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運命に花束を①
運命と過去との対峙③
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ハンス・スフラウト、彼はナダールほどではないが大きな男だった。幼い頃の事はあまり覚えてはいないのだが、彼の面影はなんとなく覚えている。
その当時、あまり構ってもらえない子供だった自分を気にかけてくれた数少ない大人の内の一人で、彼は自分ともよく遊んでくれた。
仕事は何をしていたのかよく覚えていない、警護か何かの仕事だったのだろう。構ってくれるのが嬉しくて、姿を見かけるたびに駆けて行ったことを覚えている。
「私は、父はあなたに殺されたのだと聞いています。そんなあなたの言う事を私は信用できない」
レオンの言葉に動揺する。
「誰に? 俺にそんな記憶はない。そもそもハンスが死んだのは二十年前だ。当時俺はまだ三歳四歳の子供だぞ、どうやってそんな事をしたっていうんだ」
「母が寝物語にずっとそう言っていた。詳しい事情は私も知らない、母はもうそんな話ができる状態ではない」
「どういう事ですか?」
「知らないのですか? 母は父を殺されおかしくなってしまった。『運命の番』というのはそういうものなのでしょう? 引き離されたらお互い生きていられない程心身ともに負担がかかる。Ωは特にそれが顕著で今生きているのも不思議なくらいだと伯父はいつも言っています」
『運命の番』確かにそれはそういう物だと聞いている。今となっては自分もナダールと引き離されたらどうなってしまうか分からない、それくらい魂の結びつきが強いのが『運命の番』なのだ。
「あなたのお母様は今何処に?」
「病院に入っています。最近は会う事もできません」
「そんなにお加減悪いんですか?」
「いえ……そうですね、最近母は私と父との区別がつかないのです。父が死んだ事をいまだに認められない心が私を父の代替品として認識してしまったようで、母は私を誘惑しようとする。私はそんな母を見ていられない」
自分に『死ね』と言葉を投げ捨てた女だ、同情はしないが酷く哀れでならない。
「ではあなたは何故ここに? あなたは王家の人間ですよね?」
「名前だけは、ですよ。サードと呼ばれはしても先王は私を息子だとは思ってはいなかった。ファーストもそれは同じです。私は王家にはいらない子供、自分を王家の人間だと思った事は一度もない」
「それであなたは本当の父親の実家であるスフラウト家に居る、という事ですか?」
「引き取り手がありませんでしたからね。それでも伯父は幼い私を我が子と同様可愛がって育ててくれました。私は伯父に感謝してもしきれない。両親のせいでこんなに家が落ちぶれてしまったと言うのに伯父はひとつも私を責めはしなかった」
レオンの佇まいは清廉で育ちの良さを伺わせる。その言葉通り、ハンスの兄ルイスはレオンを大事に育てたのだろう事は彼を見ていればすぐに分かった。
「だから私は自分の両親の為にこれ以上伯父に迷惑をかけたくはない。それは王家の話も同様です、私達はメリア王家には関わりたくないのです」
「関わりたくなくてもスフラウト家は元々王家の血筋、関わらない訳にいかないんだろ。俺はハンスに聞いた。いずれスフラウト家が王家を取り戻す、その時には俺もその場にいるだろうってな」
「そんな二十年も前の話、今のスフラウト家には何の力もない。そんな野望はとうに潰えている」
「本当に?」
探るようにグノーはレオンを見やる。
「そもそもなんなんですか、やぶから棒にやって来て、私達に一体何をさせる気ですか!」
「言ったはずだ、現王家を潰す。それには仲間と旗頭がいる、お前はそれにうってつけだ」
「旗頭? 私が? そんなもの自分がなればいいじゃないか!」
「俺? 馬鹿いうな、政治の世界はαばかりだ、Ωの俺じゃ舐められるばかりだ。そもそもファーストの愛妾だとでも思われてる俺なんかに一体誰が付いてくる? ルイス・スフラウト氏を立てる気でここに来たが、お前がいるならその方が手っ取り早い」
「私は嫌ですよ! 冗談じゃない、なんで私がそんな事を!!」
「このままだと戦争が起こるぞ!」
「戦争?」
レオンは怪訝な表情を見せる。
「現国王は現在ランティス王国に戦争を仕掛けようとしています。酷く子供じみた理由で彼はこの国を混乱の渦中に落とそうとしている」
「その理由って……?」
「俺を取り戻すためだ」
「は、馬鹿馬鹿しい。なんだその理由。しかもなんでそこにランティスが絡んでくる?」
「メリアは元々ランティスを取り戻そうとしていた、そこにこの人がランティスに現れたという情報が流れる。メリア王はこの人を取り戻すという名目の下ランティスに宣戦布告をした」
「どこまでがファーストの真意なのかは分からない、だが俺が戻らなければいずれ戦争は起こる」
「だったら帰ればいいだろう! それで万事解決だ!」
「それはお断りです、わたしはこの人を手離す気はない」
ナダールの空気が変わる。これは威圧のフェロモン、いつの間にこんな事ができるようになったのだろうとぼんやり思う。
「言う事は皆同じだな。仮に俺が戻ったとして、根本の解決にはならない、ランティス側はすでにもうそれが分かっている。俺が帰ろうと帰るまいとランティス側はもうやる気だよ」
「あなたはメリアの国の民でありながらランティスに魂を売ったのか?!」
レオンは拳で机を叩く。
「俺は魂なんか売っちゃいない。自分の身の安全、引いては子供の未来の為に動いてるだけだ」
「子供?」
「娘がいる、俺はその子の為にもファーストを殺すんだ」
「そんな、噂ではあなたは子を産めないΩだとそう言われて……」
「俺もこの国にいる間はそう思っていたし、こいつに会うまでは自分が役にも立たないΩなんだとそう思ってたさ。でも、子供ができた。俺は娘を守るためならなんでもする」
「自分勝手な理由だ」
「あぁ、そうさ。自分勝手な理由だけどな、大事なんだ。俺一人が犠牲になって丸く収まる世界なんてクソ喰らえだ、だったら俺の世界を守るために他人の人生だって巻き込んでやる!」
レオンは唖然とした顔でこちらを見やる。
傲慢な事を言っているのは分かってる、だがもう俺は充分我慢をしたはずだ、自分の幸せを求めて一体何が悪い!
「話は聞かせてもらったよ」
静かな声が場を制す。レオンが視線を向けた先、そこには精悍な顔立ちの男が一人立っていた。レオンに佇まいがよく似ている。
「伯父さん……」
「ルイス・スフラウトさんですか?」
「いかにも私がルイス・スフラウトだ」
「何処から話を聞いていた?」
「君がセカンド・メリアだと名乗った辺りからかな」
ずいぶん長い事盗み聞きをされていたようだ。
「レオン、私はお前に話していない事がある」
「何をですか? 私はさっきから混乱しっぱなしです。もうこれ以上私に何を聞けというのですか!」
「お前の母に弟を差し向けたのは私だ。王妃が先王を嫌っていたのを知っていて、弟を謀略の為に近づけた。弟もそれを分かっていて王妃に近付いた、それはすべてスフラウト家が王家を取り戻すために」
「え?」
驚いたようにレオンは伯父を見やる。
「お前が生まれたのは仕組まれた事だったのだよ、ただひとつ大きな誤算は王妃が弟の本当の『運命』だった事だけだ」
昔話をしよう……とルイスは三人を促す。それは二十年前の真実の話。
その当時、あまり構ってもらえない子供だった自分を気にかけてくれた数少ない大人の内の一人で、彼は自分ともよく遊んでくれた。
仕事は何をしていたのかよく覚えていない、警護か何かの仕事だったのだろう。構ってくれるのが嬉しくて、姿を見かけるたびに駆けて行ったことを覚えている。
「私は、父はあなたに殺されたのだと聞いています。そんなあなたの言う事を私は信用できない」
レオンの言葉に動揺する。
「誰に? 俺にそんな記憶はない。そもそもハンスが死んだのは二十年前だ。当時俺はまだ三歳四歳の子供だぞ、どうやってそんな事をしたっていうんだ」
「母が寝物語にずっとそう言っていた。詳しい事情は私も知らない、母はもうそんな話ができる状態ではない」
「どういう事ですか?」
「知らないのですか? 母は父を殺されおかしくなってしまった。『運命の番』というのはそういうものなのでしょう? 引き離されたらお互い生きていられない程心身ともに負担がかかる。Ωは特にそれが顕著で今生きているのも不思議なくらいだと伯父はいつも言っています」
『運命の番』確かにそれはそういう物だと聞いている。今となっては自分もナダールと引き離されたらどうなってしまうか分からない、それくらい魂の結びつきが強いのが『運命の番』なのだ。
「あなたのお母様は今何処に?」
「病院に入っています。最近は会う事もできません」
「そんなにお加減悪いんですか?」
「いえ……そうですね、最近母は私と父との区別がつかないのです。父が死んだ事をいまだに認められない心が私を父の代替品として認識してしまったようで、母は私を誘惑しようとする。私はそんな母を見ていられない」
自分に『死ね』と言葉を投げ捨てた女だ、同情はしないが酷く哀れでならない。
「ではあなたは何故ここに? あなたは王家の人間ですよね?」
「名前だけは、ですよ。サードと呼ばれはしても先王は私を息子だとは思ってはいなかった。ファーストもそれは同じです。私は王家にはいらない子供、自分を王家の人間だと思った事は一度もない」
「それであなたは本当の父親の実家であるスフラウト家に居る、という事ですか?」
「引き取り手がありませんでしたからね。それでも伯父は幼い私を我が子と同様可愛がって育ててくれました。私は伯父に感謝してもしきれない。両親のせいでこんなに家が落ちぶれてしまったと言うのに伯父はひとつも私を責めはしなかった」
レオンの佇まいは清廉で育ちの良さを伺わせる。その言葉通り、ハンスの兄ルイスはレオンを大事に育てたのだろう事は彼を見ていればすぐに分かった。
「だから私は自分の両親の為にこれ以上伯父に迷惑をかけたくはない。それは王家の話も同様です、私達はメリア王家には関わりたくないのです」
「関わりたくなくてもスフラウト家は元々王家の血筋、関わらない訳にいかないんだろ。俺はハンスに聞いた。いずれスフラウト家が王家を取り戻す、その時には俺もその場にいるだろうってな」
「そんな二十年も前の話、今のスフラウト家には何の力もない。そんな野望はとうに潰えている」
「本当に?」
探るようにグノーはレオンを見やる。
「そもそもなんなんですか、やぶから棒にやって来て、私達に一体何をさせる気ですか!」
「言ったはずだ、現王家を潰す。それには仲間と旗頭がいる、お前はそれにうってつけだ」
「旗頭? 私が? そんなもの自分がなればいいじゃないか!」
「俺? 馬鹿いうな、政治の世界はαばかりだ、Ωの俺じゃ舐められるばかりだ。そもそもファーストの愛妾だとでも思われてる俺なんかに一体誰が付いてくる? ルイス・スフラウト氏を立てる気でここに来たが、お前がいるならその方が手っ取り早い」
「私は嫌ですよ! 冗談じゃない、なんで私がそんな事を!!」
「このままだと戦争が起こるぞ!」
「戦争?」
レオンは怪訝な表情を見せる。
「現国王は現在ランティス王国に戦争を仕掛けようとしています。酷く子供じみた理由で彼はこの国を混乱の渦中に落とそうとしている」
「その理由って……?」
「俺を取り戻すためだ」
「は、馬鹿馬鹿しい。なんだその理由。しかもなんでそこにランティスが絡んでくる?」
「メリアは元々ランティスを取り戻そうとしていた、そこにこの人がランティスに現れたという情報が流れる。メリア王はこの人を取り戻すという名目の下ランティスに宣戦布告をした」
「どこまでがファーストの真意なのかは分からない、だが俺が戻らなければいずれ戦争は起こる」
「だったら帰ればいいだろう! それで万事解決だ!」
「それはお断りです、わたしはこの人を手離す気はない」
ナダールの空気が変わる。これは威圧のフェロモン、いつの間にこんな事ができるようになったのだろうとぼんやり思う。
「言う事は皆同じだな。仮に俺が戻ったとして、根本の解決にはならない、ランティス側はすでにもうそれが分かっている。俺が帰ろうと帰るまいとランティス側はもうやる気だよ」
「あなたはメリアの国の民でありながらランティスに魂を売ったのか?!」
レオンは拳で机を叩く。
「俺は魂なんか売っちゃいない。自分の身の安全、引いては子供の未来の為に動いてるだけだ」
「子供?」
「娘がいる、俺はその子の為にもファーストを殺すんだ」
「そんな、噂ではあなたは子を産めないΩだとそう言われて……」
「俺もこの国にいる間はそう思っていたし、こいつに会うまでは自分が役にも立たないΩなんだとそう思ってたさ。でも、子供ができた。俺は娘を守るためならなんでもする」
「自分勝手な理由だ」
「あぁ、そうさ。自分勝手な理由だけどな、大事なんだ。俺一人が犠牲になって丸く収まる世界なんてクソ喰らえだ、だったら俺の世界を守るために他人の人生だって巻き込んでやる!」
レオンは唖然とした顔でこちらを見やる。
傲慢な事を言っているのは分かってる、だがもう俺は充分我慢をしたはずだ、自分の幸せを求めて一体何が悪い!
「話は聞かせてもらったよ」
静かな声が場を制す。レオンが視線を向けた先、そこには精悍な顔立ちの男が一人立っていた。レオンに佇まいがよく似ている。
「伯父さん……」
「ルイス・スフラウトさんですか?」
「いかにも私がルイス・スフラウトだ」
「何処から話を聞いていた?」
「君がセカンド・メリアだと名乗った辺りからかな」
ずいぶん長い事盗み聞きをされていたようだ。
「レオン、私はお前に話していない事がある」
「何をですか? 私はさっきから混乱しっぱなしです。もうこれ以上私に何を聞けというのですか!」
「お前の母に弟を差し向けたのは私だ。王妃が先王を嫌っていたのを知っていて、弟を謀略の為に近づけた。弟もそれを分かっていて王妃に近付いた、それはすべてスフラウト家が王家を取り戻すために」
「え?」
驚いたようにレオンは伯父を見やる。
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