12 / 107
僕、この世界をもっと知りたいです②
しおりを挟む
「はぁ、ごめんごめん。それで、シロさんのお父さんは遺跡調査をする仕事をしているの? 遺跡って何?」
「古代遺跡だよ、じいさんが言っていただろ? 魔物出現の原因にはまだ謎が多く残されている、その調査研究をしている団体がある、名前を『ガレリア調査団』と言って、うちの父親はその調査員の一員なんだ」
「ちなみにうちのヨムも一員だよ。だけどヨムは歳だから調査自体には赴かないんだ、でも遺跡で発掘された魔道具なんかの鑑定とかやってるんだよ」
へぇ、それってちょっと宝探しみたいで面白いね。
「シロさんはやらないの?」
「調査員になる為には資格も必要なんだぞ……」
「もしかして、免状?」
「当たり! 『ガレリア調査団』に入るには、やっぱり3つ以上の免状が必要だよ。調査員はエリート集団なんだ」
へぇ、そうなんだ。って事はなんだ、もしかしてシロさんのお父さんって物凄くエリートなんだ? でもよく考えたら、シロさんって子供がいるんだから勿論中央に番相手を見付けに行けた訳だし、エリートなのは間違いないんだね。
見上げたシロさんが、少しだけ悔しそうな顔をしている。『優秀な父親』の子って、結構プレッシャーもあるのかな?
「僕、その遺跡も見てみたいなぁ」
「な! 遺跡は危険な場所なんだぞ! それこそ魔物がうようよしているんだ、今の私達では近寄るだけでも危険な場所だ!」
「北の祠より?」
シリウスさん達が挑んで魔物に返り討ちにされたという『北の祠』。僕はそれがどこにあるのかも分からないのだけど、何がどう違うと言うのだろう?
「北の祠は既に調査が終わっている、まだ比較的安全な魔窟だ。それでもレベルの低い私達のような者にとっては命がけになってしまうが、ガレリア調査団のメンバーなら少人数でもすぐに攻略は可能なはずだ」
へぇ、そんなものなんだ。ガレリア調査団の人達って、本当に特別な人達なんだね。
「そっかぁ、会えないのかぁ……せっかく僕がここへ飛ばされた原因が分かるかもって、思ったのに……」
「スバルはそんなに元の世界に帰りたいのか……?」
不安そうな表情のシロさんの僕を抱く手に力がこもる。
「別に帰りたいわけじゃないないんだけど、原因が分からないと気持ち悪くない? それに逆に考えれば、はっきりした原因が分からないままだと、またいつ何時、僕が向こうに飛ばされるかも分からないんだよ?」
僕がシロさんのもふもふの腕を撫でるようにしてそう言うと、シロさんは「確かにそれもそうだな」と、頷いた。
「シロウはもう、シリウスには会えなくてもいいんだ?」
ビットさんが少し意地悪な質問だ。先程からの一連の流れで、シロさんがシリウスさんより僕を選んだ事はビットさんにも分かったのだろう、それでもビットさんはシロさんにそんな質問を投げかける。
「それは……やはり何処で何をしているのかは気にかかるが、あまり心配はしていない。シリウスは私よりも余程逞しく生きていける事を私は知っているからな。シリウスが戻る事でスバルが消えると言うのなら、私は申し訳ないがシリウスには戻って来ずに自力で生きていって欲しいと思う。そしてシリウスにはそれが出来るだけの器量がある、問題ない」
「はは、確かにね。シリウスだったらそれこそ異世界でも逞しく生きていきそうな気がするよ」
僕はそんな二人の会話を聞いていて、ふと考える。
「もしかして、シリウスさんって僕の世界の僕の身体に入り込んじゃったって可能性もあるのかな?」
「ん? どういう事だ?」
「どういう要因でそうなったかまでは分からないし、あくまでも仮定の話だけど、もしかして僕とシリウスさんの中身が入れ替わってる可能性って……」
最近話題の映画でもあったよね、僕たち入れ替わってる!? って、あれ。
「だとしたら、シリウスは現在スバルの世界にいるかもしれない、とそういう事か……?」
「だって、シリウスさんの私物の中に僕の世界の物があったんだよ? それはシリウスさんが僕の世界と何かしら関係があるって証拠にならない?」
「ふむ、確かにそれも無くはないな」
シリウスさんのお守り袋、入っていたのは写真とSDカード、このSDカードの中には何が入っているんだろう? この写真の元データも入っているのかな? でも、どう頑張ったってその中身は見れやしない。
「この世界にパソコンか、せめてスマホでもあったらなぁ……」
「ぱそこん?」
「すま、ほ……?」
シロさんとビットさんが、またしてもきょとん顔だ。
「えっと……僕の世界の通信機器。これの中身が見れたらな、って思ったんだよ」
僕がSDカードを摘まんで見せると、シロさんが、その小さなカードをまじまじと見つめて首を傾げた。
「これは、見た事があるな……」
「え!? 何処で!?」
「父親の私室だ。私はこれを魔道具だと思っていたのだが、違ったのか?」
「こんな魔道具、僕は見た事ないよ!」
さすがに魔道具屋さんのビットさんは即座に否定する。そりゃそうだよね、どう見たってこれSDカードだし、この世界の物では絶対ありえない。
「でもなんで、シロさんのお父さんの私室にそんな物が?」
「父はこれで何かの情報を受け渡ししているようだったが?」
「え? ちょっと待って、じゃあこの世界の何処かにこれを再生できる機材があるってこと!?」
「それも父の私室に有ったように思うが……これらは本当に魔道具ではないのか?」
「だから、僕は見た事ないって言ってるよ!」
プロの魔道具屋としてのプライドが許さないのか、ビットさんはそれが魔道具ではないと断言する。
「そうか、魔道具ではなかったのか……父は魔術師でもないのにおかしい、とは思っていたんだが……」
「ねぇ! 僕、そこ行きたい! シロさんのお父さんの私室って何処!? この街に家があるの!?」
「いや、家は一族の集落の方にある。あそこは父の家だからな、今は誰も使っていないはずだ」
「近い? そこって近い!?」
「まぁ、歩いて三日もかからないはずだ」
三日……でも近いね! 世界の反対側に行くよりは全然近いよ! うん!
「行こう、シロさん! 僕はこの中に何が入っているのか知りたいんだ!」
「ふむ……それはいいが、一族の奴等がうるさいかもしれないぞ?」
「? なんで? 何が?」
「晴れて私達は結ばれた訳だが、一族の皆が騒がない訳がない。良くも悪くも、な」
「良くも悪くも……?」
「言っただろう? 私は仲間内では出来損ないの半端者で、あまり仲間にいい顔はされていなかった、加えてシリウスは仲間内にも平気で喧嘩を売っていく気の強さだ、居づらくなって集落を出てきた私達にとって、帰るのに勇気のいる場所には違いない。勿論私達を気にかけてくれている者達もいるにはいるが、手離しで歓迎はされないだろうな……」
あぁ、そうなの? よく分からないけど村八分的な感じなの? それはちょっと嫌だなぁ。
「でも、ちょっと家に寄ってこれの中身だけ見て帰ってくれば……」
「挨拶を怠って、それがバレたら、二度と集落に戻れなくなるぞ」
なんか厳しいなぁ。限界集落か何かなの? 田舎の風習とか、僕、そういうの理解出来ないよ!
「挨拶だけすれば大丈夫?」
「まぁ、恐らくは」
「だったら仕方ない、手土産持ってご挨拶だね。正直面倒くさいけど、背に腹は変えられない」
「――スバルはそんなに元の世界に帰りたいのか……? やはり私なんかの番では……」
シロさんがまたしても、しょんぼり耳を垂れている。
「だから違うって言ってるのに……シロさんって意外と気が弱いって言うか、本当に自分に自信がないんだね。僕もそこまで自分に対して自信満々なタイプじゃないけど、シロさんはちょっと自分を卑下しすぎ」
「む……すまん」
「謝らないの、シロさんは見た目格好いいんだから、もっと堂々としてればいいんだよ。僕はシロさんが好きだってちゃんと言ったよ」
大きなもふもふの手をにぎにぎしながら、僕はシロさんを慰める。仲間内で頼りないって馬鹿にされていたって言っていたシロさんの言葉も納得だよ。これも優しさの裏返しなんだろうけど、気の強いシリウスさんがシロさんを気に入らなかったのも何となく分かってしまう。
これは僕がしっかり守ってやらなきゃ駄目かも、なんて、保護欲をそそられた。
「古代遺跡だよ、じいさんが言っていただろ? 魔物出現の原因にはまだ謎が多く残されている、その調査研究をしている団体がある、名前を『ガレリア調査団』と言って、うちの父親はその調査員の一員なんだ」
「ちなみにうちのヨムも一員だよ。だけどヨムは歳だから調査自体には赴かないんだ、でも遺跡で発掘された魔道具なんかの鑑定とかやってるんだよ」
へぇ、それってちょっと宝探しみたいで面白いね。
「シロさんはやらないの?」
「調査員になる為には資格も必要なんだぞ……」
「もしかして、免状?」
「当たり! 『ガレリア調査団』に入るには、やっぱり3つ以上の免状が必要だよ。調査員はエリート集団なんだ」
へぇ、そうなんだ。って事はなんだ、もしかしてシロさんのお父さんって物凄くエリートなんだ? でもよく考えたら、シロさんって子供がいるんだから勿論中央に番相手を見付けに行けた訳だし、エリートなのは間違いないんだね。
見上げたシロさんが、少しだけ悔しそうな顔をしている。『優秀な父親』の子って、結構プレッシャーもあるのかな?
「僕、その遺跡も見てみたいなぁ」
「な! 遺跡は危険な場所なんだぞ! それこそ魔物がうようよしているんだ、今の私達では近寄るだけでも危険な場所だ!」
「北の祠より?」
シリウスさん達が挑んで魔物に返り討ちにされたという『北の祠』。僕はそれがどこにあるのかも分からないのだけど、何がどう違うと言うのだろう?
「北の祠は既に調査が終わっている、まだ比較的安全な魔窟だ。それでもレベルの低い私達のような者にとっては命がけになってしまうが、ガレリア調査団のメンバーなら少人数でもすぐに攻略は可能なはずだ」
へぇ、そんなものなんだ。ガレリア調査団の人達って、本当に特別な人達なんだね。
「そっかぁ、会えないのかぁ……せっかく僕がここへ飛ばされた原因が分かるかもって、思ったのに……」
「スバルはそんなに元の世界に帰りたいのか……?」
不安そうな表情のシロさんの僕を抱く手に力がこもる。
「別に帰りたいわけじゃないないんだけど、原因が分からないと気持ち悪くない? それに逆に考えれば、はっきりした原因が分からないままだと、またいつ何時、僕が向こうに飛ばされるかも分からないんだよ?」
僕がシロさんのもふもふの腕を撫でるようにしてそう言うと、シロさんは「確かにそれもそうだな」と、頷いた。
「シロウはもう、シリウスには会えなくてもいいんだ?」
ビットさんが少し意地悪な質問だ。先程からの一連の流れで、シロさんがシリウスさんより僕を選んだ事はビットさんにも分かったのだろう、それでもビットさんはシロさんにそんな質問を投げかける。
「それは……やはり何処で何をしているのかは気にかかるが、あまり心配はしていない。シリウスは私よりも余程逞しく生きていける事を私は知っているからな。シリウスが戻る事でスバルが消えると言うのなら、私は申し訳ないがシリウスには戻って来ずに自力で生きていって欲しいと思う。そしてシリウスにはそれが出来るだけの器量がある、問題ない」
「はは、確かにね。シリウスだったらそれこそ異世界でも逞しく生きていきそうな気がするよ」
僕はそんな二人の会話を聞いていて、ふと考える。
「もしかして、シリウスさんって僕の世界の僕の身体に入り込んじゃったって可能性もあるのかな?」
「ん? どういう事だ?」
「どういう要因でそうなったかまでは分からないし、あくまでも仮定の話だけど、もしかして僕とシリウスさんの中身が入れ替わってる可能性って……」
最近話題の映画でもあったよね、僕たち入れ替わってる!? って、あれ。
「だとしたら、シリウスは現在スバルの世界にいるかもしれない、とそういう事か……?」
「だって、シリウスさんの私物の中に僕の世界の物があったんだよ? それはシリウスさんが僕の世界と何かしら関係があるって証拠にならない?」
「ふむ、確かにそれも無くはないな」
シリウスさんのお守り袋、入っていたのは写真とSDカード、このSDカードの中には何が入っているんだろう? この写真の元データも入っているのかな? でも、どう頑張ったってその中身は見れやしない。
「この世界にパソコンか、せめてスマホでもあったらなぁ……」
「ぱそこん?」
「すま、ほ……?」
シロさんとビットさんが、またしてもきょとん顔だ。
「えっと……僕の世界の通信機器。これの中身が見れたらな、って思ったんだよ」
僕がSDカードを摘まんで見せると、シロさんが、その小さなカードをまじまじと見つめて首を傾げた。
「これは、見た事があるな……」
「え!? 何処で!?」
「父親の私室だ。私はこれを魔道具だと思っていたのだが、違ったのか?」
「こんな魔道具、僕は見た事ないよ!」
さすがに魔道具屋さんのビットさんは即座に否定する。そりゃそうだよね、どう見たってこれSDカードだし、この世界の物では絶対ありえない。
「でもなんで、シロさんのお父さんの私室にそんな物が?」
「父はこれで何かの情報を受け渡ししているようだったが?」
「え? ちょっと待って、じゃあこの世界の何処かにこれを再生できる機材があるってこと!?」
「それも父の私室に有ったように思うが……これらは本当に魔道具ではないのか?」
「だから、僕は見た事ないって言ってるよ!」
プロの魔道具屋としてのプライドが許さないのか、ビットさんはそれが魔道具ではないと断言する。
「そうか、魔道具ではなかったのか……父は魔術師でもないのにおかしい、とは思っていたんだが……」
「ねぇ! 僕、そこ行きたい! シロさんのお父さんの私室って何処!? この街に家があるの!?」
「いや、家は一族の集落の方にある。あそこは父の家だからな、今は誰も使っていないはずだ」
「近い? そこって近い!?」
「まぁ、歩いて三日もかからないはずだ」
三日……でも近いね! 世界の反対側に行くよりは全然近いよ! うん!
「行こう、シロさん! 僕はこの中に何が入っているのか知りたいんだ!」
「ふむ……それはいいが、一族の奴等がうるさいかもしれないぞ?」
「? なんで? 何が?」
「晴れて私達は結ばれた訳だが、一族の皆が騒がない訳がない。良くも悪くも、な」
「良くも悪くも……?」
「言っただろう? 私は仲間内では出来損ないの半端者で、あまり仲間にいい顔はされていなかった、加えてシリウスは仲間内にも平気で喧嘩を売っていく気の強さだ、居づらくなって集落を出てきた私達にとって、帰るのに勇気のいる場所には違いない。勿論私達を気にかけてくれている者達もいるにはいるが、手離しで歓迎はされないだろうな……」
あぁ、そうなの? よく分からないけど村八分的な感じなの? それはちょっと嫌だなぁ。
「でも、ちょっと家に寄ってこれの中身だけ見て帰ってくれば……」
「挨拶を怠って、それがバレたら、二度と集落に戻れなくなるぞ」
なんか厳しいなぁ。限界集落か何かなの? 田舎の風習とか、僕、そういうの理解出来ないよ!
「挨拶だけすれば大丈夫?」
「まぁ、恐らくは」
「だったら仕方ない、手土産持ってご挨拶だね。正直面倒くさいけど、背に腹は変えられない」
「――スバルはそんなに元の世界に帰りたいのか……? やはり私なんかの番では……」
シロさんがまたしても、しょんぼり耳を垂れている。
「だから違うって言ってるのに……シロさんって意外と気が弱いって言うか、本当に自分に自信がないんだね。僕もそこまで自分に対して自信満々なタイプじゃないけど、シロさんはちょっと自分を卑下しすぎ」
「む……すまん」
「謝らないの、シロさんは見た目格好いいんだから、もっと堂々としてればいいんだよ。僕はシロさんが好きだってちゃんと言ったよ」
大きなもふもふの手をにぎにぎしながら、僕はシロさんを慰める。仲間内で頼りないって馬鹿にされていたって言っていたシロさんの言葉も納得だよ。これも優しさの裏返しなんだろうけど、気の強いシリウスさんがシロさんを気に入らなかったのも何となく分かってしまう。
これは僕がしっかり守ってやらなきゃ駄目かも、なんて、保護欲をそそられた。
14
お気に入りに追加
933
あなたにおすすめの小説
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

左遷先は、後宮でした。
猫宮乾
BL
外面は真面目な文官だが、週末は――打つ・飲む・買うが好きだった俺は、ある日、ついうっかり裏金騒動に関わってしまい、表向きは移動……いいや、左遷……される事になった。死刑は回避されたから、まぁ良いか! お妃候補生活を頑張ります。※異世界後宮ものコメディです。(表紙イラストは朝陽天満様に描いて頂きました。本当に有難うございます!)
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。

黒豹拾いました
おーか
BL
森で暮らし始めたオレは、ボロボロになった子猫を拾った。逞しく育ったその子は、どうやら黒豹の獣人だったようだ。
大人になって独り立ちしていくんだなぁ、と父親のような気持ちで送り出そうとしたのだが…
「大好きだよ。だから、俺の側にずっと居てくれるよね?」
そう迫ってくる。おかしいな…?
育て方間違ったか…。でも、美形に育ったし、可愛い息子だ。拒否も出来ないままに流される。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる