僕のもふもふ異世界生活(仮)

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橘大樹の受難Ⅱ①

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 俺の名前は橘大樹たちばなだいき、その日俺は昴の父親で自称大賢者の黒猫クロームさんと共に行動していた。クロームさんの魔力を回復する為に魔物を退治しなければ妹を異世界から連れ戻す事が出来ないのだ、妹の失踪を嘆き悲しむ両親の為にも俺はその役目をおりる訳にはいかない。けれど、その日の俺はとにかく散々で、正直尋常じゃなく疲弊していた。
 その日の俺達の目的地は巷で言う所の心霊スポットというやつだ。まだ俺達は目的地に着いてすらいないのに、先程から幾たびかすでに俺は怪奇現象に見舞われていた。

「もうホント、自分から魔物に喰われに行く助手ってどうなの? 大樹君ってば僕の助手失格、そんなんじゃこれからやっていけないよ?」

 小さな黒猫が頭の上でぷりぷり怒りながら俺の頭をぺしぺし叩く。何というか言い方が理不尽この上なくて俺はむつりと黙り込んだ。
 そもそも俺はなんでこの黒猫に怒られているのだろう? 根本的に俺には魔物が見えないのだ、そこは見えているクロームさんが危機回避の対応を取ってくれるのが筋というものなのではないのだろうか? 俺は自分一人では遠出ができないクロームさんの足代わりになっているだけで、クロームさんの魔物退治の助手になったつもりはないし、それを今後の生業にする気もない!

「あぁ~あ、それにしても今日は昴君もおうちで留守番だし、僕、全然やる気でないや」
「そんな事言わないでくださいよクロームさん! クロームさんの魔力が戻らないとうちの美鈴がこっちに戻ってこられないんですよ、あなたも人の親なら娘が行方不明になっているうちの両親の心労だって分かってくれるでしょう?」
「あぁ~それはまぁね。だけどさぁ、別にそんなに慌てる事なくない? 時間はまだまだある訳だし、いざとなったらすぐに迎えに行けない事もないし」
「……え?」

 俺が驚いたような声を上げると、クロームさんはふわりと浮き上がり俺の眼前へとふよふよと泳ぐようにやってきてにっと笑った。

「もしかしてクロームさん、既に結構な魔力戻ってるんですか?」
「そ~んな事ないよぉ、僕のMAXパワーはこんなもんじゃない、だけどまぁ、向こうとこっちを一往復できるくらいには回復したかもね」
「んなっ!? だったらすぐにでもうちの妹連れ戻してくださいよ!」
「それはまだ早計かなぁ」

 そんな呑気な言葉でクロームさんは俺の肩の上に座り猫らしくもなく足を組みながら「こっちにも色々事情があるからねぇ……」と思わせぶりな態度、俺はまた少しイラっとした。

「その事情って何なんですか!?」
「君には関係ないよ。正しく言えば、こっちの世界の人間には関係ない」
「それはあなたが向こうの世界では捕らわれの身だからとか、そういう事情ですか?」
「まぁ、そうでもあり、そうでもなし」

 俺も昴やクロームさんから一通りの事情は聞いている、だがこの人は恐らくその事情の全てを語ってはいない気がする。何か核心に近いであろう話をする時、この人はいつもそんな曖昧な返事で誤魔化そうとして詳しい事情を語ろうとしない。

「そんな返答で誤魔化さないでください!」
「だけどさ、君が知った所で何もできないだろう?」
「それはそうかもしれませんけど、知っているのと知らないのでは心の持ちようが全く違うでしょう!?」
「そんなもん?」
「それはそうでしょう? 例えば今だって俺は魔物が見えなくてあなたの役には立ててない。見えないのも知らないのも根本的な所は一緒で、分からなければ対処ができない、いざという時に動けない、そういうもんでしょう?」

 肩の上の黒猫は考える人のようなポーズで「そんなものかぁ……」と、何事かに納得した様子で「大樹君も魔物肉食べる?」と、小首を傾げた。

「今の話の流れから、一体どうしてそうなるんですか?」

 この人の思考回路は本当にいまいち掴めない。俺は詳しい事情を教えろと言っているのであって、向こうの食生活を知りたいと言っている訳ではないのだがなぁ……

「うん、さっきから大樹君はすたすた歩いて行くんだけど、ここはもう魔物の領域だから危ないんじゃないかなぁって……」
「え?」

 急に周りの空気が冷え込み、生ぬるい吐息のような生臭い風が通り抜けた。この感覚には覚えがある。それはここ最近何度も経験した見えない俺にとっての第六感のようなものなのだろう。俺はぞっと肌を粟立てる。

「そういう事は早く言ってください!!」
「いやね、大樹君って時々見えてるんじゃないか? ってくらいピンポイントで魔物の巣窟に突撃してくから面白くてねぇ」

 面白がってんじゃねぇ!! と、心の中で騒ぎつつ、俺は辺りの気配を窺う。何となく気配を感じる気がするのだが、今の俺は暗闇の中、灯りも持たされずに歩かされているようなもんだ。

「そんなに怖がらなくてもいいよ、僕が付いてるからね」

 クロームさんがそんな事を言ったそばから、周りの木立がざわざわと揺れる。

「さて、悪さをしてるのはどいつだい?」

 クロームさんがふわりと浮かび上がって周りを見渡すようにそう言った。今の言葉の感じだと、もしかして俺たち囲まれてんのかな? 俺はどっちに逃げればいい? いや、下手気に動かないのが正解か?

「まったく君達うるさいね、僕は自分の好きなように生きているだけ。君達だってそうだろう?」

 俺には姿も見えないし、声も聞こえはしないのだがクロームさんは何かと睨み合い会話を続けている。と、かまいたちのような突風が俺の脇を吹き抜ける。それは浮かび上がったクロームさんを狙ったのだろう、彼の背後の樹の幹が裂けた。

「問答無用? 野蛮だねぇ」

 クロームさんの瞳がまるで笑っているかのように細くなり、彼がその小さな腕を振り上げると何かかがぼたり、と目の前に落ちてきた。なんだ? と思ってそれを見やるとそれは何かの肉塊か? 真っ赤な鮮血を滴らせ、ぞろりぞろりと蠢いている。
 なんとか悲鳴は飲み込んだものの、それはぞろりと這いずるようにこちらに触手のようなものを伸ばしてくるので、俺は思わず後ずさったのだが、そんな俺の頭の上に今度は何か水滴が。

「大樹君! だからダメだって言うのに!」

 何か粘つく生臭い水滴、何となく何かは予想が付く、だけど考えたくない。そもそもダメだと言われても、だったら俺はどうすればいいんだよっ!

「もう、仕方がないねっ!」

 クロームさんが腕を払うとまたしても肉塊がふってきた、しかも今度は俺の頭の上にだ、ひいぃぃぃ!
 ぼたぼたと落ちてくる肉塊と鮮血、俺、もう倒れていいかな?
 クロームさんが見えない何かと戦っていて、腕を振り上げる毎に周りに肉塊が増えていく。辺りには生臭い匂いが充満していて吐きそうだ。これ、今までの中で一番きつい……

「さぁて、まだ僕に歯向かう奴はどいつかな?」

 クロームさんが周りを見渡す。激しくざわついていた空気が静かになった。

「よしよし、もう悪さをするんじゃないぞ」

 満足気なクロームさんの言葉と共に、張りつめていた空気が解けた感覚に俺は息を吐いた。俺の第六感がとりあえず危機は脱したと告げている。

「クロームさん、終わったんですか?」
「うん、まぁね。それにしても大樹君は酷いありさまだね。ばっちくて近寄れないよ」

 一体誰のせいだと……という言葉はぐっと飲み込んだ俺を誰か褒めてくれ。

「これで今日の任務は終わりですか?」
「だね、後は雑魚ばっかだし。あ、そうだ! 大樹君、これっ、お肉、持って帰ろう!」
「え……?」
「昴君にお土産。大樹君も一緒に食べよう? そしたらきっと君にも魔物が見えるようになると思うよ!」
「??」

 それは一体どういう事だってばよ? 俺は目の前の人語を喋る黒猫の言っている事が理解できない。そんな俺の不審顔にクロームさんがいつもの調子で説明してくれる。曰く、こちらの世界の人間は魔物に視覚が遮断されている状態なのだそうだ。それは魔物の防衛本能で自然に紛れて擬態しているのだとクロームさんは言った。

「だけどね、この魔物の擬態はどうやら魔力保持者には意味がないみたいで僕達には通用しないんだよね。そんでもって、魔力を得るにはどうすればいいのか? って考えた時、それを得る方法は魔物の摂取なんだと僕は考える訳だ」
「それは魔物肉を食べれば俺にも魔物が見えるようになる、という事ですか?」
「まぁ、そういう事」

 この生臭い肉塊を食べる……正直気が進まない。だが、今の状態では俺の命が幾つあっても足りやしない。俺はごくりと生唾を飲み込んだ。

「そんな悲壮な顔しなくても、魔物肉は普通に美味しいよ?」
「美味しいからと言って食べられるかどうかは別問題です!」

 世の中には蜂の子やイナゴを食べる地域だってある、それは美味しいらしいと聞いてはいるが正直俺は昆虫を食べる気にはなれない。それはそんな感覚と同じで、得体の知れない魔物肉を口にするには勇気がいる。

「そんなものかなぁ? あぁ、そうだ! 昴君に美味しく料理してもらえばいいよ☆ 昴君お料理上手だもんね、大樹君も昴君の作った物なら食べられるだろ?」
「……それとこれとは話が別な気が……」
「好きな人の料理は例え不味くても完食するのがマナーってものだよ?」
「あんたはそんなに俺に魔物肉を食わせたいのか?」

 クロームさんの瞳が細められ、長い尻尾がゆるりと揺れた。

「僕は自分の知的好奇心は満たしたい方でさ、きっとそうだと思うけど今まで食べてくれる人もいなかったし、機会もなかったから興味があるんだよねぇ」

 それは俺にあんたの知的好奇心の被験体になれってそういう事か!? 何というか、呆れて言葉も出ない。でも、もしそのクロームさんの考えが正しければ、これを食べれば俺にも魔物が見えるようになる。恐らく格段に危険な状態からは抜け出せる。

「………………っっ、食べますよっ! 食べればいいんでしょう!!」
「よっし、じゃあさっそくこのお肉持って帰ろ☆ 今晩はご馳走だ」

 クロームさんの楽し気な表情、俺は何かが間違っている気がしなくもないのだが、一刻も早く妹を取り戻す為、俺も男だ! 魔物肉のひとつやふたつ食ってやる!!
 ご機嫌なクロームさんを頭に乗せて(汚れはクロームさんが魔法で落としてくれた)俺はせっせと魔物肉を回収する。ってか、手伝えよ黒猫っ!

 わがまま放題のクロームさんを助手席に乗せ、俺とクロームさんは昴の待っている大崎家へと帰還する。

「たっだいまぁ~☆ 今日は昴君にお土産持って帰ってきたよっ!」

 ハイテンションなクロームさん、息子の昴が大好きな彼はまるでスキップするような感じで昴の待つリビングへと向かう。

「おかえりなさい。今日も無事回収できた?」

 リビングから顔を覗かせる昴の顔にホッとした。何だろう、俺疲れてんのかな? 昴の笑顔に癒される。ここ最近の昴は家に引きこもっているせいか色が白くなり髪も伸びて少し女性的になった気がする。柔らかそうな二の腕やらほっぺに触りたい誘惑にかられる俺の気持ちを知ってか知らずか相変わらずハイテンションなクロームさんは「それよりも、お土産、お土産!」と大騒ぎだ。

「今日の魔物ね、こっちの世界では珍しく上質な魔物だったからお肉たくさん削いできちゃった、一番魔力のある核はパパが食べちゃったけど、お肉も美味しそうだから一緒に食べよう」
「上質な魔物……?」

 怪訝な表情の昴。それに上質ってなんだよ? 魔物肉にそんな等級みたいなもんがあるとか聞いてないぞ。 

「大樹君も食べてみるって言うし、昴君はお料理上手だもん、魔物肉の料理もできるよね? 今日は宴会だよ!」
「え……」

 驚いた表情の昴、非情に不本意だが俺はこくりと頷いた。

「大丈夫ですか? こんな得体の知れない肉、大樹さん食べられる?」

 困惑顔で小首を傾げる昴が可愛い。俺の事を心配してくれるのか? 父親と違ってやっぱり昴は優しいな。
 一応俺が何故魔物肉を食べようという気になったのかの説明をすると、昴は納得したのだろう「分かった」と頷いて肉を持って台所へと向かった。エプロンを身に着けるその姿がまた新妻みたいで可愛いんだよなぁ。俺が昴の姿を瞳で追っていると「大樹君さ、最近昴君への好意を僕に隠さなくなったよね」と、クロームさんが不機嫌顔だが知った事ではない。

「もうバレてるものを隠しても意味なくないですか?」
「昴君はあげないって、僕は言ってるんだろ!」
「恋愛なんて当人同士の意思次第で親の意見なんてどうでもいいです」
「っな! 大樹君、ちょっといい子だと思ってたのに、そんな事言う子はこうだぞ!」

 そう言ってクロームさんはぽかぽかとその小さな手で俺の身体を叩くのだけど、それはマッサージかな? ってくらい効きはしない。まぁ、いくら偉大な魔法使いって言われていても物理攻撃は今ひとつって事なんだろうな。
 束の間、俺達が雑談を交え話し込んでいると、何か大きな物を落としたような音に俺達は台所を見やる。

「昴君? 何か大きな音がしたけど、大丈夫?」

 クロームさんの呼びかけに返事はない、不思議に思って慌てて立ち上がり、台所を覗き込むとそこには昴がうずくまり何かをしているのだが、俺はその光景に理解が追い付かない。

「昴! 何をしている!?」

 そこには蹲り、まるで獣のように生肉を喰らう昴の姿。それは常軌を逸していて、俺は慌てて昴が噛り付いていた生肉を彼から取り上げた。

「返してよ! それは僕のだっ!」
「いや、それでも生肉は衛生上どうかと思うぞ? せめて火を通してから……」
「うるさいっ、返せっ!」

 昴の瞳はぎらぎらと赤く染まり、それはまるで飢えた獣そのものだ。昴は魔物肉を取り上げられたのが気に入らないのだろう、俺に飛び掛かってくる。そんな彼の口周りは紅く染まりまるで紅を引いたようにも見える。俺はこんな異常事態にも関わらず、そんな昴を綺麗だなとそう思った。

「分かった、分かったから少し落ち着け。クロームさん、これどうなってるんですか!?」

 昴は俺の手から奪い取った生肉に食らいつく。俺はそんな昴の身体を羽交い絞めにするようにして止めようとするのだが、この細い身体のどこからそんな力が出ているのか? とそんな馬鹿力で振り払われた。

「どうしよう、足りない……これじゃ全然足りない」
「昴君、君もしかして……いや、もうこれ確定だ……」

 魔物肉をあれだけ食らって尚、悲しそうに昴は言い募る。そしてそんな異常な姿の息子を見やりクロームさんは何かに気付いたようにこちらへと近付いてきた。
 昴がゆるりとクロームさんを見やる、その瞳はやはりどこか正常ではなくて俺が戸惑っていると、昴はゆっくりとクロームさんの身体を抱き上げ、大きく口を開けた。

「昴君、落ち着いて。パパは食べても美味しくないよ!」
「そんなの食べてみなけりゃ分からない」
「待って! 待って待って!!」

 え……? これはもしかして昴は父親であるクロームさんを食べようとしているのか? いや、でもそれはどう考えても正常ではない!

「昴君~っっ!?」

 クロームさんがいっそう大きな声で叫んだ時に、ごうっと室内に生ぬるい風が吹き抜けた。季節は冬、窓は完全に閉まっている。そんな風が入って来る場所などありはしないのに、それにも関わらず身体に感じたその風に俺は事態の異常を悟る。
 それは魔物が目の前に現れた時に感じる違和感。姿は見えなくとも感じる俺の第六感はクロームさんと過ごす事でずいぶん鍛えられていた。

「うっそでしょ! 今なんでこのタイミング!? ちゃんと順番は守ってくれないかな!? 僕、今すんごく忙しいの、見れば分かるよねぇ!?」

 クロームさんが悲鳴のような声を上げる。
 もう間違いない、ここには確かに俺の目には見えない何かがいるのだろう。俺が気配を窺うようにしているとクロームさんが「大樹君、ぼぉーとしてないでちょっと助けてっっ!!」と昴の手の内で暴れているので、俺は慌ててそんな黒猫を昴の腕から取り上げた。
 それにしても、俺には本当にそこに何かがいるのは見えないのだが、そいつが現れた事で昴の動きが止まった。というか、先程までクロームさんに向いていた瞳が宙を見つめて物欲しそうに細められた。
 その瞳が何故だか少し艶っぽく見えて、だが今はそんな場合ではない事も空気で感じ取っていた俺はその違和感に背筋を凍らせる。

「魔物肉……」

 昴の呟きに「昴君っ、それ食べてもいいけど、食べすぎ厳禁だよっ」と腕の中のクロームさんが叫ぶ。ってか、食べる? 昴が? 今まで俺達三人で行動していても魔物を喰らうのはクロームさんだけで昴がそれを欲しいと言った事は一度もなかったはずだ。なのに何故今になってそんな突然昴は魔物肉を欲するのだろう?

「でも僕、お腹が空いてるんだ……」
「分かる、分かるけど……」
「クロームさん、これどうなってるんですかっ!? 俺にも状況を説明してください!」

 俺が叫ぶのと昴が「いただきます」と手を合わせたのはほぼ同時だった。
 昴の小さな唇が何かに口付けるように動き、舌なめずりするように口が開いた。その口内の赤さに俺の瞳は釘づけで、他人が物を食べる姿がこんなにも色っぽい物なのだと初めて知った。
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