98 / 455
君と僕の物語
始まりの物語⑤
しおりを挟む
気付いたのは見知らぬ部屋。自分を覗き込んでくるのは、あの親父の匂いを纏った男だった。
「それ、なんなんだよ……」
あんまり親父の匂いがきついので、眉根を寄せて呟くと、その男は「目が覚めたか」と笑った……ような気がする。
それというのも、その男は簾のような前髪で顔を隠してしまっているので表情がまるで読めないのだ。
「ここ、は?」
「領主の屋敷」
なんで自分はそんな所で寝ているのかとぼんやり考えて、はっと我に返る。
「アジェは! アジェは無事なのか!?」
慌てて身を起こそうとして肩の痛みに悶絶した。
「怪我酷いんだから寝とけよ。そのアジェ様? はまだ見付かってないよ。居場所が分からないんだ、お前心当たりは?」
「教会! 隣町の教会に……いったた……」
「だから無理すんなって。隣町の教会だな、了解。俺が連れてくるから待ってな」
「いや、ちょっと待て、あんた誰だよ?」
「俺? 俺はグノー。ブラックの……まぁ、知り合い?」
「……愛人、なのか?」
俺の言葉に彼は一瞬固まり、怒り出した。
「ないない、それはない。なんでブラックだよ! あんな奴こっちから願い下げだ!」
「でもあんたΩだろ?」
「だからなんだよ、Ωで悪いか?」
「しかもあんた親父の匂いぷんぷんさせてるし……」
「これはお守り! お前の親父匂い強いからちょっと利用させて貰ってるだけだ。それが愛人とか……ホントやめてくれよ」
心底心外だと言う口調で彼は言うので、彼が父親の浮気相手ではなかった事にこちらとしてもほっとした。
「お願いしても大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。俺強いの見てただろ?」
確かに彼はとても強かった。あの暗闇の中まるで舞うように敵を倒していくその姿は戦っているというよりはまるで舞ってでもいるかのようで、あの状況でなければ恐らく目を奪われていたと思うのだ。グノーと名乗ったその男は「ちょっくら行ってくるわ」と後ろ手に手を振って出て行った。
自分はどのくらいの時間寝ていたのだろうか、数時間?
それとも数日? 頭が痛いし、身体も痛い。
肩口をざっくりいかれたのだろう、身体には真っ白な包帯が巻かれていてそこがずきずきと痛んだ。
あの男達は一体何者だったのだろう。
話に聞いたランティス王家がなにやら物騒な事になっているのは勝手だが、こちらにまで迷惑をかけるのはやめて欲しい。
アジェ、怪我などしていなければいいのだが……
※ ※ ※
再び気が付くと俺はうつらうつらしていたようで、部屋の扉を叩く音に目が覚めた。陽はもうずいぶん傾いていて、また長い時間寝てしまっていたのだと気が付いた。
アジェが戻ったのかと慌てて飛び起きたのだが、またしても肩の痛みに身悶える、自分の学習能力の無さに呆れてしまう。
「はい、どうぞ」
ノックに言葉を返すと、部屋に入ってきたのはこの屋敷の主であるカルネ領領主ジョセフ様だった。
「領主様……申し訳ございません、私はアジェ様を守れなかった……」
「話はだいたい聞いているよ。アジェはまだ見付かっていないが、死んだとの報告も受けてはいない。あの子は強い子だ、きっと大丈夫」
そう言って領主様は窓の外へと瞳を向けた。カルネ領の領主ジョセフ様はアジェの父親。領民に好かれるとても良い領主様だが少しばかり優しすぎる人でもある。
自分の妻が精神を患った事に苦慮しアジェをあてがい結果的にアジェを傷付けた。そして現在も妻を欺き続けるズルい人。
俺はこの人の事が嫌いではないが、その在り方には少し疑問を持っている。
領主様はあの日自分の元へ訪れた使者が誰だったのかを教えてくれた。答えは大方の予想通りランティス王家からの使者で、まるで事情を知らない領主は寝耳に水の話だったらしい。
「彼らの語ったことは本当の話だったんだね」
「信じたくはありませんがそのようです。ですがアジェ様はアジェ様です。証拠も何も残ってはいないのですから、今のままで充分ではないですか、何故わざわざランティス王家がアジェ様を手元に呼び寄せようとするのか、私には理解できない」
「そうか……でも私には少し分かる気がするよ」
領主様が静かな声で言った言葉。驚いて顔を上げると彼は穏やかな瞳でこちらを見詰めていた。
「親が子に会いたいというのは、自然な感情だ。私も自分の子に会いたかった。ずっと探していた。まさかこんな近くにいるとは思いもしなかったよ」
「領主様、それも聞いて……」
「お前の父から謝罪の手紙を受け取ったよ、気付かなくて申し訳なかった、気付いてからもお前が可愛くて手放せなかったと、そう書かれていた」
「あの人がそんな事、思っているわけがない」
申し訳なかったなどと、そんな殊勝な言葉を口にする親父の顔が想像できない。親父の人を小馬鹿にしたような顔を思い出して俺は思わず眉間に皺を寄せてしまう。
「それでも彼は、君を実の子ではないと悟らせない程度には大事に育ててくれたのではないのかい?」
俺は領主の言葉に口ごもった。確かに自分は今まで一度としてあの家で自分が家族でないなどと考えた事もなかった、弟妹とも仲が良いし分け隔てなく育てられたと思う。
「私はアジェにそれを悟らせてしまった。あの子には可哀相な想いをさせてしまった。それに比べれば君の父親は素晴らしい人だと私は思うよ」
「そんな事は……」
「エドワード君……いや、エディ。私は君の事もずっと見てきた。いずれアジェと番になってアジェと共にこの家を守って貰えればいいと思っている、それはこれからも変わらない。だから、もし良かったら正式に我が息子として君を迎えてもいいだろうか?」
「それは……」
領主様の言葉に戸惑った、確かに俺はこの人の息子なのだそうだから、それはどうという事もないことだ。だがそうなった場合アジェの立場はどうなるのだ? 今まで恩に報いる為と必死に努力してきたアジェの想いを知っているだけに俺には安易な返答などできはしない。
「君たちが二人でいる事に変わりはないんだ、私はもう我が子を手放したくはないのだよ、エディ……」
がたん、と扉の方で物音がした。驚いてそちらを見やるとそこにはアジェとグノーが立っていた。
「なんかタイミング悪かった?」
グノーは困った様子でこちらを見やる。
「いや、良かった。アジェ、無事だったんだな、よく帰った」
領主様の安堵の表情。けれどそれとは対照的にアジェの表情はこわばっている。
「……どういう事?」
「何がだい? あぁ、お前はまだ聞いていないのだね。彼は私の実の子だったのだよ、十五年前に獣に連れ去られた私の息子だ」
「エディ、本当?」
「ええ、どうやら事実らしいです」
「なんで教えてくれなかったの!」
アジェが泣き出しそうな表情でこちらを見やる。それは裏切られた! とそんな表情で俺は大いに戸惑った。
あぁ、これはいけない、何かを誤解させたような気がする。
「私も知らなかったんですよ! 隠していたわけじゃない」
「じゃあ僕は? 僕はもう……」
ふらりとアジェの身体が傾ぐ。よく見れば顔色が悪い。
それもそうだ。訳の分からないまま連れ回され、殺されそうになり、緊張の中今までずっと隠れていたのだ。アジェの精神はもうその時には限界だったのだろう。
「疲れてるみたいだから今は連れてく。アジェ行こう」
傍らに立っていたグノーがアジェの身体を支えてそう言った。アジェは微かに頷いて素直にその言葉に従い部屋を出て行った。
アジェとグノーは今日会ったばかりだろうに、なんでかすでに気を許したような空気を纏っていて心が妬ける。
「私はまた何か失敗してしまったのだろうか?」
二人が部屋を出て行くと領主様はそう言い、困ったように表情を翳らせた。たぶん領主様に一切の悪気は無いのだ、ただ少しだけ複雑なアジェの心を理解できない。
実の子ではないという負い目からただひたすらに努力してきた彼を領主様は見ているようで見ていない。それはα特有の傲慢さでもあるのかもしれない。
自分がΩであるから尚更に、人一倍努力をしてきたのに、実の子が見付かったからお前はもう用無しだと言われたような気持ちだったのかもしれないと思うと、こちらの心も抉られるようだ。
「領主様、私は確かにあなたの血を分けた息子なのでしょう、ですが私はアジェ様との今までの関係を一切変えるつもりはありません。もちろん領主様ともです。私はアジェ様を守り、尽くしてこの家を守る。それは絶対です。ですからアジェ様を実の息子のように思うなら今後もあの方を優先して考えてあげてください」
「君はそれでいいのかい?」
「もちろんです。この家に相応しい人間になれるよう私も努力します、ですが私にはアジェ様が幸せでなければ意味が無い。その為に私はここにいます。なのでどうか領主様も変わらずアジェ様と共にいてください」
「それはもちろんだよ」
領主様は微笑む。その笑みはアジェととても似ているのに、何故この人が彼の実の親ではなく俺の親であったのか、運命の皮肉に心が痛んだ。
「それ、なんなんだよ……」
あんまり親父の匂いがきついので、眉根を寄せて呟くと、その男は「目が覚めたか」と笑った……ような気がする。
それというのも、その男は簾のような前髪で顔を隠してしまっているので表情がまるで読めないのだ。
「ここ、は?」
「領主の屋敷」
なんで自分はそんな所で寝ているのかとぼんやり考えて、はっと我に返る。
「アジェは! アジェは無事なのか!?」
慌てて身を起こそうとして肩の痛みに悶絶した。
「怪我酷いんだから寝とけよ。そのアジェ様? はまだ見付かってないよ。居場所が分からないんだ、お前心当たりは?」
「教会! 隣町の教会に……いったた……」
「だから無理すんなって。隣町の教会だな、了解。俺が連れてくるから待ってな」
「いや、ちょっと待て、あんた誰だよ?」
「俺? 俺はグノー。ブラックの……まぁ、知り合い?」
「……愛人、なのか?」
俺の言葉に彼は一瞬固まり、怒り出した。
「ないない、それはない。なんでブラックだよ! あんな奴こっちから願い下げだ!」
「でもあんたΩだろ?」
「だからなんだよ、Ωで悪いか?」
「しかもあんた親父の匂いぷんぷんさせてるし……」
「これはお守り! お前の親父匂い強いからちょっと利用させて貰ってるだけだ。それが愛人とか……ホントやめてくれよ」
心底心外だと言う口調で彼は言うので、彼が父親の浮気相手ではなかった事にこちらとしてもほっとした。
「お願いしても大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。俺強いの見てただろ?」
確かに彼はとても強かった。あの暗闇の中まるで舞うように敵を倒していくその姿は戦っているというよりはまるで舞ってでもいるかのようで、あの状況でなければ恐らく目を奪われていたと思うのだ。グノーと名乗ったその男は「ちょっくら行ってくるわ」と後ろ手に手を振って出て行った。
自分はどのくらいの時間寝ていたのだろうか、数時間?
それとも数日? 頭が痛いし、身体も痛い。
肩口をざっくりいかれたのだろう、身体には真っ白な包帯が巻かれていてそこがずきずきと痛んだ。
あの男達は一体何者だったのだろう。
話に聞いたランティス王家がなにやら物騒な事になっているのは勝手だが、こちらにまで迷惑をかけるのはやめて欲しい。
アジェ、怪我などしていなければいいのだが……
※ ※ ※
再び気が付くと俺はうつらうつらしていたようで、部屋の扉を叩く音に目が覚めた。陽はもうずいぶん傾いていて、また長い時間寝てしまっていたのだと気が付いた。
アジェが戻ったのかと慌てて飛び起きたのだが、またしても肩の痛みに身悶える、自分の学習能力の無さに呆れてしまう。
「はい、どうぞ」
ノックに言葉を返すと、部屋に入ってきたのはこの屋敷の主であるカルネ領領主ジョセフ様だった。
「領主様……申し訳ございません、私はアジェ様を守れなかった……」
「話はだいたい聞いているよ。アジェはまだ見付かっていないが、死んだとの報告も受けてはいない。あの子は強い子だ、きっと大丈夫」
そう言って領主様は窓の外へと瞳を向けた。カルネ領の領主ジョセフ様はアジェの父親。領民に好かれるとても良い領主様だが少しばかり優しすぎる人でもある。
自分の妻が精神を患った事に苦慮しアジェをあてがい結果的にアジェを傷付けた。そして現在も妻を欺き続けるズルい人。
俺はこの人の事が嫌いではないが、その在り方には少し疑問を持っている。
領主様はあの日自分の元へ訪れた使者が誰だったのかを教えてくれた。答えは大方の予想通りランティス王家からの使者で、まるで事情を知らない領主は寝耳に水の話だったらしい。
「彼らの語ったことは本当の話だったんだね」
「信じたくはありませんがそのようです。ですがアジェ様はアジェ様です。証拠も何も残ってはいないのですから、今のままで充分ではないですか、何故わざわざランティス王家がアジェ様を手元に呼び寄せようとするのか、私には理解できない」
「そうか……でも私には少し分かる気がするよ」
領主様が静かな声で言った言葉。驚いて顔を上げると彼は穏やかな瞳でこちらを見詰めていた。
「親が子に会いたいというのは、自然な感情だ。私も自分の子に会いたかった。ずっと探していた。まさかこんな近くにいるとは思いもしなかったよ」
「領主様、それも聞いて……」
「お前の父から謝罪の手紙を受け取ったよ、気付かなくて申し訳なかった、気付いてからもお前が可愛くて手放せなかったと、そう書かれていた」
「あの人がそんな事、思っているわけがない」
申し訳なかったなどと、そんな殊勝な言葉を口にする親父の顔が想像できない。親父の人を小馬鹿にしたような顔を思い出して俺は思わず眉間に皺を寄せてしまう。
「それでも彼は、君を実の子ではないと悟らせない程度には大事に育ててくれたのではないのかい?」
俺は領主の言葉に口ごもった。確かに自分は今まで一度としてあの家で自分が家族でないなどと考えた事もなかった、弟妹とも仲が良いし分け隔てなく育てられたと思う。
「私はアジェにそれを悟らせてしまった。あの子には可哀相な想いをさせてしまった。それに比べれば君の父親は素晴らしい人だと私は思うよ」
「そんな事は……」
「エドワード君……いや、エディ。私は君の事もずっと見てきた。いずれアジェと番になってアジェと共にこの家を守って貰えればいいと思っている、それはこれからも変わらない。だから、もし良かったら正式に我が息子として君を迎えてもいいだろうか?」
「それは……」
領主様の言葉に戸惑った、確かに俺はこの人の息子なのだそうだから、それはどうという事もないことだ。だがそうなった場合アジェの立場はどうなるのだ? 今まで恩に報いる為と必死に努力してきたアジェの想いを知っているだけに俺には安易な返答などできはしない。
「君たちが二人でいる事に変わりはないんだ、私はもう我が子を手放したくはないのだよ、エディ……」
がたん、と扉の方で物音がした。驚いてそちらを見やるとそこにはアジェとグノーが立っていた。
「なんかタイミング悪かった?」
グノーは困った様子でこちらを見やる。
「いや、良かった。アジェ、無事だったんだな、よく帰った」
領主様の安堵の表情。けれどそれとは対照的にアジェの表情はこわばっている。
「……どういう事?」
「何がだい? あぁ、お前はまだ聞いていないのだね。彼は私の実の子だったのだよ、十五年前に獣に連れ去られた私の息子だ」
「エディ、本当?」
「ええ、どうやら事実らしいです」
「なんで教えてくれなかったの!」
アジェが泣き出しそうな表情でこちらを見やる。それは裏切られた! とそんな表情で俺は大いに戸惑った。
あぁ、これはいけない、何かを誤解させたような気がする。
「私も知らなかったんですよ! 隠していたわけじゃない」
「じゃあ僕は? 僕はもう……」
ふらりとアジェの身体が傾ぐ。よく見れば顔色が悪い。
それもそうだ。訳の分からないまま連れ回され、殺されそうになり、緊張の中今までずっと隠れていたのだ。アジェの精神はもうその時には限界だったのだろう。
「疲れてるみたいだから今は連れてく。アジェ行こう」
傍らに立っていたグノーがアジェの身体を支えてそう言った。アジェは微かに頷いて素直にその言葉に従い部屋を出て行った。
アジェとグノーは今日会ったばかりだろうに、なんでかすでに気を許したような空気を纏っていて心が妬ける。
「私はまた何か失敗してしまったのだろうか?」
二人が部屋を出て行くと領主様はそう言い、困ったように表情を翳らせた。たぶん領主様に一切の悪気は無いのだ、ただ少しだけ複雑なアジェの心を理解できない。
実の子ではないという負い目からただひたすらに努力してきた彼を領主様は見ているようで見ていない。それはα特有の傲慢さでもあるのかもしれない。
自分がΩであるから尚更に、人一倍努力をしてきたのに、実の子が見付かったからお前はもう用無しだと言われたような気持ちだったのかもしれないと思うと、こちらの心も抉られるようだ。
「領主様、私は確かにあなたの血を分けた息子なのでしょう、ですが私はアジェ様との今までの関係を一切変えるつもりはありません。もちろん領主様ともです。私はアジェ様を守り、尽くしてこの家を守る。それは絶対です。ですからアジェ様を実の息子のように思うなら今後もあの方を優先して考えてあげてください」
「君はそれでいいのかい?」
「もちろんです。この家に相応しい人間になれるよう私も努力します、ですが私にはアジェ様が幸せでなければ意味が無い。その為に私はここにいます。なのでどうか領主様も変わらずアジェ様と共にいてください」
「それはもちろんだよ」
領主様は微笑む。その笑みはアジェととても似ているのに、何故この人が彼の実の親ではなく俺の親であったのか、運命の皮肉に心が痛んだ。
0
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる