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交錯する過去と現在
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それから俺は両親と共に別室へと連れて行かれた。目の前で起こった色々な事件はまるでテレビでも見ているようで、俺の心には響いていなかった。
周りの大人たちは何やら騒がしく言い争いをしているし、両親もそんな周りの様子を窺いながら神妙な表情をしている。
けれど何が起きているのかまるで分かっていなかった俺は、もう帰りたくて仕方がなかった。
母は俺を抱き締めたまま離そうとしないし、父はそんな母を気遣うようにしながら、こちらへと何事か喚いてくる大人たちの相手をしている。
「ねぇ、ママ、もうおうち帰りたい」
「そうね、ママもよ。ああ、何でこんな事になってしまったの……」
母の俺を抱く腕は緩まない。それというのも、どうやら父と言い合いをしている大人たちがどうも俺を自分達の方へと引き渡せと父に詰め寄っているようなのだ。
「その子はあの方に目を付けられた、もう真っ当には生きられない。お前も小夜原の家に生まれた者なら一族の宿命は理解しているはずだろう?」
「私はそもそも小夜原の直系ではないし一族の宿命なんて知らない。両親からも聞いていない! 今日はどうしてもと言われたので参列させてもらったが、私はそちらの家業については小耳に挟んでいる程度で今まで一切関りはなかった。ましてや優斗はまだ5歳の幼児ですよ、何故引き離されねばいけないのですか! 私には理解できない!」
「それがお前達の身の安全にも繋がるのだと何故分からない!」
「あんた達はそんな訳の分からない理由で私に我が子を手離せと言うのですか!?」
父がこんなに興奮している姿を見たのは初めてだ。父は温和でのんびりした人だった。俺がいたずらを仕掛けても笑って抱き締めてくれるような人だった、なのにそんな父が大勢の大人の前で大声を張り上げている。その光景が幼い俺には恐ろしくて仕方がなかった。
「お話にならない! 私達はもう失礼させていただきます。そもそもこんな小さな子供の前であんな惨劇を引き起こすなんて、この家はどうかしている!」
「お前は小夜原の名を侮辱するのか!」
「私には理解しかねると言っているのです! そもそもあんな惨劇が起こっているにもかかわらず警察も来ないってどういう事ですか! 私はこのまま警察に赴いて今日見た事を洗いざらいぶちまけてもいいんですよ!」
父が「行こう」と母を促す。母は僕を抱いたまま脅えるように立ち上がった。
「待て!」
「大変申し訳ございませんが、私はもう金輪際本家との関りは断たせていただきます」
父が母の肩を抱いて、俺達はそのまま屋敷を後にした。その時、廊下の隅からあの時の少年がこちらを見ていた。
俺は母の腕の中から彼に小さく手を振る。すると彼はとても驚いたような表情で「優斗、またね!」と、そう叫んだ。
父の運転する車に乗り込んですぐに、俺はチャイルドシートに腰掛けてうつらうつらと船を漕ぎ始めた。
今日あった出来事のどこまでが現実で、どこからが夢なのか俺にはもう分からなくなっていて、それくらいに目の前で起こった事は現実味がなかったし、それはまるで戦隊モノのテレビを見ているようで、そんな中であの光る刀を握った少年だけがやけに印象に残っていた。
俺は彼は悪いヤツをやっつける、正義の味方なのだろうとそう思っていたのだ。
「ねぇ、あなた、一体あなたの本家ってどんな家なの? 名家だとは聞いていたけど、あんな騒ぎになって警察も来ないなんておかしいでしょう?」
「私もあまり詳しくは聞いていないんだ、父は小夜原の家業に多少は関わっていたようだけど私が幼い頃に他界しているし、私自身は小夜原との親戚付き合いはほぼしてこなかった。ただ今回は御堂家の代替わりって事でどうしてもと言われて来てみたんだが……」
両親の会話のほとんどを俺は理解していなかったのだが、そんな会話を俺は夢うつつで聞いていた。
今になってみればそんな両親の会話の意味も少しは理解ができる。そうか、あの時出会ったあの少年が御堂だったんだな、そして……
『長らく絶食を余儀なくされてきたが、ようやく解放の時が来たか』
頭の中にあの幼い頃に聞いた不思議な声音の声が響く。それは徐々に形変えて俺の中から這いずり出てくる。その姿は人にも似て、けれど瞳は不自然な程らんらんと赤く光っていた。
『我とした事が人の中に封じられるとは不甲斐なし。だが、これでようやく我も自由の身じゃ』
「なっ、お前、何なんだよっ!!」
俺と御堂の間に割って入ってきたそれは人のようななりはしているが、明らかに人ではない。にいっと上げた口角からは尖った歯が見え隠れして、俺はゾッとする。
髪は背中の中ほどまである長い黒髪、着ているものは時代にそぐわぬ着物姿だ。そしてその頭にはにょきっと二本の角が生えている。
俺はこんな妖を今まで見た事もなかったのだが、その姿はまさに絵に描いたような「鬼」だ。
『何とはなんじゃ! 我は主の守護霊のようなものじゃぞ!』
いやいやいや、鬼が守護霊とかおかしいだろ! ってか、どう見ても守護とかする感じじゃないし、どっちかと言えば呪って脅かす方だろう!?
それに俺は覚えてる、こいつはあの狂気に憑りつかれたような白いワンピースの女性から飛び出して、そして俺の中に入ってきたのだ。どう考えてもあの女性をおかしくさせていたのは、この鬼だとしか思えない。
『まぁ、今は久々の食事で我は歓喜しておる、多少の無礼は許してやろう。さぁ、我の糧となるがよい』
鬼はそう言って舌なめずりをすると、御堂に纏わりついた「強欲」と呼ばれたその実体のないモヤを指で摘まみ弄び、口の中に放り込んだ。
何というあっけない幕切れか、部屋の中にはしんとした静寂が訪れる。目の前にはもぐもぐと何かを咀嚼する鬼、そして呆然とした表情で御堂が座り込んでいる。
「おい、御堂、大丈夫か?」
「僕は……」
しばらく呆けていた御堂だったのだが、はっと我に返ったように鬼を見やり顔を青褪めさせて姿勢を正す。
「大変失礼を致しました、もしや貴方は行方知れずとなっていた鬼灯様ではございませんか?」
『ふむ、確かに過去にはそんな名で呼ばれていた事もあったかのう』
「え、まさかの、御堂、こいつの知り合いなのか!? こいつどう見ても鬼だぞ!?」
「さあや、今は黙って!」
御堂に真剣な表情で言われてしまい、俺は口を閉ざすしかない。ってか、何だよ、そもそも何で御堂はこいつにこんなにそんな畏まった話し方してんだ? 退魔師にとって鬼なんて祓う対象であって、対等に会話をするような相手じゃないはずだろう!? なのに何で俺がそんな風に言われなければならないのかが分からないし、そもそもこいつは俺の中から湧いて出たのだ、それも意味が分からなくて気持ちが悪い。
『ふむ、お主が現在の御堂の当主か?』
「いえ、私はまだ当主の座は継いではおりません。現在御堂の当主は父が務めております」
『父……ふむ、お主は光孝の子か?』
「はい」
どうやら鬼灯と呼ばれた鬼は御堂の父親とも顔見知りらしい。一体この鬼何者なんだ?
『確か光孝は代替わりをするとか何とか……ああ、そういえば代替わり前に跡継ぎが死んだのだったか。そうだそうだ、美弥子が殺したのだったな、思い出した』
喜色を浮かべた鬼の顔は醜悪だ、何故人の死をそんなに嬉しそうに語れるのか、その神経が理解できない。
「そうですね、その直後から鬼灯様は行方知れずで、もしかしたらと思っていましたが……」
『ふむ、美弥子が使い物にならなくなったでな、ちょうどいい器があったのでそこに引っ越させてもらった。だが、その後何者かによって強制的に封印されて長い事眠らされていたのだがな。あれから一体何年経っている?』
「かれこれ15年程ですね」
鬼はまたひとつ『ふむ』と、頷いた。
周りの大人たちは何やら騒がしく言い争いをしているし、両親もそんな周りの様子を窺いながら神妙な表情をしている。
けれど何が起きているのかまるで分かっていなかった俺は、もう帰りたくて仕方がなかった。
母は俺を抱き締めたまま離そうとしないし、父はそんな母を気遣うようにしながら、こちらへと何事か喚いてくる大人たちの相手をしている。
「ねぇ、ママ、もうおうち帰りたい」
「そうね、ママもよ。ああ、何でこんな事になってしまったの……」
母の俺を抱く腕は緩まない。それというのも、どうやら父と言い合いをしている大人たちがどうも俺を自分達の方へと引き渡せと父に詰め寄っているようなのだ。
「その子はあの方に目を付けられた、もう真っ当には生きられない。お前も小夜原の家に生まれた者なら一族の宿命は理解しているはずだろう?」
「私はそもそも小夜原の直系ではないし一族の宿命なんて知らない。両親からも聞いていない! 今日はどうしてもと言われたので参列させてもらったが、私はそちらの家業については小耳に挟んでいる程度で今まで一切関りはなかった。ましてや優斗はまだ5歳の幼児ですよ、何故引き離されねばいけないのですか! 私には理解できない!」
「それがお前達の身の安全にも繋がるのだと何故分からない!」
「あんた達はそんな訳の分からない理由で私に我が子を手離せと言うのですか!?」
父がこんなに興奮している姿を見たのは初めてだ。父は温和でのんびりした人だった。俺がいたずらを仕掛けても笑って抱き締めてくれるような人だった、なのにそんな父が大勢の大人の前で大声を張り上げている。その光景が幼い俺には恐ろしくて仕方がなかった。
「お話にならない! 私達はもう失礼させていただきます。そもそもこんな小さな子供の前であんな惨劇を引き起こすなんて、この家はどうかしている!」
「お前は小夜原の名を侮辱するのか!」
「私には理解しかねると言っているのです! そもそもあんな惨劇が起こっているにもかかわらず警察も来ないってどういう事ですか! 私はこのまま警察に赴いて今日見た事を洗いざらいぶちまけてもいいんですよ!」
父が「行こう」と母を促す。母は僕を抱いたまま脅えるように立ち上がった。
「待て!」
「大変申し訳ございませんが、私はもう金輪際本家との関りは断たせていただきます」
父が母の肩を抱いて、俺達はそのまま屋敷を後にした。その時、廊下の隅からあの時の少年がこちらを見ていた。
俺は母の腕の中から彼に小さく手を振る。すると彼はとても驚いたような表情で「優斗、またね!」と、そう叫んだ。
父の運転する車に乗り込んですぐに、俺はチャイルドシートに腰掛けてうつらうつらと船を漕ぎ始めた。
今日あった出来事のどこまでが現実で、どこからが夢なのか俺にはもう分からなくなっていて、それくらいに目の前で起こった事は現実味がなかったし、それはまるで戦隊モノのテレビを見ているようで、そんな中であの光る刀を握った少年だけがやけに印象に残っていた。
俺は彼は悪いヤツをやっつける、正義の味方なのだろうとそう思っていたのだ。
「ねぇ、あなた、一体あなたの本家ってどんな家なの? 名家だとは聞いていたけど、あんな騒ぎになって警察も来ないなんておかしいでしょう?」
「私もあまり詳しくは聞いていないんだ、父は小夜原の家業に多少は関わっていたようだけど私が幼い頃に他界しているし、私自身は小夜原との親戚付き合いはほぼしてこなかった。ただ今回は御堂家の代替わりって事でどうしてもと言われて来てみたんだが……」
両親の会話のほとんどを俺は理解していなかったのだが、そんな会話を俺は夢うつつで聞いていた。
今になってみればそんな両親の会話の意味も少しは理解ができる。そうか、あの時出会ったあの少年が御堂だったんだな、そして……
『長らく絶食を余儀なくされてきたが、ようやく解放の時が来たか』
頭の中にあの幼い頃に聞いた不思議な声音の声が響く。それは徐々に形変えて俺の中から這いずり出てくる。その姿は人にも似て、けれど瞳は不自然な程らんらんと赤く光っていた。
『我とした事が人の中に封じられるとは不甲斐なし。だが、これでようやく我も自由の身じゃ』
「なっ、お前、何なんだよっ!!」
俺と御堂の間に割って入ってきたそれは人のようななりはしているが、明らかに人ではない。にいっと上げた口角からは尖った歯が見え隠れして、俺はゾッとする。
髪は背中の中ほどまである長い黒髪、着ているものは時代にそぐわぬ着物姿だ。そしてその頭にはにょきっと二本の角が生えている。
俺はこんな妖を今まで見た事もなかったのだが、その姿はまさに絵に描いたような「鬼」だ。
『何とはなんじゃ! 我は主の守護霊のようなものじゃぞ!』
いやいやいや、鬼が守護霊とかおかしいだろ! ってか、どう見ても守護とかする感じじゃないし、どっちかと言えば呪って脅かす方だろう!?
それに俺は覚えてる、こいつはあの狂気に憑りつかれたような白いワンピースの女性から飛び出して、そして俺の中に入ってきたのだ。どう考えてもあの女性をおかしくさせていたのは、この鬼だとしか思えない。
『まぁ、今は久々の食事で我は歓喜しておる、多少の無礼は許してやろう。さぁ、我の糧となるがよい』
鬼はそう言って舌なめずりをすると、御堂に纏わりついた「強欲」と呼ばれたその実体のないモヤを指で摘まみ弄び、口の中に放り込んだ。
何というあっけない幕切れか、部屋の中にはしんとした静寂が訪れる。目の前にはもぐもぐと何かを咀嚼する鬼、そして呆然とした表情で御堂が座り込んでいる。
「おい、御堂、大丈夫か?」
「僕は……」
しばらく呆けていた御堂だったのだが、はっと我に返ったように鬼を見やり顔を青褪めさせて姿勢を正す。
「大変失礼を致しました、もしや貴方は行方知れずとなっていた鬼灯様ではございませんか?」
『ふむ、確かに過去にはそんな名で呼ばれていた事もあったかのう』
「え、まさかの、御堂、こいつの知り合いなのか!? こいつどう見ても鬼だぞ!?」
「さあや、今は黙って!」
御堂に真剣な表情で言われてしまい、俺は口を閉ざすしかない。ってか、何だよ、そもそも何で御堂はこいつにこんなにそんな畏まった話し方してんだ? 退魔師にとって鬼なんて祓う対象であって、対等に会話をするような相手じゃないはずだろう!? なのに何で俺がそんな風に言われなければならないのかが分からないし、そもそもこいつは俺の中から湧いて出たのだ、それも意味が分からなくて気持ちが悪い。
『ふむ、お主が現在の御堂の当主か?』
「いえ、私はまだ当主の座は継いではおりません。現在御堂の当主は父が務めております」
『父……ふむ、お主は光孝の子か?』
「はい」
どうやら鬼灯と呼ばれた鬼は御堂の父親とも顔見知りらしい。一体この鬼何者なんだ?
『確か光孝は代替わりをするとか何とか……ああ、そういえば代替わり前に跡継ぎが死んだのだったか。そうだそうだ、美弥子が殺したのだったな、思い出した』
喜色を浮かべた鬼の顔は醜悪だ、何故人の死をそんなに嬉しそうに語れるのか、その神経が理解できない。
「そうですね、その直後から鬼灯様は行方知れずで、もしかしたらと思っていましたが……」
『ふむ、美弥子が使い物にならなくなったでな、ちょうどいい器があったのでそこに引っ越させてもらった。だが、その後何者かによって強制的に封印されて長い事眠らされていたのだがな。あれから一体何年経っている?』
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鬼はまたひとつ『ふむ』と、頷いた。
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