運命に花束を

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君と僕の物語

もうひとつの旅立ち②

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 準備を整え応接室に戻ると、クロードは微動だにせず一ミリの狂いもなく元のままそこに立っていた。
 この人本当に人間なのだろうか……そんな疑問が俄かに湧いてくる。

「準備は整いましたか?」

 そう言う声は普通の人間の声なのに、どうして彼はこんなに人形じみているのだろう。
 黙って頷けば、彼はよどみなく動き出す。その動きは人形では到底無理な動作で、彼は人形などではないと分かるのだがどうにも違和感を持ってしまう。

「どうかしましたか?」
「いえ……」

 得体が知れなくて怖いです、なんて他人ひとに言っていい言葉ではない事くらい俺にだって分かる。そして促されるまま俺は馬上の人となったのだ。
 俺も旅の最初はそれでもそこまで不機嫌を露にしていた訳ではない。したかったが自分なりに我慢していた。
 だが、この人形のように無表情な彼、クロードはどうにも俺の神経をさかなでた。
 俺はそもそもカルネ領から出た事がない。父であるブラックがいつもふらふらとあちこちを彷徨っては土産話を聞かせてくれたので知っている事もある事はあるが、聞くと見るでは大違いで、俺はルーンでは見かけないような物を見付けてはつい見入ってしまったりする。するとクロードは必ず立ち止まり買える物なら「御入り用ですか?」と言い、買えないような物なら「もっと近くでご覧になられますか?」とそれは細かく尋ねてくるので、それに対して自分は「いりません」「結構です」とその都度断りを入れないといけないのだ。
 確かに自分は田舎者だ、物珍しさも手伝ってきょろきょろしている時もある、だがその確認はいちいち執拗で、もしかして馬鹿にされているのか……という疑惑が湧いてくるのだ。
 『こんな物も知らないなんて本当に田舎者ですね』などと考えているとも思えない相変わらずの無表情なのだが、無表情だからこそ何を考えているかも分からず、実際そんな事を考えていたとしても不思議ではない。
 そんなやりとりを繰り返し、そのたび俺の眉は寄り、いつの間にやら俺は不機嫌全開の顔で旅をするはめに陥っていた。これは果たして俺だけの責任だろうか?
 自分はそこまで愉快に話を楽しむタイプではない。それは彼も同じようで、旅は必然的に沈黙が支配する。そして沈黙の合間にその攻防である、正直いい加減キレそうだ。いっそキレてもいいと思わないか?
 考える事は幾らでもある、だが思考を巡らせれば巡らせるほどアジェの事が思い出されて、自分の今のこの状況の理不尽さに不機嫌が隠せなくなるのだ。
 そして数日後、俺はついにキレた。

「あぁああぁぁ! ねぇ! クロードさん、あんた人生って楽しい⁉」
「人生……ですか? 別に楽しいと思った事はありませんが、特別苦しいと思った事もありませんね」

 突然の叫びと質問に別段驚くでもなく彼は淡々とそう応えた。

「俺はこのしばらく人生ってやつに振り回されっぱなしで、本当に嫌になってんだよ、そんな俺の気持ち分かる⁈」
「……?」

 クロードは相も変わらず人形めいた表情で小首を傾げた。
 俺はアジェに出会ってから人には親切丁寧をモットーに生きてきた。それはアジェと共にあるのならば必須項目だったし、アジェと生きていく事を思えば苦ではなかったのだ。だが、旅のストレスなのか、クロード自身に対するストレスなのか、俺はキレた。国王の使者に対して失礼だとか、乱暴だとか、そんな事はもうどうでも良かった。

「よく分からないって顔してんな! あんたこの事態について何か知ってるんだろ! 俺がなんで国王様に会いに行かなきゃならんのかとか、よしんば知らないにしても不思議だとは思わないのか⁉」
「事情はある程度説明を受けております。しかし具体的な所は存じ上げておりません。仮に知っていたとしても重要機密をお話しする事はありませんし、極秘事項をあえて詮索するつもりもございません」

 理路整然とはまさにこの事か、と言ったお答えだ。

「分かった、じゃあもうこの話しはいい。だがな、人間には会話ってものが必要だ、今から俺が何かひとつ話すたびに、あんたにも何か話してもらうからな!」
「話……ですか?」
「家族の事でもなんでもいい、なんか話せ!」
「家族……父と母、姉二人兄一人」
「末っ子か、でもあんたそんな感じかもな。それで?」
「家族は以上ですが……」

 会話にならない……
 クロードはまた無表情に首を傾げている。

「以上って……ペットとか彼女とか、なんかない訳?」
「あぁ、そういえば母がなんだか小さな犬? を飼っていたような」
「ふぅん、で、彼女は?」
「おりません」
「好きな女とかもいないのか?」
「おりません」

 会話にはなった。だがどうにも弾む気配はない。

「まぁ、いいや。じゃあ次は俺の番な。育ての父はブラック・ラング、母はレネーシャ。弟、妹が二人ずつ上から順番にルネーシャ・ジャン・ユマ・ジャックだ。親父は奇天烈なトンチキ親父で、母は親父に見合わない程の美人だ。ルネーシャは気は優しいが少々破天荒、ジャンはそれに反して生真面目に育った。ユマも姉同様お転婆だが、一応割と常識は持ってる。末っ子ジャックは甘ったれだな。もう分かってると思うが、生みの親はカルネ領、領主のジョゼフ様、そして奥方様のサラ様だ。今の所実感もなければ感慨もないけどな。以上何か質問は?」
「特にありません」

 突っ込みどころはいくらでもあるだろうに、何も感じないのかこの男は……
 まったく会話にならないと心で溜息を吐きつつも、ここでまた沈黙に戻ってしまうのも癪だった俺は畳み掛けるように会話を続けた。尋ねてみれば彼はなんでも包み隠さず話してくれて、実はファルスでも指折りの貴族の出だという事も知る事が出来た。
 クロードは四人兄弟でも歳の離れた末っ子で、兄や姉にはずいぶん可愛がられて育ったのだと言う。
 幼い頃に姉と遊んでいた折に「お人形さんは黙っていなさい」と言われそれを忠実に守っていたら今の自分が出来上がったと彼は言った。
 よもや、それだけの事で本気で人形のようになってしまう事もないだろうにと思わなくもないのだが、如何せん顔立ちは本物の人形のように綺麗なので、姉がそんな風に言ってしまった気持ちも分からなくもなく、溜息を零す。

「そういえば、ひとつだけ……」

 何度目かの会話のやりとりを続けていると、珍しくクロードの方から質問が入った。

「何?」
「エドワード様は何故買い物を勧めると怒られるのですか?」
「別に怒ってないけど」
「そうですか?」
「もしかしてあんた、アレは本当に素直に欲しい物があるのか訊いていたのか?」
「? そうですが何か? 御入用の物があれば調達するようにと仰せつかっておりますし、その為の代金もお預かりしております」

 なんだかなぁ……

「あんた、本当に人生損してるな」

 笑っていいのか、呆れていいのか、判断が付きかねて複雑な苦笑いのような表情になってしまった。
 本人の中ではそれはどういう意味か分からず首を傾げているのだろうが、それはやはり表情には出てきておらず、無言の沈黙が続く。ある意味ここまで素直な人間は初めてだ。むしろよくこの歳までこんな天然のまま生活できてるものだと呆れてしまう。だが、たぶん無表情すぎてみんな近寄り難かったんだろうな……と妙に納得してしまう自分もいる。

「あんた、とりあえず笑ってみるといいと思うぞ」
「そうですか……?」
「あ~あと、俺の事はエディでいいから」
「承知致しました」

 投げやりに言った言葉にも丁寧に返すのはきっと育ちがいいからなのだろう。嫌味とか通じなさそうだもんな……当然本人に嫌味が言える訳もない。

「俺もクロードさんって呼んでいい?」

 構わないと彼は頷いた。その後の旅は何かしていないと落ち込んでしまう自分の心を上げる為にクロード改造計画に費やした。
 さすがに生まれてこのかた二十三年も無感動無表情に生きてきた人間をそう簡単に変えることは出来なかったが、むしろそのくらい難題の方が気が紛れてちょうど良かった。
 実際彼は感情が表に出てこないだけで何も考えていない訳ではない、勉学、政治に通じていてそっち方面ではかなり有能だと断言できる。だが、こと対人に関しては本人談によると誰も自分に寄ってこないし、自身も人付き合いは苦手なので避けているとの事。当然親しい友人もいないのだが、それに不便も感じていないと彼は言った。
 そして当然と言えば当然なのだが、彼には他人の気持ちを汲むという感情は完全に欠落していた。

「寂しいとか思わないんですか?」
「特には……」
「じゃあ、逆に人がたくさんいると煩わしいとか」
「別にそれもありません。そもそも経験がないので分かりません」

 まったくないというのも不自然な話で、すべてが万事一人で生活ができる訳でもないだろうにと俺は首をひねる。

「普段仕事がない時は何してるんです?」
「剣の稽古か読書ですね」
「それでも家族とくらいは話すだろう?」
「家は兄が継いでいます。この歳で親元で暮らすのはどうかと最近家を出されました。現在は一人暮らしです」
「あんたそんなんで一人暮らしできてるの? 家事とか絶対できないだろう」
「執事とメイドがいるので生活には困りません」

 それって一人暮らしって言うのかな……これだから金持ちは。

「その人達とは話さないんですか?」
「あまり……幼い頃から仕えてくれていますので、何も言わずとも生活は回ります」

 これ駄目なやつだ。思わず溜息が零れる。
 きっと彼は今まで何も言わずとも周りがすべてやってくれていたのだろう。だから人間関係の構築ができなくても今まで普通に生きてこられたのではないだろうか。そして結果世間知らずのお人形さんが出来上がったとそういう訳か。

「それでも話せる友達の一人や二人はいるんだろう? 一緒に遊びに出かけたりとかしないのか?」
「昔はいましたけど」
「どんな人?」
「人となりを知る前に私の前からは消えてしまいましたので、よく分かりません」
「なんで?」
「さぁ? 私がつまらない人間だからじゃないでしょうか」
「個人的にはクロードさん凄く面白いと思うんですけど」

 容姿にしても性格にしてもそんじょそこらではお目にかかれない人間だ、つまらないという事はないと思うのだが。

「そんな事を言われたのは初めてです」
「皆さん見る目がないんですよ、きっと」

 中身と外見のギャップに引いたという線も捨て切れないけどな。

「そうなんでしょうか?」

 そんな風に聞かれても実際の所は分からないが「たぶんそうなんじゃないですか」と適当な事を言うと、彼は納得したのかしていないのか思案するように頷き、でもやはり首を傾げ、また頷き、少し困惑の様子を見せた。

「すごく分かりにくいんですけど、もしかして照れてます?」
「違います」

 無表情に言葉では否定するが、その陶磁器のように白い頬には先程より赤味が増している気がしてならない。

「顔、赤いですよ?」
「……気のせいですよ」
「そうですか?」

 言って顔を覗き込むようにすると、彼は「意地が悪いですね」と呟いた。これはどうやら照れているで正解だったらしい。
 本当に分かり易い性格なのに、表情だけ見ていたら分かりにくい事この上ない。
 ふいっとそっぽを向いた彼は、しばらくするとこちらを向いた。

「私は感情の出し方が分かりません」

 その表情にはやはり感情は乗っていなくて、それはただ事実を述べているのか、相談を持ちかけようとしているのか、はたまた愚痴を零そうとしているのか分からない。

「幼い頃から黙って立っていれば人形のようだと言われ続け、人形のようにしていれば皆に可愛がって貰えるのだとそう思っていました。今となってはそれは間違っていたと分かっておりますが、いまさら……」
「大丈夫ですよ」

 にっと笑って断言してやる。少なくともそれに自分で気が付いているなら充分だ。

「とりあえず笑うところから初めてみませんか?」
「笑う……」

 呟いたきり彼は黙ってしまう。恐らく本当に笑った事がないのだろう。

「ほら、口角上げて、にっと笑う」

 言ってはなんだが俺は愛想笑いが得意なんだ。アジェはいつも笑っていた、だから自分もそれに倣った。笑っていればどんな事でもいつでもなんとかなったから。
 口角に指を持っていき、笑わせるように大袈裟に見本を見せると、彼はおずおずとその真似をした。だが無理やり作ったその笑顔に俺は思わずふきだしてしまう。

「クロードさん怖い、って言うか可笑しいって言うか……いや、ホントごめんなさい、くくっ、笑いが止まらない、ふはっ」

 口元だけで作った笑みはまるで福笑いのようで完全に俺のツボにはまった。

「つっ! もうやりません!」
「ごめん、ごめん、もう笑いません」

 それでも笑い続ける俺に彼は俯いてしまう。

「無理ですよ、もういいですから……」
「なんで? 今、怒った顔ちゃんと表情出てましたよ?」

 クロードは驚いたように自分の頬に手を当てる。

「クロードさんは目が笑ってないから可笑しいんですよ、笑う時はもっと顔全体で笑わないと」

 言いながら馬を走らせる俺を彼はまた無表情に見詰めていた。
 その心にはどんな感情が宿っているのか、それはやはり分からない。

「クロードさん聞いてます? っていうか、まだ怒ってるならそれらしくしてくれないと分かりませんよ」
「……聞いてます」

 その時、前を向いてしまった自分は全く気付いていなかったのだが、後になってクロードはその時嬉しくて仕方がなったのだとそう言った。
 その顔には感情が溢れ出すように微笑が浮かんでいたのだが、前を向いたままの自分は当然それに気付かなかったし、彼自身も気付いてはいなかった。でもそれがクロードが感情を取り戻した初めての笑顔だったのだ。

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