいならやらないの!
「スバル、本当にすまない……」
「悪いと思うなら常日頃から我慢しないで適度に発散させて! これから毎日練習だよっ!」
「毎日……?」
「そう、毎日! 少しずつね!」
「いいのか?」とシロさんは少し戸惑い顔だけど、いいに決まってるだろ、だって僕はシロさんの奥さんなんだよ? シロさんが感極まったかのように僕をぎゅっと抱きしめた。僕はそんなシロさんのもふもふにうっとりと身を預けるんだ。
僕達の日常はこんな感じで、日々は淡々と過ぎている。こんな幸せな毎日がこれからもずっと続けばいいなと僕は思っている。
本日の僕のもふもふタイム、シロさんの膝の中で僕は相変わらずシロさんの肉球を揉んでいる。これはもう毎日の日課だから止められない。
「本当にな、まさかこんな近くにウルがいるとは思っていなかった。これでうちの集落で行方が知れないのはロウヤだけになったな」
ロウヤさん、シロさんの唯一の弟分でコテツ様の一人息子。大樹さんと共に姿を消した彼らは一年を過ぎた今でも行方が掴めないまま現在に至る。
「ホント何処に行っちゃったんだろうね……」
この世界の隅から隅までシロさん達は彼らを探し回った、けれど結局二人の行方は分からないままだ。最悪すでに死んでいる可能性も捨てきれないのだが、そんな縁起の悪い事は誰も口には出せず捜索は今も続いている。
パパだったらそんな彼らを魔法でぱぱっと見つけ出せそうなものなのに、どうもパパも二人の行方に関しては言葉を濁す。
『死んではいないと思うんだよ、気配が残ってるから。だけどその気配がどうにもはっきりしないんだよね……』
という曖昧な回答に、やはり皆は首を傾げるのだ。
「それにしても今日のビットさん、本当ににこにこしていて幸せそうで良かったよ。ヨム老師が亡くなったって聞いた時にはビットさん一人でこれからどうするんだろうって心配してたんだけど、これで僕も安心だよ」
「あぁ、そうだな。ウルもビットも二人とも幸せになれるといいな。そしてそんな風に皆の幸せを自然に願えるスバルが私は大好きだ」
シロさんがやんわりと僕を抱き締める。だって今、僕幸せだからね、幸せは皆で享受した方がより幸せになれると思うんだよ。
「僕もシロさんが大好きだよ」なんてその腕を撫でたら、シロさんに上から覗き込むように口付けられた。
「ん……」
何度も何度も啄むように口付けられて、ついでに頬を舐められたりもするのだけど、最近はいつもこれだけで、シロさんは僕の身体に触れてこない。
「ねぇ、シロさん……もしかしてシロさん、どっかで浮気とかしてる?」
「!? 何を藪から棒に……私がそんな事する訳がないだろう!」
「本当に……?」
上向きに顔を覗き込むと、シロさんは「絶対にしてない!」と断言したけど、なんかね……ちょっとね……
「じゃあなんで最近シてくれないの? そんなに僕って魅力なくなっちゃった?」
「そんな訳があるか! スバルはこの世界の誰よりも私にとっては魅力的なのだぞっ!」
「だったらなんで……?」
性の不一致は離婚事由の中でも上位にランクインするんだよ、シロさんが僕とのHに不満があるのなら、その理由くらい聞いておかないと。
「なんで、と言われても……スバルはやった翌日は必ず寝込んでしまうだろう……?」
「それは、うん、そうだね」
だって一度始めちゃうとシロさん止まらなくなっちゃうんだもん。シロさんが手加減してくれたら僕だって寝込む事はないと思うんだけどな。
「理由ってそれだけ?」
「他に何がある? 私はスバルの負担にはなりたくない」
「それで我慢してるの? よそで発散したりしてない?」
「する訳がないだろうっ! 私は絶対スバルを裏切ったりしない!」
「じゃあ僕としたいとは思ってるんだ?」
「それは当然だろう!」
そっかそっか、だったら僕が寝込まなければシロさん的にはOKな訳だね。
僕は後ろから抱かれていたのを前向きに向き直りシロさんの胸を押す。だけど、シロさんはびくともしない。
「なんだ? 嫌なのか?」
「そうじゃなくて、押し倒そうとしてるんだから倒れてよ」
「?」
不思議そうな顔をしながら、シロさんは僕が言うがままに倒れてくれたので、僕はその上に乗り上げた。
「いつもはシロさんが好き勝手するから僕は寝込んじゃうんだよ、だから今日は僕がする」
「!? え?」
「シロさんは動いちゃダメだからねっ」
服を脱ぎながら僕が言うと、シロさんは明らかに動揺したようでどうしたものかと手を彷徨わせている。そこは触るくらいはしてくれてもいいんだけどな。
「僕だってシたい時はあるんだよ、そんな風に我慢されたら僕だってつらい」
見せつけるように一枚一枚服を脱ぎ捨てていくと、シロさんがごくりと息を呑んだのが分かった。
「すぐにこんなに硬くする癖に、我慢ってどうなの? 身体にも良くないよ?」
常には白い体毛に隠されているそれが屹立している、僕はそれに指を這わせて口に含んだ。
「なっ、スバル!?」
「うん?」
さすがにちょっと大きくて口の中に収まりきらない、だけど入れるだけが性交渉じゃないだろう? 僕が寝込むのが嫌ならこういうのも全然ありだと思うんだけどな。ただでさえ大きなシロさんのモノが僕の口の中で更に一回り大きくなった。
「スバルがそんな事をする必要は……」
「僕が、やりたくてやってるんだよ?」
陰茎を舐めながら僕が言い切るとシロさんはまたしても息を呑む。シロさんの腕が伸びてきて、押し倒している僕を逆に押し倒そうと動いたので「待て!」と声を上げると彼はぴたりと動きを止めた。
「今日は僕がやるって言ったよね?」
「いや、しかし……」
「シロさんは大人しく寝っ転がってて!」
僕はシロさんのモノを舐めながら自身の後ろにも指を這わせる。うん、既にかなり濡れてきてる。僕のそこは簡単に指を飲み込んで卑猥な水音を響かせた。
僕は向きを変えシロさんの顔の方に尻を付き出す形でこれ見よがしに指を出し入れすると、またしてもシロさんのイチモツは大きくなる。僕はそんなシロさんの顔をぺしぺしと軽く尻尾で叩いてやる。
「スバル……これは新手の拷問か? 私は何かスバルを怒らせるような事をしただろうか?」
「これはシロさんが、ちゃんと僕で興奮してくれるかの確認だよ?」
「そんなの……」
「ここに入りたい?」
「当たり前だろ! 今すぐにでも押し倒して突き立てて、めちゃめちゃに抱き潰したい!」
「それはダ~メって言ってるのに」
僕がくすくす笑ってそう言うと、シロさんはぐぬぬと言葉を詰まらせた。
「今日は僕の好きなようにやるの……っふ、おっきぃ……」
尻尾を前に回すように持ち上げて、穴を広げるようにして僕はシロさんの上に跨り自分で彼を収めていく。シロさんがそこを食い入るように見つめているのが分かり、その熱視線に僕はぞくぞくと身を震わせた。
ゆっくりゆっくり彼を全部僕の中に収めると、シロさんも詰めていた息を吐いた。僕が何もするなと言うからきつくシーツを掴んでいるシロさんの腕はプルプルしてる。ふふふ、でもちゃんと上手に『待て』が出来たねぇ。
「スバル、もう辛抱堪らんっ!」
「ひゃん!」
ふいに下から突き上げられて僕の口から嬌声が零れた。
「ダメだって、あぅ……言ってっ、まてっ!」
「もう無理だ」
がしっと腰を掴まれて、何度も何度も下から突き上げられた。その度毎に僕の身体は跳ねて自重で更に深くと楔を打ち込まれてしまう。
「あんっ、あんっ、ぁあ、ふかいぃぃ」
「お前が煽るからだ!」
「ダメって、あん、まてって……いったぁぁ」
「こうなるのがっ、分かっているから……はぁ、我慢していたんだろう? それを、無暗に煽るから……」
僕のせい? それよりちゃんと待てができないシロさんの方が悪いんじゃないの!? 確かにちょっと楽しくなっちゃってやり過ぎたかもしれないけどさ!
あぁ……でも、これはこれで身体が疼く。僕の肉壁が彼の子種を搾り取ろうと、うねっているのが分かってしまう。
「んっ、シロさん、そこっ、もっと!」
「ここか?」
いつしか彼の上で自分自身もリズムを刻み、深く深くと彼を誘い込む。まるで淫乱みたいだね? だけど気持ちいいんだもん……
「あぁっ、そこっ! イっちゃう!」
僕の吐き出す白濁がシロさんの綺麗な毛並みを汚す。あ、これ駄目だ……シロさんのもふもふが汚れちゃう。そんな事を頭の隅で冷静に考えた刹那、シロさんにがしりと掴まれた腰を持ち上げられて落とされた。
「ひあぅ!」
深い、またこぷりと精液が零れた。
「僕っ、イったばっかぁぁ!」
「私はまだだ」
シロさんが僕の背中に舌を這わせる生温い感触にぞくぞくする。
「焦らされたからな、歯止めは効かんぞ」
「うそっ、あんっ、ダメぇ! あぁぁ……」
耳を食まれ胸に指を這わされ、更に快感の渦に追い込まれていく。いつの間にか後背位で完全に押し倒されていた。力で僕はシロさんには絶対敵わないんだもん、それでも好きにさせてくれていたシロさんは随分我慢していたのは分かるんだ。だけど、今日は全部僕がやろうと思ってたのになぁ。
何度も腰を打ち付けられてシロさんも一度は僕の中で果てたのだけど、結局そのまま止まらなくて、その日も僕は抱き潰された。
「もう!シロさんは少し極端が過ぎる」
ベッドから起き上がれない僕は拗ねたように傍らのシロさんを見やる。シロさんはまたやってしまったという反省の色を滲ませ、しょんぼりしてるけど反省するくらいならやらないの!
「スバル、本当にすまない……」
「悪いと思うなら常日頃から我慢しないで適度に発散させて! これから毎日練習だよっ!」
「毎日……?」
「そう、毎日! 少しずつね!」
「いいのか?」とシロさんは少し戸惑い顔だけど、いいに決まってるだろ、だって僕はシロさんの奥さんなんだよ? シロさんが感極まったかのように僕をぎゅっと抱きしめた。僕はそんなシロさんのもふもふにうっとりと身を預けるんだ。
僕達の日常はこんな感じで、日々は淡々と過ぎている。こんな幸せな毎日がこれからもずっと続けばいいなと僕は思っている。
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