運命に花束を

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二人の王子

あらすじ&人物紹介

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 ファルス王国に暮らすツキノ・デルクマンとその幼馴染みカイト・リングス、二人はお互いの事を運命の番だと認識していた。
 けれどツキノはある事情からカイトを突き放し、そしてカイトはそんなツキノに失望し別れを告げるのだが……


 視点がコロコロ変わります。分かりやすく書いているつもりですが、分かりにくかったらすみません。




人物紹介(『運命の子供たち』終了時点での物になります)



 ツキノ・デルクマン(14歳・α)

 ファルス第一騎士団長のナダール・デルクマンとその妻、男性Ωのグノー・デルクマンの養い子。デルクマン一家の中では次男の扱い。現在家出中。本作の主人公の1人。
 ファルス国王ブラック・ディーン・ファルスの実の孫で、母親はブラックの娘。
 基本的に無愛想だが、根は優しい。けれどその優しさは限りなく見えにくい。


「15になったら両親の暮らすメリアに帰る。あんた達の世話にはもうならない!」



 カイト・リングス(14歳・Ω)

 ツキノの幼馴染で本作の主人公の1人。
 母は薬学の研究者、男性Ωのカイル・リングス。父親は現在不明。カイトは幼い頃自分の面倒を見てくれたナダール騎士団長を自分の父親だと信じているようだが、本当の父親はランティスに暮らしているらしい。
 ツキノを自分の『運命の番』だと信じて世話を焼いている。


「僕の運命は僕に優しくない…」



 ユリウス・デルクマン(18歳・α)

 ツキノの兄、ナダールとグノーの実子で長男。食べるの大好きな大食漢。
 ツキノとカイトは可愛い弟達、兄として頼れる人間にならなければと自分を模索中。


「ノエル君に会いたいなぁ…それにしても、お腹空いた」



 ウィル・レイトナー(10歳・α)

 第3騎士団長アイン・シグの息子。1人息子で甘やかされて育っているので割と傍若無人で天真爛漫。空気も読まない。
 体格がいいので年上に見られがち、友達は多いがその天真爛漫さゆえ嫌われる事もある。
 剣技・体術は幼い頃か両親に叩き込まれており、現役騎士団員に引けを取らない。


「ねぇ、兄ちゃん達、もっとオレと遊んでよ!」



 ノエル・カーティス(12歳・β)

 前作「運命の子供たち」主人公。第五騎士団スタール・ダントンの息子。
 現在はファルス王国南部の田舎町ルーンで暮らしている。


「カイル先生に最後に貰った薬、塗った直後からめっちゃ痒くなって、何コレ!? って思ってたら、火傷のかさぶた綺麗に取れて綺麗に治ったからいいんだけど、ちょっと怖かった……」



 ルイ・デルクマン(21歳・α)

 デルクマン家の長女、赤髪碧眼の美女。男女問わずに非常にモテルが本人はそれに辟易している。

「私は静かに暮らしたいのよ……」



 ヒナノ・デルクマン(13歳・Ω)

 デルクマン家の次女。「~なのです」という特徴的な話し方をする。ノエルに絶賛片想い中。
 デルクマンの実子3兄妹の中では末っ子ポジションだが、下に養子の弟妹がたくさんいるのでしっかり者。

「事件のせいで誰にも誕生日を祝ってもらえなかったですよ……悲しい」



 セイ・サキ・シキ(25歳・23歳・21歳・全員α)

 ムソンの民、黒の騎士団の三兄弟。普段は黒の騎士団員としてナダール騎士団長の下で働いている。
 ルイとユリウスの幼馴染。一番下のシキは本気でルイに惚れている。

「影が薄い」
「ホント影が薄い、しかも三人一括りかよ」
「ルイがいればそれでいい……」

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