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運命に花束を①
運命は廻る⑤
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その時だ、教会の扉がバタンと音を立てて閉じられた。閉館の時間を過ぎてしまっただろうか? と慌ててそちらを見やると、扉の前には複数人の胡乱な空気を纏った男達がこちらを見ていた。
アジェが慌てたように二人のもとに駆けて来る。
「まさかこんな街中でも襲ってくるとは予想してなかったな」
グノーは腰に差した剣を抜き、構えた。ナダールもそれに倣う。明らかに彼等はこちらを狙っていた。
グノーは剣を扱えるのだろうか? そんな事を考えていた刹那、相手が動いた。
反応はナダールよりグノーの方が早かった。相手の剣を弾いて、その身体を蹴り倒すとその喉元に剣をあてがう。
「あんたらの雇い主、だれ?」
男達は怯んだ。一瞬の早業過ぎてナダールも動けなかった。グノーの口元はにぃっと弧を描いている。
「殺されたくなかったら、早く言ってよ。俺あんまり気は長い方じゃないんだ」
「なっ! ちょっ……分かった、言う! 言うから、やめてくれ!!」
グノーに蹴り倒された男は慌てたようにそう言った。他の男達はナダール同様動けずにいるようで、その光景をただ呆然と見つめている。
男達は誰かに雇われていた訳ではなく、観光客狙いのただのチンピラ達だったようで、グノーがその男を引きずり起こすと、慌てたように全員逃げて行った。
「なんだ、ただのチンピラかよ。お仲間全員逃げてったけど、お前等仲間意識とかないのかよ、哀れなもんだな」
「メリアの人間が、この国で偉そうな事言ってんじゃねぇよ!」
「あ!?」
フードから零れ落ちる真紅の髪に反応したものか、男は嘲笑うようにそう言った。
「しかもお前Ωじゃねぇか! 男のΩなんて気持ち悪ぃ! 生意気な口利くんじゃねぇよ!」
男は先程のナダールとの会話でも盗み聞きしていたのか、そんな事を言い放つ。
グノーの空気が一気に殺気立った。男はβだったのでΩの事など知るはずもないと思うのだが、その表情は恐怖と共に侮蔑のこもった表情を見せていて、その言動の不快さに思わず眉根を寄せてしまう。
「お前なんかに俺の何が分かる!」
「Ωは子を産むだけの道具じゃねぇか。そんなの家畜と同じだろ!」
「好きでΩに生まれたわけじゃない! お前等みたいな奴等がいるから俺達は!!」
グノーは男の首を締め上げた。男はくぐもった声を上げ口を閉ざす。ナダールは慌ててそれをとめた。
「おやめなさい! 死んでしまいます!!」
「そんなの知ったことか!」
「グノー駄目だよ。僕達はそんな人達の所まで落ちたらいけない」
アジェの静かな声がグノーに届いた。
意識を失った男の首を放すと彼はすくっと立ち上がりそっぽを向く。その口元は引き結ばれていて、一瞬泣いているのかと思った。
「帰ろう。やっぱり都会は怖い所だね」
アジェは優しくグノーの手を引いた。グノーはそれに黙って頷いて促されるままに歩き出した。
αであるナダールは二人に声を掛けることなど出来なかった。
家に帰り着くとグノーは一人客間に引き籠もってしまい、アジェは困ったようにナダールの前に佇んでいた。
「グノーは自分がΩである事を憎んでいるのでしょうか」
「憎いとは違うんじゃないかな、そこはもう受け入れているみたいだけど、Ωの世間一般の扱いがどうにも許せない所があるみたいで……」
「Ωの扱い……」
「特に僕達みたいな男性Ωの扱いってあんまり良くないんですよ。女性Ωは一般的にやる事はβの人と変わらないです、多少色気は振り撒いても受け入れられやすい、だけど男性Ωは異端です、βの人達には理解も出来ない。だって男が子供を生むんですよ?常識的に考えてありえないって思いますよね」
言われてしまえばそうかもしれない。自分の周りも男性αと女性Ωの組み合わせがほとんどで、稀に女性αと女性Ωの組み合わせも見かけるが、男性αと男性Ωの組み合わせは見た事がない。そういえば女性αと男性Ωの組み合わせというのはありえるのだろうか?
「男性Ωは線が細い人が多いから、男性でも女性のふりして暮らしてる人も多いらしいですよ。ただ男性Ωの絶対数が少ないから本当か嘘かは分からないですけど」
僕も自分以外の男性Ωに会うのは初めてでしたとアジェは笑った。
「僕は領主の息子として育てられたので、ある程度分かっている人達も僕を無碍に扱ったりはしませんでしたけど、やっぱり影で色々言われているのは分かっていました。だから僕は自分にあった番相手が居るならさっさと番になってその相手に領主の座を渡せばいいとそう思っていたんです」
「それでは、元々その君の相手、エディ君は領主になるはずだったのですか?」
「僕はそう思っていたんですけどね、エディはそれは嫌だったみたいで自分は従者のままで充分だってそう言ってました。自分が領主様の実の子供だと分かった後もそれは変わらなくて、そんなのおかしいって最後の方はずっと喧嘩ばっかりしてました」
「なんだか、想い合う気持ちは同じなのにすれ違ってしまっている感じですね」
そうかも、とアジェは笑った。
「僕はエディが変な目で見られるのは嫌なんです。エディは格好良くて僕のヒーローなんです、それなのに僕が隣にいると彼まで一緒に悪く言われてしまう、それが本当に嫌だった。僕が女性Ωだったらもっと話は簡単だったのにって何度も思いましたよ。女性として暮らしても別に構わない、だけど僕は顔が売れすぎていて、今更あの小さな町で誤魔化すこともできなくて……」
『Ω』その性はそれだけでも生き辛いというのに、男性Ωの生き辛さは更にその上をいくのだと初めて知った。
「グノーの事情がどうだったのかは僕も知りません。だけど、これだけ大事にされていた僕ですらこうなんですから、あんまり家庭環境のよくなさそうなグノーはもっと大変な思いをしてきたんじゃないかってそう思います。グノー、食事もあまり摂らないんですけど、夜もあんまり寝られないみたいで、時々酷くうなされて飛び起きて、いつも一人で泣いてるんです。僕、何も出来ないけど、せめて一緒に居る事くらいならできるかなってそう思っているんです。それくらいしか出来る事がないだけなんですけどね」
アジェの愛情は友愛というよりは憐憫に近いのかもしれない。二人でお互いの傷口を舐め合っている、だがそうする事でしか繋がれなかった二人の関係もなんとなく分かるような気がした。
僕が話したことは言わないで下さいね、とアジェは少し眉を落としてそう言った。
「グノーはきっと知られたくない、弱味なんて見られたくないんです。特にナダールさんはαだから余計に。だけど、僕だけじゃグノーを守れるか分からない、今だけでもいい、ナダールさんもグノーを見守ってください。グノーは本当は生きていたくはないんだって、そう言うんです。僕はグノーに死んで欲しくない」
やはりそうなのか、とそう思った。
苛烈な彼の感情はまさしく生き急いでいるとしか表現できない。死ぬ為に生きている、彼の生き方はそういう生き方だ。
「自分で死ぬのは怖くて出来ない。だけどいつか自分より強い人が現れたら自分を殺してもらうって、グノーはそう言うんです。だからすぐに喧嘩を売るし、売られた喧嘩も買う。グノーは強くて、相手に負ける事なんてないんだけど、いつでも自分を殺してくれる人を待ってるんだ」
何故なんだろう。何故彼はそんな生き方を選んでしまうのだろう。確かに生き辛いのは分かる、だが死んでしまったら元も子もないではないか。
「分かりました。私はあなた方の護衛です、あなたは勿論、グノーの事も私が全力でお守りします」
おそらく彼は嫌がるだろうが、そんな事はどうでもいい。自分が守りたいと思ったのだ、そこは誰にも、彼にも譲る気はなかった。
アジェは瞳を赤くして「ありがとうございます」と頭を下げた。
アジェが慌てたように二人のもとに駆けて来る。
「まさかこんな街中でも襲ってくるとは予想してなかったな」
グノーは腰に差した剣を抜き、構えた。ナダールもそれに倣う。明らかに彼等はこちらを狙っていた。
グノーは剣を扱えるのだろうか? そんな事を考えていた刹那、相手が動いた。
反応はナダールよりグノーの方が早かった。相手の剣を弾いて、その身体を蹴り倒すとその喉元に剣をあてがう。
「あんたらの雇い主、だれ?」
男達は怯んだ。一瞬の早業過ぎてナダールも動けなかった。グノーの口元はにぃっと弧を描いている。
「殺されたくなかったら、早く言ってよ。俺あんまり気は長い方じゃないんだ」
「なっ! ちょっ……分かった、言う! 言うから、やめてくれ!!」
グノーに蹴り倒された男は慌てたようにそう言った。他の男達はナダール同様動けずにいるようで、その光景をただ呆然と見つめている。
男達は誰かに雇われていた訳ではなく、観光客狙いのただのチンピラ達だったようで、グノーがその男を引きずり起こすと、慌てたように全員逃げて行った。
「なんだ、ただのチンピラかよ。お仲間全員逃げてったけど、お前等仲間意識とかないのかよ、哀れなもんだな」
「メリアの人間が、この国で偉そうな事言ってんじゃねぇよ!」
「あ!?」
フードから零れ落ちる真紅の髪に反応したものか、男は嘲笑うようにそう言った。
「しかもお前Ωじゃねぇか! 男のΩなんて気持ち悪ぃ! 生意気な口利くんじゃねぇよ!」
男は先程のナダールとの会話でも盗み聞きしていたのか、そんな事を言い放つ。
グノーの空気が一気に殺気立った。男はβだったのでΩの事など知るはずもないと思うのだが、その表情は恐怖と共に侮蔑のこもった表情を見せていて、その言動の不快さに思わず眉根を寄せてしまう。
「お前なんかに俺の何が分かる!」
「Ωは子を産むだけの道具じゃねぇか。そんなの家畜と同じだろ!」
「好きでΩに生まれたわけじゃない! お前等みたいな奴等がいるから俺達は!!」
グノーは男の首を締め上げた。男はくぐもった声を上げ口を閉ざす。ナダールは慌ててそれをとめた。
「おやめなさい! 死んでしまいます!!」
「そんなの知ったことか!」
「グノー駄目だよ。僕達はそんな人達の所まで落ちたらいけない」
アジェの静かな声がグノーに届いた。
意識を失った男の首を放すと彼はすくっと立ち上がりそっぽを向く。その口元は引き結ばれていて、一瞬泣いているのかと思った。
「帰ろう。やっぱり都会は怖い所だね」
アジェは優しくグノーの手を引いた。グノーはそれに黙って頷いて促されるままに歩き出した。
αであるナダールは二人に声を掛けることなど出来なかった。
家に帰り着くとグノーは一人客間に引き籠もってしまい、アジェは困ったようにナダールの前に佇んでいた。
「グノーは自分がΩである事を憎んでいるのでしょうか」
「憎いとは違うんじゃないかな、そこはもう受け入れているみたいだけど、Ωの世間一般の扱いがどうにも許せない所があるみたいで……」
「Ωの扱い……」
「特に僕達みたいな男性Ωの扱いってあんまり良くないんですよ。女性Ωは一般的にやる事はβの人と変わらないです、多少色気は振り撒いても受け入れられやすい、だけど男性Ωは異端です、βの人達には理解も出来ない。だって男が子供を生むんですよ?常識的に考えてありえないって思いますよね」
言われてしまえばそうかもしれない。自分の周りも男性αと女性Ωの組み合わせがほとんどで、稀に女性αと女性Ωの組み合わせも見かけるが、男性αと男性Ωの組み合わせは見た事がない。そういえば女性αと男性Ωの組み合わせというのはありえるのだろうか?
「男性Ωは線が細い人が多いから、男性でも女性のふりして暮らしてる人も多いらしいですよ。ただ男性Ωの絶対数が少ないから本当か嘘かは分からないですけど」
僕も自分以外の男性Ωに会うのは初めてでしたとアジェは笑った。
「僕は領主の息子として育てられたので、ある程度分かっている人達も僕を無碍に扱ったりはしませんでしたけど、やっぱり影で色々言われているのは分かっていました。だから僕は自分にあった番相手が居るならさっさと番になってその相手に領主の座を渡せばいいとそう思っていたんです」
「それでは、元々その君の相手、エディ君は領主になるはずだったのですか?」
「僕はそう思っていたんですけどね、エディはそれは嫌だったみたいで自分は従者のままで充分だってそう言ってました。自分が領主様の実の子供だと分かった後もそれは変わらなくて、そんなのおかしいって最後の方はずっと喧嘩ばっかりしてました」
「なんだか、想い合う気持ちは同じなのにすれ違ってしまっている感じですね」
そうかも、とアジェは笑った。
「僕はエディが変な目で見られるのは嫌なんです。エディは格好良くて僕のヒーローなんです、それなのに僕が隣にいると彼まで一緒に悪く言われてしまう、それが本当に嫌だった。僕が女性Ωだったらもっと話は簡単だったのにって何度も思いましたよ。女性として暮らしても別に構わない、だけど僕は顔が売れすぎていて、今更あの小さな町で誤魔化すこともできなくて……」
『Ω』その性はそれだけでも生き辛いというのに、男性Ωの生き辛さは更にその上をいくのだと初めて知った。
「グノーの事情がどうだったのかは僕も知りません。だけど、これだけ大事にされていた僕ですらこうなんですから、あんまり家庭環境のよくなさそうなグノーはもっと大変な思いをしてきたんじゃないかってそう思います。グノー、食事もあまり摂らないんですけど、夜もあんまり寝られないみたいで、時々酷くうなされて飛び起きて、いつも一人で泣いてるんです。僕、何も出来ないけど、せめて一緒に居る事くらいならできるかなってそう思っているんです。それくらいしか出来る事がないだけなんですけどね」
アジェの愛情は友愛というよりは憐憫に近いのかもしれない。二人でお互いの傷口を舐め合っている、だがそうする事でしか繋がれなかった二人の関係もなんとなく分かるような気がした。
僕が話したことは言わないで下さいね、とアジェは少し眉を落としてそう言った。
「グノーはきっと知られたくない、弱味なんて見られたくないんです。特にナダールさんはαだから余計に。だけど、僕だけじゃグノーを守れるか分からない、今だけでもいい、ナダールさんもグノーを見守ってください。グノーは本当は生きていたくはないんだって、そう言うんです。僕はグノーに死んで欲しくない」
やはりそうなのか、とそう思った。
苛烈な彼の感情はまさしく生き急いでいるとしか表現できない。死ぬ為に生きている、彼の生き方はそういう生き方だ。
「自分で死ぬのは怖くて出来ない。だけどいつか自分より強い人が現れたら自分を殺してもらうって、グノーはそう言うんです。だからすぐに喧嘩を売るし、売られた喧嘩も買う。グノーは強くて、相手に負ける事なんてないんだけど、いつでも自分を殺してくれる人を待ってるんだ」
何故なんだろう。何故彼はそんな生き方を選んでしまうのだろう。確かに生き辛いのは分かる、だが死んでしまったら元も子もないではないか。
「分かりました。私はあなた方の護衛です、あなたは勿論、グノーの事も私が全力でお守りします」
おそらく彼は嫌がるだろうが、そんな事はどうでもいい。自分が守りたいと思ったのだ、そこは誰にも、彼にも譲る気はなかった。
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