僕のもふもふ異世界生活(仮)

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シロさんとこの世界の真実①

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「ここは……?」
中央都市セントラルシティ
「ここが?」
「って言っても、まだ中じゃない。ここは中央の外、門をくぐれば中央だ」

 部屋の窓から外を覗き見る。そこには見た事もない大きな建物が幾つも立ち並び、通りを見やれば大勢の獣人たちがひしめき合うように歩いているのが見て取れる。そして、そんな通りの奥には巨大な門が聳え立ち、その向こう側には更に大きな建造物が見て取れた。

「シリウス! 皆もおかえりなさい」

 窓の外を見入っていた私にかけられた声は明るい。振り返ると、そこには綺麗な長い黒髪の『人』が笑顔でシリウスに飛びつく所だった。

「シリウス、その人は?」
「え? あぁ……まぁ、オレの嫁」
「!?」
「シリウス! 私はまだあなたのお嫁さんになるだなんて一言も言ってない!」
「だったら諦めてどこかのじいさん獣人の嫁になるのか?」
「それは絶対に、い・や!」

 その人とシリウスの会話は小気味よくぽんぽんと続いていく。それにしても、私はその『人』をどこかで見た覚えがあるのだが一体どこでだったか。私はそもそも『人』を見た事がほぼないのだ、そんな中で見覚えがあるとするならば……

「あんた、ミスズ、か?」
「あら? 私、シロウさんに自己紹介した事があったかしら?」
「前に一度、魔道具越しに会った事がある。スバルがそれはミスズだと言っていたから」
「そういえばそんな事もあったかしら? あの時は私達の方からはあなたの姿が見えなかったのよ。シロウさんは噂に聞いてた通り、真っ白で綺麗ね」

 にこりと笑った笑みは何故かスバルを思い出させる。顔は双子なだけにスバルとシリウスの方がそっくりなのに、シリウスの表情は仏頂面で、無邪気な笑みを見せる事はほとんどない。その点ミスズのその笑みはスバルに似ているとそう思ったのだ。

「それにしてもシリウスは何故ここに? 今まで一体何をしていた?」
「何って、別に。オレだって好き好んであちこち放浪してた訳じゃない。それもこれも全て親父のせいで……」
「! そうだ! シリウス! お前の父親はあの大賢者クロームなのだろう!? 先程のあの方がそうなのだよな!?」
「あぁ、まぁ、そうらしいな。お陰でこっちもえらい迷惑している」
「私はあの方と話をしたいと思っていた、大賢者クロームに会わなければならないと思っていたのだ! 会わせてくれ! 何処にいる!?」

 私の剣幕に少し引いたのか、シリウスが一歩後ずさる。

「知っての通り親父の本体はヨセフの監視下のもと監禁されてる、会う事は出来ない」
「だったらさっきのは……?」
「あぁ、これな」

 そう言って私の目の前に差し出されたのは親父の持っていた魔道具の小型版とでも言おうか、ガラスの嵌った不思議な小さな板切れだった。

「おおぃ、親父! シロウが話があるってさ!」

 それに向かってシリウスが声をかけるのだが、その板切れはうんともすんとも反応を返さない。

「あれ? おっかしいなぁ……おおぃ! 親父!!」

 やはりその魔道具からは何の反応も戻ってはこない。

「どうしたの? 繋がらない?」
「みたいだな。ミスズの方は?」

 促されたミスズもポケットからシリウスの持っている魔道具と似たような道具を出して「もしもし、おじさ~ん?」と声をかけると、ようやくその魔道具は反応を示したのかガラス面がぴかりと光った。

「あ、良かった。壊れちゃったかと思った!」
『これはそんなに簡単には壊れないよ安心して、ミスズちゃん』

 先程の声が魔道具越しに聞こえる。間違いない、大賢者クロームだ!

「話を! 私の話を……」

 私が割り込むようにその魔道具に顔を近づけると、そこに映っていたのは小さな黒猫。それはどう見ても獣人の子供で、その姿には何故か覚えがある。そう、あれは親父が言っていたのだ、クロームは遺跡の奥から黒猫の子供を連れてきた、と。

『僕には君と話す事なんてないよ、じゃあね!』
「え……?」

 光っていたはずの画面がふつりと消えた。私は戸惑い、その画面を覗き込むのだが、その魔道具はやはりうんともすんとも反応を返さない。

「シリウス、これはどうして……?」

 戸惑う私に、シリウスは少しだけ呆れた様子でため息を零し「あぁ……怒ってんじゃねぇの? お前が親父の許可も取らずにスバルに手ぇ出したから」と、面倒くさそうにそんな事を言った。

「!? いや、でも許可を取るも何も、私は何も聞いていなかった!」
「まぁ、オレも知らなかったし、だろうな。だけど、あの人にそんな理屈は通用しない、嫌だったら『嫌』しか言わない子供みたいな親父だからな」

 確かに! 大賢者クロームの中身が子供のようだと言うのはヨム老師からも親父からも聞いている。だがしかし、ここまで拒絶されるのは想定外だ。

「それでも私はあの方に会わなければ……」
「会うのは無理だぞ。さっきも言った通り本体は捕らわれているし、仮の姿の親父は今こっちの世界にいないから」
「それは元々スバルが住んでいたと言っていた異世界にいるという事か?」
「まぁ、そうだな。今はスバルも向こうにいる」
「どうやったら向こうに行ける!?」
「いや、無理だって。オレ達だってその辺頑張って調べたけど、オレ達の力だけじゃ無理だった。あのハゲ親父が規格外なんだよ」
「では、あの方にどうにかしてもらわないと私はもう二度とスバルに会えないのか……?」
「まぁ、そういう事だな」

 絶望的だ。唯一私とスバルを結びつける事ができる相手に嫌われているなんて、不可抗力とはいえ、どう取り繕えばいいのか分からない。
 確かにスバルに親がいるのであれば、私は順番を間違えている。本来ならば交際をして、親に認められ、結婚ののちにしなければならない事を一足飛びに全て実行済だ。シリウスが天涯孤独の身であったので、そんな事は完全に失念していた。

「オレには手を出さなかった癖に、スバルには簡単に手ぇ出すから……」
「スバルは、お前より可愛かった……」
「ひっでぇ言い草」

 シリウスはげらげらと笑う。その笑みはやはりスバルとは似ていない。

「すまん……だが、今思えばやはり私はお前の事は家族だとは思っていたが、こんな風に愛しいとは思っていなかったように思う」
「まぁ、そこはお互い様だな。オレもお前の嫁になるなんざ真っ平ごめんだってずっと思ってた。こっちに置いてかれたのが最初からスバルだったら良かったんだろうけど、まぁ、その辺は運命のいたずらだな」

 シリウスはとてもさばさばとそんな事を言う。私は酷く身勝手な事を言っていると思うのに、シリウスは気にする様子もなく、年齢は私より遥かに若いシリウスは私よりずっと大人だったのだな、とそう思う。
 人の寿命はとても短い、その中で人の心の成長というのはとても早いのかもしれない。それこそ獣人には計り知れないほど早熟で、だからこそ、ある程度歳がいかなければ獣人は人とは釣り合わないのだ。この世界の免状制度はそういった所を加味した部分もあるのかもしれないなと、何となくそう思う。

「さて、無駄話はこの辺にして本題だ、シロウ」
「本題?」
「あぁ、オレ達は今、この世界の崩壊に直面している」
「世界の……崩壊?」

 突然シリウスが何を言い出したのか分からない私は首を傾げてしまう。確かに私達の住まうこの世界は最近では魔物が跋扈し、生き物はとても住みにくくなっている。だが、そんな困難にも慣れ、魔物の侵攻もまだ水際で防がれているはずだ、私にはこの世界がそこまで重大な危機に瀕しているとは思われないのだが、シリウスは何を言っているのだろう?

「この世界はひどく脆い、それにはこの世界の成り立ちが深く関わっている。オレ達が暮らしているこの世界は箱庭だ、その箱庭が今、壊れようとしている」
「……? 言っている意味が分からない」
「お前はもし、お前自身が誰かの想像の産物で実は現実には存在しない者なのだと言われたらそれを信じるか?」
「馬鹿を言うな、そんな事がある訳がないだろう? 現に私は今ここに居て、お前と話をしているだろう? 私は私で誰も私の代わりにはなれないし、私は誰に命じられてここにいる訳でもない」
「あぁ、確かにその通りだ。だが、それも全て創造主の意のままに操られているだけだとしたら?」
「馬鹿げた与太話だな」

 シリウスは何を言い出したのか? そんな話、聞いた事もない。けれど、何故かシリウスを取り囲む面々は神妙な顔でシリウスの言葉に耳を傾けている。

「お前達もなんだ! こんな話、真に受ける方がどうかしている! シリウス、冗談ならばもっと時と場所を選ぶべきだろう?」
「シロウ、これは冗談なんかじゃない、現実だ」
「……っ! だとしたら、今ここにいる私は一体何者だと言うのだ! お前達は一体何なのだ!? この世界が箱庭なのだと言うのなら、その証拠を見せてみろ!」

 私の言葉にシリウスは「分かった……」と、言って空間に指で四角を描く、そしてそこに映し出されたのは見た事もない世界。

「これは……?」
「オレの母親が生まれ育った世界で美鈴が暮らしていた世界」

 そこには鉄の塊が走り、大勢の人が道を行きかう。街はぴかぴかと光り輝いて、目がちかちかする。

「ここに今、スバルはいるのか?」
「まぁ、そうだな」

 画面は空を飛ぶように上空へと上がっていくそれは雲を抜けて更に上へ――

「これは……」
「宇宙だ、この世界の外側。とは言っても、そこもこの世界の一部ではあるのだけど、あの青くて丸いのがその世界。地球」

 地球……そう言えばスバルは出会った当初に言っていたのだ、世界は丸くて繋がっているのだと。それがさも当然と言う口ぶりで、地図を見てこちらと向こうは繋がるだろ? と首を傾げていたのだが、こちらの世界ではスバルの言う通り世界は丸く全て繋がっているのだ。世界の果てなどというものは存在しない果てしない広がりで構築された世界。それは見た事もない不思議な光景だった。

「向こうの世界には魔力というものが存在しない、これは向こうのそんな魔力皆無の人間から見える世界なんだが、ここに魔力を介在させるとこうだ……」

 青い地球、そこには確かにそれが存在している、けれどそんな地球を覆い隠すような巨大な魔物が、まるで丸い地球を守るように慈しむようにとぐろを巻いている姿が見て取れて私は言葉を失った。巨大過ぎる……なんだこれは? それはまるで我が子を守るかのように地球を包み込み、見守っている。これは本当に魔物なのか……?

「さぁ、次はこいつに近付いてみようか」
「!? おい、大丈夫なのか!?」
「これはあくまで視覚映像でしかないからな、攻撃を仕掛けない限り向こうも何もしやしない」

 その映像は今度は地球に戻っていくように降下していく、そしてその地球を守る巨大な魔物に近付き……

「……すり抜けた? どういう事だ?」

 その魔物は目には見えているのに、まるで存在していないかのように存在感が曖昧で、私達はその魔物の中を浮遊する。魔物の中は空間が歪み色々な景色が切り替わるように映像を結び解き、色を変えていく。

「シリウス、これは?」
「この世界の正体だよ」
「この世界の正体? 言っている意味が分からない!」
「この巨大な魔物の中身は地球に住まう人達の想像イマジネーションでできている、消えたり現れたりするのは、その想像の世界が幾つも作られ、そして消えていくからだ。そして、オレ達の暮らしていた世界……それが、ここ」

 シリウスが示すモノ、そこには濁った色の泡がもごもごと増減を繰り返し、鈍色に光輝いている。

「馬鹿を言うな! 私達の住まう世界がこんなちっぽけな泡の中にあるなどと、誰が信じるものか!」
「だが、これは間違いなく、この世界の正体なんだよ、シロウ」

 目の前の映像はその鈍色の光に飛び込み視界は歪む。しばらくすると急に視界があけたと思ったら、眼前に広がるのは世界地図でよく見る、私達の住まう世界。降下はどんどん進んでいく、その映像が向かって行くのは中央都市、世界は降下するほどに鮮明になり、私の見知った世界が広がる。

「こんなものは幻影まやかしだ!」
「そう思う気持ちは分かる、だが、これは現実だ」

 映像はどんどん地上に近付き、ある一軒の家の窓に辿り着いた。シリウスが窓に近付き開け放つと飛び込んできたのは小さな羽の生えた魔物だった。

「おかえり、ご苦労だったな」

 シリウスはその魔物の頭を撫でる。魔物の方もシリウスに身を摺り寄せ嬉しそうにくるると鳴いた。

「シリウス、お前はいつの間に魔物を操るようになったんだ? そもそも魔術が操れなかったお前のその力を封じていたのは大賢者クロームだったと言っていたな? だとしたらシリウス、お前自身もしかして魔王の側についたのだと……」
「この世界に魔王なんてものはいない。そして魔物は元々敵なんかじゃないんだよ」
「そんな馬鹿な話があるか! 魔物は我らを襲う、私達にとっては天敵だ」
「遥か昔はそうじゃなかった」

 確かに魔物はある時を境に狂暴化したと聞いている、それは長い年月を生きているヨム老師も言っていた事で間違った認識ではないのだろう。だがそれでも、そんな話を簡単に鵜呑みにできるほど私の頭はおめでたくは出来ていない。

「シロウ、オレはこの数か月でこの『世界の理』の一端を垣間見る経験をしてきた。この世界は魔物に守られた創造主の作り出した世界なんだ。そしてこの世界の創造主、それが大賢者ヨセフなんだよ」

 私はシリウスの語る言葉が理解できなくて、まじまじとシリウスを見やる。

「この世界が大賢者ヨセフの作り出した世界? そんな馬鹿な話……」
「これは真実だ、シロウ」

 いつの間には部屋の中には仲間が増えている。そして私にそう声をかけてきたのは親父だった。

「親父、なんでここに……」
「私はあのクロームの事件以降、この世界にはずっと疑念を抱いていた。けれど私には今シリウスが語ったような壮大な世界の創生などという概念にまでは到達できなかった。それは私達がそのように作られた創造物だからだ。私達はこの世界で、この世界の概念の中でのみ生きている存在、それを壊したのがクロームだ」
「まぁ、うちのハゲ親父がどうこうしなくても、既にこの世界は破綻の一歩手前だけどな」
「シリウスそれはどういう意味だ?」
「寿命だよ、この世界は作られた世界、創造主が死ねば簡単に崩壊する世界だ。さっきお前も見ただろう? この世界と同じ泡のようなモノが無数に周りにも存在したはずだ。あの泡ひとつひとつに世界はあり、それは再生と消失を繰り返している。この世界も同じ、ヨセフの消失と共に消える世界だ」

 大賢者ヨセフはこの世界の創生から生きているのではないかと噂されていた。けれど、まさかそのヨセフ自身がこの世界を作った創造主であったなどと、誰が想像できるだろう? そんな事ができるのはもはや神の領域ではないか。

「だが大賢者ヨセフはそれに抗い、崩壊を食い止める事ができるであろう強い個体=クロームを作り出した」
「え……?」
「この世界を存続させる為にハゲ親父は破格の力を持たされてヨセフによって生み出されたんだよ、ただ親父は自我が強く、自由奔放でヨセフの言う事を聞きもしない言わば不良品だった。それにも関わらず、この世界を動かすほどの力を持ってしまったばっかりに、今はこの現状だ」

 私は混乱する。今の話を信じるのならば、私は一体どうすればいいのだ? ヨセフはこの世界の崩壊を防ごうとしている善で、クロームがそれを進めようとしている悪であるのならば、私達はこの世界の崩壊を防ぐためにヨセフの側につくべきなのではないのだろうか?

「シロウ、お前が今考えている事は分からなくもない。この世界の存続においてヨセフは正義で親父は悪だ、ヨセフはこの世界を存続するために『世界の理』を正そうとしている。それはオレ達が魔物と呼んでいる、この世界全ての源であるこいつ等も同じ」

 そう言って、シリウスは己の肩に乗る魔物の喉元を撫でた。

「だがそうなった場合、オレとスバルの存在自体が『世界の理』から外れて弾きだされちまう、そもそもオレ達二人は存在してはいけない存在だからな。お互いの世界は交わらない、それが『世界の理』で、それは絶対なんだ。だから、親父はヨセフに抗うんだよ。で、ここからが更に厄介な話なんだが、オレ達の存在がある事でヨセフは気付いちまったんだ、あちらの世界とこちらの世界は融合できるって事をな……」

 俄かに理解が追い付かない。それは一体どういう事だ?

「全ての世界の元は向こうの世界にある。創造主は向こうの世界の人間だからな、それはヨセフ自身も例外じゃない」
「それはヨセフはこの世界の者ではなく、スバル達の世界の者であるとそういう事か?」
「あぁ、その通りだ。そもそもこの世界は獣人が支配する世界、そんな中で大賢者という名で『人』が中枢に君臨しているのがそもそも不思議な事であったのだ。例え人であっても類稀な能力を持ってさえいればその地位に就くことはできるであろうが、ヨセフの姿はあまりにも異端で疑問を抱く者も少なくはなかった」

 そういえば前にも親父は大賢者ヨセフは『人』で、子供の姿をしていると確かにそんな事を言っていた。

「ヨセフはクロームを自分の意のままに操る事ができなかった事で考えたんだよ、向こうの世界にこちらの世界を持ち込んでしまえばいいのだ……とな。魔物たちは世界が交わる事を良しとしない、今までは親父クローム一人だけが『世界の理』の破壊者だったが、そこにヨセフも加わって魔物はそれを躍起になって阻止しようとこの世界を攻撃する、この世界に魔物が増えてきているのはそのせいでもあり、そのせいで現在この世界の崩壊は更に一足飛びに進んでいる」
「それは、なんと言うか、無茶苦茶だな……」

 あまりの事実に言葉が出ない。それは誰もが同じように感じているのか、皆一様に言葉少なに息を吐く。

「世界や文明というものはいずれ滅んでなくなるものだ、現にこの世界の人口は緩やかに減少を続け、滅びの道筋は立っていた」

 父の言葉に私は思い出す。それはヨム老師も言っていた事で、この世界では子供の数が減っているのだ。それはこの社会の仕組みのせいでもあると言っていたのだが、何のことはないこの世界は滅びへの道を既に歩んでいたのだ。

「それでも、その滅びの道筋は緩やかなものであったのに、その崩壊を一足飛びに進めようとしているのが今の大賢者ヨセフなのだよ」
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