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使役獣
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「さぁ、ここのボスはどいつだい? 大人しく言う事聞くなら優しく無に帰してあげるから出ておいで」
それ脅しじゃん、大人しく出てこなかったら問答無用っていうだけで、どちらにしても消えて無くなれって言ってるんだから相手も可哀想なもんだな。
『ふざけるなっ!』
敵意がぶわりと広がって、おどろおどろしい声が響き渡る。うんうん、怒る気持ち分かるよ、だけど御堂は容赦がない。
「君がここのボス?」
黒い影が御堂を覆う。そしてたぶん対峙しているその黒いもやを纏ったモノは人の形をしていない。元々人ならざる妖なのか、それとも人の姿を保っていられなくなった悪霊なのか、俺にはそれも判別ができない。
『勝手に我を呼び出して、帰還もさせずに放置した。主ら人間とはかくも勝手なものよのう。ならばこちらとて、好き勝手にやらせてもらうわ!』
「ああ、それは申し訳ない事をしたね。だけどそういう訳にはいかないんだよ」
御堂が右手に握った退魔の刀をその妖に突きつけると、妖は怯んだようにじりっと後退した。
「これがどういう物かは分かるみたいだね」
『そんな玩具がどれ程のものだと……』
「玩具かどうかはその目で確かめてみたら?」
先程まで普通の日本刀くらいの細身サイズだった御堂の握った剣が長く太く光を纏って膨らんだ。
『なっ……』
「悪いけど、鞘を得た僕に怖いものなんてないからね」
『鞘? 何の事だ?』
「ああ、君には関係のない話だから、大人しく祓われてよ」
御堂の口角がにいっと上がる。それはどこか悪人めいた笑みでぞっとした。お前、それじゃあお前の方が完全に悪者だぞ? そいつ怖がってんじゃん。
御堂の持つ剣が光を帯びるほどに周りの黒いもやが晴れていく、もうそれだけで邪気が祓われてんだ、すげぇな。
先程まで大口を叩いていた妖が脅えたように部屋の隅へと後退していくのが見ていて可哀想になってきた。
「なぁ、もうさっさと終わらせろよ。可哀想だろ」
『なっ、小僧! 我を愚弄する気かっ!!』
「いや、だってお前完全に及び腰じゃん? 諦めて祓われちまいなよ? 楽になれるぞ?」
あれ? なんか俺も言ってる事悪人っぽいか? いや、でも他に言いようがないし……
『おのれぇぇ!!』
黒い影が御堂からターゲットを俺に移して突進してきた。
え!? マジか!?? と、思ったら腕の中にもふっとした感触。
「さあやっ!」
とっさに対応しきれなかった御堂がこちらを向いた時には俺はその妖から攻撃を受けていた。
『主なんぞこうだぞっ! こうなんだからなっ!』
そう言ってモフモフっとした腕が俺の胸をぽかぽかと叩く。え? なにこれ、攻撃? 可愛すぎねぇ??
『ぐぬぬ、どういう事だ!? 力が出ないっ』
妖はとても悔しそうだが、いつの間にかその姿は黒いもやが完全に取り祓われて、そこにはこんがり焼き立てパンのような色をしたモフモフの獣の姿が現れた。
「これ、もしかして狐?」
俺はそいつの首根っこを摘まみ上げる。それは先程までの禍々しさなど一切感じない掌サイズの子狐がそこにいた。
「まぁ、そうだろうね。そこにコレが落ちてたよ」
御堂が拾い上げた紙切れ、なんとなくソレは俺も見た事がある紙だ。
気持ち悪いからやった事はないけれど、クラスメイト達が遊び半分でよくやっていた、それは「こっくりさん」を呼び出すための鳥居や文字の書かれた紙。
「ここに潜り込んだ誰かが面白半分にやって、そいつを呼び出して、帰還の手順を踏まずに放置したんだろうね。ホントこういうの迷惑だからやめて欲しいんだけど」
御堂はそう言ってその紙を細かく切り裂き、破り捨てた。
「だったらある意味こいつも被害者なんじゃね?」
子狐は俺に摘まみ上げられたまま短い手足をばたつかせてまだ暴れているが、見た感じ邪悪さは感じられず、むしろその姿は可愛らしい。
『むきぃぃ! 放せぇぇ! うぇぇぇん、母様ぁぁぁ』
大暴れしていた子狐はついに泣き出してしまい、なんだか可哀想になってきた。
「お前、家どこ?」
『わっ、わかんなぃ……だって、無理やり呼び出されて、そんなの……ふぇぇぇ』
「ああ、もう泣くなって! なぁ、御堂、こいつ元居た場所に帰してやれねぇの?」
「呼び出された場所が何処からか分かれば対処のしようもあるけど、分からないんじゃお手上げだよ。たぶんお稲荷系列だと思うけど、日本全国に稲荷神社が幾つあると……」
『うあああああん、母様ぁぁぁぁぁ!』
更に盛大に泣き出した子狐を胸に抱いて、俺はその背を撫でる。こんな小さいのに勝手に肝試しのおもちゃにされて、ずっと怖い想いしてたんだな。可哀想に。
「こいつ、うちに連れてっちゃダメ?」
「別にダメではないけど、一応そいつはその見た目でも普通の狐じゃないよ?」
まぁ、それはそうだろう、人語を喋る狐だもんな。そんな狐が普通の狐のわけがない。
「さあや、それが気に入ったの?」
「気に入ったというか、このまま問答無用で祓ったらさすがに可哀想だろ? こんなに泣いてるのに。ちゃんと面倒見るからさ」
「そこは人に害をなした以上あんまり同情したらダメな所だけど、さあやが良いならいいよ。ちょうどいいし連れて行こうか。でもその前に名前をつけて」
「名前?」
あれか? マンションで飼うのにペット登録とかが必要なのか? それにちょうどいいってなんだ?
俺は泣き続ける子狐を目線の高さまで持ち上げて、考え込む。
「ん~コン太」
「コン太ね、了解」
そう言うと御堂は子狐に掌をかざし「御堂の名を持って汝に命じる、ここにコン太と名を与え、小夜原優斗の使役獣とし我の支配下におくものなり」と物々しく宣言した。
「え? 今のなに? 使役獣?」
「さあやは気にしなくてもいいよ、ちょっと首輪付けるだけだから」
首輪? 何処にそんなモノが……? そう思って子狐を眺めていると、御堂の掌から光が伸びて子狐の首に巻き付いた。
それは赤い組紐となって結ばれ、ご丁寧にも鈴まで付いてちりんと鳴った。
「はい、これで完了」
『むぅぅ、これやだぁぁぁ!』
先程までべそべそと泣いていた子狐が俺の腕の中で暴れ、飛び出した。まぁ、そりゃ突然首輪なんて付けられたら誰だって嫌だよな。けれどその組紐はどれだけ子狐が暴れても噛んでも解けも抜けもしない。どうなってんだ?
「これは君の行動を制限するものだけど、君がいい子にしてたらいずれ外してあげるよ」
『ホントに!? 絶対!? 嘘吐いたら針千本だかんなっ!』
「はいはい、だからさあやによろしくって言いな」
『さあや?』
「小夜原優斗、君の飼い主になったから覚えておいて」
子狐がちらりとこちらを見やる。
『なんでこいつが飼い主? あんたじゃないの?』
先程まで俺の胸のうちでべそべそ泣いていたくせに可愛げがない。さっきまでのしおらしさ何処やった?!
「僕には必要ないからね。今日から君はさあやの護衛、さあやのいう事はちゃんと聞く事、分かった?」
またしても子狐がちらりと横目にこちらを見やり、ふいっとそっぽを向く。
「言う事きかないと今すぐ祓うよ?」
笑顔のままの御堂から立ち上る威圧の霊気に子狐がびくっと身を震わせた。
『分かった! ちゃんと言う事聞くよっ!』
ちゃっかり俺の腕の中に戻ってきた子狐コン太は渋々といった表情で『よろしくなっ!』と、不貞腐れたように言って、またぷいっとそっぽを向いた。
それ脅しじゃん、大人しく出てこなかったら問答無用っていうだけで、どちらにしても消えて無くなれって言ってるんだから相手も可哀想なもんだな。
『ふざけるなっ!』
敵意がぶわりと広がって、おどろおどろしい声が響き渡る。うんうん、怒る気持ち分かるよ、だけど御堂は容赦がない。
「君がここのボス?」
黒い影が御堂を覆う。そしてたぶん対峙しているその黒いもやを纏ったモノは人の形をしていない。元々人ならざる妖なのか、それとも人の姿を保っていられなくなった悪霊なのか、俺にはそれも判別ができない。
『勝手に我を呼び出して、帰還もさせずに放置した。主ら人間とはかくも勝手なものよのう。ならばこちらとて、好き勝手にやらせてもらうわ!』
「ああ、それは申し訳ない事をしたね。だけどそういう訳にはいかないんだよ」
御堂が右手に握った退魔の刀をその妖に突きつけると、妖は怯んだようにじりっと後退した。
「これがどういう物かは分かるみたいだね」
『そんな玩具がどれ程のものだと……』
「玩具かどうかはその目で確かめてみたら?」
先程まで普通の日本刀くらいの細身サイズだった御堂の握った剣が長く太く光を纏って膨らんだ。
『なっ……』
「悪いけど、鞘を得た僕に怖いものなんてないからね」
『鞘? 何の事だ?』
「ああ、君には関係のない話だから、大人しく祓われてよ」
御堂の口角がにいっと上がる。それはどこか悪人めいた笑みでぞっとした。お前、それじゃあお前の方が完全に悪者だぞ? そいつ怖がってんじゃん。
御堂の持つ剣が光を帯びるほどに周りの黒いもやが晴れていく、もうそれだけで邪気が祓われてんだ、すげぇな。
先程まで大口を叩いていた妖が脅えたように部屋の隅へと後退していくのが見ていて可哀想になってきた。
「なぁ、もうさっさと終わらせろよ。可哀想だろ」
『なっ、小僧! 我を愚弄する気かっ!!』
「いや、だってお前完全に及び腰じゃん? 諦めて祓われちまいなよ? 楽になれるぞ?」
あれ? なんか俺も言ってる事悪人っぽいか? いや、でも他に言いようがないし……
『おのれぇぇ!!』
黒い影が御堂からターゲットを俺に移して突進してきた。
え!? マジか!?? と、思ったら腕の中にもふっとした感触。
「さあやっ!」
とっさに対応しきれなかった御堂がこちらを向いた時には俺はその妖から攻撃を受けていた。
『主なんぞこうだぞっ! こうなんだからなっ!』
そう言ってモフモフっとした腕が俺の胸をぽかぽかと叩く。え? なにこれ、攻撃? 可愛すぎねぇ??
『ぐぬぬ、どういう事だ!? 力が出ないっ』
妖はとても悔しそうだが、いつの間にかその姿は黒いもやが完全に取り祓われて、そこにはこんがり焼き立てパンのような色をしたモフモフの獣の姿が現れた。
「これ、もしかして狐?」
俺はそいつの首根っこを摘まみ上げる。それは先程までの禍々しさなど一切感じない掌サイズの子狐がそこにいた。
「まぁ、そうだろうね。そこにコレが落ちてたよ」
御堂が拾い上げた紙切れ、なんとなくソレは俺も見た事がある紙だ。
気持ち悪いからやった事はないけれど、クラスメイト達が遊び半分でよくやっていた、それは「こっくりさん」を呼び出すための鳥居や文字の書かれた紙。
「ここに潜り込んだ誰かが面白半分にやって、そいつを呼び出して、帰還の手順を踏まずに放置したんだろうね。ホントこういうの迷惑だからやめて欲しいんだけど」
御堂はそう言ってその紙を細かく切り裂き、破り捨てた。
「だったらある意味こいつも被害者なんじゃね?」
子狐は俺に摘まみ上げられたまま短い手足をばたつかせてまだ暴れているが、見た感じ邪悪さは感じられず、むしろその姿は可愛らしい。
『むきぃぃ! 放せぇぇ! うぇぇぇん、母様ぁぁぁ』
大暴れしていた子狐はついに泣き出してしまい、なんだか可哀想になってきた。
「お前、家どこ?」
『わっ、わかんなぃ……だって、無理やり呼び出されて、そんなの……ふぇぇぇ』
「ああ、もう泣くなって! なぁ、御堂、こいつ元居た場所に帰してやれねぇの?」
「呼び出された場所が何処からか分かれば対処のしようもあるけど、分からないんじゃお手上げだよ。たぶんお稲荷系列だと思うけど、日本全国に稲荷神社が幾つあると……」
『うあああああん、母様ぁぁぁぁぁ!』
更に盛大に泣き出した子狐を胸に抱いて、俺はその背を撫でる。こんな小さいのに勝手に肝試しのおもちゃにされて、ずっと怖い想いしてたんだな。可哀想に。
「こいつ、うちに連れてっちゃダメ?」
「別にダメではないけど、一応そいつはその見た目でも普通の狐じゃないよ?」
まぁ、それはそうだろう、人語を喋る狐だもんな。そんな狐が普通の狐のわけがない。
「さあや、それが気に入ったの?」
「気に入ったというか、このまま問答無用で祓ったらさすがに可哀想だろ? こんなに泣いてるのに。ちゃんと面倒見るからさ」
「そこは人に害をなした以上あんまり同情したらダメな所だけど、さあやが良いならいいよ。ちょうどいいし連れて行こうか。でもその前に名前をつけて」
「名前?」
あれか? マンションで飼うのにペット登録とかが必要なのか? それにちょうどいいってなんだ?
俺は泣き続ける子狐を目線の高さまで持ち上げて、考え込む。
「ん~コン太」
「コン太ね、了解」
そう言うと御堂は子狐に掌をかざし「御堂の名を持って汝に命じる、ここにコン太と名を与え、小夜原優斗の使役獣とし我の支配下におくものなり」と物々しく宣言した。
「え? 今のなに? 使役獣?」
「さあやは気にしなくてもいいよ、ちょっと首輪付けるだけだから」
首輪? 何処にそんなモノが……? そう思って子狐を眺めていると、御堂の掌から光が伸びて子狐の首に巻き付いた。
それは赤い組紐となって結ばれ、ご丁寧にも鈴まで付いてちりんと鳴った。
「はい、これで完了」
『むぅぅ、これやだぁぁぁ!』
先程までべそべそと泣いていた子狐が俺の腕の中で暴れ、飛び出した。まぁ、そりゃ突然首輪なんて付けられたら誰だって嫌だよな。けれどその組紐はどれだけ子狐が暴れても噛んでも解けも抜けもしない。どうなってんだ?
「これは君の行動を制限するものだけど、君がいい子にしてたらいずれ外してあげるよ」
『ホントに!? 絶対!? 嘘吐いたら針千本だかんなっ!』
「はいはい、だからさあやによろしくって言いな」
『さあや?』
「小夜原優斗、君の飼い主になったから覚えておいて」
子狐がちらりとこちらを見やる。
『なんでこいつが飼い主? あんたじゃないの?』
先程まで俺の胸のうちでべそべそ泣いていたくせに可愛げがない。さっきまでのしおらしさ何処やった?!
「僕には必要ないからね。今日から君はさあやの護衛、さあやのいう事はちゃんと聞く事、分かった?」
またしても子狐がちらりと横目にこちらを見やり、ふいっとそっぽを向く。
「言う事きかないと今すぐ祓うよ?」
笑顔のままの御堂から立ち上る威圧の霊気に子狐がびくっと身を震わせた。
『分かった! ちゃんと言う事聞くよっ!』
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